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I love white snow【ゲツモク日記チャンネル】第2弾‐1870‐

ゲツモク日記のYouTube版が【ゲツモク日記チャンネル】です。

前回の池原ダムに続いて、第2弾はスキーです。

正月休みの木曽福島行きは一度書いたので、スキー場へ向かう高揚感を綴ってみました。

朝宿を出発。

雪道を走ります。

リフトに乗り。

山頂を目指します。

そして白銀の世界へ。

従妹同士はスキー。

長男のボードも大分さまになってきました。

30歳くらいまではアルペンスキーの試合にも出ていました。

が、久し振りに自分が滑っているのを見ると、やはり腕が落ちたでしょうか。

板が長いのもありますが、あまりターンが切れておらず……

でもいいのです。

真っ白な雪山が見えてきたら、ワクワクしないスキーヤーはいません。

目一杯は滑ったあと、帰りの車内で家族は爆睡です。

そして、ひとりでラジオを聴きながら、満足感に浸ります。

大阪に車を走らせる時間も含めて “I love white snow “なのです。

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

この惑星一の赤いヤツ‐1854‐

日曜日は少し長い距離をジョギングします。


「イタウバハウスは」その圏内で、久し振りにのぞいてきました。

と言っても前を通っただけですが、イタウバのルーバーがさらに良い感じに古美ていました。

ジューンベリーは、花、実、紅葉と三拍子そろった木なのです。

最近遠出ができていませんが、近所の公園でも十分目を楽しませてくれます。

この時期、自然界は色彩が溢れんばかりです。

やはり、真っ赤に色づいている木に目がいきます。

よくみると、白い実が弾けているのでナンキンハゼのようです。

隣接する野球場では、日曜日はいつも草野球の試合が開催されています。

赤いユニホームですから「我が町のエンゼルスだな」などと思いながら見てみると……体格のよいセンターは背番号17番!

今日は、三刀流のようです。

仲間にさんざんいじられているでしょうが。

金曜日はほぼ皆既月食と話題になっていました。

すっかり忘れていたら、妻が丁度今見えていると伝えに来てくれました。

それならと、Canonの Eos 5D Mark IVに 350mmの望遠レンズをセットし、三脚を据えて撮影してみました。でこれで最大ズームですが、なかなかよく撮れました。

我が町のではない、本物の大谷翔平選手ですが、満票でMVPに選ばれました。

“Most Valuable Player” アメリカンリーグで最も価値ある選手となったのです。

今年の夏頃、日曜日の夕方に車を運転しながらラジオを聞いていました。

その日もエンゼルスの大谷選手は大活躍で、敵将が「彼はこの惑星一の選手だ」とコメントしたと聞こえてきたのです。

私は全く関係ないのですが、なぜか目頭が熱くなりました。


「この惑星一の選手」 “Most Valuable Player in this planet” 

宇宙レベルの称賛を受ける26歳に感激し、反対に自分自身と比べて、不甲斐なさとジレンマを感じ……ととても複雑な気持ちでした。

しかしクライアントは、少なくともベスト(かも)、と思ったからオファーをしてくれるのです。やはり、この惑星一を目指すべきです。

アメリカンフットボールでは、試合前、赤い部屋に入ってモチベーションを高めると聞いたことがあります。

赤いユニホームが大谷選手のモチベーションを高めた、ということはないかもしませんが、来年も、この惑星一の赤い選手が気になって仕方ないのです。



■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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コラム「建てるため」の土地探し‐1853‐

通勤にコートや手袋が必要になってきました。

そろそろマフラーも準備しておいた方が良いかもしれません。

通りがかった公園で、ネコが何かを見上げています。

何か小動物でも見つけているよう。

つられて顔上げると、葉を黄色に変えた立派なイチョウが目に入りました。

この時期、日の光を受けたイチョウの美しさは格別です。

眩いばかりの金色です。

先週、Webサイトをリニューアルしましたが、COLUMNというコンテンツを追加しました。

この日記で、家を建てるにあたって注意すべき点、工夫できることは一通り書いてきたつもりでいましした。

しかし、今回で1853回目になるので、必要な記事を見つけて貰うのは至難の業です。新たにまとめ直しては?とアドバイスを貰ったのです。

第1回目は-どこに住もうか?-というタイトルで、9月末にUPしておきました。

本日-「建てるため」の土地探し - をUPする予定でしたが、まだシステムを完全に把握できておらず……

初心に帰って、こだわりの家を建てたい人に役立つ情報を、月に1本くらいのペースで書いていきたと思います。ここで先に蔵出しします。

「建てるため」の土地探し

1. この中古物件買っていいですか?

土地や中古物件を探すには、まずは情報が必要です。
Webサイトや、広告などで情報を探すことからスタートします。

候補をしぼり、若いご夫妻と直接現地へ向かいました。
その場で、「守谷さん、この中古物件買っていいですか?」と尋ねられました。

コンマ数秒迷いましたが「新築を視野に入れないなら、いいと思います」と答えました。

こうして「神戸の高台の家」は計画がスタートしました。

2. 「リノベーション一択なら」

裏手に擁壁があり、現行法規の下で建替えをするなら、その部分を全てやり替える必要があります。数百万は掛かると考えたので、「リノベーション一択なら」と答えたのです。 

後にも書きますが、擁壁や高低差のある土地は、特に事前調査が大切なのです。

何千万もの買物を左右するアドバイスなので、重圧を感じなくはありません。
しかし、それを実務で経験させて貰ったからこそ私も鍛えられます。

建築基準法において、建物と土地の両方の安全を担保することを求められます。

上物だけに意識がいってしまうと、土地の調査がおろそかになり、「新築なら非常にコストが掛かる」または「建てられない」という最悪のケースまで起こり得るのです。

3. この土地買ったのですが

関西では北側に山が多く、南から日を受けるゆるやかな斜面地が多くあります。

南に向かって土地が下がっていくので、隣地の陰にならず、光環境は非常に恵まれます。

しかし、擁壁があったり、傾斜がきつかったりする場合には、土地の安全を担保しなければならないのは先の話の通りです。

バギーを押して、小さなお子さんと3人で見えたご家族は、すでに北摂の南斜面にある土地を購入されていました。

(写真と本文は関係ありません)

擁壁の上にあるとても見晴らしの良い土地で、不動産仲介会社からは「このくらいの家が建てれます」という、簡単な間取り図を貰っていました。

(写真と本文は関係ありません)

ただその擁壁の高さが5m以上あったので、「土地の安全ついての説明は受けましたか?」と尋ねると、「受けていません」と。

「プランの提案をして貰えますか?」という相談だったので、「まずはこの土地にこの大きさの建物が建つかの調査から始めてみます」とお答えしました。

写真で見る限り、擁壁の質があまり良さそうではなかったので、気になっていたのですが、調べていくと、完全にプライベートな擁壁だと分かりました。

4. 擁壁のメリットと絶対に気をつけるべきポイント

プライベートな擁壁とは何かを説明します。

例えば、山の斜面を住宅地として開発する場合は、半分を削り、半分を埋めたてることが殆どで、少なからず擁壁部ができます。

この擁壁が安全なものであるという、公的な照明書があれば問題なく建てることがで出来ます。しかし、これがなければこの擁壁に全く圧を掛けないように離して建てるか、荷重を掛けないような対処策を施さなければなりません。

先のご家族が購入されていた土地は、調査をしても安全を照明書できるものはなく、何かしらの対処をしなければ、予定していた建物が建たないことが分かりました。

出来るだけ安く地盤を補強する方法は見つけたのですが、それでも300万円程掛かります。それでは聞いていた話と違うということで、結局仲介会社と裁判をすることになってしまいました。

その為に資料を、できるだけ安価で製作することしか私には出来なかったのです。

反対に、「高台の家」ではこの擁壁が安全だという資料が役所に保管されていました。

それで、擁壁ぎりぎりまで建てることができたのです。

土地を売ることが専門の人と、土地に建てるのが専門の人の知識や意見が同じということはありません。

それは仕方がないのですが、さあこれからという、若いご家族がこのような目に会うケースを見るのは本当に忍びないものです。

私は「もし候補のひとつと思って下さるなら、遠慮なく相談下さい」と伝えます。

土地探しから新居を建てるという計画がスタートし、完成、そして生活が始まるまでは、夢の島を目指す長い航海のようなものです。

航海図を描いたり、船員を選んだり、舵を切ったりして、航海を成功させるのが、建築家の仕事だと思っているのです。


というのが、第2回目のコラムです。

バギーを押してこられたご家族から、その後の連絡はありません。

他の建築家と建てられたのか、注文住宅はやめたのか、そもそも一戸建てを諦めたのかは分かりません。

傾斜地が候補になった時、今でもあのご家族を思い出します。

そんなこともあり、初期調査にはかなり時間を掛けるようになったのです。


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何かしらを引っ張りたい人へ from JUNKY’S‐1852‐

車の車検は、新車なら3年、その後は2年毎です。

今回も、八尾にあるサイトウ自動車にお願いしていました。

以前頼んでいた修理工場が、先代のディスカバリーに乗り換えてから「車が重いので、前輪、後輪を分けてリフトアップしなければ上がらないので……」と。

嫌とは言わないまでも、乗り気でない感じ。

そこに頼むのもなあと思っていたところ、バス釣り関係で サイトウ自動車 を教えて貰ったのです。

社長の斎藤さんに相談すると「うちはトレーラーからフェラーリまでやってるので、全く問題ありませんよ」と。

タイヤもスタッドレスに交換してもらい、冬支度も万全です。

この日は、聞いていた通りシルバーのフェラーリも工場内にありました。

その言葉に偽り無しです。疑ってい訳ではありませんが。

この春17年連れ添ったアルミボート、SAVAGE(サベージ)の12フィートを一旦引き取り、嫁ぎ先を探してくれることになりました。

いつもニコニコと行動が早い斎藤さん。

自ら運転し、やってきてくれたのですがこの話は後程。

道を挟んであるのは、ルアーショップJUNKY’S

その前にずらりとならぶこれらの車。


ダイハツのウエイクやタフトをカスタムし、JUNKY’Sブランドで販売しているものです。

これらの車のリフトアップは、狭いエリアでの仕事が必要で、かなりの技術が必要だそうです。

気になる方はお声がけ下さい。特に特典はないかもしれませんが。

また、こんな可愛いカーゴトレーラーも。

同じ車種に乗っているクライアントからこんなことを聞かれたことがあります。

「何かしら牽引してみたいんですが、守谷さんって何か引っ張ってます?」

「ええ、ボートは 引っ張っていますよ」

「やっぱり引っ張ってるんや」

何か引っ張ってみたいという方にはお勧めです。

簡単に洗えるトラックの荷台を手にいれたようなものですから。

これらをアウトドアの展示会で発表したら、かなり反応があったと言っていました。

ルアーショップJUNKY’Sも斎藤さんがオーナー。自動車修理工場、ルアーショップ、アウトドアブランドに、運送会社まで経営しているのです。

その斎藤さんに車検のアポを入れた時に聞いてみました。

「で、その後サベージはどうなりました?」

「あれっ、店長から連絡いってません?もう売れましたよ。

また店長から連絡いれさせますね」

これは、愚痴を書きたい訳ではありません。

中古艇を引き取って販売するのはとても面倒なので、人助けで引き受けてくれたとよく分かっています。

思うのは、やっぱり人は明るさとバイタリティが一番大切だなということです。

何より17年連れ添った、サベージを廃船にせずに済んだことがとても嬉しいのです。


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1111、いい日オレンジ‐1851‐

今日は11月11日。

11月1日を上回る1の4並びで、多分いい日です。

そんな木曜日、アトリエmのWebサイトリニューアルが完了しました。

デジタルの世界にも関わらず、昨日までは時々旧サイトに戻ったりしていました。

サーバー移管があったからかもしれませんが、何だか生き物みたいだなと思っていました。

前サイトに変更したのは、イタリア人スタッフのマルコが働いていた頃です。

「世界的なトレンドは大画面」と彼から聞いたのがきっかけで、2015年頃だったと思います。

2002年のファーストバージョンは知人に作成して貰いましたが、その後はずっと自社で製作してきました。

しかし、スマホへの応対が追い付いていなかったのです。

この春、そろそろ限界かなと考え、戸田さん率いる神戸のドアズへ伺いました。

中身を見て貰った感想は「増築、増築のリノベーションのような状態」と。

「上手い表現だな」と納得し、夏からの本格的な神戸通いが始まりました。

左にメニューがあるデザインは、初期のwebサイトに多かったそう。

2つ提案があったうち、この「原点回帰」案を気に入り、お願いしたのです。

PC版はそれ程変わらない感もありますが、大きく変更したのはスマホ版です。

これまでは、一目で色々な情報を見て貰い「選ぶ楽しさ」を大切にしてきました。

しかしスマホの場合は、画面が限られています。

私があまりスマホを使わないので、そのあたりに鈍感だったのですが「縦スクロール」前提で考えなおしました。

「うえだクリニック」はリノベーションではないので修正しなければなりませんが。

各作品ページ内を、こまかくスライドショーでみれるのも大きな変更点です。

図面も再度整理し、積極的にupしました。

一番思い切ったのは、メニューのプルダウンです。

こちらはPC版で、ちょっと文字が見難いかなと思いましたが、担当してくれたクリエーターが「このくらい思いきっていいと思います」と。

スマホ版は「真っオレンジ」。

どこかで、ちょっと老舗感まで意識していた自分がいたことを反省し、この案でお願いしました。

この色は、アトリエmを立ち上げる時に決めたコーポレートカラーです。

もともと濃い青とオレンジが好きで、その2つを選びましたがメインはオレンジ。

元気。情熱的。でも赤ではない。

熟れた柿と美味しそうなウニの色をイメージし決めました。

それで、アトリエを置いてきた「平野西の家」も、オレンジが入っているのです。

弟の家ですが(笑)

色や匂いなど、人は好き嫌いで判断しますが、美味しいものやいい匂いを嫌いな人はいません。

このウニオレンジが、未来のクライアントとの懸け橋となってくれることを願うのです。

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ゲツアサ初心忘るべからず日記‐1850‐

間もなく、アトリエmのWebサイトがリニューアルオープンです。

この後、一旦全ての更新ができなくなるので、今日は朝一番のUPです。

昨日は所用があり、谷町六丁目界隈へ。

からほり商店街あたりには、おしゃれな店が沢山あります。

街歩きをしている人もちらほら見かけ、多すぎず、少なすぎずで丁度いい感じ。

大阪城を北の頂点とした半島状に広がる上町台地。

西端あたりに位置するので、坂が多いのです。

谷町六丁目駅のすぐ近くは、観音坂とありました。

北へ歩くと長堀通りですが、ここから大阪城へ向かって、更に一段高くなっています。

楠木正成公お手植えとも言われるこの大樹は「えのきさん」。

榎木大明神として祭られています。

谷町筋を東に渡ったあたりにも、更に色々な店ができていました。

傾いて見えるのは、多分気のせいでしょう。

そこかしこに坂があり、景色の変化が楽しいのです。

大阪ガスの実験集合住宅NEXT21がありました。

存在は知っていたのですが、どこにあるのかは分かっていませんでした。

谷六と玉造の丁度中間くらいの清水谷となっていました。


1993年の完成ですが全く古びておらず、かなりの存在感です。

結局、玉造まで一駅分歩きました。

ここまで来たなら、真田丸があった三光神社に寄りたくなります。

真田丸は出城ですから、勿論小高いもの。

で、ここも坂。

その頂きにある拝殿です。

池波正太郎の「真田太平記」は最も心に残っている小説のひとつです。

真田家が暮らした長野の上田城跡から、幸村最期の地、天王寺の安居神社まで、その足跡をたどってまわりました。


日本一の兵と言われた真田幸村は、歴史上もっとも徳川家康を追い詰めた武将と言えます。

猿飛佐助をはじめとする真田十勇士を従え、徳川家と対決する講談が江戸後期に人気を博しました。

それはある種、時の権力者へのカウンターカルチャーだったとも言われています。

25歳でアトリエmを設立し、5年間全力で働きましたが、矢折れ、槍尽きた私は、1年休んで海外にでることにしました。

その時に読んだ本の中で、最も心に残っているのが 「真田太平記」でした。

六文銭は三途の川の渡し賃。

死をも恐れぬ旗印です。

皆に「独立は早すぎる」言われた中、徒手空拳で立上げたのがアトリエmです。

そもそもが、学歴も大したことがない、コネがある訳でもない。だけどやる気だけは誰にも負けないというところから始めたのです。

それが25年経つと、いっぱしの仕事をしてきたように気持ちになっていました。

是非の初心忘るべからず 
時々の初心忘るべからず 
老後の初心忘るべからず 
命に終わりがあり、能には果てあるべからず 

能の大成者、世阿弥も「花鏡」の中でこう戒めました。

芸術に、仕事に終わりはありません。

Webサイトも新しくなりますし、ゲツアサ初心忘るべからず日記として書きとどめておこうと思います。

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この秋、2年分‐1849‐

昨日は文化の日で祝日。

気持ちの良い天気で、近畿道を北に向かいます。

三井のアウトレット、大阪鶴見へ。

コロナ下で仕事服もなかなか補充できていませんでした。

服は梅田大丸が多いですが、外気に面している分こちらの方が開放的。

久し振りにやってきましたが、5年振りくらいでしょうか。

面白い形状の建物です。

紳士物は主に最上階。

店舗の中まで屋根が下がってきて、その形がよく分かります。

DCブランド世代の私は、タケオ・キクチがおきに入りです。

ジャケットを一着と長男のボディバッグを購入。

段々、子供達の服にもお金が掛かるようになってきました。

あまりお金も掛けられないし、かといってあまり恥ずかしいものを持たせるのも……

でアウトレットとなったのです。

ニコルものぞいてきました。

こちらでも何点か買いましたが、同年代の店員さんと少し服の話で盛り上がりました。

こういったコミュニケーションは、ECサイトには無いものです。

何やらイベントをしているとのことで下の階へ。

抽選ができるというのですが、iPadガラガラなのには驚かされました。

https://youtube.com/watch?v=onqj54WHTD8%3Frel%3D0

500円券2枚。

なら昼食をとなり。

https://youtube.com/watch?v=40g5XnNeLSw%3Frel%3D0

豪遊です。

そのまま「あの森のOhana」の現場へ寄ってきました。

カメラマンの石井さんは「そこまで森と違うし……」と【ゲンバ日記チャンネル】では言われていましたが、なかなか見事なものです。

ハナミズキが真っ赤に紅葉していました。

そして甘い香りはキンモクセイです。

前回、美味しいもの月と書きましたが、おしゃれも楽しみたいものです。

タケオ・キクチはデザインが好きなのですが、腰まわりだったり、肩回りだったり、何かフィットする感じがします。

また、夏服の生地は極めて通気性がよく、秋冬物の生地も非常に伸縮性が高く、長い時間座っての仕事が多い私にとって、非常に有り難いのです。

アパレル業界の、生地の進歩は目を見張るものがあります。

美しく、かつ快適に。

このあたりは建築も全く同じ。両方叶えなければ、支持は得られません。

東京や大阪のコロナ感染者数が、劇的に減少しています。

このまま減り続けるのかは分かりませんが、「GO TOトラベル」が始まるという話もあります。

好きな服を来て、2年分の秋を楽しめれば最高だなと思うのです。

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美味しいもの月、おいでやす‐1848‐

今日から11月です。

賭け事には縁がありませんが、1の3並びはやはり縁起良い感じ。

敷地を見に出たついでに「 天五中崎通商店街」 を歩いてきました。

地下鉄谷町線の中崎町駅から東へ伸びる商店街で、「おいでやす通り」の看板も揚がっています。

「おいでやす」は京都言葉で「ようこそいらっしゃました」という感じでしょう。

中崎町駅は、梅田から都島通りを北西に1km弱。

OSビルや阪神百貨店も見えています。

駅の北西エリアと同様に、おしゃれな店舗が商店街周辺にはポツポツとありました。

かなり便利の良さそうな所です。

おいでやす通り初体験ですが、入口付近に行列のあるお店がありました。

おいもアイスが売りのようです。

昭和な店が多く、昭和45年生まれには気楽な感じ。

やはり豆腐は水の中で売って欲しいもの。

昼間ですが、立ち飲みは勿論満員。

東端までやってくると、天神橋筋にぶつかります。

道路を挟んで、天神橋筋商店街が見えてきました。

少し南に行けばJR天満駅。

下町のメッカのような地域なのです。

写真を撮っていたら、店主のおじさんがでてきて「天神橋筋、一本越えるだけで人出が全く違うんや」と。

「そうですか。結構賑わっているように見えますが」と私。

「まあ、20年前と比べるとシャターも減ったわな」と教えてくれたのです。

日本一長い天神橋筋商店街も、念の為のぞいてみます。

おじさんの言った通りでした。

何とかおいでやす通りに導きたいところでしょう。

商店街から少し入った路地に、貼ってあったポスターです。

あの大声のつっこみが聞こえてきそう。


「おいでやす通り」だけに「おいでやす小田」のポスターとは。

かと思っていたら、消防の啓蒙活動のものでした。

近くの店のテント屋根にこうありました。


それほどに うまきかと 人の問ひたらば

何と答へむ この酒のあぢ

調べてみると、明治から昭和初期に活躍した若山牧水という詩人の作品でした。

酒と旅を愛したとあり、私も熱燗を一杯やりたくなります。

日本酒はあまり飲めませんが。

「霜月(しもつき)」は「食物月(をしものつき)」が省略されたという説もあるそうです。

秋刀魚、栗、鮭、酒。

美味しいもの月、おいでやすなのです。

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明日香村役場とSDGs‐1847‐

10月半ばに、明日香村を訪れたと書きました。

棚田、石舞台古墳、岡寺と見て回ったのですが、もう一つ目的がありました。

明日香村役場です。

若い頃、この付近で仕事をした時に、近鉄吉野線の岡寺駅から岡寺まで歩きました。

結構な距離だったのですが、途中でこの明日香村役場を見掛けたのです。

2階部を持ち上げたピロティから、ル・コルビュジエが牽引した、モダニズムの影響を色濃く受けているのが分かります。

前川國男や坂倉準三など、コルビュジエ に師事した建築家の作品かなと思い、色々調べたのですが結局誰の設計か分からずじまいでした。

東には穏やかに広がる稜線が見えています。

奈良盆地の南東端に位置しますが、杉板型枠のコンクリート打ち放しがかなりの存在感です。

更に、何といってもこの西端にある高層棟。

今もまだ使われているのかなと、極たまにですが思っていたのです。

まだ使われていました。

エントランスホール。

雑然とはしていますが、北側の大開口に面して吹き抜けとなっており、開放的な空間になっています。

建物西側にはびっしりと木が生い茂り、かなり西日を防いでくれるでしょう。

近年はエネルギー消費を抑えるために屋上緑化をした建物もありますが、そのような考え方の先駆けと言って良いと思います。

ただ、明日香村のwebサイトには、こうあります。

新庁舎建設推進事業
建築後、約50年を経過した現庁舎は、老朽化や耐震性を著しく欠くことで震災発生時に防災拠点としての役割を果たせないことや、明日香村にふさわしくない意匠形態といった課題を抱えています。
こうした課題を解決するために、役場庁舎の建て替えが必要となっており、新庁舎建設を進めています。

実際にプロポーザルが開催され、建替え計画は決定しているようです。

意匠形態には人の好みがあるので、ひとつの答えはありませんが私は「面白い建物だな」と思っていました。

南側に対しても、深い庇と屋根が延長された袖壁で、夏の直射はかなり抑え込まれていると思います。

どこまで意図されていたのか分かりませんが、木々によっての省エネ効果もかなりありそうです。

実際に約50年の年月が経っているので、機能的なことは分からず書いていますが、意欲と情熱をもって建てられた建築であることは間違いありません。

それが、パブリックなコメントで否定的な言葉しか出てこないことに軽く衝撃を受けたのです。

SDGs(Sustainable Development Goals)に表されるように、 サスティナブル(Sustainable)=持続可能であるということは、人類の大きな課題であるのは間違いありません。

変わって行くこと、変化していくことを恐れてはならないですが、敬意も持つこと、物を大事にする精神も、同じくらい大切なことだと思うのです。

それは誰が、どんな基準で判断するのか。

一元的な答えはありませんが、創り手として24年振りにみた現・明日香村役場を見て、ちょっと考えさせられました。

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愛おしの池原【ゲツモク日記チャンネル】も開始‐1846‐

先週金曜日に、 『建築家・守谷昌紀TV』 【ゲンバ日記チャンネル】「あの森のOhana」Episode3を配信しました。

よければ、躯体まで出来上がった「あの森のOhana」をご覧ください。

この週末は久し振りの休みで、土曜日には奈良県下北山村の池原ダムへ。

釣りは朝が早いのです。

トボトスロープの桟橋には、もう出船を待ちきれない釣り人が。

透明度の高い池原ダムにしてはめずらしく、白川筋にはアオコが発生しているとのこと。

トボトスロープ店主のTさからも情報をもらい、朝一晩は15分程かけて大きく移動してきました。

濁っていいるからこそできる釣りで、午前中は押し通しましたが残念ながら反応なし。

桟橋まで戻ってきて昼食。かつ、車で昼寝を1時間半。

この昼寝より幸せな時間はありません。

普段の寝不足も完全に解消。午後の部のスタートです。

この日はビデオも持っていたので何とか魚の顔は見たい。

迷った末に備後筋へ移動。

池原の大自然を最も満喫できるのがこの川筋。

浮いているだけで景色が好きなのです。

大きな魚を狙って移動しながらキャストしますが、15時が限界でした。

何とか魚の顔をみるためライトリグに。

私としてはタフな時に使う手です。ルアーをシェイクしながらカーブフォールで沖の立木にぶつけます。

何とか1匹。

33cmくらいと大きくはありませんが、1匹目なのでかなり慎重にランディング。

同じ釣り方でもう一匹追加し、ここでタイムアップ。スロープに戻ったのです。

YouTubeのことをいつも教えて貰っている『スーパーロコチャンネル』の開設者、Sさんがボートを揚げているところでした。

新艇で側面のロゴが格好良いのです。

Sさんに話を聞けなければ、 YouTube チャンネルの開設はもっと遅くなっていたと思います。

翌日も朝一番から大きい魚を追い求めましたが、それも10時が限界。

前日と同じ釣り方で、25cmを1匹釣ってここまで。

昼前にはボートを揚げました。

名誉のためにかいておくと、アタリさえなかったという人もいたので、まあ頑張った方かなと。

トンビ。

澄んだ水。

秋の雲。

十分に自然を満喫して大阪に向かいました。


吉野川沿いにはススキが夕日に輝いています。

近鉄吉野線のこの古い陸橋がある景色が好きなのです。

『建築家・守谷昌紀TV』 の中に【ゲツモク日記チャンネル】を加えてみたいと思っていました。

主には国内外への旅、自然、建築等をお届けできればと思っています。

ただ休日をほぼ過ごす私の愛する池原。ここを抜きにはできないと思っていたのです。

大自然が素晴らしいのですが、基本は釣りです。もし興味があればご覧ください。

もし大きな魚が釣れたら、また配信したいと思っています。

https://youtube.com/watch?v=ktUQseMOb5k%3Frel%3D0





■■ 10月12日発売の オフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園掲載 ■■

【News】

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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