2024年 暮れは元気にご挨拶‐2178‐

今年も残すところ2日になりました。

私の2024年を振り返っておこうと思います。

1月 2024年は何が出来る?‐2074‐

元旦の夕方に起こった、能登半島地震。

街角に設置されるようになった、多くのカメラがその生々しさをダイレクトに伝えます。

改めて、地震大国・日本を認識せざるを得ません。

2012年に家族で巡った、能登半島の美しい自然を思い出します。

北陸の海の幸は特に美味しいのです。

年始から、2024年は何ができる?というお題をいきなりもらうことになりました。


2月 梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>‐2083‐

インバウンド旅行者の間でも「梅田ダンジョン」が話題になっているそう。

慣れ親しんだ梅田を、3回シリーズで紹介してみました。

梅田ダンジョン②<1.2km東西横断脱出編>‐2085‐

梅田ダンジョン③最終回<阪急三番街と阪急サン広場編>‐2091‐

長男が帰省するさい、東京からヒッチハイクで帰ってきたのには笑わされました。

青春ヒッチハイク‐2088‐

3月 奈良ホテルでセミナー‐2093‐

奈良大宮ロータリークラブの例会で講演をする機会をもらいました。

会場が辰野金吾の名作、奈良ホテルだということが特別に嬉しかったのです。

4月 4時間の山道はワクワク時間だった‐2106‐

長らく通っている池原ダムの近くで、古民家フルリノベーションの依頼を頂きました。

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」です。

昨年末、通勤路とも言える169号線で崩落事故があって通行止めに。

現場は動いているので、十津川村を通る168号線で大きくう回して現地へ向かいます。

山道4時間はなかなか大変でしたが、それはそれで新鮮でした。

日本の粋。169号線ようやく開通‐2126‐

夏にはようやく仮設橋が開通。

「道」の大切さを、身をもって経験しました。

5月 第3ラウンドは上町で勝負‐2111‐

天王寺で創業し、平野に移転して20数年が過ぎました。

2年程前から、駐車場があり、スタッフも通いやすい場所を探していました。

大阪城のすぐ南、中央区の上町に小さな古ビルを見つけたのが今年の春。

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」のスタートです。

年内引越しを目指していましたが、少し遅れそうです。

6月 背景に人生をかける‐2122‐

久し振りに足を運んだ展覧会は、「新・山本二三(にぞう)展」。

「天空の城ラピュタ」をはじめ、ジブリの背景画を多く担当したのが 山本二三です 。

「火垂るの墓」「ルパン三世」等も担当しているのですが、「じゃりン子チエ」もそうだったと知り、驚き、納得しました。

「じゃりン子チエ」の背景については、この日記でも何度か取り上げました。

時代を写し込む精度が凄いと、いつも思っていたからです。

7月 3つの現場を回って、恥を忍んでひとり撮影‐2130‐

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へは、遠方なのでひとりで行くことが殆んどです。

【現場日記チャンネル】の撮影も、当然ひとりで行わなければなりません。

アイフォンを使ってリモート操作するのですが、これを沢山の職人がいる現場でするのが恥ずかしく……

何とかEpisode6まで頑張りました。

8月 始まりの地、南紀白浜‐2141‐

長男が帰省したタイミングで、家族で南紀白浜へ。

南紀白浜は「家族で47都道府県制覇」の旅の始まりの地だったので、感慨深いものがあります。

もうひとつの目的は、家族写真の撮影。

ワンチャン、家族写真は南紀田辺へ‐2140‐

減る一方の年賀状ですが、4人で集まれる限り写真付きで送りたいと思っています。

9月 一粒万倍日に開業「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」ずっと元気を応援する‐2149‐

昨年の秋にオファーを頂き、9月17日の一粒万倍日に開業した、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」

5社程のコンペから選んでもらったのですが、コンセプトを聞いた時から、「この計画は絶対に成功する」と思いました。

「患者さんでなくても立ち寄ってほしい」のは、元気な時のお姿を見たいから。

江口さんのこの考えを、形にしていく仕事はとてもやり甲斐があり、とても楽しかったのです。

10月 理容師≒医師‐2157‐

アトリエ付き住居の移転を控え、迷っているのが、どこで髪を切ってもらうかです。

中学生の頃から通っているDさんの店に通い続けるんだろうな、というのが今の結論です。

少し調べてみると、昔のヨーロッパでは、刃物の扱いに長けている理容師は、外科医も兼ねていたそう。

私にとっては、話をゆっくり聞いてもらう、精神科医のようなものでもありますが。

11月 その男、万里の長城レベル‐2168‐

2024年も、MLBで圧倒的な成績を残した大谷翔平選手。

今年1年は、右肘の手術で投手は封印。

その中で、指名打者では初めてのMVPに満票で選ばれました。

しかも2年連続で3回目の受賞です。

宇宙から肉眼で見える唯一の人工物と言われるのは万里の長城ですが、それに匹敵する、この惑星一の野球選手です。

12月 このクリニックを、必ず大繁盛クリニックにする‐2172‐

9月の開業を取り上げた 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 ですが、院長の江口さんから打ち上げのお誘いを受けました。

「内科系」のクリニックは、スタート時が本当に厳しいのです。

なので、スタートダッシュにつながるなら、何でもしようと思っていました。

そのひとつが、院長自らの言葉で、開業への思いを語ってもらうことです。

また、膵臓がん・胆道がんを発見するエキスパートなので、内視鏡、超音波内視鏡のできることも、分かりやすく説明してもらいました。

食事会の席で現状を尋ねると、聞いたことがない程、順調なすべり出しでした。

当日は朝方まで仕事をしていたので、失礼のないよう会話できていたか怪しいのですが、そんなことが吹っ飛ぶくらい、今年で一番嬉しい、美味しい時間となったのです。

年始の問いは、「何ができる?」でした。

結局のところ、私にできるのは懸命に働くことだけです。

そう考えると、より働きやすくなる、 アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」が一番のご褒美かもしれません。

クライアントの駐車場を心配しなくても良いことも、都心部に出る時間が短くなるのもとても嬉しいことです。

そして、クライアントに心から喜んでもらえたら、仕事人冥利につきるのです。

本年も、「ゲツモク日記」「ゲンバ日記」、また『建築家・守谷昌紀TV』にお付き合い頂きありがとうございました。

2025年が、皆さんにとって素晴らしい1年となることを確信しています。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

落とし物が帰ってきた‐2177‐

冬至、クリスマスが終わり、街も年末モードに入りました。

クリスマスはいくつになってもワクワクするものですが、中でも阪急梅田のコンコースは、この時期の風物詩と言えます。

今年は小魚のようなモビールがまるで群れのよう。

今まで見てきた中でも、出色の空間演出ではないでしょうか。

20年書いてきたブログでも、最も読んでもらったのが「阪急梅田駅の歴史」という2005年の記事です。

阪急梅田と大阪は、やはり切っても切れない関係なのです。

そんな慌ただしい年末の月曜日。堺筋本町まで行ってきました。

ボートのオブジェが外壁を飾るのは、本町通り北側にある、大阪産業創造館(サンソウカン)。

その向かいにあるのが、東警察署です。

先週現場へ行った時に、交通系のカードを入れたパスケースを落としてしまったようです。

そのことに気付き、急いで各カード会社に使用停止の連絡をしました。

すると、クレジット機能がついているカード会社には、警察から連絡があったのか、すでに使用停止の手続きがとられていたのです。

このあたりは有難いなあと感謝したのです。

担当窓口に行き、カード会社に教えてもらった受付番号を告げました。

免許証を見せると、すぐに手元に返ってきたのです。

おそらく30年くらい使っているこのパスケース。

何度か買い替えようと代わりを捜したのですが、この薄さがなかなか見つからずで、今も現役なのです。

無くしてすぐに思ったのは、「あのパスケースの代わりが見つかるかな……」でしたから。

無くした現場は「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」のすぐ近くのようでした。

つまり、来年からの私のアトリエであり住居です。

ようでしたと書いたのは、拾ってくれた方が、全ての権利を放棄し、匿名で届けてくれたからです。

今まで、警察に紛失届を出して返ってきた物はひとつもありませんでした。

本当に有難く思い、お礼をしたかったのですが、それは叶わなかったのです。

落とした自分が一番悪いのですが、何だかとてもツイている気がします。

『ツイてるね ノッてるね』は、先日俘虜の事故で亡くなった中山美穂さんのヒット曲。

心からご冥福をお祈りします。

同い年だったことに驚きましたが、代わりと言ってはなんですが、遠慮なく、ツイて、ノッていきたいと思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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「おいしや うれしや」の看板にいつわりなし‐2176‐

昨日は半日オフをとって琵琶湖へドライブに。

琵琶湖大橋のすぐ西側までやってきました。

道の駅 びわ湖大橋 米プラザです。

今は池原ダム一辺倒ですが、若い頃は琵琶湖にもよく釣りにきました。

久しぶりの、マザーレイク琵琶湖訪問です。

レストラン横の売り場は「おいしや うれしや」とあります。

地元の野菜がずらり。

米所だけに地酒も豊富です。

「米プラザ」と名前にある通り、多種多様のお米も売られていました。

店の人に聞くと、毎朝野菜を仕入れに行くので10時から店頭に並ぶとのこと。

しかし、昼前に無くなることが殆どだそうです。

近江牛も同じですが、この日は寒かったからか、珍しく人出が少な目と言っていました。

かなりラッキーでした。

近江牛も野菜も美味しかったですが、このスモークも最高でした。

大好きな鮒ずしは、また後日の楽しみにとってあります。

道の駅は野菜が充実しているところは多いですが、牛肉や米が充実しているところは珍しい気がします。

お昼ご飯は、近江牛焼肉重、1500円。

残念ながら近江牛ステーキ重は売り切れていましたが、十分美味しかったです。

甘めのタレにとろけるような近江牛。

もう最高でした。

冬ということもあると思いますが、琵琶湖の水もかなり澄んでいました。

よく来てきた1990年代はもう少し濁っていた気がします。

北西方向の山並みは、雪化粧をしていました。

びわこバレイあたりでしょうか。

高速道路の表示で、「敦賀から冬用タイヤ」と出ていました。

寒い時期に、寒い場所へ行くのはなかなか良いものです。

33歳くらいまで、取りつかれたようにアルペンスキーをしていましたが、練習や試合の後の温度差が好きだった気がします。

寒いゲレンデから、暖かい宿へ。また、地元の温泉に行ったり。

木島平スキー場近くの馬曲温泉は、素晴らしかったなあとか、時々思い出します。

今でも、日々の楽しみはちょっと美味しいものと、暖かいお風呂。

つくづく小市民だなと思います。

現在の仕事のピークを乗り切ったら、どこか温泉宿にでも出掛けてみたいものですが、娘が当分松葉づえ生活なのでそれも叶いそうにありません。

そんな時には、 びわ湖大橋 米プラザ

「おいしや うれしや」の看板にいつわりなしでした。

1万円くらい使ってしまいましたが、絶賛お勧めしておきます。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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愉快なクライアントは衝撃の姿に‐2175‐

先月の暖かさは嘘のように、寒い日が続きます。

今日は午前中から、「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」の現場へ行っていました。

解体も終わり、1回目の動画の撮影もしてきたので、近いうちに【ゲンバ日記チャンネル】にUPしたいと思います。

上町1丁目あたりは学校や公園が多く、市街地にしては空が大きいのです。

はす向かいには清水谷高校。

少し東に歩くと、大阪女学院。

ずっと先に見えるのは、OBPのクリスタルタワーです。

街の雰囲気が気に入ったというのも、移転を決めた大きなポイントでした。

始まる現場があれば、終わる現場もあります。

「ドッグランのあるタイル床の家」は、水曜日が最終の定例会議でした。

2匹のチワワが私のそばに居るのは、ご主人がメイク中だからです。

「ご主人がメイク中?」と思った人は、真剣にこの日記を読んでくれている人。

衝撃の姿へ変身です。

こちらのクライアントは、かなり愉快な人なのです。

間もなく、ご主人のYoutubeチャンネルで絶賛公開予定。

是非ご覧ください。

こちらのお家もそうでしたが、建築確認申請を提出した検査機関が「近確機構」です。

建築確認申請が、民間開放された時からお世話になっています。

中でも、特にお世話になった方がいます。

スタッフにも「相談はかならずKさんをめがけて行くように」と言っていました。

以前は設計事務所で働いておられてこともあり、経験豊富で一緒に解決策を探ってくれることも度々でした。

行政機関でも民間企業でも同じですが、信用できる人を見つけたらその人を狙ってアポイントを取るようにしてきたのです。

ところが数年前、その方が「そろそろ年齢のこともあるので、後任の〇〇さんを紹介しておくわ」と。

それで、現在の責任者の方を紹介してもらい、お会いすることがかなり減っていきました。

今日も、他の物件の打合せに近確機構に行っていたのですが、Kさんが打合せテーブルに出ておられるのを見かけました。

ご挨拶に伺うと、顧問になったので、月曜日と木曜日だけ出社しているとのこと。

更に「頑張ってるなあ、ホームページ見てるよ。病院までやってるんや」と。

嬉しくなって、「見て下さってるんですか!ありがとうございます!!」と答えたのですが、どの病院か聞いておけば良かったと、やや悔いが残っています。

先週、今週あたりは、今が何時か分からないくらい図面を描き続けました。

しかし、愉快なクライアントに囲まれ、誰かに評価して貰えたなら、これに勝る幸せはありません。

「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」とは別に、クリニックの増築計画、大規模な住宅のフルリノベーションと、2024年も2025年もフルスロットルで行きたいと思います。

誰かのたった一言で、これだけ元気がでるのです。

ということを、よくよく分かっておきたいと思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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駅ちかダンジョン、新梅田食堂街‐2174‐

12月も中盤に入り、何かとバタバタしますが、「シークレットセール」は期間限定です。

お気に入りの店から案内が届いたので、大丸梅田店で1時間程で服を購入。

JR大阪駅とつながる歩道橋を、東の阪急電鉄方向に歩くと、赤い観覧車のあるヘップファイブが見えてきます。

大きな排気塔はおそらく「新梅田食堂街」のもの。

その先には「新梅田食堂街」の看板があります。

多分、梅田で一番混む階段を下ると、入口が見えてきました。

高架下独特の雑多な雰囲気で、通路は狭く迷路のよう。

各通りに名前が付いていました。

学生時代は散々お世話になった「潮屋」。

天丼セットは長らく500円でした。

今でも630円ですが、かけそばに至っては330円。まさに庶民の味方です。

3回にわたって紹介した梅田ダンジョンシリーズ。

梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>‐2083‐

梅田ダンジョン②<1.2km東西横断脱出編>‐2085‐

梅田ダンジョン③最終回<阪急三番街と阪急サン広場編>‐2091‐

ど真ん中の、駅ちかダンジョンを抜かしていていたので、番外編です。

「潮屋」を抜けると「たこ焼きシオヤ」があります。(ややこしい)

その隣に、500円でランチ(ライトランチ?)を食べれる店があったはずですが、閉店してしまったようです。

こちらもよく来ていたのでかなり残念です。

2階には、500円くらいの和食バイキングがあったり、焼きそば食べ放題の店もあったような気がします。

すっかり様変わりした、阪神百貨店のスナックパークと共に、本当に良く来ていました。

ちょうどムービングウォークの横に並ぶようにあるので、余裕がある時はこちらを通ったりもします。

このあたりで、1階にトイレがあるのもここくらいだと思いますし。

変わらぬ景色あり、変わる景色あり。それが街の宿命です。

阪急のコンコースに出た瞬間の、解放感と風景のギャップこそ、梅田が世界に誇る景色かもしれません。

昭和生まれが、昭和の景色を懐かしいと思うのは当たり前です。

とは言え、チェーン店一辺倒のショッピングモールとは、やはりひと味も、ふた味も違うのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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光沢、平滑、高級感、しかし難題‐2173‐

「ドッグランのあるタイル床の家」の現場も最終盤です。

残すところは、外構工事のみとなりました。

【ゲンバ日記チャンネル】もUPしたいのですが、なかなか撮影時間が取れておらず……

タイトルの通り床はタイルですが、壁にもタイルを採用しています。

手前の造作家具は、洗濯機を隠せるよう考えたものです。

様々なタイルが使われていますが、時間を掛けて厳選しました。

吹き抜けにあるペンダントライトはベースがゴールド。

ダイニングのペンダントも、ゴールド系になりました。

このあたりは、タイ人の奥さまの好みを織り込みながら、セレクトしたものです。

2001年にバンコクを訪れた際の、ワット・プラケオの写真です。

タイをはじめ、東南アジアはゴールドがあふれています。

そんなお国柄も上手く織り込めたのではと、自画自賛しているのです。

さらに、「光沢」というお題もありました。

手摺はステンレスの大ぶりなものを採用しました。

ウォークインクローゼットのちょっとした収納も、光沢のある面材を選んでいます。

「光沢≒平滑」と言ってよいと思います。

また「平滑≒清潔」とも言えます。

平滑は自然界にはありません。

古代なら石を磨くしかなく、その最高峰にあるのが磨き上げられた大理石や御影石だったでしょう。

重く、硬いものを、労力を掛けて磨かなければ、得られないものですから、時々の権力者が好んだのは必然でした。

良いことだらけですが、現代でも材としてはやはり高くなります。

光沢は、硬さ、平滑さの象徴ですが、それゆえ奥行き感も増すのです。

良いことだらけですが、ひとつ問題が……

写真を撮った際に、こちらが写り込んでしまうのです。

実際は高級感があって素晴らしい、しかしメディアを通して伝えるのが難しいという材なのです。

それは、私のような立場の人間だけの問題なので、クライアントには全く関係ありません。

とは言え、知って貰ってこそはじめて選んで貰える可能性がある訳で、難題と言えば難題なのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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このクリニックを、必ず大繁盛クリニックにする‐2172‐

12月に入り、それらしい気温になってきました。

先月末、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」の江口さんから、開業計画打ち上げのお誘いがありました。

北新地の北の玄関口はHAT BOYビル。

その脇を抜け、東口女坂筋を南に。

本通を東へ。

「粋魚 むらばやし」

先に来られており、早速乾杯でスタートしました。

屋号の通り、魚にこだわったコース料理です。

お造りは勿論でしたが、イセエビの小鍋が素晴らしかったです。

限りなくレアに近いイセエビの弾力と、しっかりとした出汁が絶品でした。

店の方に、その感激を伝えると「さっきまで活きていましたから」と。

火の通りが最小限なのがよく分かりました。

関西はやはり鯛。

煮汁は甘めです。

アナゴ、銀杏と、小皿も冴えていました。

締めは、土鍋で炊いた卵かけご飯。

黄身と煮魚の煮汁をかけて頂きます。

なかなか予約が取れず、1ヵ月前から取ってくれていたことが納得できました。

最後に、おこげはバリバリとスナックのように。

江口さんが豪快に割り分けてくれました。この方、何でも行動が早いのです。

美味しい料理に会話も弾み、至福の時間でしたが、本当に嬉しかったのは、クリニックの出だしが順調だったことです。

初日に10名程が来て下さったことは聞いていましたが、その後は何も聞いていませんでした。

しかし、お誘いがあるということは、吉兆だとは思っていたのです。

クリニックの設計・監理を何軒も経験させて貰いましたが、「内科系」の開業は、スタート時が本当に厳しいのです。

お父様から引き継いだケース等は別ですが、縁もゆかりも無い土地での開業を、「落下傘開業」と言ったりします。

文字通り、全く知らない地にいきなり降下し、すぐに本気の戦いが始まるのです。

この場合は、「内科系」以外でもかなり厳しく、多くの院長は「開業1年目のことだけは思い出したくない」と言います。

ナース、スタッフの方々も当然慣れておらず、オペレーションにも戸惑いがあるでしょう。

何より、院長はクリニックや医療機器に対する大きな投資をした上に、出だしの半年からから1年は、自己資金を持ち出しながらの運営になることが多いのです。

そういったことを見聞きしていたので、出だしから地域の方が訪れてくれるよう、出来ることは何でもしようと思っていました。

院長の江口さんが「Youtubeを見てきました、っていってくれる人が結構いるんですよ」と言ってくれました。

6回に渡って、【ゲンバ日記チャンネル】をUPしたのもそのためです。

しかし、一番効果があったのは、江口さんの話だと思います。

患者さんでなくても、元気な時から遊びに来て欲しい。

そのために、自分のコレクションであるコミックや、寄贈で13m以上もある本棚を一杯にしたい。

また受験勉強をできるカウンターを設置するという考えは、私の想像にも全く無いものでした。

それを私の口からでなく、江口さんに語って欲しかったのです。

膵臓がん・胆道がんを発見するエキスパートであり、内視鏡、超音波内視鏡の技術にも優れている。師長さん、技師さんも、長らくタッグを組んできた、熟練の方たちです。

知識、技術だけでなく、何と言ってもまず江口さんが元気なのです。

私は「えぐちずっと元気クリニック」という名前をずっと推していたくらいですから。

言い方が失礼かもしれませんが、このソフトがあって繁盛しなければ、ハードに問題があるとしか考えられないと思っていました。

コンセプトをダイレクトに表現したクリニックを実現し、少しでも早く地域の皆さんに知って貰えたら、必ず支持されると信じていたのです。

開業が9月17日(火)の一粒万倍日にこだわった通り、すでに何倍もの結果が出ています。

江口さんは「守谷さんは、建築家というよりプロデューサーみたいな役割ですもんね」と言ってくれました。

それを分かってくれるので、頑張り甲斐もあるのです。

ダイレクトに言えば、建築家でこういった類の発信をしている人は、そういないと思います。

恥ずかしくもありますし、かなりの時間も掛かります。しかし、それも全ては、できるだけ早く、クリニックを知って貰うためなのです。

一度、足さえ運んで貰えれば、確実にファンになってくれるはず。

そうなれば、それを知った本気のドクターがまたオファーを下さるので、ひいては自分のためでもあります。

一日に200人くらいが来て下さるクリニックに、あっという間になると想像しています。

物づくりが好きでこの仕事をしていますが、職能を活かし、誰かの役に立てる真剣勝負はもっと好きです。

住宅、クリニック、オフィスに関わらず、そんな機会の積み重ねこそが、私の仕事人生なのです。

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イチョウまい散る、晩秋の播州‐2171‐

神戸を越え。

明石の天文台も越え。

英賀保を越え。

「ささき整形外科デイケアセンター」がある揖保郡の太子町までやってきました。

天気は良いですが、風が強い一日でした。

イチョウの横の、物見やぐらもやや気になりますが。

色付いたイチョウの葉が舞い散る晩秋の播州です。

2023年の8月にオープンした 「ささき整形外科デイケアセンター」 ですが、東隣には元々建っている「ささき整形外科クリニック」があります。

大変に繁盛しているクリニックで、リハビリ室が不足しているとのこと。

それで、増築計画の相談を受けていたのです。

設備設計担当と、調査を済ませると夕方になっていました。

2022年の年末から昨年夏のオープンまで、足繫く通いました。

水は清き太子町で、また仕事ができるかもしれないことに感謝しています。

片道3時間ほど掛かるので、帰りはいつもこんな感じでした。

物寂しさと、充実感に満たされる夕方。「さあやるぞ」という気持ちです。

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30年を経て変わったこと、変わらないこと‐2170‐

梅田界隈も、イルミネーションがクリスマス仕様でした。

「関西スキー部30年ぶり大大大同窓会!」が週末に催されました。

関西の大学でスキー部だった人たちが、60名程集まっていました。

中学高校の同窓会の幹事をしていますが、オリンピックイヤーの今年は開催年です。

12月30日が開催日なのですが、270人の生徒+先生に対して現在の参加の意思表示は28名。

母体がどのくらいなのか分かりませんが、凄い結束力だと思います。

あまり知らない方のところにも挨拶に行こうと思っていたのですが、ただただ楽しい時間。

2次会も合わせて、あっという間に4時間半が過ぎてしまいました。

近畿大学では体育会スキー部に入れなかった私を、甲南大学のスキー部に紹介してくれた中学高校の友人がいます。

2次会後は、タクシーで彼のお父様の別荘?へ。

10人程で移動し、3次会は朝方まで続いたのです。

翌朝、その友人に「ここ初めてやったっけ?」と言われましたが、完全に初めてです。

お爺様が所有していたこの家に、お父様が手をいれたとのこと。

大阪湾を見下ろすジャグジーもあります。

炉を切った和室の奥には、水屋も。

廊下がゆったりとした、本格的な数寄屋造りです。

母屋と東屋は、見事に色付いたモミジに抱かれているかのようでした。

朝のうちに帰る後輩と、ゆっくり街を見ながら駅まで歩きました。

近畿大学に通いながら、週3回ほど甲南大学での練習に参加するという日々だったので、六甲、芦屋あたりにはよく立ち寄りました。

30年前と比べれば、仕事人として少しは成長したと思います。

しかし、本当に成功するということがどういうことか、彼のご家族を見るひしひしと感じます。

ただ、本当に良いものを見せて貰いました。

上には上がありますが、その景色を見たことがあるのと、無いのでは全く違うと思います。

ル・コルビュジエのロンシャンの礼拝堂も見ました。

贅を尽くした数寄屋造りも見ました。

あとは仕事で表現するだけ。

今年の締めくくりの1ヵ月が始まりました。

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