タグ別アーカイブ: ゲツモク日記

「覚える」がめでたい‐2355‐

昨日は警報も出る大雨でした。

今朝はすっきり晴れ、爽やかな風が頬に心地よい朝。

最高の一日のスタートです。

大阪城は、お掘越しに天守閣がしっかり見えるところは案外限られています。

ほぼ唯一と言ってよいのが東側。

水面、石垣、緑、青空が最高の背景です。

天守閣の写真を撮っていると、足下にニョキニョキと生える白い物体が……

キノコでした。

傘が開ききっていないもの。

そして全開のもの。

大人、少年、赤ん坊と各世代揃ったキノコ一家でした。

昨日の大雨で、一気に顔を出したようです。

その大雨の昨日。

アトリエ内から一歩も外に出ずの模型作りの一日でした。

春に入社したスタッフが全体をリードし、オープンデスクに参加中の学生が、家具類を制作していきます。

25歳、21歳と共に若いですが、予定通りに進んでいます。

オープンデスク生の彼女は2日目ですが、しっかり行動できているので、まずは一安心です。

2ヶ月程前だったか、アルバイト希望の大学生が面接にきました。
アルバイトの応募要項には、実務試験がある旨を記載しています。

設計事務所でのオープンデスク経験も無いというので「いきなりアルバイトで採用する確率は高くないと思うよ」と伝えると「募集と書いてあるけど、募集していないということですか」と問われました。

能力があればすぐに採用するが、能力がなければ採用しないという旨を伝えると、不服そうな感じで帰っていきました。

姿勢などを見ていると、アルバイト昇格はほぼ無いだろうなと感じていました。

実務試験をする意味が互いに無いと思いそう伝えたのですが、何とも難しい時代に入った気がします。

模型作りの上手い下手は、本人の適正とこれまでの経験がものを言いますが、未来において大切なのはその姿勢です。

皆が退社したあと、模型をチェックし、それを元にプランを再考。一日の仕上げの時間です。

色々なタイプがいてこそ社会ですが、会社という船は、せめて同じ方向を向いていないと船が全く動いていないということもあり得るのです。

「学び」と対になっているのは「教える」ではなく「謙虚」だと考えています。
これは誰かに聞いたのではなく、実務の現場で私が感じてきたこと。

AI革命で経験に敬意を払いにくい時代なのだと思いますが、先の面接のような場面が増えた気がします。

楽天イーグルス等の監督を務めた野村克也元監督はこう言っていました。

「覚えめでたい」とは、目上の人から信頼され、可愛がられるという意味です。
この場合の「覚え」は、信用、評判、寵愛を指します。

「覚える」がそのまま信用、評判、寵愛と変化していったと考えれば至極納得です。

「覚える」がめでたい。

日本語って使っているだけで頭が良くなりそうな言語だと思っているのです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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大阪粉もんの王道「きじ」‐2354‐

土曜日は健康診断のために淀屋橋へ。

前日の20時頃にかけうどんを食べて、12時間の絶食です。

12時間のうち、半分以上が睡眠にもかかわらず、なぜこれほど辛いのか……

健診が終わった後、梅田まで歩きました。

梅田新道の交差点に「曽根崎と御堂筋」という看板にこうありました。

JRのガード下にある、新梅田食堂街までやってきました。

176号線に面する大阪屋は昔から庶民の味方。

朝食350円は、その面目躍如です。

新梅田食堂街は中学生の頃から利用していますが、実は「きじ」は一度も訪れたことがありませんでした。

評判は良く聞きますが、行列しか見たことが無く、「空いていたら」と思ううちに40数年が経ってしまいました。

しかし、この日は10時頃に梅田に居たので、少し並んででもと思い立ったのです。

11時45分開店とあったので、11時頃に行けば大丈夫だろうと思ってました。

買物をして、少し遅れて11時15分くらいに到着すると、前から25人目。

ぎりぎり2巡目で、入店できたのは12時35分頃。
1時間20分待ちでした。

待っている間に、豚玉980円と焼きそば(大)1200円をオーダー。

着席すると、すぐに出てきました。

豚玉は直径20cmくらい。

甘みプラス辛みの効いたソースは間違いのないお味です。

焼きそばは太麺のコシが強く、讃岐焼きそば(そんな物はない?)といった感じ。

こちらも抜群でした。

お好み焼きには大葉が入っているのが意外でした。

流石に老舗の名店です。

帰るころでも50人近くは並んでいたでしょうか。

「きじ」はお好み焼き店として今年で57年目。
その人気は筋金入りでした。

店舗内は昭和の雰囲気が充満しています。

フワっとした生地は柔らかすぎず、硬すぎず。
豚肉は香ばしく、ピリ辛ソースも絶品。

焼そばに至っては、讃岐焼きそばレベルの腰があり、ナンバーワンレベル。

間違いなく、大阪粉もんの王道を行く店でした。

従業員の方は、この人手不足とインバンド対応もあってか、ほぼ外国人の方。
応対も丁寧で、接客も含めて非常に満足したのです。

ただ、昭和50年代から新梅田食堂街に通っていた身としては、店長さんが焼いている時に来てみたかったというのはあります。

時代の移り変わりが、どれだけ早いかも痛感しました。

年1回の健康診断の日は、最も絶食が辛い日であり、最も昼食が美味しい日。

来年は何を食べようか、1年掛けて考えます。

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進化⇔退化、言葉という魔法‐2353‐

暑かった8月が終わり、新学期がスタートしました。

今日から月曜日までは雨マークが続きます。

天気図には、常に複数の台風があるような気さえしてきます。

近所にカトリック玉造教会があるからか、周辺にはミッションスクールが2つあります。

教会のすぐ南にあるのはプロテスタント系の大阪女学院。

何故かその前の歩道がとびきり広いのです。

この広い道を北に上がり、更に教会を行き過ぎると、細川越中守忠興(ただおき)の屋敷内にあったとされる越中井があります。

妻の細川ガラシャは信仰を守り、この屋敷で非業の死を遂げたことから、この地に教会が建てられました。

教会には細川ガラシャの像もあります。

教会のすぐ東には、カトリック系の城星学園小学校もあり、この広い歩道を、多くの学生が毎日行き来します。

夏休み明けの通学。

思い出すだけで気が重くなりそうですが、楽しそうにしている子供の方が多いようにも見えます。

と、思っていたら「そのパス、天才的!」という掛け声が聞こえてきました。

通学前に、朝から公園でサッカーをする子供達でした。
制服を見ると、地元の小学生のよう。

その元気さはノンリミットです。

「疲れた」とか「しんどい」とか言い出すのは幾つくらいなのでしょうか。

人は1歳前後から何となく言葉を使い始めますが、「ママ」「マンマ」の次が「ツカレタ」ということは無いはずです。

それが、小学生、中学生になると「だるい」とか「うざい」まで使い始めるのです。

「言葉は自分の脳が聞いているから、間違ってもネガティブな言葉は使ってはいけません。それは、天に向かって唾をはくようなものです」と、京セラ創業者の稲盛和夫さんは言っていました。

その稲盛さんや松下幸之助さんが、強く影響を受けたのが、思想家の中村天風さんです。
その著書『運命を拓く』にはこんな行があります。

笑ってしまうような方法ですが、効果は十分だと歴史が証明しているのです。

人は言葉という道具を手にし、生まれた後にも劇的に成長できるようになりました。

生物学的なDNAの進化に対して、生まれた後の進化を「文化的進化」と呼びますが、天風哲学においては、ネガティブな言葉によって、退化もすると言っているのです。

映画、ハリーポッターの最終回で、アルバス・ダンブルドアはこう言いました。

自分で自分に魔法をかけるなら、進化の魔法にしたいものです。

わかっちゃいるけど……

こんな都心部でも、夜には虫の音が聞こえてきました。

もう少し涼しくなったら、屋上で月見酒でもと、夜長を心待ちにしています。


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「ナヌッバ」と「ナムバ」‐2352‐

御堂筋と千日前通の交差点が「難波」。

北を見ると、右手に大丸心斎橋店、左手に大阪Wが見えています。

真東を見るとなんばヒップス。

壁面には「namba HIPS」の看板も見えています。

完成は2007年で高松伸の設計。

千日前通を渡り、南に下った西側にはホテルロイヤルクラシック大阪。

2020年の完成で、設計は隈研吾。

この地にあった、村野藤吾設計の大阪新歌舞伎座のデザインを踏襲しています。

そして御堂筋は、南大阪からの玄関口、南海なんば駅であり大阪高島屋でもある南海ビルディングに突き当たり、西へクランクして南下していきます。

大阪の目抜き通りだけあって、建築も多種彩々です。

周辺にある、大阪メトロ「なんば」駅のローマ字表記は「Namba」です。

私達が小学校の時に習った時は「Nanba」が正解だったはず。

こちらは、天神橋筋と大川が交差する「天神橋」。

大阪メトロと運営母体が近しい大阪シティバスの停留所は「Tenjimbashi」表記。

「n」と「m」が混在しています。

しかし、道路標識は「Tenjinbashi」と「n」表記。

こうなってくると???という感じです。

日本語の発音をアルファベットで表現するのがローマ字ですが、私達が小学校の時に習った「訓令式(くんれいしき)」と「ヘボン式」という表記方法があります。

「訓令式」は規則に乗っ取ったもので、「ヘボン式」は英語の発音に近い表記方法。
アメリカ人宣教師、ヘボンさんが考案しました。

パスポートを「ヘボン式」で表記するのは、このためです。


「ヘボン式」では、「p」「b」「m」のようにしっかり唇を閉じる音(両唇音)の前の「ん」は「m」で表現します。

英語を習った時「n」の発音は「エンヌッ」といった感じで、唇は離したままでした。

確かに「馬場町」を唇を離したまま発音するのは難しい。

日本語では同じ「ん」で、違いを気にしていませんが、英語的な観点からみると、両唇音の前の「ん」は「m」で表現する方が、音としては正確なのでしょう。

それで「本通」は「hondori」、「馬場町」は「Bambacho」といった表現が混在することになりました。

昨年末、国としても広く浸透している「ヘボン式」を基本とする方針を決定しましたが、先の「天神橋」のように、道路標識は、訓令式が残っていることも多いようです。

難波も、道路標識は「n」でした。

この話、電車で通学している時から気になっていました。

それが、少し前に偶然付けたテレビ番組、『チコちゃんに叱られる』で解説していて、ようやくすっきりしました。

中国における漢字の数は、よく使われるもので3千5百文字、歴史的には10億とも言われているようです。

しかし、日本人が使う漢字、ひらがな、カタカナの組み合わせは無限とも言えます。
日本語の表現の多彩さが、日本人の感性を維持するのに、大きく役立っていると思っています。

しかし、音の滑らかさに関しては、英語が群を抜いていると思います。

母語において英語のシェアは世界一ではないにもかかわらず、世界規模のヒットをする楽曲はほぼ英語です。

意味を深く知らなくても、好きな楽曲が沢山あるのは、その説明にもなると思います。

今回は「エンヌッ」と「エンム」の違いに執着して書いてみました。

インバウンドが日本の経済を支えるなら「ナヌッバ」「テンジヌッバシ」でなく「ナムバ」「テンジムバシ」のほうがちょっとだけいいかなと思います。

道頓堀橋の南にある、はり重の隣にある松竹座は解体が決まってしまいました。

道頓堀通と心斎橋筋の交差点。

東側にミャクミャク様が鎮座していました。

撮影をするインバウンド客も沢山居ます。

表記も「ヘボン式」が基本となりました。

大阪のため、日本のためにどんどんお越しください。

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女性は、なぜスイーツとデパ地下が好きなのか‐2351‐

患者さんにもスタッフにも優しい増築「ささき整形外科クリニック リハビリ棟」の動画を【Works Video 】<Public>にUPしました。

「ささき整形外科デイケアセンター」の隣での計画での、なかなかハードルの高かった増築計画です。よければご覧ください。

前回まで、4回シリーズで台湾の旅を書きました。

久し振りに大阪の話です。

お盆を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きます。

とは言え、暦通りに日の出は徐々に遅くなってきました。

いつもは無い、「地蔵尊」の提灯が飾り付けられたテントが出ています。

小さな祠ですが、いつも清潔に保たれています。

地域の人が、大切にしていることが視覚で伝わってくるのです。

近所にケーキ屋さんがオープンしました。

近頃は、パティスリーと呼ぶそうで、店名は「パティスリー マジョルネ」。妻が見つけてきました。

前回、夕方にのぞいた時はすでに売り切れ。大人気のようです。

11時オープンで、10分くらい遅れて着くと、家族連れが1組待っています。店舗が狭いので3組制限をしているようです。

焼き菓子もありますが、やはりケーキです。

妻が誕生日だったので、美味しそうなショートケーキを2個買ってくるのがミッションでした。

ゼリー系が良いとのことで、桃のタルトか?

ゼリー⇒ジュレが正確のようです。

妻には、左端の「バニラのシブースト、白ワインのジュレ、クランボワーズのジュレ、桃のコンポート」。

私は右端の「サクサクのメレンゲにピスタチオクリームソースとフランボワーズのジャムサンド」にしました。

夕方には、普段は行かないデパ地下へ。

もう誕生日なので大盤振る舞いです。

「柔らかイカと野菜のマリネ マスタード風味」と「島豆腐の塩麹漬けとひじきのサラダ」を購入。

どちらも確実に美味しかったです。

スイーツはいうに及ばず。

妻は、普段の買い物では、1円でも安いスーパーを探して買い物をするのに、百貨店に行ったら「デバ地下寄っていく?」と大体言います。

食事量は極めて少ないのに、高級感のあるスイーツは大好き。

全員では無いとしても、そんな女性が多いのは間違いないようです。

何か理由があるのかなと思い、少し調べてみました。

甘いものが好きなのは「ホルモンバランス、味覚が敏感、筋肉量の違い……」。

デパ地下が好きなのは「高級感、非日常感、活気……」。

なるほど。何となく理解できます。

狩りをして、獲物を持ち帰ることが最大のミッションだった男性と比べて、身近な場所で木の実を採ったり、村の中の調和保つことが大切だった女性の方が、身近なところに幸福を求める傾向は強いかもしれません。

大風呂敷を広げましたが、生物学者でもない私が、答えを出すことは不可能です。

ただ、スモールサンプルではありますが「長いネーミング」が好きなことは分かりました。

日々の家事の労苦を、長いネーミングが癒してくれるなら、どれだけ長くても大歓迎。
その中に、幸せの物語りを見出すのかもしれません。

そういえば宮崎駿が「ヒットする映画のタイトルには『の』が入っている」と言っていました。

「『もののけ姫』は2つも『の』が入っているから、大ヒットする」とも。

デパ地下お惣菜には、それぞれ1つの『の』が。

妻のために買ったスイーツには、なんと4つの『の』が。

さすが宮崎駿です。エンターテイメントの本質だけでなく、女性の本質まで見抜いていたとは。

タイトルの答えは『の』が一杯だから、でした。

お後はよろしかったでしょうか……

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流政之のホンマデッカ‐2346‐

関西で最も美しいビルはと聞かれたら、大阪ビジネスパーク(OBP)のクリスタルタワーと答えます。

1990年の完成で、竹中工務店の設計施工です。

OBPは寝屋川と第二寝屋川に囲まれる三角州のような地形になっており、その先端に建つのがこの美しいビル。

まるでOBPの番人のようです。

その名前の通り、洗練された透明感は唯一無二と言ってよいでしょう。

残念ながら2023年に休刊となった『新しい住まいの設計』。

多くの作品を掲載して貰いましたが、「地元建築家がガイドする名建築 大阪編」にナビゲーターとして寄稿したこともあります。

その際にもこのクリスタルタワーを取り上げました。

しかし今回は、その前にある、存在感十分のモニュメントの話です。

彫刻家、流政之の『HOMMA DEKKA』。

1923(大正15)年長崎に生まれた流政之の父は立命館大学創設者で、同校に1941(昭和16)年に入学します。
しかし戦時中はゼロ戦のパイロットとして兵役をつとめました。

出撃命令の前に終戦となり、その後大学も中退します。
その後日本を放浪し、1955(昭和35)年頃から彫刻に打ち込むようになります。

海外の芸術家から高く評価され、1960年代に渡米し、世界的に評価されるようになります。

1966(昭和41)年、香川県庵治町にアトリエを構えます。
同じく世界的彫刻家、イサム・ノグチや家具作家、ジョージ・ナカジマを庵治町に連れてきたのは彼のようです。

2018(平成30)年に95年の生涯を閉じます。

OBPは明治時代から砲兵工廠があり軍事兵器を製造していた過去があります。

『HOMMA DEKKA』は、何だか歪んだ、現実感の薄い、錆びた巨大な大砲のようなモニュメントです。

コミカルと言えるほどバランスも欠いています。

戦争、軍事兵器に対しての皮肉のようなものを感じるのです。

自身も、特攻していたかもしれないという気持もあったはずです。

代表作『サキモリ』は、九州で防備にあたった兵士「防人」を思い、内臓を取り去り精神だけを残した像です。

彼の戦争体験が強く影響しているのは間違いないでしょう。

昨日は、長崎に原爆が投下されてから81回目の原爆の日でした。

戦争の無い世の中は絶対来ないのでしょうか。
つまらないエゴは捨てて、ただただ当たり前の平和を望みます。

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警察24時、現行犯逮捕!‐2345‐

早朝、上町を中心にジョギングにでる時、東西南北と色々な選択肢があります。

自然を感じたい時は、北の大阪城、大川あたりを目指すのですが、繁華街めぐりも結構楽しいのです。

南西のミナミは朝方でも酔客が結構残っています。

また、道頓堀周辺は香ばしい感じのお兄さんもまだ活動中で、ちょっと怖い時もあるのです。

その点、北西のキタはミナミより年齢層がやや高い感じでしょうか。

東からアプローチすると、新御堂筋を越えたあたりからが本格的な歓楽街。

子猫が、朝食を物色中。

人は「大衆タン塩 690」が気になりますが。

新御堂筋の少し東あたりで、パトカーが赤色灯を点滅させ、その前に軽自動車が止まっていました。

交通違反かなと横を通り過ぎると、警官の声がはっきりきこえました。

「〇時〇〇分、現行犯逮捕!」

びっくりして目をやると、中年の女性に手錠を掛けたのです。
横には同じような年齢の男性もいます。

『実録、警察24時』の世界です。

ニュースで手錠が写らなくなってどのくらい経つでしょうか。

手錠を写さなくなったのは、1980年代に話題になった「ロス疑惑」のようです。

被疑者が逮捕された際に手錠を掛けられた姿が報道されました。
それが人権侵害だとした訴訟を起こしたのです。

手錠は銀色だと思っていたら、実物は艶消しの黒でした。
突然起こった予想外のことで、ドキドキしてしまいました。

繁華街コースから戻ってくると、連行されていく最中で、軽自動車はその場に置かれたまま。

そもそも、現行犯逮捕されるというのは、どんな罪だったのか……

飲酒運転は現行犯逮捕?
だとしても、現行犯逮捕=手錠?
逃亡の恐れあり?

何とも言えない、クエスチョンマークだらけの朝でした。

そのまま帰路につくと、南森町あたりで変死体を発見……

勿論嘘ですが。

ちょっと声を掛けると、酔いつぶれているだけのようでした。

安全な国、日本なのか。無防備すぎる国、日本なのか。
どちらでもあるのでしょう。

手錠姿をほぼ見なくなって30年。

確かに手を拘束される姿は、完全なる犯罪者のものでした。
全く無縁の世界だとは思いますが。

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耐えて耐えて、食べて食べて‐2344‐

日曜日の早朝、暑くなる前に現場まで移動していると、親子連れが集まっていました。

夏休み恒例のラジオ体操でしょうか。
気が付けば8月でした。

本当に暑い日が続きますが、先週火曜日で56歳になりました。

前回は熊本地震について書いたので、誕生日のことは触れませんでした。

そこに興味はないと思いますが、発生日が誕生日なので、ずっと記憶に残ると思います。

当日の夕食は、年に1回しか作ってもらえない(下ごしらえが大変だから)大好物のエビフライ。

子ども達が巣立ち、夫婦2人になったので、小さなケーキで祝ってもらいました。

この小さなケーキの金額を聞いてびっくりしましたが、確かに美味しかったです。

土曜日は初期相談が2件ありましたが、休日はスタッフが居ないので、妻にサポートしてもらいました。

それらが終わったあと、慰労のつもりで日の高いうちにアトリエを出ました。

歩いて3分程のSSK本社の近くにある「鶏屋 國型製作所」。

いつも賑わっていたので、のぞいてみたいと思っていました。

18時台に行ったので何とか席を確保できましたが、予約無しのほうが珍しいという感じでした。

古民家を改修した店内は、和の雰囲気です。

かなり混むのと、焼き物は時間が掛かるので、何かスピードメニューを頼んで欲しいと。

うずら卵の醤油漬けを頼みました。ニンニクが効いて、酒の肴にはばっちりです。

胸肉のシーザーサラダもすぐに出てきました。

焼き物は「こころ」から。

備長炭の香りと、粗塩が食欲をそそります。

さっと飲んで、さっと食べて、1時間半くらいで引き上げてきました。
夫婦で8千円くらい。

焼鳥としてはやや高めですが、丁度金額くらいのお味だと思います。

オーダー催促型の接客は、ちょっと勿体ない気がしました。
美味しければ急かされなくてもオーダーするものですから。

つい最近、土用の丑の日も終わったばかり。
正直食べ物の話ばかりです。

大阪城の南に広がる広大な平地には、秀吉が集めたお寺が沢山あります。

門の脇には、掲示板がある所が多く、元気が出たり、耳が痛かったり。

貪るのはNGです。
ただ、この暑さに打ち勝つには、しっかり食べるのは絶対条件かもしれません。

50代も真ん中を越え、還暦が近づいてきました。
30代の頃に比べると、随分怒らなく、少しは嘆かなくなったと思います。

それは当たりまえかもしれません、その倍をもうすぐ生きたことになるのですから。

ただ、娑婆で生きる私たちが、仏になれることはありません。

娑婆の語源は、サンスクリット語のサハーから来ており、漢字に意味はないよう。
意味としては「忍土」、耐え忍ぶ世界の方が合っているそうです。

娑婆=耐え忍ぶ世界

言い得て妙とはこのこと。

56歳も力強く娑婆を生き抜くために、耐えて耐えて、食べて食べて、でいきたいと思います。

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何度も立ち上がる熊本、後ろ支えする日本‐2343‐

7月28日の夕方4時半頃、熊本で震度7の地震が発生。

熊本での震度7は、2016年の4月以来です。

2016年の際は、復興支援のために7月初めに熊本に入りました。

上空から見ても、まだまだブルーシートが目立っていました。

私が担当したのは熊本市の東隣にある嘉島町。

今回の震源地、宇城市と氷川町は熊本市と南西で接している地域です。

爆発事故が起こったイオンモール熊本は嘉島町にあり、気が気ではありません。

当時の被害も甚大でした。

復興支援と言っても、専門家としてできることは、コツコツと被害の詳細を明らかにしていくだけ。

そんな積み重ねから10年が経ったのですが……

当時の暑さも、美しい風景とは裏腹に、全く容赦のないものでした。

現時点でも、断水、停電している住戸も沢山あると報道されています。トイレ問題とともに、エアコンのことが気になります。

唯一救われるのは、熊本が水の街だということです。

阿蘇山周辺に降った雨が、熊本平野あたりで湧き水や地下水となり、美しい水が豊富にあり、活用されています。

湧き水のプールは水温が低く、クールダウンするには最適です。

また、水辺を活用できるよう、整備されているところも多く見かけました。

酷暑の時期ではありますが、それゆえ沐浴することができるとも言えます。

こういった非常時に、人の手を必要としない自然の恵みは、計り知れないものがあるのです。

昨年の8月に、能登半島へ復興支援に入った際にも「地震、水害と、どこまで続くのか……」という声を沢山聞きました。

困った時に助けられるよう、普段から一所懸命働き、税金を納めているとも言えます。

政治家の皆さんは、こんな時にギアをあげなくて、何のための政治家かとなります。

日本、世界を問わず、〇〇ファースト的なものはひとまず箪笥にしまって、骨身を惜しまず、被災者の役に立つ行動をお願いしたいと思います。

勿論、人に言うだけでなく、要請があればすぐにでも熊本へ飛んでいく準備はできています。

何度も立ち上がる熊本を、日本中で後ろ支えするしかありません。

あるのは復興への一本道だけです。

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蛇行剣も世界遺産もやっぱり人と食‐2342‐

ホテルライクなコートハウス 「ドッグランのあるタイル床の家」の動画を【Works Video 】UPしました。

チワワ兄妹のための小さなドッグランのある家、よければご覧ください。

「日曜はどこかへ出掛けようかな」とGoogleマップを見ていると、富雄丸山古墳をみつけました。

歴史ニュース等では何度も見ましたが、位置的にもうひとつ把握できていなかったのです。

すぐ東には、道の駅「クロスウェイなかまち」もあり、駐車にも困らなそう。

第二阪奈道の中町インターを降りればすぐ。大阪から30分掛かりませんでした。

駐車場も広く、昼前に着くと十分余裕がありました。

歴史遺産+産直市場は、願ったり叶ったりの組み合わせです。

時の首相も奈良出身。

就任時の「奈良の女でございます」の言葉に恥じないよう、奈良のためにも、よろしくお願いします。

すぐ東に流れる富雄川の対岸にはイオンタウン富雄南もあります。

ダイエー、無印、飲食店等が、テナントとして入居している、郊外型のショッピングモールです。

イオンタウンで食事をしてから、富雄丸山古墳へ向かいました。

交通整理をしていた男性に聞くと、「ここを抜けると、道路に道順が描かれているので間違うことはないと思います」と教えてくれました。

道の駅を抜けて西にある小高い丘を目指します。

富雄丸山古墳は2022(令和4)年に、長さ2.85mの蛇行剣が発見されたことで、一躍注目を浴びるようになりました。

聞いた通り、国内最大の円墳にしっかり案内してくれます。

が、入口は見逃してしまいそうな小さな看板だけ。

墳丘を上ると、閑静な住宅街の端に位置することが分かります。

ネットフェンスで区切られた通路の、山側が発掘エリアのようです。

4世紀後半の古墳で、直径約109mの「造出し付円墳」とあります。

出土した、刃部が蛇のようにくねくねとしている鉄製の剣、蛇行剣は東アジア最大。

反対のなだらかに下っている斜面には、6世紀後半の丸山第2・3号墳の案内もありました。

しかし、ここが古墳と分かるものはその案内板2枚だけ。
雑草も生え放題で、正直拍子抜けしたのです。

今日の新聞で、「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産への登録が決まったという記事がでていました。

この辺りはよく通りますが、穏かな景色が好きな場所。
嬉しい一報でした。

2017年のお盆に、世界遺産の石見銀山を訪ねました。
その時に感じたのは、「あまり人が来ていないな」ということでした。

世界遺産登録が地元の悲願なのは、その知名度から来る、訪問者の増加でしょう。

しかし、受け入れる側が施設や人の準備ができていなければ、これだけ娯楽の多い時代なので、すぐに飽きられてしまいます。

道順を尋ねた、交通整理をしていた男性は真っ黒に日焼けして、とても暑そうだったので「どのくらいで交代するんですか?」と聞くと「30分毎なんです」と。

それを聞いてちょっと安心しました。本当に命の危険を感じる暑さだったので、やっぱりそうなんだと納得したのです。

「本当に暑いので気を付けて下さいね」というと、「気を付けていってらっしゃませ」と返してくれました。

道の駅で地元の野菜を買いましたが、昼食はイオンタウンのバーガーキングで食べました。

初めて食べたのですが、意外に美味しくてびっくりします。

世界遺産を目的に訪ねたとしても、心象に大きく影響するのは人と食です。
古都奈良での食の記憶が、バーガーキングなら笑えません。

私が勝手に食べただけですが、2人で1600円くらいで食べれる選択肢を準備しているバーガーキングの努力に、他の選択肢が勝てなかったとも言えます。

明日香村の穏やかな景色を世界の人が見た時にどんな感想を持つのでしょうか。

適度に賑わって欲しいですが、こればかりは需要と供給のバランスです。

楽しみにしながら見守っていきたいと思います。

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