暮れの元気なご挨拶

 2008年最後の月曜日。ゲツモク日記も今日で最後です。一年を振り返ってみます。

1月 『商店建築3月号増刊 clinic&office』で「つるみ歯科クリニック」が紹介

2月 『モダンリビング NO.177』で「加美の家」が紹介

 フジテレビ『スーパーニュース』で「境内の中の家」

 長女誕生 

3月 東京での計画スタート 

4月 突然プレゼント届く 

5月 GWは白浜 

6月 人とことばについて考える 

7月 帰郷 

8月 イターリアより 

9月 現場日記スタート 

10月 平野の歴史を考える 

11月 白川郷へ 

12月 USJへ 

 仕事では多くのオファーを頂き、素晴らしい一年になりました。残念だったのは、前半続いたメディアでの紹介が、後半に無かったこと。来年に生かしたいと思います。

 仕事以外では、やはり長女の誕生。その時あった様々な事が、懐かしく思えるのは今が幸せだからかもしれません。

 今年もゲツモクの週2回。1年52週で104回。プラス2回で106回。夜の11時台の時もありましたが、何とかUP出来きました。これも訪れてくれる方が居るから続けられたのです。改めて御礼申し上げます。本当に有難うございました。

 皆様にとって、来年も素晴らしい一年となりますよう、心からお祈りしております。

                        2008年12月29日  守谷昌紀 

クリスマスの朝は

 今日はクリスマス。子供の楽しみは、朝一番のプレゼント。

 我が家でも、枕元に靴下が。

 プレゼントは、仮面ライダーの変身ベルトとことわざカード。

 ことわざカードだけで良かったのですが、この日だけは本当に欲しいものでなければ意味が無いだろうと。

 娘にもありました。

 中身は、一番好きなものということで、赤ちゃんセンベイ。

 実は、普段の行いがたたってか、昨晩は一人の予定でした。

 妻と子供2人は、友達宅へホームパーティーに出掛けることになっていたのです。

 「家のクリスマスパーティーは、休日の12/23にするから、○○さんの家に行ってもいいでしょ」という妻に、絶対帰ってくると言えない私は「んっ?ああ、ええデ」と。

 山下達郎の歌う ♪ひとりきりの~♪ の予定でしたが、子供達の間で風邪が流行っているようで、パーティーは中止。早めに帰って4人で過ごしました。

 昨日、クライアントの奥さんから電話がありました。開口一番「メリークリスマス!」私は一瞬止まって「メッ、メリークリスマス!」。

 日本の男は大体こんなものでしょうか。でも凄くいい気分でした。どうですか、今日の電話で。自分が出来るかはさて置き。

 何はともあれ、Merry Christmas!

チャンピオンは

 今日は冬至。明日からは、もう日が長くなって行くのですから、季節はいつも先を行きます。

 仕事は今週までという会社がほとんどでしょうか。年末というのは、何故にこうもバタバタするのでしょうか。正直、子供は妻と、祖父ちゃん祖母ちゃんに任せっきりです。

 昨日も、実家に妻と子供が遊びに行き、弟家族もやってきて、遊んで貰うといういつものパタ-ン。夜迎えに行くと、今回は皆でケーキを作っていました。

 昼には長男が自転車をコマなしで乗れるようになりました。何とも有難い限りです。

 話し変わって、昨日は年に一度の「M-1グランプリ」。

 キャリア10年までの、日本一面白いコンビが決まる日です。好きな人にはたまらない番組。

 前評判は本命キングコング。私は①ナイツ、②ザ・パンチが押しで、心情的には③笑い飯、④U字工事です。(ここは見る前に書きました、どうでも良いのですが念の為)

 で、優勝は……NON STYLE!

 私の予想は外れました。②で押したザ・パンチは、上がりすぎてちょっとかわいそうでした。ということは当然笑えることなく。①のナイツは最後の3組に残ってファイナリスト。敗者復活枠のオードリーは1番でもおかしくない程の大爆笑を取っていました。

 真剣勝負は大好きですが、お笑いという、それとは程遠いようなジャンルが何故こうも感動を呼ぶのか……。

 芸の力、笑わせるってホントにすごいと思うのです。

池を望むということ

 今年の9月から、『アトリエmの現場日記』として建築、特に現場については別の日記にしました。

 区分けしたのであまり書いていなかったのですが 「池を望む家」が間もなく完成します。

 どの作品とて、簡単に進んだ事はありませんが、この現場もなかなかに苦心した、別れるのが寂しい現場になりました。

 その名の通り、家に向かって突き出すリビングが一番の特徴ですが、水面というは本当に良いのものです。

 嵌め殺しの大きな開口から池を見ていると、まず飽きません。

 カメが頭を出したり、鳥が水辺に留まっていたり。生物が見えなくなっても、風が吹くと水面は折々の表情を見せるのです。

 風の無い日は空と雲を映しこみ、風の強い日は、まるで何かが走ったように、一部だけが波立ったり。水というものは非常に繊細で、敏感なものだと改めて認識しました。

 その風景を見ながら暮らすのは、多分幸せで、心を穏やかにしてくれだろうと思います。

 元々この敷地は大きな寮が建っており、撤去後いくつかに分割して売り出されました。「池を望む家」の隣地は(隣も池を望む家ですが)、現在でこそ工事が始まりましたが、2年近く空き地のままでした。

 私のクライアントは、初めて事務所に見えた時から、この地と、ガケの敷地を新居の候補にしていました。クライアントは、とっても変わった人かと言うと全く違い、非常に温厚で常識ある素敵なご夫妻なのです。

 では、何故この地を選んだのか。新居に対して、純粋な夢を持ち、真っ直ぐだったのだと思います。

 高低差のある池に面すれば、素晴らしい眺望を得れるのは当たり前と言えます。しかし、その土地を選ぶには勇気が要ります。選ばない理由を探せば、いくらでもあると思うからです。ドラマ
ティックに言えば、全てはその勇気から始まったと思うのです。

 総括していますが、まだ完全に終わった訳ではありません。今週土曜日、最終検査をする予定です。最後にひと頑張り頼みます、T建築。

古着

 近所に古着屋があります。付加価値を求める店ではないので、かなり安いのです。

 しかもクリスマスキャンペーンとかで「買い物中、サンタクロースの格好をすれば30%off」だったのです。皆で着てきました。

 と思ったら、家族のうち一人で良いらしく、妻に着てもらいました。なんとなく残念な気持ちも。

 考えてみれば、これを貸して貰うのにお金を払う事だってあるのですから、一挙両得です。

 私は仕事中に着る上着、妻は普段着もろもろ、長男にはオーバー、甥っ子は気に入ったものがありませんでした。6点でしめて3,800円。

 買いすぎは駄目ですが、金額の心配が少ない分、気楽に楽しめます。

 本当のクリスマスまで、1週間と少し。

 これでクリスマスプレセントという訳にはいかないようで、そろそろ本当にプレゼントを選ばないといけません。

酒席にて

 世は忘年会シーズンです。

 ある市会議員の人と話した際「6連荘くらいは当たりまえ。酷ければ1日に3件」だそうです。それに比べると、私など物の数にもはいりませんが、いくつかは出席します。

 昨日もある会合の後そういう流れでした。

 元々お酒も、話しをするのも好きなので、行けば飲んで大いに話します。たまには、お酒が入っているのもあって、つい大きな事を言ってしまったり……

 そんな日の翌朝、若い頃なら、恥ずかしさのあまり、いっそ死んでしまいたいとさえ思ったり。

 しかし、歳を重ねるにしたがって、図々しくなったのか、生きる知恵なのか「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」とつぶやくのです。

 どんなに泣き叫んでも、過去は変わらない。こんな当たり前の事を納得するのに、30年以上かかりました。反省はする、後悔はしない、です。

 しかし、何故酔うと大きな事を言ってしまうのでしょう。キリンビールのサイトに「酔う」の説明がありました。

 脳が麻痺しているのです。という事は、もう話には全く意味がありません。とは言え、少しアルコールが入ったほうが話しやすいのも事実。いつだって事実と現実は微妙な関係です。キーワードは「たしなむ」でしょうか。

 お酒の本なら「地球はグラスのふちを回る」開高健が最高です。

 学生時代に読み、開高を通して大人に憧れたものです。40歳を前にして、少しでもそんな大人に近づけたのか……

 不惑を迎えた日、一度自分で評価してみたいと思います。あと2年。

映画、映画、音楽映画

 映画は年始に「ナイトミュージアム」「エラゴン」「School of Rock」「24 シーズンⅥ」の感想を書いただけ。時々観ているのが随分貯まったので、メモ程度ですが載せてみます。

2006年
06 「オーシャンズ11」  結構面白い
06 「ウィロー」 エンターテイメント要素もたっぷりで、面白かった。理想のバンデットQに近い。
0704 「パッチギ」  ん~まあ
1128 「24 シーズンⅤ」  最高傑作
1124 「アパートの鍵貸します」  余韻あり
1207 「バスター・キートン セブンチャンス」 うん
1208 「ナルニア物語」  OK

2007年
04 「ポセイドン」  本気で怖い
0523  「ダビンチコード」 ちょっと分かり難い
08 「4400」 未完走
10 「ラットレース」 ローワン・アトキンソン バカバカしすぎて最高

2008年
0730 「パイレーツオブカリビアン ワールドオブエンド」 まあ
1018 「ナショナルトレジャー」  いい
1023 「ナショナルトレジャー2」  なかなか面白い
1024 「ジャンパー」 面白ちょっと怖い
1113 「ダイハード4.0」 まるでコメディー、笑える。
1202 「レイ」 good
最後の「レイ」はレイ・チャールズの伝記映画。コメントはgoodだけですが、凄く良かったです。

Ray/レイ  2004年 アメリカ 満足度 90%

story   ゴスペルとR&Bを融合させた「ソウル」というジャンルを確立したレイ・チャールズ。幼い頃、病気で視力を失う。その生い立ちと、音楽業界でのサクセスストーリーが、同時に進行して行く。幼い頃、弟を失ったトラウマ、ドラッグ、愛人、ハンディを背負った子を持つ母の感情などが決め細やかに描かれる。

感想 ふと借りたというのもありますが、この3年で1番、2番目でした。音楽は痛快。人生は波乱万丈。非常にグッと来るものがありました。そして余韻も。
母の姿は、凛々しく、本当に泣けます。

 小学生の頃「奥飛騨慕情」というヒット曲を歌った、竜鉄也という歌手の伝記を読んだことがあります。彼も目が見えず、ギャラをピンハネされる場面がありました。

 ハンディを背負った人が、音楽興行の世界で生きるのは、特に大変な気がします。しかし、なんと言うか、それだけですでに哀愁を感じるというか。

 音楽もの良い映画は自然に体が動き出し、凄く気分が良くなるので大好きです。「ブルーブラザーズ」「天使にラブソングを」「スクール・オブ・ロック」そして「ザ・コミットメンツ」等など。

 最後の「ザ・コミットメンツ」は大学時代に、音楽が大好きな友人の下宿で観ました。青春バンド映画で、私達も青春真っ盛り。「やっぱりバンドやろか」とか言いながら。現在彼はスーパーゼネコンの現場監督。

 今週末はCDの整理でもしようか……

ことばの力-含蓄編2-

 人生とは永遠に重心を探し続ける秤のようなものだ。 by ヘリット・トーマス・リートフェルト(1888~1964)

 ピート・モンドリアンの抽象画は、学生時代から興味がありました。単純であるが故に心惹かれるという、初めての体験でもありました。

 そのモンドリアンと同じデ・ステイルという運動に参加していたのがリートフェルト。その象徴的な色使いで構成されているレッド・アンド・ブルーというイスが有名です。

 このイスに座ったとき、意外な座りやすさに驚かされました。

 リートフェルトが設計したオランダのユトレヒトにあるシュレーダー邸は、世界遺産に登録されています。

 その理由は、人間の創造力が生み出した傑作である、そして西洋建築の歴史上の重要かつユニークな象徴であること。最も好きな建築の一つです。

 そこで初めの言葉に戻りますが、最近妙に感じ入っています。

 何においても、最もバランスの良い、美しい点があるだろうと思っていましたが、それはある程度範囲のあるものだとイメージしていました。

 しかし考えてみると、太陽と地球は万有引力と遠心力のつり合う一点に有るからこそ、私達は存在しているのです。この一点以外なら、宇宙の藻屑と消えたか、または太陽に呑み込まれてしまったか。

 極論すればバランスの取れたものしか、宇宙には存在しないはずなのです。

 人が創り出すものに、果たしてそこまでのバランスが保てるのか。それは分かりませんが、やはりその点は存在すると考えるほうが理に適っています。

 時代を超えて愛される建築を創りたい。評価は時間と時代の気分が下すものですが、ある点を探求して行きたいと思います。

 世界遺産。ずっと先かもしれませんが、大きな目標です。

USJへ

 今日から12月。今年も残すところ1ヶ月となりました。いよいよラストスパートです。

 先週から延期していた、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行って来ました。期限付きの割引チケットだったので、何とか責任を果たせました。大阪にやって来たのが2001年。8年経っていますが私達は初めて。

 先週までオープンデスクに来ていた学生は、年間パスを持っていたので、色々と教えて貰いました。やっぱり混む。1時間待ちくらいは普通。そして、期待し過ぎないように等など。で、実際のところは……

 開園の9時より早く行きましたが、すでに長蛇の列。5分ほどしてから入場出来ました。

 朝一番は長男が102cmの身長制限をギリギリクリアしたスパイダーマンへ。ギリギリだけあって、子供には激しすぎました。

 ずり落ちそうになったり、固まっていました。これはちょっと反省です。

 続いてETアドベンチャーへ。これなら大丈夫だろうと思ったのですが、あの宇宙人はダメらしく号泣でした。何故か残念な感じのスタートです。

 あちこちでショーが始まりだします。セサミストリートのダンスショーはなかなかの盛り上りで、楽しかったです。

 付き添いが必要なアトラクションには、親が交代での乗るチャイルドスイッチ等、乗り方も工夫されていました。

 子供はウォータースライダーやスヌーピースタジオ等を喜んでいましたが、大人にはやっぱりウォーターワールドのショー。映画はケビン・コスナーの主演です。

 笑いあり、消防局の調査が入った事のある大爆発あり。素晴らしいステージでした。

 水に濡れたい人用のシートは、拍手が足りないと言ってはバケツで水を掛けられ、ブーイングが足りないと言っては水を掛けられ、大変そうでしたが随分盛り上がっていました。20分とは思えない、満足感でした。

 ジェットコースターやジュラシックパーク等は1時間以上の待ち時間でしたが、思ったほどではありませんでした。時期にもよるのでしょうが。

 また子供を連れていってあげたいと思います。クリスマスムードも手伝い、なかなか楽しい日曜日になりましたが、2日はあったほうが良いかもしれません。

 ひとつ悔いが残るとすれば、ジョージ・ルーカスのアメリカン・グラフィティーに出てきたようなレストランがあるなあと思っていたら、やはりそうだったようです。

 次回があれば寄ってみます。但し食事は何処も大分高いので、ドリンクだけかも。