子供も楽しくなければアートじゃない‐1372‐

 先日の墓参りと合わせて、香川県の豊島(てしま)へ行ってきました。

 「ベネッセアートサイト直島」のwebサイトには、直島、豊島、犬島を舞台に、展開しているアート活動の総称とあります。

 この活動が始まってから、島を訪れたのは初めて。

 岡山県の宇野港から高速船で25分ほどですが、ちょっとした船旅が旅情をもりあげてくれるものです。

 豊島は周囲20km、人口900名の自然豊かな小さな島です。

 1970年代には不法な産業廃棄物の投棄が社会問題になりました。

 島の北西、家浦港のすぐそばにある「豊島横尾館」。

 画家・横尾忠則の美術館ですが、到着時にはまだオープンしておらず、今回は残念ながらパス。

 島の南側に移動して、まずは「遠い記憶」という作品から。

 廃校の中央を、窓で作られたトンネルが貫きます。

 木製建具で出来たトンネルが、訪れる人たちの記憶を呼び戻すのか。

 「心臓音のアーカイブ」という変わった作品もありました。

 海沿いに建つこの建物の中には、真っ暗な部屋があります。

 そこで世界各国の様々な人の心臓音が鳴り響くのですが、子供たちにはちょっと怖かったよう。

 アートは観る人に全て委ねられるものなので、解釈は常に自由です。

 島の北東にある唐櫃港エリアまで移動する途中、海に飛び込んでいくような坂道があります。

 電動自転車を借りている人が多く、西も東も多くの外国人が写真を撮っていました。

 一番小さい24インチが娘にはちょっと大きく、私たちはレンタカーにしましたが。

 島の中央は山になっているため、棚田が多くみられます。
 

 それらを通りすぎると、山の斜面に「豊島美術館」が見えてきました。

 水滴をイメージしたデザインで、右の大きなものが美術館、左の小さなものがショップです。

 ショップの前を通り過ぎ、海を見下ろす小道がぐるりと巡らされ、美術館に導かれます。

 撮影は入り口まで。内部は撮影禁止でした。

 中に入ると、白いシェル状の空間に、2つの開口が穿たれています。

 そこにガラスなどは入っておらず、直接日の光が差し込み、風が流れるのです。

 床には、1mm程の小さな穴が多数あり、そこから少しずつ水が湧き出してきます。

 それらは、概ね光の差す開口部の下へ向かって、ゆっくり、ゆっくりと、緩い勾配にそって集まっていきます。

 来場者は、座ったり、寝転んだりして、その様を静かに見守るだけ。

 いくつかの水滴が集まっては動き出し、そしてまた止り。

 離合を繰り返しながら、ゆるゆると動く水滴が、アートとなることに感動します。

 美術館に行こうというと、いつも「え~」という子供たちも興味深々で、飽きることなくかぶりついて見ていました。

 これらはアーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛がコラボレートしたもので、建築、空間の全てが作品です。

 ショップも西沢立衛の設計。

 こちらは撮影可能でした。

 天窓の大きさこそ違え、シェルの中に光が差す様は同じく美しいもの。

 もっとも、こちらの開口部にはアクリルガラスが入っていましたが。

 産廃問題でうけた痛手を、アートの力で応援しようという試みは、成功しているといえそうです。

 西沢立衛は、自らの師である妹島和世とSANAAを共同設立し、2010年には建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しました。

 2010年には、中辺路美術館を訪れました。

 1998年の完成で、SANAAがはじめに手掛けた作品です。

 金沢21世紀美術館は2012年のゴールデンウィークに訪れました。

 プールの中に入り水面を見上げるという作品、レアンドロのスイミング・プールは子供にも凄い人気でした

 誤解を恐れず言えば、これまでの成長時代、押しの強いアーティスや建築家が結果を残してきた気がします。

 しかしSANAA自体が自らの師とのユニットで、コラボレーションといえます。

 認め合えれば、自らの弟子とユニットを組む妹島和世の度量も凄いのですが、これからの高度情報化社会では、全ての分野に置いてボーダレス化が進んで行くはずです。

それを最も体現しているのがSANAAだといえます。

 コラボレートといえば聞こえはよいですが、調整、集約、決断と簡単ではないことが想像できます。それらを含めて、実現力が問われる時代なのだと思うのです。

 人は生まれながらに「真・善・美」を求めるといいます。

 中でも「美」ほどあやふやなものはありません。

 子供にあれだけ興味をもたせる作品を創り上げた、内藤礼と西沢立衛の仕事に脱帽しました。

 これまでに、子供たちも、ゴッホ、カンディンスキー、岡本太郎は十分楽しんでいました。 

 面白くなければ、感激できなければアートに意味はありません。彼らこそ、本物の現代のアーティストだと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■■■5月14日(日) 1:00pm~3:30pm 丸善<京都本店>にて
「無料相談会」に参加■■■

【News】
■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

墓参りと讃岐うどん、毎日一つは楽しみを‐1371‐

 長らく墓参りにも行けておらずで、岡山と香川へ行ってきました。

 父の郷里、倉敷市の児島は繊維産業で栄えた街です。

 その街の小高い山の上に祖父母の墓があります。

 山陽というくらいなので、南に見下ろす瀬戸内海の景色は素晴らしいものがあります。

 材木商で財をなした祖父と、50歳で胃を全摘出したにもかかわらず、晩年まで驚くほど元気だった祖母

 ともに93年の生涯でした。

 母の郷里まんのう町は、海上交通の神様、金刀比羅宮のふもとにある街です。

 NHKのブラタモリでも「こんぴらさん」が取り上げられていました。

 年間300万人が訪れるというこんぴらさんですが、平坦な讃岐平野の中にぽつんと盛り上がった象頭山(ぞうずさん)の中腹にあります。

 海からでもよく見えることから、海上交通の神様として祭られてきたのです。

 そのこんぴら参りのために敷かれたと言ってもよい琴平電鉄。地元では「ことでん」と呼ばれています。

 その線路の近くに墓地はあります。

 とにかく真面目だった祖父は87歳で、一番怒られ、可愛がってもらった祖母は91歳で亡くなりました。

 長男の進学も含めて、報告してきました。

 墓地のまわりでは、麦が青々とした穂をつけています。

 小麦、塩田、いりこ出汁、醤油などが揃うこの地が、うどんの産地になったのは必然です。

 今回はすぐ近くにある、元祖ぶっかけの「山下うどん」へ行ってきました。

 味噌で食べるおでんと、てんぷらをつけて4人で2千円ちょっと。安くて美味いのが讃岐うどんなのです。

 田植えをするまでのあいだ、赤紫の花をつけるのがレンゲソウ。

 土を肥えさせるため、種がまかれたものです。

 娘はレンゲソウを知らないというので、何本か摘んできました。

 昭和50年代、学童教室など無い時代で、長期休暇はずっと岡山と香川で過ごしました。

 雨の少ない瀬戸内海気候の香川。農業用水は大変重要なものですが、とても綺麗なのは、水を大切にしてきた表れかもしれません。

 大阪生まれの大阪育ちですが、これらの景色も私の原風景です。

 一日一善ということばがありますが、毎日、何か一つ楽しみがあれば日々に張り合いがでます。

 日常でも、旅先でも全員が楽しめるということは結構心掛けて、計画を立てます。

 子供も大人も喜べる讃岐うどんは、墓参りといつもに対になっているのです。

 墓参りのあとでちょっと締まりませんが、2004年からコツコツと通った6店を以下に貼っておきます。

 香川へ行く際は、よければ参考にして下さい。

 讃岐うどん名店めぐりⅠ ひやあつの「やまうち」
 讃岐うどん名店めぐりⅡ 元祖ぶっかけの「山下」
 讃岐うどん名店めぐりⅢ 釜揚げの「長田」
 讃岐うどん名店めぐりⅣ 元祖しょうゆうどんの「小懸屋」
 讃岐うどん名店めぐりⅤ 純手打ちうどん「 よしや」
 讃岐うどん名店めぐりⅥ かまたまの「山越えうどん」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■■■5月14日(日) 1:00pm~3:30pm 丸善<京都本店>にて
「無料相談会」に参加■■■

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

世界一安全で、美しき国‐1370‐

 連休明け、京都で新しいオフィス計画の工事が始まります。

 空間の中央に緑があり、吹抜けで2階、3階がつながる開放的なオフィスになる予定。

 金額調整が終わり、工事請負契約に立ち会うために京都へ向かいました。

 4月上旬が寒かったからか、未だに大川の桜も満開です。

 伏見区の施工会社にて、無事契約が交わされました。そこで、地鎮祭は近くにある城南宮にお願いしようとなりました。

 城南宮のwebサイトにはこうあります。

 平安遷都の際に京都の南に創建されてから1200年。城南宮は、引越・工事・家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれています。

 契約日にこれ以上の神社はないだろうと、クライアントと参ってきました。

 方除大祭のためか、甘酒が振る舞われています。

 御所の表鬼門を守っているのが比叡山延暦寺なら、裏鬼門を守っているのがこの城南宮なのでしょう。

 平安後期、白河上皇や鳥羽上皇の離宮でもあったことから、庭園がとても美しい神社です。

 しだれ梅で知られるようですが、さすがにこの陽気では終わっています。

 現在はしだれ桜が満開でした。

 利休の師、武野紹鴎は「桜は塀の外に植えよ」と教えました。

 太い幹を見せないほうが、より美しいからです。

 枯山水に、淡い桜がかかる景色は見事なものでした。

 これは「みつばつつじ」という樹。赤紫の細やかな花が咲き乱れています。

 来春は、是非しだれ梅を見にきたいものです。

 城南宮から少し西へ行くと、鴨川にかかる小枝橋があります。

 その近くに、鳥羽・伏見の戦いの碑が立っています。

 その石碑をみていると、上品な感じの女性がでてきて、声をかけてくれました。

 「鉄砲の玉の跡があるのだけれど、見ていきますか?」

 右の石段を降りると、門柱に食い込んだままの鉛の玉が残っていました。

 1867年の大政奉還後、新政府を樹立した薩摩、長州、土佐藩と旧幕府軍が争ったのが戊辰戦争。

 1868年、その口火を切ったのが鳥羽・伏見の戦いです。

 緒戦から敗北となった旧幕府軍は、日本列島を北東に押し込まれながらも抵抗を続けます。

 会津若松における白虎隊の悲劇などを経てさらに後退。1869年に降伏し、終戦を迎えたのが函館の地です。昨夏、長男と訪れました。

 激戦の地、五稜郭は日本の初の西洋型城塞でした。

 「城塞都市に象徴されるように、ヨーロッパの都市は、血を流し皆で守ってきたもの。街に対する愛情が違う」と言った建築家がいました。

 それを聞いたとき、そうかもしれないと納得したことを覚えています。

 しかし、この小さな日本。都市のほぼ全てが戦争跡とも言えます。同じく多くの血が流され、その土地の上で私たちは生き、暮らしているのです。

 今の時代、安心して旅行に出掛けられる国が、世界中を探しても日本しかないというこの現実。

 小枝橋のたもとで咲く桜も満開。

 この国に、桜に、もっと誇りを持ってもよいのではと思うのです。

 先の上品な女性が別れ際に「どこからみえたの?」と聞かれました。

 「大阪です」「京都です」と答えました。

 少しだけバツが悪かったのですが、この誇らしき国はいつも身近にあるのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■■■5月14日(日) 1:00pm~3:30pm 丸善<京都本店>にて
「無料相談会」に参加■■■

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

さすが江戸っ子‐1369‐

 「さかたファミリー歯科クリニック」の現場へ行くのに、JR学研都市線に乗る機会が増えました。

 今日はポカポカと気持ちがよく、気づくウトウトと居眠りを……

 春眠暁をおぼえずで、気持ちのよい季節になりました。

 春になったので、そろそろ船を出そうと免許をみると、有効期限が切れています。

 小型船舶操縦免許は5年に一度、講習を受ける必要があり、失効講習を受けてきました。

 会場は新大阪にある大阪市立青少年センター。

 旧称は 大阪市立青少年文化創造ステーションで、佐藤総合計画の設計。2003年の作品のです。

 ユースホステルが入っていますが、外観はまさにホワイトベース。

 ややがらんとした印象でしょうか。

 講師の話によると、車の運転免許証は都道府県公安委員会が発行している公文書。

 小型船舶操縦免許は国土交通省が発行している公文書。よって、罰則などは小型船舶操縦免許のほうが重いそうです。

 2時間半の講習を受け、ようやく操船できるようになりました。

 帰りに新幹線の高架沿いを歩いていると、フリーマッケトが催されていました。これがなかなかの活気。

 格好良くて清潔より、ラフで猥雑なところに人が集まることはよくあるものです。

 先月のことですが、 以前オープンデスクに参加していた女の子から、長男の合格祝いにと、本と手紙が届きました。

 合せて、手作りクッキーまで同封してくれていましたが、これは子供達がすぐに食べてしまいました。

 本のタイトルは「銀の匙(さじ)」。

 なかなか歯ごたえのある本で、これは腰を落ち着けて読まなければなりません。

 早速、子供2人にお礼の手紙を書いてもらいました。

 娘はクッキーのイラスト付きですが、私の手紙が最も遅く、ようやく4月の初旬に郵送したのです。

 手紙の中には彼女の近況報告もあり、「昨年、念願の一級建築士を取得しました」とありました。

 働きながら資格をとるのは大変だと思います。ひとまず肩の荷がおりたでしょう。

 資格とはそもそも何でしょうか。

 まずは最低限の能力を担保するものです。しかし、担保は成長を生まないのがこの世の鉄則。

 さらに先を目指さなければ、成長を鈍化させることもあるかもしれません。

 東京で仕事をした施工会社の社長が、建築工事請負契約書を指して「こんなものは紙切れだと思ってるんで」と言いきりました。

 どうでもよいと言っているのではありません。

 クライアントに満足してもらえなければ、そんなものを振りかざしても何の意味もないと知っているのです。

 「さすが江戸っ子」と言いたくなりました。

 人生は攻め、攻め、攻め。そしてまた攻めです。常に前へ進むしかありません。

 彼女はこの日記を読んでくれており、「道標になっている」と書いてくれました。

 「よく頑張ったね、おめでとう」という気持ちと、「さあここからがスタート」という2つの気持ちがあります。

 20年の先輩として、少しでも役に立てるよう、なんとかそれを体現したいと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2度目の人生‐1368‐

 今日の朝、神社の桜も満開でした。

 その下を歩くのは1年生か2年生か。

 今日から新学期という学校がほとんどでしょうか。

 土曜日はあいにくの天気でしたが、長男の入学式でした。

 中学校の制服姿を見ると、まずは大きくなったなという感慨があります。

 そして期待と不安。これは本人も同じでしょう。

 子を育てるというのは、人生を復習、追体験することに近い気がします。

 もう30年以上前のことですが、確実に自らの記憶がよみがえってくるものです。

 私は小さい頃、初めての環境が特に苦手でした。

 自分から声をかけることができず、なかなか友達が出来ないタイプだったのです。

 中学に入ってすぐも、なかなか遊びの輪の中に入っていけなかったことを覚えていま。

 そんなこともあり、長男にこう伝えてみました。

 「まずは自分から声をかけてみたらどうかな。みな緊張しているから、ちょっと勇気を出したら相手は喜んでくれると思うよ」

 この歳になって分かるのですが、初めての環境が得意な人などいません。
 
 ところが、視野が狭く、自分のことばかり見ているので、簡単に「苦手」とか「得意じゃない」とか言ってしまうのです。

 中学1年のときから、積極的に声を掛けられる生徒がいたとします。

 彼は元からそういう性格だったのではなく、過去に自ら行動を起こして良かったという経験を持っているのだとしたら……

 個性尊重の時代で、人はそれぞれといいます。

 しかし本当の意味での個性とは、厳しい現実に削られて、削られて、ようやくにじみ出してくるものだと思います。

 いずれにしても新たな門出です。

 楽しいことは問題ありません。厳しいこと、難しいことが起ったら、それらが自分を磨く砥石だと思えれば、少しは我慢強くなれるでしょうか。

 それが成長への1本道です。

 2度目の人生。私も成長できるよう、その砥石を積極的に拾いにいかなければなりません。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

なんてったって、はじめてですから‐1367‐

 先週末、「長田の家」の1年点検に行ってきました。

 竣工は2016年の3月。撮影は6月でした。

 コンセプトは「白いダイヤモンド」。

 東大阪市の長田は工場地帯です。この街に白いダイヤモンドを浮かび上がらせてみたい。そう思ったのです。

 敷地は角地で、トラックの往来が多いことから、1階北側は1mほどセットバックしています。

 音対策に加えて、トラックからの見通しも考えてのこと。

 道路側の窓は高い位置にきっていますが、これも音対策。十分期待に応えてくれているようです。

 南に高い社屋が建つこともあり、中庭型の住宅を提案しました。

 玄関前の長い庇は車の乗り降りの際、雨に濡れないよう考えたものでしたす。

 クライアントはメーカーの創業家に生まれ、何れは経営者となるでしょう。

 同じ街に住居を構えることを指し「働く覚悟」と言いました。

 子供さんたちは、いつかお父さん、お母さんの覚悟を感じてくれるでしょうか。

 撮影から10ヵ月経っても変わらず美しく、新たに加わった黄緑のソファと座布団がよく合っています。

 時計もシンプルなものを探してくれたとのこと。

 この家に愛情を注いでもらっているのが伝わってきます。

 以前の課題で、2階トイレで水を流すと、近くにある手洗いでウォーターハンマー現象が起こっていました。

 封水が引っ張られる現象ですが、これは手洗いに通気弁を付けることで解決しました。

 玄関ポーチ前の長い庇には、雨樋をつけようという課題もでました。

 いくつか改善点は上がりましたが、基本的にはとても楽しく暮らしていると言ってもらったのです。

 最後は、監督によるお掃除講座。

 汚れの取り方を、奥さんにレクチャーしてもらいました。

 この日、上2人のお子さんは外出中。

 一番下の次男君が途中で帰ってきてくれました。

 打合せ時は生後数カ月。いつもベビーカーに乗って、来社してくれたものです。

 彼がお母さんにおねだりしたのは、元祖ゴーストバスターズ。

 もう完全に大人です。

 クライアントと3時間は話していたでしょうか。

 その中で、一番記憶に残っているのが「なんてったって、はじめてですから」という言葉です。

 一生に一度、さらに最も高い買い物を、私達に任せてくれるというその期待と不安。

 こうしてクライアントの話を聞いていると、多くの気付きがあります。

 webサイトにも「長田の家」をUPしたので良ければご覧ください。

 「1年後の感想」も、かなり詳細に書いてもらいました。私が一番笑ったのは、訪れた方の感想です。

 芸能人のお家か!

 タレントさんの家も設計させて貰いましたし、決して芸能人を馬鹿にするつもりはありません。

 芸能人の方の家より、いいものになったのではと勝手に思っているのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載
『homify(インドネシア)』11月12日「イタウバハウス」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

壁は扉に変わらない‐1366‐

 4月に入り、新年度が始まりました。

 現在進行中の計画で、釣り好きのご主人が2人います。

 ともに「忙しくて、全く行けていない」と聞いているので、ちょっと書きにくいのですが、七色ダムへ行ってきました。

 七色ダムは奈良と三重の県境にあり、大阪から2時間半ほど。

 随分道もよくなりました。

 山桜は一番進んでいるもので7分咲きくらい。

 来週には満開になりそうです。

 すぐ北にある池原ダムとともに20年通っていますが、七色というくらいなので、本当に色鮮やかな湖です。

 これらの写真を撮ったことで、私の目的は半分が達成されているのです。

 残り半分の釣りですが、ボートの数はさほど多くありませんでした。

 寒い冬から春に向かい、水温が上がりはじめるこの時期。

 三寒四温と温度の変化も激しく、なかなかに釣り辛い時期でもあります。

 一昨年、昨年と、年初めの1匹を釣るまでに、2、3回の釣行を要しました。

 例年の反省も踏まえ、最も条件が良いと思う場所で徹底的に粘るというプランをたてました。

 めぼしいところをチェックした後、決めたのはダム最上流部から初めに大きく曲がっているエリア。

 春を意識した魚が、ユラユラと行き来するのが最も多く見えた場所です。

 今日はこの場所で心中と決めたのです。

 朝の10時頃、確かな生命感がロッドに伝わってきました。

 慎重にとりこんだのはコンディションのよい35cmのブラックバス。

 気が向いた時に来れば、いつでも私と遊んでくれる唯一の親友です。

 手を離せば、急いで水中に帰って行きますが。

 「春は最上流部」はバス釣りの鉄則です。

 このエリアをフラフラと動き回るのですが、水温が低いので目の前にルアーを持っていかなければ食べてくれません。

 私が心中と決めたのは、岸から3mほどにある大岩が沈むポイント。

 この岩が魚の回遊ルートを狭め、かなり限定してくれると考えました。

 また、大岩の後ろにボートをつけることで、こちらの気配も消すことができます。

 岸と大岩の間にルアーを置き、回遊してくる魚をとことん待つと決めたのです。

 釣りなど全く興味がない、という人がここまで読んでくれることは無いかもしれませんが、バス釣りの面白さが少しは分かっていただけたでしょうか。

 扉に変わるかもしれないという、勝手な希望にとらわれて、壁をたたき続けていてはいけません。
 
 -ココ・シャネル-

 現実の情報が、願望によって曲げられているケースは、仕事の場面でも、遊びの場面でもよくみられます。

 色眼鏡でみる、という表現もある通り、現実をできるだけ正確に、透明な目でみることは、全てにおいての第1歩です。

 シャネルをトップブランドに押し上げた要諦なのかもしれません。

 また、孤児院で育ったココ・シャネルにとって唯一の願いだったのではとも想像するのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載
『homify(インドネシア)』11月12日「イタウバハウス」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

大善は非情に似たり‐1365‐

 当社の隣では「平野西のアパートメントハウス」の工事が進んでいます。

 職長が、新入り君らしき若者を叱る声が聞こえてくることもしばしば。

 中学校をでて、すぐくらいの年齢でしょうか。

 小さい体で頑張っている姿をみると、まずは「頑張れよ」と思いますが、他の気持ちも湧いてきて、複雑な気持ちにもなります。

 1人では無理だが、2人いれば出来ること、が現場にはあります。

 どんなに長けた職長でも、人の手を借りないとできないことが多々あるのです。

 若手の教育はどの業種でも大きな課題ですが、なれ合いが命にかかわることがあるかもしれません。

 やはり、現場とは上品だけではやっていけないところです。

 私の仕事がら、現場に是正を求めることがあります。

 現場チームと仲良くするのが目的なら、是正を求めるのは気が重いことです。

 実際、楽しいことではないかもしれません。

 しかし、最終的にクライアントに喜んで、感激して建物を引き取って貰えないとしたら、全ては無になります。

 多くの時間と情熱をかけて創り上げたものが、そうなることを誰も望んでいません。

 それを考えると、是正を求められた人の立場においても、厳しく監理したほうが最終的には幸せにつながると確信しているのです。

 稲盛和夫さんの著書、「成功への情熱」にこんな挿話が載っています。

 IBMの創始者、トーマス・ワトソンがよく社員に話したそうです。

 ある湖のほとりに、老人が住んでいました。

 この湖は、野鴨が暖かい地方に渡っていく途中に、立ち寄る場所になっていました。

 ある年寒波がやってきて、食べ物がなくなり、数羽の野鴨が立往生してしまったのです。

 かわいそうに思った老人は、毎日彼らに食べ物を与えました。

 その後、年ごとに老人の優しさを頼る野鴨は増え、最終的には群れの全てが移動しなくなってしまいまいした。

 そしてある冬、老人は亡くなりました。

 エサをもらえなくなった野鴨は、何百羽もが飢え死にしてしまったのです。

 「小善は大悪に似たり」の1例です。

 数羽の野鴨といえ、それは命です。

 この否定できない真実があったとき、これらの間違いは起こりやすい気がします。

 命を救うこは正しいことです。しかし、族、種別が滅びることは誰も望みません。

 「大善は非情に似たり」なのです。

 非情を簡単に理解してくれる人などそうはいません。

 リーダー業とは基本孤独なものだし、それで当たり前なのだろうと思います。

 さらにいえば、行きたいところがあることが、何より幸せなことなのだと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載
『homify(インドネシア)』11月12日「イタウバハウス」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「どうせ」はやめた‐1364‐

 先週の金曜日、中高の先輩に声をかけてもらい、京都へ行っていました。

 20歳ほど上の先輩が、2件目に連れていってくれたのが「カルシウムハウス」

 京都で35年続くニューハーフのショーパブです。私も名前くらいは聞いたことがありました。

 こちらのオーナー、梶子ママはかなりメディアに露出しているそうで、高槻中高の先輩でした。

 何期上かは彼女(彼?)の商売柄を考えて控えておきます。

 お土産にもらった、「なにわのおばちゃん&おネエの牛すじカレー」。

 右が梶子ママです。

 見た目は美しいですが、声は完全に酒やけしたダミ声。もちろんそれも商品のはずですが。

 その翌日、ご一緒したその先輩から、「ビフォーアフターに 貴兄が出てますね」とメールをいただきました。

 土曜日の午後2時から、「住之江の元長屋」の再放送があったようです。地上波放送は今回で3回目だったと思います。

 テレビ局側から再放送に関して連絡はないので、全く知りませんでした。

 放送後「 明かりも大切ですが、私は 風が抜ける設計を評価しますね。 通風性の重要さを思い付かない方が多いし、解決策が 見事です」とメールをもらいました。

 ニューハーフのオーナーママあり、建築好きの税理士ありと、改めて母校の奥行きを知ったのです。

 この春から、長男が中学校へ行きます。

 部活は必須だそうで、候補にしている卓球を一度やってみようとなりました。

 妻がカミ卓球場というところを見つけてきました。

 加美は平野区なので、車で5分くらい。

 また、2006年の作品「加美の家」も近いので土地勘はあります。

 住宅っぽい門扉の先にあるのは元作業場のよう。

 それらを改修し練習場となっていました。

 中には卓球台が4台ありました。3人で2時間借りて3000円。

 子供達は、実家にある小さいテーブルで練習を重ねているそうで、思った以上でした。

 長男は左打ちなので、結構いけるかもしれません。

 娘も負けず嫌い感をだして頑張っていました。

 壁には、福原愛、石川佳純、伊藤美誠とオリンピック選手の色紙や写真が飾ってありました。

 こちらのコーチは、先日結婚した福原愛ちゃんの練習相手をしていたそうです。

 ここで練習していたのかは分かりませんが、トップ選手ながら、卓球をとりまく環境も楽ではないのだろうと想像します。

 ベスト4まで進み、盛り上がりを見せていたワールド・ベースボール・クラッシク。予想以上の活躍を見せ、注目を集めたのが巨人の小林捕手です。

 彼の談話が載っていました。

 「『どうせ』って言うのはやめました。僕は下手くそなんで必死にやるだけ。がむしゃらに。それだけです」

 巨人のレギュラーである小林捕手にしても、超エリート集団にはいると「どうせ」と言いたくなるのです。

 ということは、どんな分野の、どんなレベルであれ、同じことが起っていると想像できます。

 入社試験を1日で辞退。

 それは個々の生き方なので自由です。

 イエール大学の建築学科卒なら別ですが、エリート街道という言葉がある通り、私達に舗装道路など残っているはずがありません。

 でこぼこで水たまりだらけの泥んこ道を行くしかないのです。

 大した努力もしてきていない非エリートの私達が口にしてよいのは「どうせ」ではありません。

 「せっかくなら」以外ありえないのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載
『homify(インドネシア)』11月12日「イタウバハウス」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

彼岸にわたる‐1363‐

 今日でお彼岸も終わり。

 暑さ寒さも彼岸までと、公園の花水木もほぼ満開です。

 そして菜の花も。

 「お彼岸」とは彼岸会(ひがんえ)の略で、春分・秋分の日を中心に前後3日間におこなう仏事を指すそうです。

 「彼岸」を広辞苑でひくと「生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界」とありました。

 反対に、生死を繰り返す迷いの世界が「此岸(しがん)」。私達が生きるこの世の中です。

 お釈迦さまは、此岸(この世)から、彼岸(悟りの世界)に到達することを波羅蜜(はらみつ)といいました。

 そのために必要な修行が六波羅蜜です。

六波羅蜜

1 布施 人を助ける。
2 持戒 戒律を守る。
3 精進 努力をする。
4 忍辱(にんにく) 耐え偲ぶ。
5 禅定(ぜんじょう) 心身をおちつける。
6 智慧 学ぶ。

 俳優の高倉健さんが亡くなる前に語っていた言葉が好きです。

 「俳優という仕事には、生き方がやっぱりでているよね。テクニックではないんでしょうね。

 柔軟体操なら、いいトレーナーにつけば体を壊さずに柔らかくなる。いい本を読めば知識はつく。

 しかし、最もでるのは普段の生き方。偉そうなことを言うようですけど」

 六波羅蜜をみれば、お釈迦さまであれ、私達一般の市民であれ、すべきことは大差ないのがよく分かります。

 それは、高倉健さんのいう日々の行いであり、一過性のものではないのでしょう。

 この陽気に誘われて、早咲き桜もポツポツと花開き始めました。

 花はすべき時に準備をし、ほこるべき時に咲きほこります。

 桃源郷という言葉がある通り、理想の世界にはいつも花であふれています。

 この時期に先祖を参るのが彼岸参り。

 岡山と香川、高槻と和歌山を訪れなければと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載
『homify(インドネシア)』11月12日「イタウバハウス」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

ゲツモクに綴るブログ。人、建築、自然・・・・・・