日曜日は早起きして、名神、北陸道を北へ走ります。
日の出は、八日市あたりだったでしょうか。
8月も下旬に入ってくると、無性に海に行きたくなります。急遽時間ができたので出掛けることにしました。
ただ、子供達は用事があって難しいと。
妻と二人になったのですが、段々とそんな機会も増えるのでしょう。
2時間半くらいで、敦賀半島の先端までやってきました。
第5の故郷くらいに思っているのですが、調べてみると3年振りでした。
これだけ開いたのは初めてだと思いますが、海水浴場はコロナの影響でか閉鎖中。
港にもロープが張られ、船も少なくなっているよう。
今回の影響なのか、それとも漁師が減ったのか……
最年長の友人に会いに来たのですが、船も陸に上げられたままでした。
夏の週末に来て、居ないことなど皆無でしたが、車も見当たらず。どうやら本当に不在のようです。
連絡せずに来た私が悪いのですが、夏、赤銅色のオッチャンに会えないのはやはり寂しい。
海用のボートを2017年の12月に処分したので、今回船は無し。
オッチャンも居らずで、沖に出れないのは寂しいですが仕方ありません。
少しだけ釣りをすることにしました。妻はサビキです。
ちょっと撒き餌をすると、水面を割ってアジが餌を奪い合います。
ただ、釣るのも簡単かと言えばそうでもなく、暑い中、何とか夕食分だけは確保。
ここを出たのです。
青い空、緑の山、白い砂浜に澄んだ海。
ここより美しい海を私は知りません。
早くに出たので、敦賀半島をぐるっと回りました。
海水浴場の駐車場は閉鎖しているところが殆ど。
ただ開けている駐車場もあり、このあたりは二分されているようです。
海に来れば、釣って潜って食べてと、一日目一杯遊ぶので、「敦賀」という街をゆっくり回ったことはありません。
名勝、気比の松原も初めてだと思います。
人は少な目で、のんびりとしたムードですが、海の美しさは先の浜の方が上でしょうか。
子供達も待っているので、夕方には大阪も戻りました。
獲物は少な目ですが、喜んで食べてくれたのです。
小さい頃から散々通った浜ですが、一番良く来たのは大学時代だと思います。
色々な友人を連れて、7月、8月、9月に8回くらい来た年もあります。
何度も来た理由は、まず多くの人が海の美しさに感激してくれること。
そして、自分達で獲った獲物での食事がをとても楽しんでくれることだったと思います。
原始の生活に戻ることはできませんが、そもそも、自分で獲って食べることは最高に楽しいのです。
ただ、野外遊びは準備が肝心で、10年前くらいからなかなかそれも叶わなくなりました。
一番その面白さや、自然の美しさを伝えたい自分の子供に、その醍醐味をあまり伝えてやることが出来ず……
この点が唯一の心残りなのです。
今回は、長男は週明けにテストがあると、娘はそもそもあまり海が好きな方ではなく、丁重に断られてしまいました。
長男に、「お父さんは、美しい海や湖をみるとワクワクするんだ」と伝えると、「僕も好きだけど、ちょっと怖いかな」と。
私はこんな景色をみると、どんな獲物が居るんだろうと思うのですが、長男は不安が先に立つと言っていました。
生物は海が生命の源なので「好き」が大前提だと思っていましたが、親子でもこれだけ違うのは面白いところです。
「好み」や「好き」は他人がコントロールすることはできません。ただ、知らない人を「好き」になることは絶対にありません。
そう考えると、「見る」「好き」「遣り甲斐」はかなり親密な関係にあると言えそうです。
親が出来ることは一番前の「見る」機会を増やすことだけです。
子供にどれだけ忙しいと言われても、自分が忙しいと絶対言わず、行きたくなるプランをプレゼンテーションし続ける。これが私の理想です。
ただ、「私も行きたい!」というポイントは外さないのが大方針なので、理想的な親ではないかもしれません。
それでも良いのです。だって人間なんだもの。
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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