一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

いいねでいいのか‐1646‐ 

 長男が定期考査中で、昨日も夜遅くまで勉強していました。

 大して勉強しなかった私は基本的に一夜漬け。帰りの地下鉄では船を漕ぐ程に熟睡していました。

 それで、何度も谷町線の終点まで行ったものです。

 長男もちょくちょく八尾南駅まで行っているようですが、私と同じ一夜漬けではなければ良いのですが……

 先日、その八尾南駅前を車で通る機会がありました。

 面白い建物があるなと思い、見に行くとミキハウス本社でした。

 子供服のブランドですが、先週、産経新聞の夕刊に、木村皓一社長の記事が連載されていました。

 「スポーツには人を元気するに力がある」という考えの下、多くのアスリートを援助しています。

 今回の東京オリンピックでも所属選手がすでに内定。

 有名なところでは、卓球の福原愛さんも所属選手でしたし、オリンピック柔道3連覇の野村忠宏さんは現在も所属しているようです。

 建物は、先日の「堺市立のびやか健康館」に続き、見た目の通り黒川紀章の設計でした。

 1991年の完成ですが、いずれは世界の富裕層がここにやってくるという考えのもと、随分背伸びして建てたら銀行さんに怒られたという記事も見つけました。

 しかし思いは現実となった訳です。

 連載の中に、スポーツ選手の支援は宣伝効果ありきではないと書かれていました。

 本業で結果を出しているからこそ出来る社会貢献で、立派な方だなと感じたのです。

 今朝、アフガニスタンで非業の死を遂げた、医師の中村哲さんの遺体が福岡に戻ったというニュースがありました。

 中村さんは、下痢で脱水状態になった子供を抱いて押し寄せる若い母親をみて、治療どころではなく、まずは清潔な飲料水が先だと、取り組んだのが灌漑用水路の建設です。

 日本の伝統的な技術を独学で学び、自らが重機を操ることもあったそうです。医師であるにも関わらずです。

 まるで現代に蘇った行基か空海のような人が、なぜ一切正当性のないテロリストの凶弾に倒れなければならなかったのか。

 この世には、神も仏も居ないのかと嘆きたくなります。

 記事の中に、アフガニスタンとの縁が紹介されているものがありました。

 アフガニスタン北東部には希少な種の蝶がおり、昆虫が大好きだった中村少年にとっては、是非訪れてみたい土地でした。

 医師となり、福岡県の山岳会の遠征でこの地を訪れた中村さんは、親しみをおぼえ、この地に赴任することになります。

 人生を左右する要素は沢山あると思いますが、中村さんにとって、それは子供の頃の昆虫への興味だったのです。

 人生にはいくつもの分かれ道があり、どれを選ぶも自由です。しかし、歩いていなければその分岐点さえやってきません。

 どれだけ高性能な車をもっていたとしても、アクセルを踏まなければ全く価値のない鉄の塊です。

 駅で見かけたある大学の公告が秀逸でした。

 「いいね!」で、いいのか。

 私もまだまだ道半ばですが、人生を楽しむコツは、何にでも興味をもつことと、方向性を決めたしっかりアクセルを踏むことだと思います。

 自分の人生の行先を決めるのも、運転するのも自分。傍観者では駄目だと、せめて自分の子供には伝えたいのです。

 銃撃を受けたことも、ましてや死んだことも無い私が言うのもおかしいのですが、中村さんは充実した人生を送られたのではないかと思います。

 木村さんにしても同じですが、写真で見るお顔が全てを物語っていると思うのです。

■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が5位に選出

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【News】

『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

お目が高い!‐1645‐

 庭木のサザンカが満開です。

 築38年の古家を買ったのが8年前。

 よって、私が選んだ庭木は1本もありません。

 毎朝、この小さな庭に向かって瞑想しますが、花木の変化が、日々に僅かな平静を与えてくれるのです。

 初代阪急梅田駅のホームだったコンコースもクリスマス仕様になっていました。

 14年前に書いた「阪急梅田の歴史」はこの日記で、最も読まれている記事のひとつだと思います。

 私にとっては、中学、高校、予備校の通学路でもあり、原風景のひとつなのかもしれません。

 火曜日に「おめでとうございます! あなたの写真が Houzz の特集記事に取り上げられました」というメールが届きました。

 Houzzは、建築関係の専門家紹介サイトですが、世界規模のサイトでもあり、作品が完成する度にUPしています。

 貼り付けてあったURLをクリックすると、

【2019年】日本のHouzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編 

 とあります。

 2018年1月〜2019年11月15日までにアップロードされた写真のうち、2019年1月〜11月15日までの間に日本のHouzzユーザーがアイデアブックに保存した写真のデータに基づいています。

 ともありました。

 「中庭のある無垢な珪藻土の家」のキッチンが、日本で5番目に多く保存されたということでした。

 こちらの奥様は本当に忙しい方で、相談に見えてからも、動きやすい配置をよく勉強、研究されていました。

 ゴミ箱を置く位置や、ゴミ箱上にある小さな棚にはストック用のゴミ袋を置いて置きたいなど、詳細までイメージが出来上がっていたのです。

 キッチン裏にある家事スペースは、仕事も出来るようにダイニングと距離を取りながらも、顔を上げればお子さんが見えるような開口で繋がっています。

 もの凄く広いLDKなら無条件に賛成したのですが、家事スペースをキッチン後ろにとると、少しリビングが狭くなるかもと懸念していました。

 本当に奥様の希望通りの配置にしても良いものか、随分悩んだのです。

 悩みに悩んだのですが、希望の通りのプランで行くことにしました。

 おそらく人生で最も沢山のお金を掛ける「家」に関わらせて貰っているので、悩んだり逡巡することばかりです。

 しかし、ある時気が付きました。

 自分が答えをどうしても出せない位に迷っている時は、どちらに進んでも大丈夫だと。

 このキッチンは、特別な材料を使っていたり、驚くような配置になっている訳ではありません。

 もっとはっきり言えば、格好のよいキッチンは他にも沢山あったはずです。
 
 その中で、この写真が選ばれたことに、見る人がどれだけ真剣に何かを探しているかを感じるのです。

 「お目が高い!」と言えば、目線が上から過ぎるでしょうか。

 こんなプレゼントが時々届くと、「ああ、間違っていなかったんだ」と勇気が湧いてきます。

 小さな結果の積み重ねが、一所懸命に働けば、必ず誰かが見てくれているという確信へと繋がって行くのです。

 これを、梅田のコンコースを通って通学していた頃に分かっていれば、最終学歴はマサチューセッツ工科大学だったはずですが、それはもう叶いません。

 ただ、エリートではないから分かり得ることもあると思います。負け惜しみかもしれませんが。

■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が5位に選出

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

与えよ、さらば与えられん‐1644‐

 12月に入り、忘年会シーズンも佳境というところでしょうか。

 私の仕事には「得意先」というものが無く、かなり少ない方だと思いますが、それでもいくつかの会に声を掛けて貰いました。

 先週末は一番遠くでの開催。奈良県下北山村まで行って来ました。

 ボートを置かせて貰っている「トボトスロープ」の忘年会に声を掛けて貰ったのです。

 スロープとある通り、増減水の激しい池原ダムでボートの昇降をしてもらう、可動港のような施設です。

 池原ダムには20年以上前から訪れていますが、こちらにお世話になるようになったのは5、6年前から。

 長男が小学生になり、一時は辞めていたバス釣りを再開した頃でした。

 会場は、店長さんが近くのバンガローを借りてくれています。

 帰りを気にする必要もなく、尋常ではない釣り好きばかりが集まる、ただただ楽しい会なのです。

 常連のお客さんにプロの料理人が居られ、店長の奥さんと全て準備して下さり、私達は食べて飲むだけ。

 今年のメインはクエ鍋でした。

 おでん保温機?までお店から持って来てくれたとのこと。

 バチがあたるのではと思う程楽しませて貰いました。

 メンバーには、元プロや釣具メーカーのテスターの方まで居られ、聞けば聞く程勉強になります。

 私もここに来たなら、朝から晩までかなり集中して釣りをしているつもりですが、ある方は年に100日は来ていたとのこと。

 また、「毎日池原ダムの水位は見てるので、釣りに来ていなくても、頭では毎日釣りをしてますよ」と。

 なるほど。そこまでは出来ていないなと納得したのです。

 夜中の1時くらいまで盛り上がっていましたが、折角教えた貰ったことを試してみたいもの。

 6時に起きて湖上へ出ました。

 快晴で、ピリッとした寒さも心地よく。

 グングンという当たりがロッドから伝わって来ましたが、1匹目はウグイ。

 いわゆる外道のウグイを更にもう1匹追加。

 本命のバスを求めて大きく移動します。

 先月は、初めて野生の熊を見ました。

 怖くはありましたが、そこまでの大自然の中に居るだけで幸せなのです。

 とは言え何とか魚は手にしたいもの。

 6匹釣って、最大で40cm弱。

 思ったサイズは手に出来ませんでしたが、最後の1投でも釣れ、納得してスロープに戻ったのです。

 上手い人の話を聞くと、自分の未熟さが分かります。

 多少落ち込むのですが、学ぶことがあるということは伸びしろがあるということ。何でも一生勉強です。

 武道をしている友人が、自身の師の言葉だと教えてくれました。

 与えよ、さらば与えられん

 聖書に

 求めよ、さらば与えられん

 という言葉があるようなので、私の聞き違いかもしれません。

 しかし、できれば何かしらのプラスの影響を与えられる人でありたいと思います。

 そういう意味においては、芸能人などは究極の仕事かもしれません。

 自分という存在が商品なのですから。

 そこまでは無理ですが、設計、デザインすることで、誰かを幸せにしたいという一点において、ブレは全くありません。

 今年も残すところ1ヵ月。悔いのない2019年とするため、ラストスパートです。

 残念ながら、釣りに関してはまだまだ人に与えるものはありません。

 しかし、そんな存在があることもまた幸せなのです。

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煮ても焼いても食べられないもの-1643‐

 昨日は、国交省主催の説明会があり、梅田スカイビルへ行っていました。

 私は高いところが苦手で、あのシースルーエスカレーターにはもう二度と……

 誰にも頼まれていませんが、思い出すだけで足がすくみます。

 空中庭園下の広場では、「ドイツ・クリスマスマーケット」というイベントが催されていました。

 大きなクリスマスツリーが目を引きますが、ヒュッテと呼ばれる木製の小屋はドイツからやってきたそうです。

 説明会の後、イベント会場をぐるりと回ってみました。

 観光客でしょうか。

 欧米人なら昼間から飲んでいても様になって見えるのは、こちらのコンプレックスでしょうか。

 何れにしても、楽しむということに関しては、日本人より長けているとは言えそうです。

 多くの士業は、職能をもって業務の独占が認められています。よって、変わって行く法制度についても勉強していかなければなりません。

 今回の説明会は建築士へ向けたもので、2019年の5月に改正公布された省エネ法についてでした。

 省エネ規制は、環境のことを考えるとより厳しいものになって行かざるを得ません。

 素晴らしいことですが、省エネ性を上げるとなると間違いなくコスト増の方向となります。

 それらを負担するのはクライアントであり、実務の現場に立つ私としては、何とか金額を調整し、着工、竣工へこぎつけなければなりません。

 この仕事を選んだのは自分なので、これもまた宿命と、楽しむほかないのです。

 今週初めだったか「人気たこ焼き店を所得隠しで指摘」というニュースがありました。

 新梅田食堂街は、中学生のころから通っていました。

 庭とまでは言いませんが、その店がミシュランに掲載されていたことのほうに驚きました。

 昨日のぞいた時も、行列が出来上がっていました。

 同じお金を払うなら、やっぱり美味しい方が良いということでしょう。

 ただ、私のような野次馬に好奇の目で見られる従業員の人は辛いと思います。

 人は誰もがプライドを持って働きたいはずですから。

 考えてみれば、この煮ても焼いても食べることのできないプライドというものが、自分の羅針盤だったとよく分かってきました。

 中学、高校の頃、学校の先生には「キレやすい子」と言われました。

 喧嘩することを正当化するつもりはありませんが、プライドを傷つけられるような言動を放っておけるほど穏やかな人間ではありませんでした。

 侮蔑されたと感じると「ふざけるな!」となっていたのです。

 大人になっても根本は変わりませんが、流石に取っ組み合いの喧嘩をする訳には行かないので、そんな時は、すぐに席を立つことに決めました。

 それで友達はめっきり減りましたが、特に後悔はありません。

 もっと言えば、自分の人生において、大切なものが何なのかよく分かってきました。

 全ての判断、取捨選択は自分がしてきたもので、例外は1つとしてありません。

 この日記は「建築家 守谷昌紀のゲツモク日記」としている通り、建築家は私より前ですぐ近くにあります。

 大学生の頃、夜のジョギングで居酒屋の前を通った時、仕事を始めたら帰りにちょっと一杯のような場面があるのかな、と想像していました。

 しかし現実は、家、仕事場、現場の往復だけで全く無し。加えるなら時々湖でしょうか。

 考えてみれば大切なものは全て近くにあるのです。

 判断するときに勇気を持たせてくれたのがプライドだったと言えば、格好をつけすぎでしょうか。

 「煮ても焼いても」のフレーズの通り、あまり良い言われ方をしない「プライド」ですが、物創りの上でマイナス側に働いたことは一度もないと思うのです。

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子供のビデオ-1642‐

 東京や大阪は、中心部まで高速道路でアクセスできます。

 非常に便利ですが、交通渋滞を引き起こす要因にも。

 世界の都市を見ると、幹線道路は郊外までが一般的で、珍しいケースと言われています。

 府道2号(中央環状線)は、一般的には「中環」と呼ばれる幹線道路。

 「外環」(国道170号線)と共に、大阪の中心部をぐるりと囲むように走る、由緒正き幹線道路と言えます。

 「中環」で堺に入ると「大泉緑地」が見えてきました。

 中環を挟んで南にある、「堺市立のびやか健康館」はゴミ焼却場の熱を利用した、健康・スポーツ施設。

 そのフォルムから想像できる通り黒川紀章の設計です。2000年の完成。

 大泉緑地も子供が小さい時には良く来たなと思い、少し立ち寄ってきました。

 色づく樹々に誘われ、小道を進むと園内はまさに極彩色。

 樹々をみるなら最も美しい時期かもしれません。

 平日だったので少な目ではありましたが、食べ物の焼ける匂いが風に鼻に届きます。

 消し炭捨て場がある通り、BBQ可能なエリアがあり、まさに憩いの広場となっているのです。

 さらに歩くと、遊具のあるエリアにでました。

 数組ですが、2歳から4歳くらいの子供を連れた家族が、遊んでいます。

 この大きな滑り台も懐かしい。

 この遊具は、上がり下がりが大人には結構大変で、汗をかきながら付き合ったものです。

 紅葉もまさに盛り。

 この遊具は、いったい何と呼ぶのでしょう。

 昔は前後に動いていた気もするのですが……

 公園もあちこち行ったので、記憶は曖昧ですが。

 小さなブランコがついていたらしい遊具は、カゴの部分が撤去されていました。

 危険回避の観点から、ブランコのない公園が増えたという記事もありました。

 管理する府の立場からすると難しいところだと思います。

 しかしこれだけ広い芝生はなかなか無いので、本当に貴重な公園です。

 実は週末にもう一度、大泉緑地を訪れました。

 帰り道、車から見えたイチョウが、あまりにも美しかったからです。

 夕方だったので少し影がでていましたが、それでも多くの人が、シャッターを切っていました。看板もイチョウですし(笑)

 観光客らしい韓国人の若い女性も、互いに写真を撮りあっていました。

 日本の秋は世界一美しいと言っても、叱られることはないでしょう。

 クライアントと打合せをしていた時、子供が小さい時に撮ったビデオの話になりました。

 「そろそろ整理をしないと」という話になり、夫婦で少し観てみたそうです。

 初めは自分達も若く、子供達も幼く「可愛いね」と言いながら観ていました。

 可愛いのですが、段々とどちらかと言うとプラスではなくマイマスの気分になってきたそうです。

 そして、「次は葬式の時にでも流して貰えばいいか」という話になったそうです。

 お子さんは成人されていますが、ご夫妻とも私と同じような年代です。

 いつも明るくポジティブご夫妻だったので、その感想に若干驚きましたが、理解できる気もしました。

 若い父親、母親の余裕の無さは、観ている自分が一番分かっているはずです。

 子供はただ可愛いでは済まず、立派に、力強くその人生を生き抜いて貰わなければなりません。

 あんなことも出来たんじゃなかっただろうか、こんな言い方なら、最も上手く伝えられたのでは、と色々な場面が蘇ってくるのだと想像します。

 それは、ただ楽しいだけの時間ではないかもしれません。

 人は後悔をする生き物です。だからこそ人類はこれだけの進化を遂げたのだとも思うのですが。

 自分の葬式に、ビデオが流れるのは悪くないかもしれません。ただ、撮ったのは殆ど私なので、私自身の出演は無しです。

 そう考えると、葬式は子供達、子孫へエールを送る場なのかもしれません。

 秋には人生の晩秋を想い、春には青春を思い出します。

 四季は、仮の人生を1年で経験させてくれます。

 台風や地震と共に、恐ろしくも繊細な自然が、日本人のメンタリティに大きく影響を与えているのは間違いないと思うのです。

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ショールームはショーを観せるところ-1641‐

 室内の気温が20℃を割ってくると、かなり肌寒く感じます。

 アトリエの気温と湿度を記録していますが、その分岐点が丁度今週くらい。

 僅かながら、冬の足音が聞こえてきました。

 グランフロント前の樹々も紅葉し始めています。

 こんなビルの谷間で、何と逞しいものかと感じます。

 火曜日はショールームを回っていました。

 クライアントと10:00amにキタで待ち合わせて、3:00pmまでに3ヵ所を回る予定です。

 グランフロント前の水盤に座っているクマ?もマフラー姿。

 11月16日(土)には、ヨドバシカメラ北側にあるリンクス梅田もオープン。

 ディスプレイもクリスマスを意識したものが増えてきました。

 グランフロントの次は阪急オフィスタワーへ。

 到着は12:15pmで、すでに予定から45分遅れ。

 そのまま心斎橋まで移動し、こちらに着いたのが2:00pm頃。

 先に電話で連絡すると「大丈夫ですよ」と言ってくれました。

 こちらで案内して貰った担当者とも、10年位の付き合いになると思います。

 彼女は「会社に入って20年になりました」と笑っていました。

 結局4:15pmくらいまでここに居ました。

 ショールーム回りは楽しいもので、6時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。

 楽しいと書きましたが、仕事が好きではない人と話をするのは苦痛なので、大体どこのメーカーでもお願いする人は決めているのです。

 その中のひとりに、先日まで産休に入っていた女性が居ました。

 今年の夏だったか、久し振りにショールームで見かけたので「いつ戻られたの」と声を掛けたのです。

 その後はいつも通りお願いしていますが、夏頃だったかに話しの流れで「じゃあDVDを送るよ」となりました。

 テレビで取り上げて貰った当社の作品を3枚のDVDにまとめているものをプレゼントしたのです。

 「特にの返事は不要です」と添えておきましたが、火曜日に案内して貰っている時「メールは書き終わっているので送りますね」と。

 メールには以下のようなことが綴られていました。

 産休明けで仕事と育児の両立に試行錯誤していること。

 なかなかテレビを見る時間も無く、久しぶりにゆっくりDVDを観たこと。

 ショールームの者はなかなか現場に立ち会う事がないので、完成した家をクライアントと共有できることをとても羨ましく思っていること。

 また、クライアントへの細やかな気配りや、期待を超える提案に感動の連続だったとも。

 人が住まう家というのは楽しいですね。ワクワクします。と結ばれていました。

 以前から、若いのにとてもバランスがよい人だと思っていました。

 押しつけがましくなく、クライアントがどんなことを求めているかを説明すると、敏感に感じ取って案内してくれます。

 また、クライアントとのやりとりを見ていて、私の言い回し等、実はメモをして勉強していたともありました。

 お互いプロなので、もし勉強になることがあったならこれ程嬉しいことはありません。

 勿論のこと、その位のイメージをもって、仕事をしているつもりと言えば、言葉が過ぎるでしょうか。

 前回よりもっと分かりやすく、もっと楽しくと考えていると、少しずつですが結果が出ます。

 すると仕事はより楽しくなります。

 ショールームはショーを観せるところですし、そもそも仕事は誰かを楽しませるショーなのだと思うのです。

 人に褒めて貰う機会は滅多にないので、とても幸せな気分になりました。

 ということは、彼女の方が一枚上手?

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地獄からの復活-1640‐

 朝夕こそ冷えますが、日中は20℃近い日もあります。

 小春日和と言うよりは、小夏日和と言った方が近いかもしれません。

 大阪をブーツに例えるなら、かかとに位置するのが金剛山地。

 山の色にも暖色が混じり、気温とは裏腹に暖かな景色へと変化して行きます。

 ミカン畑には、濃い橙色の実があふれんばかりに。

 多くの果実は、熟れると暖色に変わるのも面白いところです。

 動物たちへ「美味しいよ!見つけて!」というメッセージだと考えれば納得できるのです。

 知人が面白かったと書いていた「マツダ  心を燃やす逆転の経営」を読みました。

 日経ビジネス編集部の山中浩之と元会長の金井誠太の対談形式になっています。

 近年、マツダのデザインが随分良くなったなと思っていました。

 長男が2年程前に「あの赤の車が格好いい」と言った事をよく覚えています。

 1980年代から90年代にかけて、低価格車メーカーのイメージを払拭するため、マツダの名前をあえて販売系列会社から外します。

 トップメーカーへの対抗措置でしたが、これが裏目にでます。

 販売は低迷し、それを補うための値引き販売。ユーザーが他メーカーに乗り換えたいと思っても、下取りが安くてままならず再びマツダで買い替えざるを得ない。

 これを「マツダ地獄」と言ったそうです。

 折角なら本物を見たいと思い、ショールームへ行ってみました。

 先週のことですが、定休日ではないのに休みになっていました。

 残念ながら外から眺めることに。

 マツダ3という車種のようですが、フロント部分も精悍だし、確かに色もいい。何故が「欧米っぽい」と表現したくなります。

 今更ながらですが、マツダは内燃エンジンでハイブリッド並の燃費を実現していると知りました。

 ガソリン自動車を発明したのはカール・ベンツですが、その基本構造は以下の通りです。

 ガソリンと空気を混ぜたものを圧縮し、スパークプラグによって着火、その燃焼圧力でピストンを押し下げて駆動力に変えます。

 圧縮比が高いと燃費とトルクが向上するのですが、高すぎると燃焼不良がおこるというのが常識でした。

 圧縮比率を従来の10から世界最高水準の14まで上げ、ハイブリッド並の燃費を実現したのが、マツダのエンジンなのです。

 その開発責任者、人見光夫は「教科書通りの非常識」と表現したそうです。成熟したかに見える業界にもこのようなことが起こり得るのです。

 よくある表現として、デザインは良いが機能がおろそか。機能は高いが、見た目がいまいち。

 もし、全責任を持つリーダーの下で計画が進んでいたなら、そのようなことは起り難いと思います。

 「モノ造り革新」を推進、成功させた金井元会長は、当時どん底だった社内には「どうせ」という負け犬根性が蔓延していたと言います。

 そこで鼓舞するのです。

 弱者でも誇りは高くあれ

 少し手を加えさせて貰えるなら「弱者こそ誇り高くあれ」だと思います。

 今年度の売り上げ予想が3兆7千億円の弱者もありませんが、最終的にはトップの志がチームの運命を決めるのだと思います。

 何も「地獄からの復活」でなくても良いのですが、人はそこまで弱いものだと、分かっておかなければなりません。

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小善は大悪に似たり‐1639‐

 前回は、二上山からの写真を何枚かUPしました。

 大阪平野を見下ろすと、目につく建物が色々あります。

 市内なら、やはり現在高さ日本一のあべのハルカス。

 左端は弁天町の大阪ベイタワー。元、オーク200です。

 南を見れば、富田林にあるPLの塔でしょう。

 遙か先にあるのがりんくうゲートタワービル。

 PLの塔はパーフェクトリバティー教団の平和記念塔ですが、ポツンと建っているのでよく目立ちます。

 先日近くを通ると、大規模な改修中のようでした。

 淡路島にある巨大観音像が荒れ放題という記事がでていました。

 維持するということは愛情に等しく、相応の覚悟がいるものだと肝に銘じておかなければなりません。

 そのPLの塔から西に行2km程行った所にあるのが狭山池。

 2009年の11月に訪れました。

 PLの塔と狭山池博物館の間に、小さく二上山が見えています。丁度見返している感じのアングルです。

 大阪に暮らして半世紀ですから、自分の居場所を見失うことはなさそうです。

 マガモの写真が残っていました。

 この時期、ため池には沢山の渡り鳥がやってきます。

 先日の朝、近所をジョギングをしていた時のこと。

 数羽のハトが、何かをついばんでいました。

 ハトは平和の象徴と言われるくらいですから、何となく穏やかな気分になります。

 ちょっと近づいてみると、更に数羽のハトが飛んできました。

 そうこうしているうちに、大群のハトが舞い降りてきて、取り囲まれてしまいました。

 鳥の祖先は恐竜とも言いますし、ハトとは言えちょっと怖いくらいだったのです。

 どうやら、朝ここでエサやりをしている人がいるようです。

 IBMの社是には、以下のような話が載っているそうです。

 北国の湖の畔に心優しい老人が住んでいました。湖には毎年雁の群れが飛んできて冬を過ごします。優しい老人はいつとはなしに餌を与えるようになりました。

 来る年も来る年も老人は餌を与え続け、雁の群れも越冬の糧とするようになりました。

 ある年、雁の群れが老人に餌を貰おうと水辺で待っているのですが、老人はいつまでたっても現れません。すでに亡くなっていたのです。

 その年に寒波が襲来し、湖が凍結してしまいました。老人が現れるのをひたすら待ち、自分達で餌を捕ることを忘れた雁たちはやがて皆餓死してしまったのです。

 社是には「IBMではこのような社員の育て方をしません」と書かれているそうです。

 京セラの名誉会長の稲盛和夫さんから教えて貰った話ですが、ここから「小善は大悪に似たり」という考えに行きついたそうです。

 著書等にはここまででしか書いてありませんが、実際の講話では「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」といつも言われていました。

 大善は非情に似たり

 そうでなければ、誰もがガンジーでマザー・テレサなので、心から納得できます。

 この都会で、ハトにエサをやらずともそう餓死することはないはずです。

 「あげる」という行為には、生への敬意が含まれていないといつも感じるのです。

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『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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『houzz』4月15日の特集記事
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そこに山があるからさ‐1638‐

 そろそろ年賀状の準備をと思い、写真を見返しました。

 しかし家族4人の写真が全く無し。

 娘が6年生で、旅行にはあまり行けずの1年でした。

 ということで、金剛山地北端にある二上山(にじょうざん)へ。

 奈良盆地から大阪平野に注ぎ込む大和川のすぐ南にある、「ふたこぶらくだ」のような山と言えば分かって貰えるでしょうか。

 高い方が雄岳、低い方が雌岳。雄岳でも517mという高さです。

 すぐ南に日本最古の官道、竹内街道が通っており、橿原へ抜けるメインストリート脇に位置します。

 秋晴れの下、雌岳山頂から東を見ると、奈良盆地から大峰山系を望む素晴らしい景色。

 登り30分、下り20分という記載を見て気楽に訪れたのですが、想像より大変でした。

 大阪側の麓にある太子町からアプローチします。

 結構な標高まで車で登ることができるのです。

 二上山登山口に車を停め、登り始めました。

 高松塚古墳の石棺も、ここで切り出されたものです。

 縄文時代、サヌカイトは矢じり等として使われましたが、それらも採れる重要な石の産地だったのです。

 岩屋の石窟寺院は8世紀に創られたものです。大陸からの影響が色濃く表れています。

 1つ前の写真で横たわっているのは、樹齢600年岩屋杉とありました。

 先に進むと、だんだん勾配が急になってきました。

 子供達2人は急斜面をスイスイと小走りで登っていきます。

 仕事が……などと言っておらず、もっと鍛えなければと痛感したのです。

 盛りとは言えませんが、まだアザミが咲いていました。

 「花ならアザミ」は志水辰夫の小説。この花をみるといつも思い出します。

 真っ赤な花弁をつけているのはツバキでしょうか。

 目で救われるのです。

 丁度30分で雌岳の山頂に到着。

 大人にとっては大汗ハイキングとなりました。

 しかし景色は最高です。

 東には大和三山を望みます。

 一番左は耳成山でしょう。

 少し下った万葉広場からは、西の大阪平野が一望できます。

 右から六甲山地、左からは淡路島が大阪湾へせりだしているのがよく分かるのです。

 遠くは明石海峡大橋まで見えていました。

 気候も丁度よく、家族写真を撮り終え、山頂での束の間の時間を楽しんだのです。

 午後には娘の塾があり、少しルートを変えて下り始めました。

 鹿谷寺(ろくたんじ)跡を目指したのですが、ちょっとしたロッククライミングくらいの険しさです。

 10分くらいで到着。

 こちらも8世紀に創られたものと言われていますが、十三重の石塔は風化が進み、逆に凄みを感じます。

 塔全体が岩の中から削り出されたものと聞けば、もう恐れいってしまうのです。

 日本最古の貨幣である和同開珎が発見されたのもこの周辺とのこと。

 昨秋、近つ飛鳥博物館へ行ったのですが、この石塔のレプリカだったとようやく分かりました。

 日本最古の石窟寺院とある割りには、保護の仕方がやや乱暴な気もします。

 石窟内をのぞいてみました。

 何とか仏像の姿を確認することができました。

 1300年前の手跡が残っていることと、石が風雨だけでここまで削り取られることの両方に驚嘆します。

 勿論のこと信仰対象だったのですが、娯楽の少ない時代、ここでの景色、体感は最高のアトラクションだったと想像します。

 官道1号線沿いでアクセス抜群。大和国最大のテーマパークだった、といったところでしょうか。

 私はどちらかと言えば平地派です。

 街歩きは何時間でも、何日でも全く苦になりません。

 それでも気分爽快だったので、子供に「山登りもいいな」と言うと、長男が「そうやなあ。でも、なんで登るかは分からへん」と。

 「そこに山があるからさ」

 と言うと笑っていましたが。

 人は困難を望む生き物です。

 そうでなければ、結婚も、子育ても、仕事も、勉強も説明がつかないないことが多すぎます。

 「山=困難」としてみます。

 使い古されたフレーズですが、人間と人生の本質をついているからこそ、愛されているのだと思うのです。

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沖縄へ届け!我が社の税金‐1637‐

 1週間前、首里城が炎上する衝撃的な映像が飛び込んできました。

 いまだ原因は特定されていないようです。

 「家族で47都道府県制覇」というテーマで、日本全国を旅してきましたが、私が唯一行ったことがなかったのが沖縄でした。

 車や船の旅が好きで、なかなか縁が無かったのですが、2017年の2月に初めて訪れました。

 折角の機会なので、レンタカーは黄色のビートル。

 青い海、青い空、からっとした空気と、沖縄好きの人達の気持ちがようやく少し分かりました。

 ゆったりとした時間の流れ、そして食べ物も、沖縄の魅力。

 到着してすぐに食べた、ソーキそばと沖縄そば。

 あっさりしているのに、驚く程美味しかったのです。

 三線ライブのある店では海の幸。

 海ブドウ。

 名前は忘れてしまいましたが、魚のから揚げも素晴らしかったです。

 2日間の行程でしたが、首里城は初日に訪れました。

 小高い丘の上にあります。

 いくつかの門をくぐって正殿へ。

 旅先での写真は、できるだけ美しく撮るように心掛けていますが、このカットには少し焦りが……

 普通なら真正面に入るのですが、少し右にずれています。

 また、前後の写真が晴れている通り「もう少し待てば晴れ間がのぞくかも」と思いながらシャッターを切ったことを覚えています。

 今考えると悔いが残るのです。

 国も県も再建へ向かうと言っていますが、4、5年で元通りということはないでしょう。

 人生の時間は限られています。人だけでなく、物とも一期一会なのだと改めて痛感しました。

 琉球王国は俗称で、正式には琉球國(りゅうきゅうこく、ルーチュークク)だそうです。

 その琉球國の中心であった首里城ですが、今回の火災で、石垣に大きなダメージが残ったという報道もありました。

 首里城南西にある、金城町石畳道。

 戦禍を逃れ、500年前から残るものだそうですが、、石の古び方はカンボジアのアンコール・ワット遺跡あたりを思わせるものがあります。

 建築においても、明らかに本土とは違うものがあります。

 琉球國は、わずか140年前の1887年(明治12年)まで、日本とは別国家だった訳です。

 近年の諸外国における独立運動を見ていると、多様性という意味においては成功例のひとつと言えるかもしれません。

 首里城再建に向けて、自分が出来ることは何だろうと考えます。

 直接的には寄付や沖縄へ行くことでしょう。間接的には懸命に働いて納税することでしょうか。

 税収の半分を占める取得税の4割を占めるのが法人税です。

 「届け!わが社の税金」なのです。

 盛和塾塾長であり、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんに「しっかり利益を出して、納税するということは、素晴らしい社会貢献だ」と教えて貰いました。

 「税金が高すぎる」とか、「どうせろくな使われ方をしない」とかいう言葉は良く聞きますが、こんな当たり前のことをはっきりと教えてくれたのは稲盛さんだけでした。

 世界を代表する、また日本を代表するIT企業が、合法であるにせよ法人税を全く納めていないと聞くと、違和感を感じます。

 「税金を納めたくない=利益を出したくない」

 こんな単純な式の説明が、まさかトップエリートに必要なはずはありませんが、結局のところ成功は王道にしかないのだと思います。

 勿論のこと、ルーズで済まされるようなことでもありませんし。

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