タグ別アーカイブ: アトリエm

耐えて耐えて、食べて食べて‐2344‐

日曜日の早朝、暑くなる前に現場まで移動していると、親子連れが集まっていました。

夏休み恒例のラジオ体操でしょうか。
気が付けば8月でした。

本当に暑い日が続きますが、先週火曜日で56歳になりました。

前回は熊本地震について書いたので、誕生日のことは触れませんでした。

そこに興味はないと思いますが、発生日が誕生日なので、ずっと記憶に残ると思います。

当日の夕食は、年に1回しか作ってもらえない(下ごしらえが大変だから)大好物のエビフライ。

子ども達が巣立ち、夫婦2人になったので、小さなケーキで祝ってもらいました。

この小さなケーキの金額を聞いてびっくりしましたが、確かに美味しかったです。

土曜日は初期相談が2件ありましたが、休日はスタッフが居ないので、妻にサポートしてもらいました。

それらが終わったあと、慰労のつもりで日の高いうちにアトリエを出ました。

歩いて3分程のSSK本社の近くにある「鶏屋 國型製作所」。

いつも賑わっていたので、のぞいてみたいと思っていました。

18時台に行ったので何とか席を確保できましたが、予約無しのほうが珍しいという感じでした。

古民家を改修した店内は、和の雰囲気です。

かなり混むのと、焼き物は時間が掛かるので、何かスピードメニューを頼んで欲しいと。

うずら卵の醤油漬けを頼みました。ニンニクが効いて、酒の肴にはばっちりです。

胸肉のシーザーサラダもすぐに出てきました。

焼き物は「こころ」から。

備長炭の香りと、粗塩が食欲をそそります。

さっと飲んで、さっと食べて、1時間半くらいで引き上げてきました。
夫婦で8千円くらい。

焼鳥としてはやや高めですが、丁度金額くらいのお味だと思います。

オーダー催促型の接客は、ちょっと勿体ない気がしました。
美味しければ急かされなくてもオーダーするものですから。

つい最近、土用の丑の日も終わったばかり。
正直食べ物の話ばかりです。

大阪城の南に広がる広大な平地には、秀吉が集めたお寺が沢山あります。

門の脇には、掲示板がある所が多く、元気が出たり、耳が痛かったり。

貪るのはNGです。
ただ、この暑さに打ち勝つには、しっかり食べるのは絶対条件かもしれません。

50代も真ん中を越え、還暦が近づいてきました。
30代の頃に比べると、随分怒らなく、少しは嘆かなくなったと思います。

それは当たりまえかもしれません、その倍をもうすぐ生きたことになるのですから。

ただ、娑婆で生きる私たちが、仏になれることはありません。

娑婆の語源は、サンスクリット語のサハーから来ており、漢字に意味はないよう。
意味としては「忍土」、耐え忍ぶ世界の方が合っているそうです。

娑婆=耐え忍ぶ世界

言い得て妙とはこのこと。

56歳も力強く娑婆を生き抜くために、耐えて耐えて、食べて食べて、でいきたいと思います。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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アトリエmのゲンバ日記

何度も立ち上がる熊本、後ろ支えする日本‐2343‐

7月28日の夕方4時半頃、熊本で震度7の地震が発生。

熊本での震度7は、2016年の4月以来です。

2016年の際は、復興支援のために7月初めに熊本に入りました。

上空から見ても、まだまだブルーシートが目立っていました。

私が担当したのは熊本市の東隣にある嘉島町。

今回の震源地、宇城市と氷川町は熊本市と南西で接している地域です。

爆発事故が起こったイオンモール熊本は嘉島町にあり、気が気ではありません。

当時の被害も甚大でした。

復興支援と言っても、専門家としてできることは、コツコツと被害の詳細を明らかにしていくだけ。

そんな積み重ねから10年が経ったのですが……

当時の暑さも、美しい風景とは裏腹に、全く容赦のないものでした。

現時点でも、断水、停電している住戸も沢山あると報道されています。トイレ問題とともに、エアコンのことが気になります。

唯一救われるのは、熊本が水の街だということです。

阿蘇山周辺に降った雨が、熊本平野あたりで湧き水や地下水となり、美しい水が豊富にあり、活用されています。

湧き水のプールは水温が低く、クールダウンするには最適です。

また、水辺を活用できるよう、整備されているところも多く見かけました。

酷暑の時期ではありますが、それゆえ沐浴することができるとも言えます。

こういった非常時に、人の手を必要としない自然の恵みは、計り知れないものがあるのです。

昨年の8月に、能登半島へ復興支援に入った際にも「地震、水害と、どこまで続くのか……」という声を沢山聞きました。

困った時に助けられるよう、普段から一所懸命働き、税金を納めているとも言えます。

政治家の皆さんは、こんな時にギアをあげなくて、何のための政治家かとなります。

日本、世界を問わず、〇〇ファースト的なものはひとまず箪笥にしまって、骨身を惜しまず、被災者の役に立つ行動をお願いしたいと思います。

勿論、人に言うだけでなく、要請があればすぐにでも熊本へ飛んでいく準備はできています。

何度も立ち上がる熊本を、日本中で後ろ支えするしかありません。

あるのは復興への一本道だけです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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蛇行剣も世界遺産もやっぱり人と食‐2342‐

ホテルライクなコートハウス 「ドッグランのあるタイル床の家」の動画を【Works Video 】UPしました。

チワワ兄妹のための小さなドッグランのある家、よければご覧ください。

「日曜はどこかへ出掛けようかな」とGoogleマップを見ていると、富雄丸山古墳をみつけました。

歴史ニュース等では何度も見ましたが、位置的にもうひとつ把握できていなかったのです。

すぐ東には、道の駅「クロスウェイなかまち」もあり、駐車にも困らなそう。

第二阪奈道の中町インターを降りればすぐ。大阪から30分掛かりませんでした。

駐車場も広く、昼前に着くと十分余裕がありました。

歴史遺産+産直市場は、願ったり叶ったりの組み合わせです。

時の首相も奈良出身。

就任時の「奈良の女でございます」の言葉に恥じないよう、奈良のためにも、よろしくお願いします。

すぐ東に流れる富雄川の対岸にはイオンタウン富雄南もあります。

ダイエー、無印、飲食店等が、テナントとして入居している、郊外型のショッピングモールです。

イオンタウンで食事をしてから、富雄丸山古墳へ向かいました。

交通整理をしていた男性に聞くと、「ここを抜けると、道路に道順が描かれているので間違うことはないと思います」と教えてくれました。

道の駅を抜けて西にある小高い丘を目指します。

富雄丸山古墳は2022(令和4)年に、長さ2.85mの蛇行剣が発見されたことで、一躍注目を浴びるようになりました。

聞いた通り、国内最大の円墳にしっかり案内してくれます。

が、入口は見逃してしまいそうな小さな看板だけ。

墳丘を上ると、閑静な住宅街の端に位置することが分かります。

ネットフェンスで区切られた通路の、山側が発掘エリアのようです。

4世紀後半の古墳で、直径約109mの「造出し付円墳」とあります。

出土した、刃部が蛇のようにくねくねとしている鉄製の剣、蛇行剣は東アジア最大。

反対のなだらかに下っている斜面には、6世紀後半の丸山第2・3号墳の案内もありました。

しかし、ここが古墳と分かるものはその案内板2枚だけ。
雑草も生え放題で、正直拍子抜けしたのです。

今日の新聞で、「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産への登録が決まったという記事がでていました。

この辺りはよく通りますが、穏かな景色が好きな場所。
嬉しい一報でした。

2017年のお盆に、世界遺産の石見銀山を訪ねました。
その時に感じたのは、「あまり人が来ていないな」ということでした。

世界遺産登録が地元の悲願なのは、その知名度から来る、訪問者の増加でしょう。

しかし、受け入れる側が施設や人の準備ができていなければ、これだけ娯楽の多い時代なので、すぐに飽きられてしまいます。

道順を尋ねた、交通整理をしていた男性は真っ黒に日焼けして、とても暑そうだったので「どのくらいで交代するんですか?」と聞くと「30分毎なんです」と。

それを聞いてちょっと安心しました。本当に命の危険を感じる暑さだったので、やっぱりそうなんだと納得したのです。

「本当に暑いので気を付けて下さいね」というと、「気を付けていってらっしゃませ」と返してくれました。

道の駅で地元の野菜を買いましたが、昼食はイオンタウンのバーガーキングで食べました。

初めて食べたのですが、意外に美味しくてびっくりします。

世界遺産を目的に訪ねたとしても、心象に大きく影響するのは人と食です。
古都奈良での食の記憶が、バーガーキングなら笑えません。

私が勝手に食べただけですが、2人で1600円くらいで食べれる選択肢を準備しているバーガーキングの努力に、他の選択肢が勝てなかったとも言えます。

明日香村の穏やかな景色を世界の人が見た時にどんな感想を持つのでしょうか。

適度に賑わって欲しいですが、こればかりは需要と供給のバランスです。

楽しみにしながら見守っていきたいと思います。

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国宝・犬山城と街グルメ‐2341‐

前回、ちらと書いたのですが、海の日は愛知県犬山市を訪ねました。

名鉄名古屋駅から特急で犬山庭園駅まで30分程。

15分くらい歩くと犬山城が見えてきます。

小高い丘を登って、天守閣の下までやってきました。

石垣は自然石を積んだ野面積みです。

この日は結構混んでいて、天守閣に入るまで1時間程並びました。

急な階段を3層登ります。

この角度なので、降りる時は後ろ向きの人もいました。

3階には国宝5城の写真が展示されていました。

松江城、姫路城、彦根城、松本城と犬山城ですが、 最も古いのが犬山城です。

室町時代の天文6(1537)年に織田信長の叔父である織田信康によって築かれました。

最上階の4階まで上がってきました。

国宝5城の中でも、最上階の外に出て一周できるのは犬山城だけです。

その手摺の低さも強烈。

髙い所が苦手な私には罰ゲームレベルです。

眼下に木曽川を見下ろす眺めは絶景でした。

建築の専門家として言わせて貰えば、あの手摺のまま、誰もが回廊に出られることが、ずっとは続かない気がします。

行くなら早め、犬山城です。

すぐ東にある、有楽苑にも寄ってきました。

建築家、堀口捨己氏が監修した日本庭園ですが、園内には、こちらも国宝の如庵があります。

織田信長の弟、織田有楽斎(うらくさい)が京都で建てた茶室で、待庵、密庵と共に、茶室として国宝に指定されています。

年に数回ある特別見学会では内部を見ることができます。

そのためだけでも来る価値がありそうです。

その後、城下町を歩いて名鉄犬山駅に向かいました。

城下町に漂う、食欲を刺激する匂いの全てを我慢して、駅前の「角屋」までやってきました。

自家製麺のきしめんは650円。

ボリューム満点の味噌かつ定食は1400円。

きしめんは、関西風の出汁より魚の味がしっかりしています。
何杯でもいけそうな優しいお味でした。

味噌かつは、甘めのタレでご飯が進み過ぎます。

特にきしめんの出汁が素晴らしかったので、店員さんに「この出汁、味がしっかりして、凄く美味しかったです。何で取ってるんですか?」と聞いてみました。

「ありがとうございます。ただ、出汁は企業秘密なので言ってはいけないことになってるんです、すみません」と。

それはそうだなと納得しました。

帰り際に、女将さんがでてきてくれたので、出汁が美味しかったことを伝えると「〇〇と〇〇でしっかりめに取ってるんですよ。創業昭和26年で、微調整はしますが基本的に全く変えてないんです」と。

あれっ、教えてくれるんやと(笑)

やっぱり旅は、食と人です。

大満足の犬山城と犬山街グルメでした。

犬山城を訪れたなら、車の人も駅前の「角屋」を絶賛、お勧めしておきます。

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相撲からサッカーへ‐2340‐

今日、7月20日は海の日。

昨日のイングランド対フランスの3位決定戦につづいて、朝4時からサッカーワールドカップの決勝を観戦しました。

連覇を目指すメッシを擁するアルゼンチンと、流れるようなパスサッカーの無敵艦隊スペイン。

延長までもつれる展開でしたが、1カ月半に渡る世界最大のお祭りは、1対0でスペインの優勝で幕を閉じました。

点数以上に差があったと感じたのは私だけではないでしょう。

お国柄、大陸柄があるから面白いのですが、やはりズルはいけません。

今大会の功労者でもあるエンソ・フェルナンデスが、イエローカード2枚で退場となったのがアルゼンチンには痛かった。

ただ、反則すれすれを繰り返していればこうなることは目に見えていた気がします。

世界一の称号にふさわしい、極上の流麗なパスサッカーを堪能させてもらいました。

プレミアムリーグのクリスタルパレス残留が決まった鎌田大地選手は、サッカーが国技になるくらいにならないと世界一は取れない、と発言しました。

相撲からサッカーへ。そんな時代がくるのでしょうか。

できる限り応援したいと思いますが、そのためにはせめて代表戦は相撲並みに必ず地上波放送をするべきだと思います。

イギリス等では、国民的関心の高いスポーツ中継の視聴機会を保障する「ユニバーサル・アクセス権」が法によって担保されています。

これは、誰もが自由に重要な情報にアクセスできるという考えと、スポーツという概念に、スポーツを応援する人も含まれているという考えからきているようです。

他のヨーロッパ諸国や韓国でも認められており、日本でも早急に法整備して欲しいものです。

スペインには可能で、体格的にそれほど変わらない日本には絶対無理ということは無いはずです。
4年とは言いませんが、本当に楽しみにしています。

国を挙げて応援するには、そんなところから始めるということだと思うのです。

決勝戦を観た後、そのまま近鉄特急で名古屋へ。

そして、犬山城を訪ねてきました。

本当に暑い一日でしたが、犬山はかなり面白かったです。

詳しくは木曜日にUPしたいと思います。

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美は力‐2339‐

阿倍野区を庚申街道(こうしんかいどう)で移動していると、十字架のある塔が見えてきました。

日本基督教団南大阪教会です。

大阪が誇る巨匠・村野藤吾のデビュー作で、塔の部分は1928(昭和3)年に完成した、

当初から塔はRC造でしたが、会堂のある平屋部分は木造でした。

平屋部分が傷んできたので、1981(昭和56)年に改築されています。亡くなる3年前の完成でした。

村野の真骨頂、有機的な造形が冴えわたります。

柔らかい外壁のテクスチャーに、夏の鮮やかな花が良く似合うのです。

敷地の調査もあって最近このあたりをよく通ります。

古い住宅が結構残っているのです。

どちらの住宅も、昭和初期の建物でしょうか。

だとすれば、RC造でなくても約100年持っていることになります。

こちらも阿倍野区にある大阪府立工芸高等学校本館です。

1924(大正13)年の完成で、大阪市指定有形文化財に指定されています。

学校のWebサイトには以下の解説がありました。

1世紀前に遠くドイツの地で起こった芸術運動が、大阪の地に引き継がれていることに感動すら覚えます。

モダニズムの源流がバウハウスにあるなら、村野もその流れを汲んでいることになります。
彼らをお手本として生きてきた私達も、支流の水路くらいの流れを汲んでいると言ってもよいかもしれません。

バウハウスが、芸術学校として機能したのはわずか14年ですが、最後の校長であるミース・ファン・デル・ローエに代表されるように、装飾的ではない、機能的で、合理的な美を追求していきます。

その思想を汲んだ建築の美しさは、世界に衝撃を与えたのです。

「翼をください」等の作曲で知られる村井邦彦さんが、新聞で「美は力」という言葉を紹介していました。

美しい建築はそれ自体が力をもっています。そして、人に力を与えてくれます。

建築設計を生業としているのですが、本当にいい仕事をさせて貰っていると思います。
と同時に、その頂の高さに圧倒されることもしょっちゅう。

それでも前に。倦まず、弛まず、一歩ずつ、です。

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青と緑の大阪‐2337‐

7月に入ったばかりですが、昨日近畿地方は梅雨明けしました。

昨年は6月中に明けましたが、今年も平年より11日早い梅雨明けだそう。

夏の花も一気に咲きはじめました。青紫のアサガオに、薄紫の花はデュランタのようです。

天神橋から、中之島越しに大川を望みます。

いきなり快晴が続くようで、今年も暑い夏がやってきました。

例年なら梅雨時に開催される夏祭りも、今年は傘不要のようです。

夏祭りの開催日を見ていると、近くの神社で被らないようになっているのが分かります。

保育園、小学校、中学校の運動会が被らないようにするのと同じでしょうか。

できるだけ沢山の人に来て貰うための工夫なのか、はたまた的屋を手配する都合なのかもしれません。

天神橋の南詰めまでが天神橋筋で、その南は松屋町筋です。

松屋町筋には個性あるビルが色々あります。

大塚グループ大阪本社大阪ビルは、日建設計の設計で2014年の完成です。

三角形のカーテンウォールは、構造と一体化したダイヤゴナル(斜め)・フレームとなっており、執務空間は柱が無いそうです。

現代的な洗練されたオフィスビルの佇まいですが、一度内部も見てみたいものです。

こちらは、少し北に上がった、天神橋南詰にあるアクアタワービル。

以前から何だか気になっていたビルで調べてみました。

1992年の完成で、施工は大林組のようですが、設計者は分からずでした。

形はやや特徴ありくらいの感じですが、色使いが面白いのです。

淡い青の外壁に、同系色のエメラルドグリーンのカーテンウォールをもってくるあたりが、只者ではない感が漂っています。

また、アクアタワービルのネーミングもいかしています。

水都、青と緑の大阪を象徴する建物と書けば、持ち上げすぎでしょうか。

2011年の11月にアメリカの東部をまわりました。

いくつも感激した建物はありましたが、そのひとつがレバー・ハウスです。

ニューヨークのマンハッタンに建つ、最初期のカーテンウォール構造の高層建築で、SOM(スキッドモア、オーウィングス&メリル)の設計です。

1952年に完成しました。

ブルーグリーンのガラスに覆われたこのビルは、街に輝く宝石のようでした。

興奮のあまりピンボケの写真しかないのは痛恨の極み。再訪したい建築のひとつです。

補色の関係なら、互いが引き立てあうのでデザイン的には簡単です。
同系色で洗練された表現をするのは何倍も難しいのです。

海外旅行もコロナ前の2019年香港行きからどこにも行けていませんが、この夏は近場に出掛けてこようと思います。

建築にしても、街にしても、その場に立ってみなければ感じられないことばかり。いくつになっても海外行きはワクワクしかありません。

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6月晦日に祓い、あげる‐2335‐

seven dreamers Ginza Tokyoの動画を【Works Video 】<Public>にUPしました。

2019年にseven dreamersと共に無くなってしまったこの店舗ですが、銀座のど真ん中での仕事で、思い入れもひとしおでした。よければご覧ください。

サッカー日本代表の北中米ワールドカップですが、6月30日に終戦しました。

6月15日(月)5:00開始のオランダ戦から、6月30日(火)2:00開始のブラジル戦まで16日間。

夢を見させてもらいました。

と、同時に、真のワールドクラスの選手が、本気になった時のパフォーマンスには圧倒されるだけでした。

グループリーグの第3節。アルゼンチン対ヨルダン戦で、後半15分に投入されたメッシ。

ペナルティエリアすぐ外からの直接フリーキックでしたが、左足を一閃。低い弾道の強烈なシュートを叩き込みました。

守備はせずとも、あんなシュートを打つ日本人は……

サッカーとは奥行きの深いスポーツです。

サッカー日本代表戦や、大谷翔平選手出場のドジャース戦を見るのはリビングのテレビです。

かなり前に買った液晶テレビで、37インチ位だったでしょうか。

最近の大型に比べると見劣りしますが、十分満足しています。

ソファは「キャブ チェア」で知られるマリオ・ベリーニがデザインした「ティルブリー ソファ」。

サイドテーブルはアイリーン・グレイの「E-1027」です。

プロスポーツが日々に活力を与えるものだとしたら、建築の役割も重なるところがあるはずです。

日々の暮らしを守り、快適に過ごしてもらうのが第一義ですが、そういったものにもなり得ると思っているのです。

その要素として大きいのが家具や照明といった空間に加えられるモノ。

お気に入りの愛車に乗った時や、アクセサリーを着けた時のように、心をあげてくれます。

本当に色々あったアトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」ですが、古ビルをフルリノベーションしました。

金額的にはかなり抑え込んでいるので、床はコンクリートに塩ビシートを貼っただけ。

間口が3.6mなので、家具の選択も限られ、慎重にセレクトしました。

ダイニングテーブルは、アルフレックスのアウロラで、チェアはヴィトラのゼロスリー。アウロラはとても気に入っていますが、残念ながら廃版になってしまったようです。

スタッフとサッカーについて話しているとこう言われました。

「所長が見られるワールドカップは、もう数えられるくらいですよね。それまでに日本は優勝しますかね?」

55歳の私が、仮に80歳まで生きたとしても見れるのは6回。

次回、2030年のワールドカップ時には59歳、もしかすると60歳かもしれません。ついに還暦も視野に入ってきました。

日本の優勝はあるのか、ないのか……

6月30日は、半年間の穢れを祓う「夏越の祓(なごしのはらえ)」。「はらい」ではなく「はらえ」です。

祓うが名詞化したようですが、命令形にも見えます。

スポーツの敗戦は穢れではありませんが、6月晦日(みそか)のことはその日に祓い、2026年の後半、そしてその後の3年半を大切にしたいと思います。

物語の続きは4年後です。

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だから私は嫌われる‐2334‐

昨日は、昼過ぎからフラッと京都へ。

大阪-京都は新快速で29分。スピードならやはりJRです。

妻は三十三間堂に行ったことがないらしく、6年振りの再訪です。

私は3回目くらいでしょうか。

大雨の後だったので、緑は生き生きとしています。

正式には「蓮華王院」。

後白河上皇が、1164年に平清盛に命じて作らせましたが、現在の本堂は1266年に再建されたものです。

三十三の柱間があるので三十三間堂と呼ばれますが、長さ120mあるので、一間は3.6m程になります。

一般的な一間の1.8mではありませんでした。

本堂自体が国宝で、内部空間も仏像も素晴らしいのですが、残念なのは内部撮影が全て不可であること。

本尊の千手観音座像はじめ、1001体ある千手観音立像は全て国宝です。

雷神・風神像や、観音二十八部衆像も全て国宝。

水晶をはめ込んだ「玉眼」は、仏像に命を与えているかのようです。

五眼を持つ音楽神、「摩睺羅像」は音楽神だけに琵琶のような楽器を持っています。
その特異さと躍動感に少しの間、立ち止まって眺めていました。

「摩尼跋陀羅像」は満賢と共に大衆を守る善神。
そのハンサムさに、ほれぼれする程です。

何とか、フラッシュ禁止などで応対してもらえないものでしょうか。

日本の文化の深さを世界に示すことになると思うのですが。

西側に回ると、「通し矢」の舞台となった「西縁」があります。

南端から北端まで射通した矢の数を競う「大矢数」は、江戸時代に大変な評判になりました。

一昼夜24時間、矢を射続けるのですが、中央あたりの垂木に1本の矢が刺さっていました。

これは当時のものなのでしょうか。

矢の飛んでくる方向にだけ、柱や肘木に鉄板が貼られています。

本堂の柱や軒を守るため、徳川家光が付加したものです。

ここで、片肌脱いだ侍が一心不乱に矢を射ていたと思うと、ちょっとコミカルな感じもするのです。

閉館時間になったので、三十三間堂を後にしました。

帰り道、すぐ近くにあった和菓子屋さんに入りました。

インバウンド価格かなと入ってみたのですが、そうでもなく、和菓子を購入し帰路につきました。

帰りは京阪七条から乗ったので、ちょっとぜいたくプレミアムカー。

500円が高いか安いかは別にして、何ともありがたいシステムです。

うつらうつらしながら車窓を眺めていると、守口市駅を過ぎたあたりで黒煙が見えました。

淀川の北あたりでしょうか、かなりの高さまで煙が立ち上っています。

日曜日の夕方。最もリラックスしている時間帯だろうに、大変なことです。

先週、青森と山梨で大きな地震がありました。
ベネズエラでもマグニチュード7を超える地震がありました。

地球の内部はマグマですから、いつどこで何が起こってもおかしくありません。

天災を語るとき、その警句がよく引用されるのが、物理学者であり、文学者である寺田寅彦です。

こんな言葉も残していたようです。

何度か紹介しましたが、10cm程の小さな催涙スプレーです。

飛距離が2~3mで、護身用の唐辛子スプレーですが、別に熊専用もあります。2つは持てないし、唐辛子スプレーなので熊にもある程度効くのではと勝手に思っています。

山間部に出掛ける時、家族が持てるよう4つ購入し、高音が出るホイッスルと共に常備しています。

ゴルフをする人、山間部でキャンプをする人には、何か熊対策をするよう勧めるのですが、多くの人は「ハイハイ、分かりました」というリアクションです。

自然の中で、人ほど弱いものはそうありません。
それゆえ、槍、弓矢、銃などを発明、改良してきました。そして、弓矢の腕を磨いたのです。

「こんなところまで」という場所に熊がでています。

笑われても、狂人扱いをされても構いません。
本当に熊がでたら、もしそれで自分が大けがを負ったとしたら家族は……と考えて貰えればと思うのです。

勿論、私が万全という訳ではありません。
ただ、無抵抗のまま熊にやられる訳にはいかないと思っているだけです。

妻には、「そんなことばかり言ってるから、嫌われるのよ」と言われます。
自分でも、そうなんだろうなと思いますが。

先の土産物屋さんで買った「お茶々餅」。864円でした。

こしあんを餅で包み、宇治の抹茶きな粉で仕上げた和菓子です。
値段も含めて満足できました。

面倒な話しをしましたが、意外に安いお土産情報に免じて許してください。

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父?‐2333‐

今日から梅雨入りだなと思っていたら、6月4日に梅雨入りしていたようです。

月初に雨が続いた時期ですが、その後は晴れが多く、気付いていませんでした。

それくらい、過ごしやすかったのですが。

昨日、見覚えのない送付先から届け物がありました。

開けてみるとTシャツでした。「父」とあります。

長男からの、父の日のプレゼントのようです。

折角なので着てみました。

「父」と誰にアピールしているのか、そのあたりは不明ですが、有難く着させて貰います。

ただ、どんなシチュエーションで?
そこは考える必要がありそうです。

父、お父さん、親父……

本田宗一郎はこう言っています。

街中で、ツバメの巣を見かけました。

一緒に暮らしている時は、まがりなりにも父という意識はありました。

しかし、子供達が2人とも東京で暮らす今、特に父と感じることはありません。
やはり記号に過ぎないのでしょう。

ただ、私が父であるのは2人の子供に対してだけで、ミクロの世界だけに通用する記号ということになります。

父やおじさんに何故だか風当りの強い世の中になりましたが、全く問題ありません。

「父強し」

昭和の時代、誰もが信じていた言葉です。

しかし、もしかするとアイロニカルなユーモアだったのかも。
真相は、38年前に闇に葬られ、誰も知ることができないのですが。

強いか弱いかは別にして、いずれにしてもありがとう。

■■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■■

■■10月1日『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■■

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