暮れの元気なご挨拶

 2007年も今日で終わり。今年の大晦日は木曜日です。簡単に一年を振り返ってみました。

 年始に掲げた目標の一つに”ブラインドタッチ”がありました。その結果は……

 ”ほぼ達成”です。完璧とは言えませんが、現在も一応手元は見ていません。

 仕事では、2つの書籍で作品を紹介して貰いました。年が明けると他の2誌でも掲載の予定です。

 楽しみにしているのはテレビです。一度日記に書きましたが、住宅の建替え計画を、解体から完成まで取材して貰っています。

 今年の9月から工事が始まり1月末に完成予定。取材は月に1回くらいのペースで、クライアントと私にインタビューもありました。

 過程を映像で見れるのはとても楽しみです。2月に、20分くらいの枠で放送される予定なので、まず完成させなければなりません。しかし関東ローカルで関西での放送は無いのは残念なところですが……

 尊敬しているに聞いた言葉です。

 ”過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ”

 常に自分に厳しくありたいと思っていますが、終わった事を悔いるだけでは意味がありません。

 至らなかった所は反省し修正する。良かった所はさらに伸ばせるよう工夫する。

 しかし大晦日の今日だけは、出来るだけ自分の良かった所を探し、褒めてやりたいと思います。

 そして、明日からは無限の可能性がある未来へ向けて、新たなスタートです。

 最後に、今年も一年本当に有難うございました。来年も素晴らしい一年となりますよう、心からお祈りしております。

 2007年12月31日  守谷昌紀

そしてクリスマス

 24日(月)の夜は、家族で過ごしました。

 妻の力作ケーキ。子供がこんなケーキを食べたいと言ったのです。

 ところが、その日に限ってお祖父ちゃんと目一杯遊び、疲れ果てて7時に就寝。

 夫婦でゆっくり食べました。

 翌25日(火)は、昨年に続いてクライアントご夫妻に招待頂きました。

 フレッシュトマトの前菜に始まり、オリーブとクミンのチキン煮込み、自家製ローストポーク、手打ち麺のパスタ、ケーキに至るまで、全て奥様の手作りフルコース。美味しい上に優しいのです。

 ご主人がサーブする姿はプロ顔負けです。サラダを取り分ける時、親指の下にフォークを挟み、その下で小指、中指にスプーンを絡め、片手で上手に取り分けてくれます。ホテルマンがするあれです。

 フォークとナイフを包むナプキンは丁寧に織り込まれ、美しく飾られていました。聞くとどこかのWebサイトで見付けたと。プロ顔負けと言う表現は、合っていないのかもしれません。

 子供のみならず、私達夫婦にまでプレゼントを頂きました。感謝と感激で……

 人をもてなすのは心。良いと思ったら照れずにすぐ行動。2年前の夏、ご夫妻にお会いして感じたことです。

 しかし、良いことは忘れやすく……再び決意を新たにしました。

 ある人は言いました”最も美しい照明は、夜景。それは光りの数だけストーリーがあるから”。

 私達を照らすのはロウソク。

 火は刻々と変化しストーリーを奏でます。

 私達は文字通り、温かい気持ちで家路につきました。

クリスマスイブ カニにまつわるetc

 今日はクリスマスイブ、そして祝日。

 プレゼントは貰うもの、だったのがいつの間にかあげるものに。

 今晩は子供より早く寝れません。

 先週末に忘年会がありました。カニ尽くしです。

 始まって少しすると”大阪に来て初めて美味しいカニをい食べた”と聞こえてきました。

 聞いてみると、参加者の奥さんは北海道の旭川出身で、大阪は4年目。で、前の発言となった訳です。

 学生時代、スキー部だった私は年の四分の一を北海道で過ごしました。それで冬の北海道、食べ物、街の話をしました。そして”冬の北海道、雪のクリスマスは凄くいい”という話で落ち着きました。

 食通で知られる芥川賞作家、開高健は『越前がニ』という随筆を書き、その美味しさを「海の果汁」とか「海の宝石箱」と表現しています。

 確かにカニは海その物を思わせます。このカニもオホーツク海を思わせる味だったのかもしれません。

 多くのクリスマスソングの中で一番好きなのは、クリス・レアの『ドライビング・ホーム・フォー・クリスマス』 。

 今晩は家族で過ごします。

DREAMS COME TRUE

 テレビ欄を見た時、ふと気になり録っていた番組。”DREAMS COME TRUE”のドキュメンタリーを見ました。

 それまでに知っていた事は、女性から絶大な支持を受け、ヒット曲を連発する音楽ユニット。VOCALは吉田美和。彼女はこの秋に内縁の夫を亡くしたという事。自然に聞こえる範囲のものでした。

 詳しくはWikipediaに。DREAMS COME TRUE
その程度の知識ですが、彼女の事を書いてみます。恥ずかしながら番組のあと、初めて聴いたCDで涙してしまったからです。

 曲は”大阪LOVER”。番組内に流れていました。

 大阪に住む男性との遠距離恋愛を、コミカルに描いた曲です。

 今年の春にリリースされ、ラジオから流れていたのでメロディは知っていました。観終わった後、全部聴いてみたいと思ったのです。

 番組では9月23日に国立競技場で最終日を迎える、2ヶ月に及ぶライブツアーを追います。

 しかし、吉田美和さんの夫のことには一切触れていません。

 彼女は言います。”今年のツアーはいつもより涙が出る”。

 北海道の小さな町出身とありましたが、亡き夫は何処の出身なのか、2人が何処に住んでいたかも出てきません。

 ただ”大阪LOVER”は、大阪もしくは大阪弁に置き換えて、彼女達のことを描いた曲と感じました。

 曲は個人が創るのですから、当然とも言えますが強くそう思ったのです。

 音楽だけに係わらず、人はアーティストの作品だけを見ているのではありません。

 その後ろにある人生、ストーリーを意識する、しないに係わらず見ています。

 逆にそれらが感じられないものは、自分の人生も投影出来ません。心は動かないのです。

 多感で、繊細すぎるようにも見える吉田美和というアーティストもその人生を写しているはずなのです。

 番組では最後に、全てを出し尽くしたように放心する彼女が映し出されます。

 最終日は9月23日。夫が亡くなったのは9月26日。平静であったはずが無いのです。この事を知ったのは、番組を見た後でした。

 知らなくても、プロとして最高のモノを届け、観客の心を揺さぶりたいと、歌う姿は迫力がありました。

 そして何となくですが”夫に捧げる”という言葉が頭に浮かびます。

 凄いものを見せて貰ったと言う気持ちと、見てはいけないものを見てしまった、感さえありました。

 彼女は言っていました。”音楽の力って凄い”。

 創り手の人生がその凄みに強く係わっています。本当に辛い事だったと思いますが、彼女はそれさえも歌う運命にあるのかもしれません。

 私はアーティストと言う、純粋で不器用な表現者を見ると愛しく思うのです。

大阪LOVERの歌詞

電車、飛行機、職業

 日曜日は、朝から長男と関空へ。

 子供というのは、大きい乗り物が好きです。中でも南海電車のラピートは人気があります。

 どうせ行くならと言う事で特急券を買って乗ってみました。難波から片道1400円程で子供は半額。ひざの上なら無料だそうです。

 車内は結構ゆったりです。かつ朝早めと言う事もありガラガラ。

 デザインは建築家の若林広幸。以前、形が特徴的でアニメ鉄人28号を意識していると書いたのですが、間違いだったようです。失礼しました。

 窓は楕円なので、車窓からの景色はこんな感じ。

 38分で到着。子供連れには丁度良い、小旅行気分です。

 建築が仕事なので書いておくと、関空の設計はイタリア人の建築家レンゾ・ピアノ。パリのポンピドーセンターも彼の作品です。

 関空は国際コンペで勝ち取りました。フォルムはグライダーからイメージ。

 しかし空港自体には展望スペースが無く、飛行機を見るなら展望塔に移動したほうが良いのです。シャトルバス100円で10分ほど。

 滑走路の脇にあるので、離陸を真近で見れます。飛行機がフワッと浮く瞬間は、何と言うか自然な感じでは無いので、何度見ていても飽きません。マニアっぽい人が、多いのに少々驚きました。
 
 そろそろクリスマス。昨年は長男へラピートのオモチャを買いました。今年は、どうも働く車のセットが欲しいようです。ブルドーザー、クレーン車、ショベルカーなど。

 ”大きくなったらショベルカーの運転手になる!”と言っています。仕事に貴賎はありません。

 でも親はダメです。”うんうん、でもナ。仕事って色々あるから、すぐに決めなくてもいいンと違う?”とか言ってしまうのです。

 しかし、良く見れば働く車ってかっこいいのです。プロレスラーのような太い腕に、ラガーマンのような足腰。機能美と言えるカッコ良さがあり、子供は敏感に感じ取っています。

 それで”うんうん、そうやナ。そしたら、それを作る開発者になったらどうかな……”とか言わないほうが良いと分かりつつ。

 私には持論があります。仕事においてのみ、親は一番大事な選択を間違える。

 それは子を思うあまり、無難という魔力に取り付かれるから。あくまでも私の仮説ですが、自分にも言い聞かせ、心したいと思っています。

続・ガソリン

 続と言うほどでも無いのですが、昨日大阪府庁のある谷町4丁目あたりに行っていました。

 要するに大阪市内でも中心部です。

 ガソリンススタンドの看板には170円台の数字。私の車はハイオクではないのですが”少々上がってもしかたない”と思っていたものの……

 通りがかりで、近隣の価格帯を把握していないのに言うのもなんですが、この値段でユーザーは居るのでしょうか。

 ”どうせ高いなら、地域で一番高い店を目指そう”という方針があるんじゃないかと、勘ぐってしまうくらいの数字です。

 それとも中心部はこんなもの? 

冬の大和路

 先週の日曜日は奈良に行っていました。

 この時期の奈良が結構好きなのです。

 東西にも南北にも大きい県なので、紅葉が長い時期に渡って見れるのです。

 秋口からの京都の混雑と比べて、のんびりしているのも良いところ。

 北部中央に位置する奈良盆地は、大阪から生駒山地を越えればすぐです。

 南西端に位置する葛城山を目指してドライブ。

 ロープウェイに乗ってみました。往復1,200円。

 標高900mを6分で上ります。創業昭和45年という事は私と同じ37歳。

 まさか当時と同じ設備では無いと思いますが、足元が地面に着いてないというのは、不安なものです。つい良からぬ想像まで……

 頂上からは、東に大和三山を見下ろします。畝傍山、耳成山、万葉集にも詠まれた(天)香具山。

 気持ち良い眺めでしたが、山頂付近は2℃。あまりに寒いので、30分で下りてきました。

 これからもガソリンの値は上がる予想。

 化石燃料ですから下がる事はないでしょう。

 出来るだけ乗らないようにしていても堪える値段です。

 しかしどうせ走るなら、快適ドライブウェイ。

 奈良盆地西端の御所香芝線はお気に入りのひとつです。

 欠点は食べ物屋が少ないところ。

人気者の条件とは

 先週、今年の流行語が発表されました。

 大賞は”どげんかせんといかん”と”ハニカミ王子”。

 しかし子供達の間では、間違いなく”そんなの関係ねぇ”です。

 早稲田卒という高学歴芸人、小島よしおのギャグと言うか、ネタと言うか。

 子供達は本当に良く真似します。長男の通う幼稚園でもみんなでするのです。

 ”おっぱぴ~”と発しながら真似しますが、本物を見た事が無いので微妙に違います。

 小さい頃から人を笑わせるのが得意で、人気者だったというのがお笑い芸人。関西なら皆にら”吉本行ったら?”といわれ続けたはずです。

 私が小学校の時でも、もてるのは、面白い子とスポーツが出来る子でした。ところが先日、面白いニュースを聞きました。

 アフリカの何処の国か忘れましたが、結婚の概念が明確で無い国で調査した結果、声が低い男性ほど子供が多かったそうです。

 いつ頃その価値観は入れ替わるのでしょう。それともアフリカだけなのでしょうか。面白いの価値とは、人気者の条件とは、もてるとは……一体なに。

もしも火事が起こったら

 先々週だったか、事務所の前が急にあわただしくなりました。

 サイレンが鳴り響き、救急車や消防車が3台、4台と……

 野次馬が集まりだしたので、消防士から”本件は火事ではありません”と事情説明が。近所の人が何かに挟まれ、身動き取れなくなったようです。

 そう言えば今年の夏、私の住むマンションでの事。

 夜の10時頃、火災報知器がけたたましく鳴り出しました。外に出てみると、下階から煙らしきものが上がって来ます。1階のホールまで下りると、前が見えないほど、煙が充満していたのです。
 
 急いで4階まで戻り、妻に身支度を命じ、寝ている子供を毛布にくるんでマンションを出ました。

 消防車がサイレンを鳴らしながら、続々と集まって来ます。私達はそれを返り見ることなく、近所の実家へ向いました。その晩はそちらに泊ったのです。

 翌日、マンションの住人に聞くと昨晩は小雨が降っていたので、中学生くらいの子が玄関ホールで花火をし、何かが少し燃えたとの事。

 建物の中で花火とは全く人騒がせな、と憤りましたがホッとしたのです。

 その晩私が持って出たのは、仕事カバンと2歳の長男、妻もカバン一つ。

 もしマンションにあるものが全部燃えても何とか生きていけるな、と話たのです。

 現在都市部に建つ建築の規定は厳しく、昔に比べる燃え難くなっています。

 しかし日本は元来木造建築の文化です。失火した場合でも故意だったり重大な過失が無い限り、責任は問われません。要するに、火事は十分起こり得るし、お互い様という発想です。

 いざと言う時、人が持てるものは僅かです。手は2つしか無いのですから。沢山持って出たいと言う人は、リュックサックに入れておかなければ物理的に無理なのです。

 当たり前ですが、地震や火事の備えをする事は、ネガティブな事ではありません。何が起こってもポジティブに生きるという意志だと思うのです。
 
 とは言え、実際の火事では無かったのですが、マンションを離れた時の気持ちは何とも言い表し難い感情でした。年末にかけて火の元にはご注意を。

年賀状の写真

 ついに12月に入りました。今日の大阪は生憎の雨。自転車、徒歩通勤する人にとって、この時期の雨は辛いものがあります。

 こんな日には、高校生の時、友人が言っていた言葉を思い出します。”ハイテクの時代と言っても、雨が降れば傘。ローテックな対処方やな。この部分では全く進歩してないんと違う?” と。

 もし画期的な方法を見付ければ、大ヒット商品間違いなしです。

 週末は良い天気でした。日曜日の午後、子供を連れて近所の公園へ。

 日が短くなったので、4時頃になると、もの寂しい感じになってきます。

 桜が紅葉していましたが、すでに散り際。

 そろそろ年賀状の準備をしなければなりません。まだ候補が無いので、何枚か撮ってみました。

 昨年はのモミジの赤を背景に、今年はイチョウの黄色をと目論んだのですが……。

 都会の公園では駄目でした。一番絵にならないのは、やはり洗濯物でしょうか。

 マクロの写真はロケーションが全て。ミクロの写真は被写体が全て。

 来週あたり、背景を求めて出掛けていかないと。