今週末も台風がやってくるのでしょうか。
日本だけを外れれば良い訳ではありませんが、日本列島をなぞったような予想進路です。
神様もお人が悪いと言いたくなるのです。
秋晴れの夕方。
そして夕焼け。
素晴らしく気持ち良いのが秋です。
月曜日は中秋の名月でした。
秋の夜長は、読書の季節でもあります。
私も無類の本好きですが、子供達もこの習慣は引き継いでくれました。
スマホに毒され始めた長男も、徳俵一杯、何とか読書好きをキープしています。
現在は、こんなシリーズを読んでいるそう。
妻がせっせと図書館で借りてくるのです。
机の上にあった「君たちはどう生きるか」。
感想文の課題図書だったそうですが、次の次に、私も読んでみようと思います。
近頃は、学校から本のプレゼントがあるそうで、これらは娘が所有している本。
(2018/9/30追記:学校ではなく、塾の課題資料だそうで、費用もそれぞれが負担だと、娘、妻から訂正がはいりました)
面白そうなタイトルが並んでいます。
重松清の「くちぶえ番長」を読んだ後は「鼻の奥がツーンとする」そう。
そんな感想を言えるようになったのかと、親としては感慨深いものがあるのです。
娘が一番好きで、コレクションしているは、名探偵コナンの映画シリーズ。
塾に3回続けて行ったら、食卓の娘の席に付箋を貼っておきます。
裏にメッセージを書いてあるのですが、3枚貯めたら本に変わるというルールにしています。
こんな小遣いの上げ方が良いのか悪いのか分かりませんが。
良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである。
ショウペンハウワー 哲学者
教科書にでてくるような名作は、ほぼ良書と言って間違いないでしょう。
ただ、人は更に刺激を求めるものです。
独創性、娯楽性、メッセージ性、ロマンティズム、エロティシズム等など。
中学2年生の時、国語の先生に教えて貰った2冊が、私の本好きを決定付けました。
「散る花もあり」志水辰夫
「優駿」宮本輝
志水辰夫については何度か書いたので、「優駿」についても少し書いてみます。
宮本輝の「泥の河」「蛍川」「道頓堀川」の「川三部作」と言われる作品群は、思春期の私に色々なことを教えてくれました。
夜の街、盛り場、男と女……
はじめに読んだ「優駿」は、競走馬の成長を中心に描かれた人間ドラマで、1986年の出版です。
特別刺激的だった訳ではないのですが、大人の男と女というものを、強く意識させられた場面がありました。
私にとっては、大人への階段の入り口にこの本があったのです。
ショーペンハウワーの言う「良書」は「古典」を指すようです。
時代を超えた古典は間違いなく良書ですが、時代の気分を織り込んだ名著のほうがやはり私は好きです。
「優駿」もバブルへと突入していく日本を、爽やかに、都会的に描いていました。
以前は、子供達に私のコレクションを全部読んで欲しいと思っていました。自分なりに本気で選んできた本ですから。
しかし、親が手取り足取り、人生の指南を出来る訳ではありません。
ましてや、恋愛に至っては言うべくもなく。
人生において、たったの1ポイントでも、プラスを与えてくれたなら、それは自分にとっての良書です。
本屋へ行き、平積みをみる、帯をみる、表紙を見る、略歴をみる。
できればネットの評価でなく、自分で感じ、選び、嗅ぎ分け、色々な良書に沢山出会って欲しいと思うのです。
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■『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売に「阿倍野の長家」掲載
■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月2日に「イタウバハウス」掲載
■『houzz』5月28日の特集記事に「あちこちでお茶できる家」掲載