言い方

 一昨日、見かけた近所での一コマです。

 あるお店の前で、近くに住む、70歳くらいのおばあちゃん、55歳くらいで店主のオバちゃん、30歳前後のお母さんが、世間話をしていました。お母さんは、赤ちゃんと4歳くらいの子供を連れています。

 大人が話こんでいると、4歳くらいの子供はいたずら盛りで、店の前にあるジュースの自動販売機を蹴り始めました。

 お母さん: 止めて!そんなことしたら、オバちゃんに怒られるわ!(怒)
 店のオバちゃん: ホンマやで、止めて。オバちゃん怒ってるで!(怒)
子供はよけいに蹴り始めました。

 おばあちゃん: そんな悪いことしたら、足がいがんでしまうで。もう歩かれへんようになってしまうなア。(ニコニコ)

子供は蹴るのを止めました。

 穏やかに、おばあちゃんの言った言葉に根拠は無いのに(当たり前!)、子供にとっては一番怖かったのでしょうか。

 頭ごなしに怒るより、なんだか解らないけど、怖いことのほうが、迫力があるようです。誰も見ていなくても「悪いこと」をすればバチがあたる。もし子供がそう考えれば、子供自身が思う「悪いこと」はしなくなる事になります。

 なんだか“年の功”という言葉を思い出しました。そういえば、私も小さかった頃、訳が解らないけど怖かった事がたくさん有ったような気がします。

ニホンカモシカ 明石のタコ

 今週で仕事に、一区切りついたので、土日は釣り三昧でした。

 

 

 

 

 土曜日。いつも行っている、奈良の山上湖、七色ダムに友人と2人での釣行です。ダム湖は元は村だったところも多く、ここには、昔の発電所がいまでも湖の中に建っています。山深い湖なので、今までにも、サルやシカなどは何度も見かけたましたが、今回は流入河川の最上部で、天然記念物の「ニホンカモシカ」が水を飲みにおりてきていました。

 

 

 

 

 ボートでゆっくり近づいていくと、シカよりも断然精悍な顔つきがハッキリ見えてきます。タテガミも神々しく、宮崎アニメ「もののけ姫」のシシガミさまを思い出し、すこし神妙な気持ちになりました。最終的には15mくらいまで近づいたのですが、ゆっくりと何度も立ち止まりながら、山へと帰って行きました。釣果のほうも、まずまずで、友人とは1年ぶりの釣行だった事もあり、大いに楽しみ、満足して帰ってきました。


 

 

 

 

 日曜日は、父と義父と私の3人で、明石のタコを狙って、明石大橋下まで行って来ました。父は大阪湾の南部にある岸和田にボートを停めているので、ポイントまでは50分程かかります。5時に出船して、6時頃からの実釣開始です。この日は、メインターゲットのタコは、全部で5匹とやや少な目だったので、淡路島の北端、岩屋前に移動しました。ガシラ、ベラを15匹程追です。

 

 

 

 

 今度はキスを狙って淡路島の東側の仮屋に移動しました。初めに何故か父の竿にメバルが来たので、仕掛けを変更して狙い出すと、今度は私の竿に何故か40cmくらいのサバが来ました。その後は35cm~50cmまでのサバが入れ食いで、船上は大いに盛り上がりました。

 稀に見る大漁で、晩ご飯には、明石の生タコの刺身、メバル、ガシラ、ベラのから揚げ、サバの塩焼きと、食卓には皿があふれていました。
仕事が一段落した安堵感も手伝って、久しぶりに本当に楽しい週末でした。しかし、2日続けての3時起きには、ちょっと疲れてしまいましたが。

セリカ

 街で、かっこいい車が停まってるなアと思って近寄って見てみると、トヨタのセリカでした。どうやら、昭和50年式 初代セリカ リフトバック2000GT という車種のようです。

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 角っぽく。

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 テールランプのディティールも美しく。

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 誰のセリカなのか、ナンバーは、消してありますが、実は長岡ナンバーでした。

“ビールが大好き”

 もしかすると、今年もカラ梅雨でしょうか?しかしビールの美味しい季節になってきました。やはり「夏はビール」です。私は大のビール党で、いつでも、どこに行ってもビールです。

 25歳の春、初めての一人旅の時に、フランスの田舎町で入ったカフェで、勇気を出して注文したビール“クローネンブルグ”。蒸し暑いバンコクの屋台で、パッ・タイ(タイのヤキソバ)と一緒に流し込んだ“シンハ”。ホー・チミンのハエが一杯の食堂でゴイクンと飲んだ“333(バーバーバー)”。埃っぽいカンボジアのシェム・リアップの道端で飲んだ“バイヨン”。

 旅情もプラスされているのでしょうが、どの国の、どのビールも、本当に美味しかった記憶しかありません。ベトナムの“333(バーバーバー)”はマズイと聞いていたので、逆の意味で期待を裏切られました。

 普段、宴席で“ビールが大好き”と言うと、皆さん気を使って、矢継ぎ早にビールは注がれます。常に冷えの悪いビールが満杯。私は、ビールは好きですが、とびきり強い訳でもなく、ベラボウにたくさん飲みたいと思っている訳では無いのですが。日本では、“ザル”か“ア○中”くらいしか、そんな言葉を吐くことは許されないのかもしれません。

 しかし、本当に好きなんです。どれ位好きかというと、美味しく飲む為に、ビールの日を、火・木・土・日と決めています。「一日おきなら、本当に美味しく飲めるだろう」と心を鬼にしてきめました。週末はちょっと我慢出来ないから。

 火・木・土・日は、昼頃から「今日のツマミは何かな」とか「この尊い飲み物は、何故に金色なんだろう」とか考えながら日が暮れるのを心待ちにしています。

 この気持ち、“ビールが大好き”な人には、分かってもらえるでしょうか・・・・・・

紀北の魚5種

 近畿地方も入梅しましたが、昨日はいい天気だったので、和歌山へ釣りに行ってきました。

 釣りと言ってもいろんな釣り方があるのですが、これからは家族で行くなら、“投釣り”が一番だろうということで、久しぶりに浜から思いっきり投げてきました。家族3人は、浜にマットを敷いて、のんびりと、かつ期待して、魚からの“アタリ”を待ちました。

 なかなか釣れないので、もう一本竿を出し、少し気になった、目の前に見える磯が張り出したところへ、チョイと投げると、状況は急変しバタバタと釣れ出しました。

 大遠投する必要は全くありませんでした。“灯台もと暗し”釣りにはこんな事が、往々にしてあります。

 狙っていた25cmくらいのキスを筆頭に、外道が4種類。

 まずは、ガッチョ。ヌメヌメしているので、嫌われモノですが、てんぷらにすれば、味は天下一品です。エラの横にトゲがあるので、さばくときは要注意。

 ベラ。この魚もヌメリがあり、色が鮮やかすぎるのか、やや嫌われる傾向がありますが、小骨さえとれば、刺身、から揚げともに、かなり美味しい魚です。

 キタマクラ。フグ科の魚なので、毒があります。産卵期のオスは、このような鮮やかな色になるようです。

 食べると、北枕というのが語源。誰が付けたのか、ちょっと笑えない名前です。すぐに逃がしてあげました。



 最後はガシラ。全国的には“カサゴ”ですが、関西では頭が大き過ぎるから“ガシラ”。見た目とは似てもに似つかぬ上品な味です。

 煮付け、から揚げ、大型なら刺身が秀逸。比較的、簡単に釣れるし、食べても美味しい、個人的には一番好きな魚です。

 キスとガッチョはてんぷらに、その他はから揚げにして、ビールのあてとなりました。

日本代表、ワールドカップ出場決定!

 昨晩、北朝鮮代表に勝って、日本が2006年サッカーワールドカップ、ドイツ大会への出場権を得ました。世界で1番早い決定です。
 
 前半は、やや重苦しいムードで、0対0で終了。後半開始と同時に前回の北朝鮮戦で、ゴールを決めた、ガンバ大阪の大黒選手が投入されてから、試合に動きが出てきました。後半28分に皆が待ち望んでいた先取点を柳沢選手が決めてくれました。終了間際には大黒選手がキーパーを振り切って駄目押しの1点。
 
 日本代表選、おめでとう!そして、ありがとう!

 本来は、この試合は北朝鮮の平壌で、アウェイの一戦となる予定でした。しかし、北朝鮮の前試合の平壌での対イラン戦の敗戦の後、観客が暴徒化したため、国際サッカー連盟は、ペナルティーとして第三国のタイでの無観客試合を命じました。日本は敵地で戦わなくて良いので、もちろんマイナス要素は無いと思いますが、結果的に、北朝鮮にとっても良かったのでは無いかなと思います。
 
 思想や言論に制限のある北朝鮮で、本当の意味でのスポーツ観戦は難しいと思います。国際試合の真剣勝負ですから、自国を無心に応援するのは当たり前ですが、やはり根本には、どこかの部分で(往々にして試合後)、対戦相手に対するリスペクトは必要だと思うのです。そんな話は理想論すぎるでしょうか?

 しかし、でなければ、スポーツの形を借りた戦争になってしまいます。 (以前のフォークランド紛争後のイギリス対アルゼンチンのように、そういう側面が無いとは言えませんが)

 平壌で日本が勝って、暴動がおきて北朝鮮が国際舞台から締め出されるというシナリオは十分あったと思えるのです。今までの、かの国の行動を見ていると、やむなしという所ですが、
せめてスポーツは、政治とは無関係な純粋な戦いであって欲しいと願います。

 買った喜びが一番だったのですが、試合終了間際に、ラフプレイで一発退場になった北朝鮮の選手の、いろんな重石を背負っているであろう、翳りのある表情を見ていると、少しだけ寂しい気持ちになり、そんな事を思いました。

六月の楽しみ

 

 

 

 

 政府は「クール・ビズ」という標語を作りネクタイ無しの軽装を推進しているようで、定着すれば、かなりの経済効果が上がると試算しています。

 政府の作った標語としてはかなりカッコイイと思いますが、日本にはもともと、陰暦六月は酷暑につき、少々服装が乱れても構わないという意味で、「六月無礼」という言葉があるんだから、合わせてアピールすればもっと良いんじゃないかとも思います。

 

 

 

 

 丁度、スタートは六月一日のようですし、ときには、温故知新で。
現在の暦の六月の楽しみはといえば、ささやかなもので、まずはアジサイでしょうか。もう咲き始めていました。

 

 

 

 

 私は、もうひとつに、ビワを入れようかなと思います。昨年亡くなった岡山の祖父は、この時期になると、裏山で採れたビワを大量に送ってくれました。

 洋果物より、甘さ、実の大きさとも、断然控えめで、なんとも奥ゆかしい日本的な果物と言えるでしょう。むき難い皮をむき、手をベトベトにしながら、あの小さい実を食べるのですから、種と果肉の比率にいたっては文句の一つも言いたくなります。本当はよっぽど好きなのかもしれません。

 日本人は、食べ難いものを、手間を掛けて食べることに、価値を感じる所が有るような気がします。それとも私だけでしょうか?食べ難いものやグロテスクなものが美味しいというのは、自然界の鉄則でもありますが。

日本VSバーレーン!

 いやー、昨晩は夜中に起きて応援しました。サッカーの2006年ワールドカップ、最終予選。
 
 鹿島の小笠原選手がゴール前で相手をかわしてのシュート。夜中にもかかわらず、思いっきり拍手し、ガッツポーズしてしまいました。1対0で勝って、国際試合の真剣勝負を楽しませてもらいました。
 次は6/8の北朝鮮戦。いろいろ有りましたが、スッキリ勝って、是非ワールドカップ本戦に進んで貰いたいと願っています。
 
 ワールドカップ、予選を観ていて、最近感じること。“やっぱりブラジル人の血は熱いなア”ということです。もちろん、日本代表の主力選手、三都主サレサンドロ(アレックス)選手の事です。
彼は、帰化しているので日本人ですが、国籍の事ではなく、その気性はやはり違います。昨晩も、シュミレーション(ファールを貰おうと、主審を欺くことを意図した動き)を取られてイエローカードを貰いました。累積警告が2枚になり次戦は出場停止です。
 
 勝つためには、出来る限りの事をする。彼にとっては、当たり前の事なんでしょうが、よく熱くなって警告を貰っています。何故日本人はそんなに大人しいンだ」となるのでしょうが、見ている側も退場にならないかヒヤヒヤものです。しかし、彼の闘志が代表チームに与える影響は大きいでしょう。以前もラモス選手のように。
 
 とにかく代表には、是非とも必要な選手ですから、正直なところ、“アレックス、みんな応援してるから、もうちょっと耐えるところは、耐えてくれ”という気持ちの方、他にいません?
 

「欧風カレー工房 チロル」 のその後

 一昨日に、5/16の日記に書いた、”チロル”店主の近山氏から電話がありました。写真撮影をしたいので、落ち着いたら連絡下さいと、頼んでおいたからです。

 「やっと落ち着いて来たンで、撮影いいよ」

 「じゃあ、近いうちに寄せてもらうワ」

 「お客さんからの評判も、いいヨ。入り易くなったとか、かわいいとか、言ってくれる」

 こんな言葉を聞くとが出来た時は、建築家冥利に尽きます。

 「昼食との夕食の間の中間の時間帯に活気が出て来たンで、昨年の同じ時期より、 大分 お客さんも増えたと思う」

 「じゃあ、まずは目標達成やね。良かった、よかった!何より、なにより!」

 店舗の設計は、“結果が全て”で“長く愛される”ことが最重要と考えているので、本当の答えはずっと先に出ます。しかし、まずはクライアントの真剣な思いに、何とか応えることができたかな、と一安心です。

 多くの人が利用する空間を設計するのは、スリルがあります。支持されるのか、支持されないのか、答えはハッキリ出ます。自分が思い悩んで考えた空間に、様々な人が入ってくれる訳ですから、そのダイナミズムこそが建築設計の最大の魅力だと言えるかもしれません。

 いずれは、美術館のひとつでも設計してみて、より多くの人々に判断を仰いでみたい・・・・・・。