相撲からサッカーへ‐2340‐

今日、7月20日は海の日。

昨日のイングランド対フランスの3位決定戦につづいて、朝4時からサッカーワールドカップの決勝を観戦しました。

連覇を目指すメッシを擁するアルゼンチンと、流れるようなパスサッカーの無敵艦隊スペイン。

延長までもつれる展開でしたが、1カ月半に渡る世界最大のお祭りは、1対0でスペインの優勝で幕を閉じました。

点数以上に差があったと感じたのは私だけではないでしょう。

お国柄、大陸柄があるから面白いのですが、やはりズルはいけません。

今大会の功労者でもあるエンソ・フェルナンデスが、イエローカード2枚で退場となったのがアルゼンチンには痛かった。

ただ、反則すれすれを繰り返していればこうなることは目に見えていた気がします。

世界一の称号にふさわしい、極上の流麗なパスサッカーを堪能させてもらいました。

プレミアムリーグのクリスタルパレス残留が決まった鎌田大地選手は、サッカーが国技になるくらいにならないと世界一は取れない、と発言しました。

相撲からサッカーへ。そんな時代がくるのでしょうか。

できる限り応援したいと思いますが、そのためにはせめて代表戦は相撲並みに必ず地上波放送をするべきだと思います。

イギリス等では、国民的関心の高いスポーツ中継の視聴機会を保障する「ユニバーサル・アクセス権」が法によって担保されています。

これは、誰もが自由に重要な情報にアクセスできるという考えと、スポーツという概念に、スポーツを応援する人も含まれているという考えからきているようです。

他のヨーロッパ諸国や韓国でも認められており、日本でも早急に法整備して欲しいものです。

スペインには可能で、体格的にそれほど変わらない日本には絶対無理ということは無いはずです。
4年とは言いませんが、本当に楽しみにしています。

国を挙げて応援するには、そんなところから始めるということだと思うのです。

決勝戦を観た後、そのまま近鉄特急で名古屋へ。

そして、犬山城を訪ねてきました。

本当に暑い一日でしたが、犬山はかなり面白かったです。

詳しくは木曜日にUPしたいと思います。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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アトリエmのゲンバ日記

美は力‐2339‐

阿倍野区を庚申街道(こうしんかいどう)で移動していると、十字架のある塔が見えてきました。

日本基督教団南大阪教会です。

大阪が誇る巨匠・村野藤吾のデビュー作で、塔の部分は1928(昭和3)年に完成した、

当初から塔はRC造でしたが、会堂のある平屋部分は木造でした。

平屋部分が傷んできたので、1981(昭和56)年に改築されています。亡くなる3年前の完成でした。

村野の真骨頂、有機的な造形が冴えわたります。

柔らかい外壁のテクスチャーに、夏の鮮やかな花が良く似合うのです。

敷地の調査もあって最近このあたりをよく通ります。

古い住宅が結構残っているのです。

どちらの住宅も、昭和初期の建物でしょうか。

だとすれば、RC造でなくても約100年持っていることになります。

こちらも阿倍野区にある大阪府立工芸高等学校本館です。

1924(大正13)年の完成で、大阪市指定有形文化財に指定されています。

学校のWebサイトには以下の解説がありました。

1世紀前に遠くドイツの地で起こった芸術運動が、大阪の地に引き継がれていることに感動すら覚えます。

モダニズムの源流がバウハウスにあるなら、村野もその流れを汲んでいることになります。
彼らをお手本として生きてきた私達も、支流の水路くらいの流れを汲んでいると言ってもよいかもしれません。

バウハウスが、芸術学校として機能したのはわずか14年ですが、最後の校長であるミース・ファン・デル・ローエに代表されるように、装飾的ではない、機能的で、合理的な美を追求していきます。

その思想を汲んだ建築の美しさは、世界に衝撃を与えたのです。

「翼をください」等の作曲で知られる村井邦彦さんが、新聞で「美は力」という言葉を紹介していました。

美しい建築はそれ自体が力をもっています。そして、人に力を与えてくれます。

建築設計を生業としているのですが、本当にいい仕事をさせて貰っていると思います。
と同時に、その頂の高さに圧倒されることもしょっちゅう。

それでも前に。倦まず、弛まず、一歩ずつ、です。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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やらなわからしまへんで‐2338‐

近くの神社で、夏祭りは生國魂神社からスタートします。

谷町9丁目の交差点の南西にありますが、土曜日の夕方にのぞいてみました。

東にある上本町側の歩道橋からアプローチすると、参道前には色々な出し物の準備をしているグループが列になっていました。

一般からの参加が沢山あるようで、種類も神輿、太鼓、獅子舞と様々。

西にある本殿へ続く参道には、屋台が建ち並び、もの凄い熱気です。

串焼き、りんご飴、金魚すくいなどの定番と共に、サザエさんのスマートボールがありました。

今どきの子供でも遊ぶんだと、軽く感激しました。

人波の流れに乗って、鳥居の前までやってきました。

境内の中でも、沢山のグループが準備しています。

東から参道を上ってくるグループと、西に参道を下っていくグループがあり、ひっきりなしに行きかっています。

入口で準備していた子供獅子舞がやってきました。

交代交代に獅子舞の中が入れ替わるので、本当に子供が演じていることが分かります。
誰もが大汗でした。

一通り雰囲気を味わったあと、妻が何か食べたいと、タイムセール中400円(ほんまに?)の「大阪名物!はしまき」を食べると。

色味がかなり魅力的で、秒殺されていました。

祭りの屋台以外で買うことは無さそうですが、今どき400円はなかなか無い価格です。
かつ、なかなか美味しい。

まあ、粉もんにソースが掛かっていて、美味しくないものはこの日本にはありませんが。

こちらの屋台、店主と手伝いという感じの2人オペレーションでしたが、手伝い君のほうに、ちょっと意地悪な質問をしてみました。以下そのやり取りです。

守谷:はしまきって大阪名物なんですか?

手伝い君(店主に聞く):大阪名物なんですか?

店主:もちろん大阪名物やがな!

手伝い君:大阪名物です

いくたまさんの夏祭りを満喫して帰ってきました。

先の大鳥居には、大きな茅の輪が掛かっていました。

境内側から見ると「サントリー ウヰスキー 本舗 株式会社 壽屋 鳥井信治郎」とあります。

壽屋はサントリーの前身で、1921(大正10)年に設立されています。
そして1963(昭和38)年にサントリーに改称しました。

反対側が、幟でみえにくかったのですが昭和32年とあるようです。
サントリーとなる寸前に寄贈されたものでした。

鳥井さんの建てた大鳥居だったのです。

大手飲料メーカーの本社は全て東京です。

サッポロとあるサッポロビールでさえ東京本社の中、かたくなに大阪本社であることは大阪人としては嬉しい限りです。

サントリーのWebサイトにも、創業者、鳥井信治郎の口癖として紹介されています。

確かに、鳥居を寄贈した人にしか分からない幸福感、達成感があるのだと思います。

「やらなわからしまへんで」響きとは対照的に、厳しい言葉でもあるのです。

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■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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青と緑の大阪‐2337‐

7月に入ったばかりですが、昨日近畿地方は梅雨明けしました。

昨年は6月中に明けましたが、今年も平年より11日早い梅雨明けだそう。

夏の花も一気に咲きはじめました。青紫のアサガオに、薄紫の花はデュランタのようです。

天神橋から、中之島越しに大川を望みます。

いきなり快晴が続くようで、今年も暑い夏がやってきました。

例年なら梅雨時に開催される夏祭りも、今年は傘不要のようです。

夏祭りの開催日を見ていると、近くの神社で被らないようになっているのが分かります。

保育園、小学校、中学校の運動会が被らないようにするのと同じでしょうか。

できるだけ沢山の人に来て貰うための工夫なのか、はたまた的屋を手配する都合なのかもしれません。

天神橋の南詰めまでが天神橋筋で、その南は松屋町筋です。

松屋町筋には個性あるビルが色々あります。

大塚グループ大阪本社大阪ビルは、日建設計の設計で2014年の完成です。

三角形のカーテンウォールは、構造と一体化したダイヤゴナル(斜め)・フレームとなっており、執務空間は柱が無いそうです。

現代的な洗練されたオフィスビルの佇まいですが、一度内部も見てみたいものです。

こちらは、少し北に上がった、天神橋南詰にあるアクアタワービル。

以前から何だか気になっていたビルで調べてみました。

1992年の完成で、施工は大林組のようですが、設計者は分からずでした。

形はやや特徴ありくらいの感じですが、色使いが面白いのです。

淡い青の外壁に、同系色のエメラルドグリーンのカーテンウォールをもってくるあたりが、只者ではない感が漂っています。

また、アクアタワービルのネーミングもいかしています。

水都、青と緑の大阪を象徴する建物と書けば、持ち上げすぎでしょうか。

2011年の11月にアメリカの東部をまわりました。

いくつも感激した建物はありましたが、そのひとつがレバー・ハウスです。

ニューヨークのマンハッタンに建つ、最初期のカーテンウォール構造の高層建築で、SOM(スキッドモア、オーウィングス&メリル)の設計です。

1952年に完成しました。

ブルーグリーンのガラスに覆われたこのビルは、街に輝く宝石のようでした。

興奮のあまりピンボケの写真しかないのは痛恨の極み。再訪したい建築のひとつです。

補色の関係なら、互いが引き立てあうのでデザイン的には簡単です。
同系色で洗練された表現をするのは何倍も難しいのです。

海外旅行もコロナ前の2019年香港行きからどこにも行けていませんが、この夏は近場に出掛けてこようと思います。

建築にしても、街にしても、その場に立ってみなければ感じられないことばかり。いくつになっても海外行きはワクワクしかありません。

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NHK初登場と松下幸之助起業の地‐2336‐

7月5日(日)の18:05からNHKで放送があった『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』

お金をテーマにした番組ですが、昨日の放送は「瓦」がテーマでした。

その中で、ガラス瓦を取り上げるので「回遊できる家」の写真を使わせて欲しいと連絡があったのは4月の中頃でした。

アシスタントプロデューサーの方と数度やり取りして、画像を番組で使用することに承諾しました。

2ヵ月半も前から、そんな準備までしているとは、さすがNHKだと納得もしました。

ただ、キャプションにアトリエmと入れて欲しいとお願いすると「会社名はだめなんです」と。

それはそうかと納得し、私の名前だけ入れてもらいました。

NHKで露出したのは初めてだったので、一応リアルタイムで観ました。

どんなことでも、取り上げられるのは嬉しい事ですから。

「回遊できる家」の屋根上部にガラス瓦が使われているのが見てとれるでしょうか。

さすがにNHKはお目が高い。

しかし、この作品は本当に良くメディアに取り上げられます。

最高の孝行息子なのです。

週末は、晴れ間を狙って少し遠くまで走ります。

千日前通と疎開道路の交差点が「玉津3」です。

千日前通を西に戻ると鶴橋なので、ザ・下町と言ったところ。

東に進むと、南側は古い町屋が多く残っています。

反対に、北側は新しい建物が混在していました。

こちらは、理容店のカンバンのようです。

「さすがは大阪!」という声が聞こえてきそう。道頓堀へ行かずともこのクオリティなのですから。

更に東へ行くと、『松下幸之助起業の地』という看板を見つけました。

2分歩くと、お寺の前に石碑と案内板がありました。


1894(明治27)年生まれの松下幸之助は、9歳で親元をはなれて大阪で丁稚奉公をはじめます。

15歳で大阪電灯株式会社の配線工となり、1917(大正6)年、22歳の時にこの場所で独立します。

「松下式ソケット」を事業化するためですが、四畳半と二畳の借家の小さな工場で、妻と義弟の井植歳男が工夫と努力を重ね、多くの困難を乗り越え、世界的大企業とする基礎が培われたのです。

東成・生野(旧・猪飼野)は、古代から先進的な技術者の集まった土地で、幸之助がここで業を興したのも、新しい産業を受け入れる土壌がこの地にあったからにほかならない、という説明もありました。

テレビ、ハードディスクレコーダー、髭剃り等など、我が家でもPanasonicはいたるところにあります。その全ての始まりの地を見れ、何だかテンションが上がったのです。

松下幸之助は本当にケチだったと聞きます。

「回遊できる家」も本当に予算がない、でも明るい家にして欲しいというリクエストから、苦肉の策で、ガラス瓦を採用したのです。

私も1996(平成8)年に天王寺の四畳のワンルームマンションで起業しました。

同列で扱うのはおこがましいですが、大阪の土壌があったからこそできたのだと思います。

「無い」は「工夫」を生み、「違い」を生みます。

何でもそうですが、高い方が良いという人は居ません。

どんな大変も「ネタ」に。私の物づくり人生はまだまだ続くのです。

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6月晦日に祓い、あげる‐2335‐

seven dreamers Ginza Tokyoの動画を【Works Video 】<Public>にUPしました。

2019年にseven dreamersと共に無くなってしまったこの店舗ですが、銀座のど真ん中での仕事で、思い入れもひとしおでした。よければご覧ください。

サッカー日本代表の北中米ワールドカップですが、6月30日に終戦しました。

6月15日(月)5:00開始のオランダ戦から、6月30日(火)2:00開始のブラジル戦まで16日間。

夢を見させてもらいました。

と、同時に、真のワールドクラスの選手が、本気になった時のパフォーマンスには圧倒されるだけでした。

グループリーグの第3節。アルゼンチン対ヨルダン戦で、後半15分に投入されたメッシ。

ペナルティエリアすぐ外からの直接フリーキックでしたが、左足を一閃。低い弾道の強烈なシュートを叩き込みました。

守備はせずとも、あんなシュートを打つ日本人は……

サッカーとは奥行きの深いスポーツです。

サッカー日本代表戦や、大谷翔平選手出場のドジャース戦を見るのはリビングのテレビです。

かなり前に買った液晶テレビで、37インチ位だったでしょうか。

最近の大型に比べると見劣りしますが、十分満足しています。

ソファは「キャブ チェア」で知られるマリオ・ベリーニがデザインした「ティルブリー ソファ」。

サイドテーブルはアイリーン・グレイの「E-1027」です。

プロスポーツが日々に活力を与えるものだとしたら、建築の役割も重なるところがあるはずです。

日々の暮らしを守り、快適に過ごしてもらうのが第一義ですが、そういったものにもなり得ると思っているのです。

その要素として大きいのが家具や照明といった空間に加えられるモノ。

お気に入りの愛車に乗った時や、アクセサリーを着けた時のように、心をあげてくれます。

本当に色々あったアトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」ですが、古ビルをフルリノベーションしました。

金額的にはかなり抑え込んでいるので、床はコンクリートに塩ビシートを貼っただけ。

間口が3.6mなので、家具の選択も限られ、慎重にセレクトしました。

ダイニングテーブルは、アルフレックスのアウロラで、チェアはヴィトラのゼロスリー。アウロラはとても気に入っていますが、残念ながら廃版になってしまったようです。

スタッフとサッカーについて話しているとこう言われました。

「所長が見られるワールドカップは、もう数えられるくらいですよね。それまでに日本は優勝しますかね?」

55歳の私が、仮に80歳まで生きたとしても見れるのは6回。

次回、2030年のワールドカップ時には59歳、もしかすると60歳かもしれません。ついに還暦も視野に入ってきました。

日本の優勝はあるのか、ないのか……

6月30日は、半年間の穢れを祓う「夏越の祓(なごしのはらえ)」。「はらい」ではなく「はらえ」です。

祓うが名詞化したようですが、命令形にも見えます。

スポーツの敗戦は穢れではありませんが、6月晦日(みそか)のことはその日に祓い、2026年の後半、そしてその後の3年半を大切にしたいと思います。

物語の続きは4年後です。

■■■5月8日『ミラタップ』のカタログ「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■■

■■10月1日『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■■

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