大改造!!劇的ビフォーアフター

 日曜日の夜に放送されている『大改造!!劇的ビフォーアフター』。来週末「匠」として出演します。

 番組のwebサイトにも予告がUPされたので、改めてお知らせします。タイトルは「天井から雨が降る家」。確かに雨漏りは凄かったです。

 この番組は2002年4月にスタートし、2006年3月で一旦終了。単発特番を経て、2009年4月に再スタートしました。これを「Season II」と呼びます。

 コンセプトは『家族の問題を「リフォーム」で解決する』。年間、20数名という「匠」のオファーを貰うのは光栄な事ですし、自分の力量を試してみたいという気持ちもあり、喜んで引き受けました。

 是非見て貰いたいと思います。ある1点を除いては。自分が話している所だけは、まともに見れないというのが正直なところ。それなら受けるなという話ですが。

 初めての改修の仕事は、1998年「白馬の山小屋」でした。

 縁あって学生の頃、何度か泊めて貰ったのですが、当然その頃はのんきなものでした。

 しかし、いざ仕事をするとなり、既存建物と向かい合った時には、大いに緊張しました。

 自分に何とか出来るのだろうか、と。最新の仕事は、「Epic Games Japan」です。

 2010年 「Epic Games Japan」

 2006年 「光庭の家」

 2004年 「RED-Lab」

 2004年 「岡崎のマンション」

 2003年 「吉松歯科医院」

 1998年 「Spoon cafe」

 BEFORE

 動機は、コストを抑えたい、この建物に愛着があるなど様々です。

 しかし、既存の建物を活かそうと考える時、新築では考えなかった事を考えます。

 何故この建物は改修されなければならないのか。どうして、この地域には同じような構造体が多いのかなど。元の建物を活かそうと、調べれば調べる程、色々なことが分かってくるのです。

 使い捨てでは、どうも地球がもたなってきました。人が作ったものとは言え、元からあるものは環境の一部として受け入れるくらいの考えが必要だと思います。

 大改造はしました。さて、「劇的」となったのかどうか。最終版はまだ私も観ていないのです。

梅雨の明石の船上から

 昨日は、父、長男と釣りへ。

 梅雨の只中ですが、何とか曇り。甥っ子2人と義妹もいっしょです。

 朝一番岸和田港をでて、1時間ほどで到着。

 明石だけにまずはタコ狙いでスタートしました。

 今回は、子供達3人に一本竿を与えました。

 しかしタコは完全に不発で、船上は水遊び場に化していましたが。

 これではという事で、ポイントを岸よりに少し移動して、根魚狙いに変更。

 明石の住宅と言えばあの家です。いつかこのロケーションで仕事を……などと思いながら。

 しかしそれからは、ポツポツと釣れだし、長男は自力で2匹釣り上げました。

 1匹目は良型のガシラ。

 もう1匹はチャリコ。

 マダイの子供です。

 他には、ベラとキスが数匹。

 帰りにも淡路島西岸沖で数匹を追加。丁度、淡路島夢舞台の沖あたりで、百段苑が見えます。これも安藤忠雄の設計。

 いつかこの規模の仕事を……などと思いながら港に戻ったのです。

 好釣果という事はありませんでしたが、弟家も全員実家に集まり、皆で夕食でした。

 長男は小学2年生、週末は日記の宿題があります。

 甥っ子は小学1年生ですが、365日、絵日記を書く宿題があるそうです。

 日曜日に宿題があるのはどうかと思いますが、日記は最も良い宿題だと思います。

 感じた事を表現する時、体験は本当の意味ので自分のものとなり、自分以外への良い影響になり得るからです。

 父の船で釣りに来たのも、昨年の8月以来です。

 一時間、幸せになりたければ、酒を飲みなさい。
 三日間、幸せになりたければ、結婚しなさい。
 八日間、幸せになりたければ、豚を殺して食べなさい。
 永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい。

 開口健が好んだ、中国のことわざを書いてみたくなります。

 釣りの本質は、その時間の長さにあると思うのです。

ある中2の女の子

 昨日、事務所を出ると物々しいヘコプターの騒音。

 見上げると、かなり低いところに5、6機は見えます。

 かなりの台数のパトカー、救急車、消防車が小学校の前に止まっています。
 
 校門の前には人だかりができ、レスキュー隊の姿も見えてただならぬ雰囲気。

 近くに居た警官に聞くと、食中毒があったとの事。

 騒然とした雰囲気でしたが、そこまでの被害ではかったようです。

 その程度と言えば当事者に失礼ですが、色々なことを想像したのでややほっとしたのです。

 小学生というのは社会的には弱者と言えます。よって、地域の住民も何かしら気にはなっているのです。

 ところが、中学校になるとがらっと雰囲気が変わると感じるのは私だけでしょうか。

 自宅の近くには地域の中学校があります。自転車通学は禁止されていますが、付近まで乗って来て乗り捨てていく学生もいます。

 新学期も落ち着き、この時期になると急に増えてくるのですが、もし現場を見たら呼び止め、注意します。反省をしていると感じたらそのまま帰します。そうでなければ中学校に連絡し、先生に引き渡します。

 数日前にこんな事がありました。

 ここのところ、数台の自転車が止まっているなと思っていました。夕方自宅に寄った際、数人の女子生徒が、その自転車に分乗して帰ろうとしていました。
 その場で呼び止め「ここに自転車を止めて、学校に行くのが、いい事か悪い事か分かっているね?」と聞きました。

 
 すると3台のうち1台の自転車は逃げて行ったので、他の1台のハンドルをつかみ、再度同じ質問をしました。名札には中学2年△組○○と書いてあります。見た目は2人とも普通の女の子。

 背の高い方の女の子は開き直った感じで「足に大けがをしているから、お母さんが乗って行きなさいと言った」と言います。

 もう1人の小さい方の女の子は「ところであなた誰ですか」と食ってかかってきました。その時は、すでに名札を胸ポケットに隠していました。

 「2人とも間違ってないと言うなら、自分の口で先生に説明してみなさい。その上で、もし僕が間違っていたなら、必ず謝るから」と言い、中学校に連絡しました。

 先生が来るまでの間「自分がしている事がかっこ良いと思うなら、その行動を貫いたらいい。ただ、名札を隠さないと、人に何か言えないなんて、かっこ悪くないか」と伝えました。

 大きい方の女の子は、体を斜に構えて、更に私を睨みつけてきます。こんなのを見ると、法治国家って、本当に良いもんなんだろうか、とも思いますが。

 小さいほうの女の子はやや反省している様子だったので「もし間違っていると分るなら、謝るべきじゃない。犯罪を犯した訳じゃないから、反省してくれればそれでいい。今やってる事はかっこ悪い。もし目立ちたいなら、もっとほかの事で頑張れば」と言いました。

 少し経って、小さい方の女の子は「すいませんでした」と謝ってくれました。

 先生達が数人で来たので、ありのまま話しました。背の高いほうの女の子は、最後まで斜に構えたままでしたが。

 自分が褒められた中学生だった訳でもありません。また、小さい子は良くて、大きな子は駄目だったという問題でもありません。

 今、間違っていると思った事を言わない、見ていないふりをするのは、性に合わないのです。

 子供だけでなく、人は自分の意思と環境によって成長していきます。環境には、街に住む人々の態度も含まれていると思うのです。

 正義漢振るつもりはありませんが、こちらが真剣であれば、必ず分かってくれると思います。勿時々中学生と接し、実感としてそう思います。

 「人生って、総懺悔でしょ」と言っている人がいました。感覚的にはそんな感じです。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 
7月8日(日) 7:58pmから8:54pm
「匠」として出演します

道路内に建築は出来ません

 昨日は昼過ぎまで奈良で現地視察。

 その後所要を済ませ、住之江にある銭湯へ行きました。

 湯楽はいわゆるスーパー銭湯ですが、先週に続いてです。

 中東の死海のように浮かぶ「死海風呂」があるのです。

 先週の日曜、入って子供と探すも見当たらず、スタッフに聞いてみました。偶数日は女湯との事。

 子供は文句を言い、ふてくされてしまいました。

 アヒルのオモチャが無数に浮いている浴槽でお茶を濁したのです。

 下の娘はそれなりに楽しんでいましたが。

 そして昨日。

 流石にカメラは持って入れないので、写真は共にwebサイトから。

 実際には水着は要りません。

 理論上は簡単な話ですが、体験すると何とも言えない浮遊感でした。

 ただ擦り傷跡はあとは、かなりしみました。土日は750円ですが、ちょっと楽しめます。 

 銭湯に来る前、阪神高速の池田線を走っていると、1キロ程工事渋滞の情報。

 梅田出口付近なので、カメラを持って準備していました。 

 ゲートタワービル(ビーハイブ)は、1992年竣工のオフィスビルです。

 阪神高速はビルの中を通る箇所がいくつかあります。

 しかしこのビルが最もダイナミックにくり抜かれています。

 建築基準法44条で、道路内の建築は制限されています。

 しかし関連法を一部改正し、1989年に立体道路制度というものができました。

 これによって、道路の上下等に建築が可能となったのですが、その適用第一号が、ここ池田線の梅田出口なのです。このビルの5階から7階は阪神高速がテナント扱いになっています。

 のビルはダブルコア方式が採用されています。高速道路部を避けて、エレベーター等が配置されているのです。

 2011年の1月「住まいの設計」という雑誌で、大阪の名建築を紹介するというコラムを書きました。その際、このビルも調べたのですが、調べれば調べる程気になるビルでした。

 その際は、オリジナルの写真が必要で、高速道路の上で三脚は立てられないので断念しました。

 本当の事を言えば、何度か車からトライしたのですが、上手く撮れなかったのです。

 条件が厳しければ厳しいほど、創り手として燃えます。敢えて言わせてもらうなら、この特別な条件にふさわしいデザインであれば、なお良かったと思うのですが……

 厳しい条件の仕事、大歓迎です。

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7月8日(日) 7:58pmから8:54pm「匠」として出演します 

男たちの挽歌

 DVDを借りても、結局観ずに返してしまうものも結構あります。

 何度も観ずに返していたのが「男たちの挽歌」。ようやく観ました。

 1986年、ジョン・ウー監督の作品です。
 
 26年前の作品だけあって、ファッション、メイク等はやや見れない感もあります。

 香港映画の良さとも言えますが、演出、演技も大げさ。

 途中まで「これ大丈夫?」と感じていました。

 1998年に始まった「笑う犬の生活」というコント番組がありました。

 この深夜番組のリーダーの内村光良は、何度も「男たちの挽歌」を模したコントを作っていました。

 また、本人の発言からも監督ジョン・ウーが好きなんだなと思っていたのです。

 同じく1998年。松本人志の「 VISUALBUM 」が発売されました。コントの作品集で、3巻続けてリリースされたのです。

 松本人志のコンセプトには、いつまでも見続けられるような作品を創りたかった、とあったはずです。その中に「男たちの挽歌」を意識した作品があったと分りました。

 「男たちの挽歌」は香港のマフィアの権力争いを中心に描かれています。
  
 よって見せ場は暴力シーン。銃を使っての戦闘シーンは、アップ、スローモーションを駆使した映像は、確かに美しくさえ感じました。

 20代の終盤、内村、松本に笑い「また明日から頑張るか」と元気を貰いました。彼らも、20代の頃ジョン・ウーに影響を受けたのは間違いないはず。

 素晴らしいものは、時代、国、ジャンルを超え引き継がれていくのです。
 
 この作品には、素手での戦闘シーンも多くあります。こちらは、ジャッキー・チェンの映画を観るようで、ややコミカル。これがもしハリウッド映画なら、許容できないはずです。

 これは、由緒正しき香港映画の血統。そう思えるのも、受け継がれているものが有る証拠。

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7月8日(日) 7:58pmから8:54pm
「匠」として出演します 

ヌメ革の手帳

 ずっと使ってきた手帳が、限界の感じです。

 今年に入って、2つあるペンホルダーの1つが切れました。

 今度はベルトの部分が切れました。

 大学生2年の時に買ったものなので、今年で22年目。修理してくれるところを探し、持っていくと「修理は出来ますが、革が劣化しているので……」という感じ。

 気に入っていたと言うか、半生を共にした手帳なので、何とかと思っていたのですが。

 初めて取り上げて貰った建築雑誌にも、載せて貰いました。

 同じメーカーのものがピンとこず、色々探してみると、実物を見れるのが烏丸御池という事で、京都へ行ってきました。


 梅雨の中休みの京都は、人出もそこそこ。

 三条通り界隈には、町屋を改修した店舗が結構ありました。

 土屋鞄製造所は東京足立区で創業し今年で40年目。

 妻に言うと、ランドセルで有名とのこと。6、7万円するそうです。

 在庫は有ると聞いていたので、革の感じと色味を手に取って確認。

 表面をコーティングしていない革がヌメ革です。以前のものはペンホルダーが2つあり非常に便利でした。

 追加のペンホルダーを「可能なら特注でも」と交渉したのですが、これはかないませんでした。

 1年後のサンプルが置いてあり、これはとても参考になります。

 土屋鞄は、修理もしてくれるようなので、出来れば一生使いたいと思っています。今度はオイルも買ったので、手入れもしようと。

 「買ってから、修理という事で、ペンホルダーを1つ追加と言うのは……」これも駄目でした。

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7月8日(日) 7:58pmから8:54pm
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上野で見る、師弟の仕事

 6日(火)の朝、9時頃東京に着きました。そのまま地下鉄で上野へ。

 何回か来た上野ですが、まずは中に入れていなかった国立西洋美術館へ。

 こちらは、20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ日本唯一の作品です。

 向かい合って建つ、東京文化会館は弟子、前川國男の設計。

 実施設計や現場監理は、弟子である前川、坂倉準三、吉阪隆正らが行ったようです。

 更に北へ歩くと国立東京博物館が見えてきます。

 エントランスをくぐって、すぐ西へ向うと見えてくるのが法隆寺宝物堂。

 こちらも、やっと見る事が出来ました。

 その名の通り法隆寺の宝物が収蔵されています。

 内部は荘厳という表現が相応しい神聖な空間でした。
 
 完成は1999年で、谷口吉生の作品です。

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館、豊田市美術館、丸亀市現代美術館と共に、彼の代表作と言えます。

 いずれも秩序が保たれた清潔なたたずまいで、美術館のエキスパートと言えるでしょう。

 この敷地に入ってすぐ、右手にある東洋館は、谷口吉郎の設計です。苗字が示すとおり、彼の父親の作品なのです。

 同じ敷地内で、父子が国の施設を設計するというのは極めて稀な事。こちらも何らかの形で、精神の継承が行われていると考えるのが自然だと思うのです。

 次の目的地は、浅草のすぐ西、田原町駅近くにある善照寺。

 細い路地を抜けると突然現れます。

 こちらは白井晟一の代表作で、鉄筋コンクリート造の切妻屋根と正面にある入口だけというのシンプルなファサードです。

 周囲に持ち上げられた片持ちの床が美しく、建物を軽快に見せています。

 住職が建物に大変愛着を持っていると聞いていたので、不在だったのが残念と言えば残念。 

 その後、都内のスタジオへ向かいました。

 『大改造!!劇的ビフォーアフター』の収録の為です。

 昨年の10月中旬、番組のプロデューサーから電話がありました。当事務所で一度会い、その後実際に依頼したいと連絡がありました。スタートしたのは、11月の中頃。

 それから約半年。ようやく工事が終わり、スタジオ収録となったのです。スタジオ収録もスムースに進み、1時間ほどで終了。

 まだ編集などは残っているようですが、放映日も7月8日(日)と決まりようやく肩の荷がおりました。

 経緯については、番組の放映が終わってから、現場日記にUPしていくつもりです。 

 6日(火)はホテル泊で、翌日は「四丁目の家」の撮影に行ってきました。

 生憎の雨でしたが、内部は良い写真が撮れれました。

 こちらもまた、現場日記にUPします。

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7月8日(日) 7:58pmから8:54pm
「匠」として出演します 

下町の悪ガキ

 昨晩のワールドカップ最終予選。サッカーの日本代表はオマーンを圧倒する3対0で完勝。

 「日本はアジアで最も強いチームなので……」という相手チームのコメント通り。本当に強いチームなったのが、よく分かります。

 実力差がある相手とはいえ、全く相手を寄せ付けないパスまわし。本田、香川、長友と、スター軍団の雰囲気さえ漂わせます。

 本田は昨日のボレー一発で、ビッグクラブ行きを担保した、というのは素人発想でしょうか。いずれにしても、彼の今後はとても気になります。

 欲を言えば、まだセレッソ表記になっている、清武に1点決めて欲しかった。このチームはどれくらい私達に夢を見せてくれるのでしょうか。

 午前中は子供の授業参観へ行っていました。

 国語と図工でしたが、図工では色の塗り方まで教えていました。

 こんなことまで習っていたんだな等と驚いたり。

 今までの人生で、どの時期が一番大変だったかと聞かれれば、小学校と答えます。

 大阪も下町、そこに生息する悪ガキのいじめに比べれば、他はそよ風レベルでした。

 こう書くと、酷いいじめにあったようですが、同級生の言葉を借りれば、とても楽しそうだった、となります。

 中学は受験をして私学に行ったので、みなそこそこ頭が良く、それなりに品がありました。勿論、取っ組み合いの喧嘩も、ソリの合わない同級生も居ましたが、小学校に比べれば上品なものでした。

 振り返ってみて、なぜ小学生が大変だったか。

 その理由は、世界の大きさにあると思います。小学生にとっては、クラスや校区が全世界なのです。もし問題が解決できないと、どこにも逃げられないのが一番辛いと思うのです。

 もし、小さな世界で上手くやる事だけに集中すれば、それなりに解決するかもしれません。しかしそれも違う気がします。

 近所、友人知人など近しい中だけで上手くやろうとすると、小さな失敗を恐れ、大きな目的を見失う事になると思うからです。

 もしそんな事に悩んでいる子供がいたら、世界は広い、無限の可能性があると、伝えてあげたい。

 子供の授業を見ながら、そんな事を考えていました。 

 小学生の時、いじめがあったかなかったか。それは見る人によって判断は違います。

 自分が正しいと思ったことは貫きたいタイプの私は、孤立する場面が多かったと思います。

 もう少し上手くやれないと駄目かなと思った事もありましたが、独りになってこそ学んだことは多かった、と言えばかっこつけすぎかもしれません。

 植栽から出てきたカエルを見て、分ってくれるよなと言ったり、言わなかったり。