夏休み中、何度か子供が事務所にやってきました。
宿題の自由工作をするためです。
娘は迷路。
長男は、私がボートを降ろす模型。かなりピンポイントです。彼らの夏休みも、残すところ3日になりました。
新聞の1面で、片田珠美という精神科医のコラムを取り上げていました。要旨は以下のようなものでした。
日本社会の幼稚化が指摘されて久しい。クレーマー、モンスターペアレンツのように他人のせいにしたり、すぐ「キレ」たりする大人が増えた。
子供時代は「登校拒否」、大人になってからは「出社拒否」と、「打たれ弱さ」も目立つ。
これらの問題の根源は「自分は何でもできる」という幼児的万能感をいつまでも引きずる「成熟拒否」の蔓延がある。
成熟した大人になるには、若い頃から転んでは起き上がる体験を繰り返すしかない。
今週初め、ある建材メーカーから「前任の引継ぎで」と電話がありました。新任の22、3歳の女の子は、自らとったアポイントに15分遅刻。そして
「遅くなりました~」と言ったあと、すぐ営業を始めました。
「15分も遅れたら、まずは謝らないと」と言うと、間髪いれずに「済みませんでした」と。もう言わないで、というスピード感です。
まず、自分が転んだと認識しなければ、立ち上がることは出来ないのですが。
映画「ベスト・キッド」がリメイクされたようです。主人公の少年は、日々の雑事全てが、成長へのトレーニングだったと、後で知ります。
そう考えれば、日常に張り合いもがでるというもの。概ね、極意というのは、誰でも知っているが、続けるのが難しいのです。