流しそうめん、始めました‐1501‐ 

 暑い日が続きますが、夏の現場は壮絶を極めます。

 昨年のこの時期は「R Grey」が最後の追い込みに入り、入居募集を始めたタイミングでした。

 webサイトには、その特徴、長所を書いています。

 その甲斐があってか、なくてかは分かりませんが、ありがたいことに現在満室です。

 サイトには「チャッピー」のたこ焼きも載せています。

 前の道を向かって右に進むと、突き当りにある小さな店舗です。

 ここのたこ焼きはサクッとトロッとで、娘の大好物でした。あまりの美味しさに、お礼の手紙を送ったことも。

 しかし、店主のおじさんは高齢を理由に、そろそろ引退を考えていたようです。

 偶然、店を出したい人と繋がり、40歳くらいの人に代替わりしたのが今年の春頃でした。

 外装は新しくも店名はそのまま。生地のレシピもしっかり伝えたそうです。

 正直、開店当時は「前のほうが……」という気持ちもありました。

 しかし、努力しているのか、日に日に美味しくなってきました。

 たこ焼き以外のメニューは当初から充実しており、なかなかに繁盛しています。

 2代続けてファンとなった娘が「流しそうめん」があるから行ってくると。

 食べ方で、そうめんの味がそう変わることは無いと思いますが、何でも工夫です。

 大繁盛していました。

 味がそう変わることはないと書きましたが、「美味しい」という感情は、環境や雰囲気に大きく左右されます。

 風情、清涼感、エンターテイメントと、あらゆる要素がここに詰め込まれているのです。

 合理的という、一見否定しようのない落とし穴に、現代人は陥りやすいと感じるのは私だけでしょうか。

 合理的とはその文字の通り、理にかなっているということです。理にかなっているので無駄が少ない。

 これは理解できますが、人生なんて無駄で成り立っているような気もします。

 合理的≒楽をしたい

 もしそうだとすると、かなり危険です。

 楽をすると、人の感情は動きません。人の感情が動かなければ感謝されたり、求められることはありません。

 その人の価値が無へ向かってしまいます。

 流しそうめんを大げさに書いていますが、この賑わいは全てを表しているとも言えます。

 そもそも流す必要などないのですから。

 とても気になっている店がありました。

 外壁は剥がれ落ち、窓は動きそうになく、側面はブルーシートで覆われています。

 この建物の1階に焼き鳥店が入っていたのですが、先月末で閉店しました。

 全体写真は載せませんが、衛生上も良くないだろうし、建物もいつ倒壊してもおかしくない程危険です。

 店に入ったことはないので、流行っていたのかは分かりませんが、他人事ながら「もうやめておかれたら」と思っていたので、正直少しほっとしました。

 もし、店を続けたいのなら、こうなる前に何かの手を打たなければならなかったはずです。

 お金がないから、修理ができなかったというのは、自分達にしか通用しないロジックです。

 新「チャッピー」の流しそうめんは、1人200円だったそうです。

 それは安すぎるだろうと思いますが、そのサービス精神が、また新たなお客さんを呼んでくるでしょう。

 名経営者の稲盛和夫さんは「土俵の真ん中で相撲をとれ」と言います。

 急に徳俵に足がかかることはありません。現実をよく見て、普段から全力で働けという意味です。

 流しそうめん、始めました

 ギターの弾き語りで、ネガティブに歌う芸人のネタのようですが、結構色々な場面に応用できる気もするのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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明石海峡に、日本一のタコとゴミ問題をみる‐1500‐ 

 土曜日は、父の船で海へ出ていました。

 朝焼けの岸和田から出船し、走ること1時間半。

 明石海峡大橋も超えて、東二見沖までやって来ました。

 この時期、明石ダコがピークを迎えます。

 タコの釣り方は色々ありますが、大きく分けて2つ。

 1つは、エギやタコジグなどの疑似餌での釣り。

 早速タコジグで、父の友人が初めの1杯を上げました。

 続いて父、私にも。

 私はテンヤという針付きの台にイワシをくくり付けたものを使いました。

 タコは本当に好奇心旺盛な生き物で、色々な釣り方があるのです。

 速い潮流に流されないよう踏ん張るため、筋肉質で美味しいと言われる明石ダコ。

 太く短い足が特徴で、立って歩くと言われます。

 しかしこの日は後が続かずで、海峡付近まで移動してきました。

 淡路島の北端あたりは、本当にのどかな風景が続きます。

 西日本豪雨の間、通行止めだった明石海峡大橋も通行が再開され、多くの往来が見てとれます。

 この橋が完成して20年経ちますが、橋の北と南でこれだけ風景が違うことに驚き、またほっともするのです。

 釣りのほうは、淡路島の東岸を流しながら南下して行きます。

 淡路夢舞台の建築群は、安藤忠雄の設計です。

 左はウェスティンホテル、右が百段苑。100の大きな花壇が幾何学的に配置されています。

 コンセプトがシンプルで誰にでも分かりやすい、そして心に残る。それが、安藤が時代に愛された理由でしょう。

 そんなことを考えながら、ガシラを10匹ほど追加。

 そしてアジも数匹。

 本当に暑い一日で、午後2時には納竿して岸和田へ向かいました。

 家に帰ると、妻が熱中症気味だというので、久し振りに獲物をさばきました。

 料理好きの娘も手伝ってくれ、まずはタコを塩揉み。

 アジは刺身にしました。

 明石ダコは、完全な生とさっと湯にくぐらせたもの。

 日本一と言われるだけあり、一瞬で売りきれました。

 私の釣った小さいアジは、写真を撮ったあと跳ねて逃げてしまいました。

 アジに目がない娘のために、父の友人が一番大きいものをプレゼントしてくれたのです。

 夏だけ魚をさばく季節料理人なので、見栄えのほうは勘弁してもらい……

 味のほうは問題なしで、一瞬で娘が平らげてしまったのです。

 この日は豪雨の影響で、多くのゴミが浮いていました。

 明石海峡あたりが、真水を多く含んだ濁った水と、太平洋の海水の境となっているようです。

 潮目には多くのゴミ、流木が集まり、ゴミ袋が針に掛かって上がってきました。

 被災地のゴミ問題は深刻です。

 また、今日の新聞にも載っていましたが、こういったプラスチック系のゴミ問題は、より深刻に受け止めなければなりません。

 マイクロプラスチック(微細なプラスチック片)が、海洋生物の中に取り込まれ、蓄積、濃縮され、最終的には人に害を与えます。

 ゴミのポイ捨て、タバコのポイ捨てを見た時ほど、憂鬱な気分になることはありません。

 自分の家に持ち帰り、ゴミ箱に捨てる。

 たったそれだけの事を出来ない一部の人が、未来の子孫に、いや、たった今も、害を与え続けるのです。

 石油製品という、安価と便利をもたらす発明が、一部の美意識のない人によって害を与える。

 この構図を何とかする方法はないのかと、歯ぎしりしたくなります。

 スターバックス、マクドナルドと、プラスチック製のストローを廃止すると発表しました。

 その判断のように元を絶つしか方法はないのでしょうか。
 
 何れにしても、一刻を争う問題として世界全体で取り組むべき最重要課題です。

 ゴミには、その人の全てがでるのではと思っています。

 ゴミを美しく捨てると、幸せが近付いてくる。

 そんなメルヘンチックな言葉では、何の解決策にもならないでしょうか。

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値上げ1円、値下げ6円 市民の味方をスナックパークという‐1499‐ 

 豪雨が去った後もため池が決壊したりと、余談を許さない状況です。

 熊本地震の際は初めて支援活動に参加しました。

 今回の西日本豪雨に対して、支援要請があるのか、また貢献できることがあるのか分かりませんが、出来る限りのことをしたいと思います。

 話を小市民の日常に戻します。

 阪神スナックパークの閉鎖から3年3ヵ月。

 2018年の6月1日に復活オープンしていました。復活することは当初から決まっていたのでしょうか。

 それを全く知らなかったので「スナックパーク愛」を、閉鎖2週間前につづりました。

 あの空間をもう体験できないと思っていたので、話は少々エスカレートしています。

 位置は地下1階、人通りの最も多い北東角から、南へ100m程移動していました。

 5mおきに場所を示す看板があります。

 「いらち」対策でしょうが、10mおきで良かったのではと思います。いずれにしても50歩100歩ですが。

 何はともあれ、めでたいことです。

 移動のつなぎ目に、さっと寄れるこの気軽さがたまらないのです。

 店舗に関しては悲喜こもごも。

 継続組と、新規組が半分ずつくらいでしょうか。

 姫路発の「えきそば」。

 「御座候」。

 「ちょぼ焼き」あたりが継続組。

 代名詞とも言える「いか焼き」はこの行列でした。

 新規はとり天うどん。

 焼きスパゲティとワインの店などもありました。

 これらの評価はこれからでしょう。

 前スナックパークで安かった2トップは、左の「うまかラーメン」と右の「豆太郎」。

 ラーメン、カレーとも300円くらいでした。

 以前の梅田界隈なら、100円ラーメンの「まるい飯店」等もあり、学生時代から本当にお世話になったものです。

 邪道と言われても「牛すじねぎ焼き丼」411円が私のおすすめでした。

 残念ながら「豆太郎」は選外だったようです。

 しかし、うまかラーメンは今回も出店。

 みそラーメンが390円。

 以前の写真を見に行くと389円だったので、1円の値上げです。

 しょうゆラーメンは346円が340円となっており、反対に6円の値下げです。変わらず「麺の大盛り無料」となっていました。

 3年振りのうまかラーメン。

 若干量が少なくなった気がしなくもありませんが、これからは1トップとして頑張って貰わなけばなりません。

 滅茶苦茶に美味しかったかと聞かれれば、それはそれとして……

 ただ、1円上げて、6円下げるというこのさじ加減に、心意気を感じるのです。

 商売と言うものは、利益をだしてこそ継続できるものです。

 利幅を押さえて数を売るのか、数は少なくても高級な物を売るのか、無段階に選択肢があります。

 売る側からすれば、同じ利益だったとして、多くの人を喜ばせるのは前者です。

 こういった非常時には、さらにその真価を発揮するのがこのタイプの企業です。

 やはりスナックパークは市民の味方だなと、その愛情を確認したのです。

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シンプルの正体‐1498‐ 

 昨日、西日本全体を覆っていた雨雲がようやく去って行きました。

 青空を見たのは1週間振りくらいでしょうか。

 今朝、施工会社から「プレカットを進めている広島の工場で、電気がストップし、社員の出社もままならないようで、工程が読めない状態です」と連絡がありました。

 現在も話題になっていますが、数年前、タイの大雨で大手メーカーの出荷が遅れたということもありました。

 流通が進化し、日本、世界がつながっていることを実感します。

 また、信玄堤、太閤堤の名が残る通り、武力だけでなく、治水がその後の繁栄を左右したこともよく理解できます。

 特に甚大な被害がでた中国地方の方々に、心からお見舞い申し上げます。

 昨日はようやく電車も動くとのことで、伊丹へ行って行ってきました。

 梅田に着くと、宝塚線も動いておりJRで移動します。

 京都、大阪の雨を集める淀川も、茶の濁流となっていました。

 JRの伊丹駅で降りたのは、初めてかもしれません。

 伊丹は、大阪と神戸の間に位置し、酒の町として栄えました。

 江戸時代の酒蔵が残る「みやまえ文化の郷エリア」に伊丹市立美術館はあります。

 近隣に大きな美術館が多くあるので「諷刺とユーモア」という、一味違ったコンセプトで設立されました。

 現在は「ディック・ブルーナのデザイン展」が開催されています。

 ディック・ブルーナは「ミッフィー」の作者として知られ、昨年の2月に亡くなりました。

 ユトレヒトのアトリエで、彼が細い筆で、丁寧にミッフィーを描く姿がビデオで流れていました。

 1927年、オランダのユトレヒトで出版社を経営する父のもとに長男として生まれます。

 親は仕事を継ぐことを望みますが、彼は画家を志しました。父は反対したものの、自社が出版するペーパーバックの表紙をデザインする仕事を彼に任せるのです。

 その際にブルーナ社のキャラクターであるクマをデザインしたのがブラック・ベアーです。

 チケットにも使われていましたが、本を読みすぎて目が真っ赤です。

 ブルーナカラーと言われる、赤・青・黄・緑(後に灰と茶)と黒だけを使い、極めてシンプルなデザインで注目を集めました。

 20世紀初頭、オランダではデ・ステイルという芸術運動が起り、絵画ではピエト・モンドリアン、建築ではリートフェルトが牽引します。

 フェルナン・レジェやアンリ・マティスに大きな影響を受けたとありましたが、これらの運動も彼の進む道を明確にしたようです。

 館内は、ディック・ブルーナからインスピレーションを受けたアーティストの作品エリアがだけが撮影可でした。

 色々なものを見て、体感して、人は自分探しをします。

 私も「シンプルの正体」というコピーに誘われて、この展覧会にやってきました。

 ミッフィーは子供のまっすぐな瞳と向きあうため、常に顔だけは真正面を向いています。

 絵本を15.5cmの正方形としたのは、長方形だと小さな子供の顔に当たってしまうから。

 私もデザインを生業としていますが、シンプルを求める気持ちは、以下のディック・ブルーナの言葉と全く同じです。

 ぼくがシンプルを追い求めるのは、デザイン的な美しさということだけでなく、そこにイマジネーションを残したいからなのです。 
 多くを描きすぎず、ごくわずかな色を使うことで、見る人は、描かれた内容以上のものを自由に見ることができるでしょう。見る人に何かを押しつけるのではなく、自由に感じてもらえる絵を描いていきたいのです。

 先々週、京都国立近代美術館にでモンドリアンやマティスの展示もありました。

 若き日のブルーナは、南仏のヴァンスにマティスが手掛けたロザリオ礼拝堂を訪ねました。

 晩年の3年間を費やし、集大成と言われる礼拝堂のステンドグラスをみたとき「ぼくらしいものをつくりあげてみたい!」と思ったそうです。

 オリジナリティを最も求められるアートさえも、地球規模で繋がっているのです。

 先に書いた、リートフェルトが設計したシュレイダー邸は、世界遺産に登録されていますがユトレヒトにあります。

 また、オランダ中部には、レンブラントの生まれたライデン、フェルメールの愛したデルフトもあります。そしてゴッホの生まれた町も。

 ながらく「オランダへ行ったみたい」と思っていましたが、そろそろという気がしてきました。

 シンプルの正体。それは他者への敬意、期待、自由を望む気持ちだと思うのです。

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サッカーとワールドカップの魅力‐1497‐ 

 火曜日は多くの人と同様に、早朝3:00に起きました。

 前日は21:00に寝たので睡眠は6時間。準備万端です。長男は定期考査中にも関わらず、4:00起きで後半から一緒に応援しました。

 結果と内容は私が書くまでもありませんが、本当に惜しい、悔しい試合でした。

 優勝候補の一角で、FIFAランキング3位。フランスとオランダ、ドイツに挟まれた人口1100万人のベルギー。チョコレートとビールで知られ、東京都民より少ない国民の代表は、史上最強の呼び声通り本当に強かった。

 多くの選手がプレミアリーグ等のトップチームで主力を張り、それが控え選手までに及んでいるというチームです。

 日本も、控えに本田圭佑がいるという時代になりましたが、層の厚みは明らかに違いました。

 4年掛けて準備し、成熟してきた、史上最強の代表チームに、2ヵ月前に監督が交代し、戦術が変更された日本が、ここまでやれたことは、奇跡に近いのではと思います。

 もしこのワールドカップを戦った主力メンバーが、より多くの時間を共有し、その関係をより成熟させていたなら……

 「たら」「れば」を積み重ねても仕方がありませんが、和を尊ぶがゆえ、決断が遅くなるという傾向を、日本サッカー協会と私たちは理解しておく必要がありそうです。

 香川、柴崎、吉田、昌子と多くの功労者が居る中でも、乾のインタビューを聞いていると、本当に真面目なんだろうなと感じます。

 そして、やはり努力は報われるんだと思えます。

 本気の本田圭佑の言葉が聞けなくなると思うと、寂しい限りですが、中田英寿が引退した時とはまた違う印象もあるのです。

 それぞれが、4年先を見据えてまた高みを目指して頑張って欲しいし、私たちも日々頑張らなければと思えます。

 サッカーというスポーツが、なぜこれだけ多くの人たちを魅了するのか。またワールドカップに熱狂するのか。

 裸足でもボール1つあれば出来るこのスポーツは、多くの人に平等に機会を与え、また差も与えます。

 極めて単純なルールの中でも、人類の進化にとって最も重要だった手の使用を禁じたことが、最大の要因でしょう。

 元日本代表監督だった、イビチャ・オシムはこう言っていました。

 例えば日本人はバスケットボールでは、アメリカのレベルに達するのは難しいだろう。

 それは現時点で日本人が体格的に劣るからだ。

 しかしサッカーは違う。

  サッカーなら日本人にも不利なく戦える。

 また、日本が目指すべきところについてはこう語っていました。

 いつも自分の家に帰りなさい。

  必ず他の場所へ行けばいいというものではない。

 自分の家に帰って、もっと自分のこと、つまり日本のことをもっと考えるべきなのだ。

  欧米でのテレビやドラマをみて海外に憧れをいだくかもしれないがそれはよくない。

 模倣すれば模倣以上のものは生まれないからだ。

 極めてシンプルであるからこそ、工夫と哲学を必要とするスポーツが、オシムという思想家を育くむのでしょう。

 この哲学は、前回書いた明治、大正の思想家、岡倉天心の言葉とほぼ同じです。

 「4年後も目指す」と宣言した、岡崎のパーソナルトレーナーは、同じ番組内でこう語っていました。

 彼は、オリンピックの400mリレーで、6位入賞の経験がある生粋のアスリートです。

 サッカーでなければ、通用しない。

 それ程、元々の身体能力が高かった訳ではなかったという意味です。

 しかし、地道なトレーニングによって、2年前にプレミアリーグでの優勝に大きく貢献する選手となりました。

 それが起こり得るのがサッカーです。

 人は生きるために闘争本能を持っています。武器を使わない戦争の言葉通り、国と国の威信をかけた真剣勝負に人は魅了されます。

 選手はリスペクトしあえる仲間と、頂点を目指して戦うこと以上に達成感のあることはないでしょう。

・元々の能力より日々のトレーニング。

・個の能力だけでなく、チームとしての総合力。

・同じ目的を共有できたとき、最高のパフォーマンスが発揮される。

 こう並べると、日々の仕事と全く同じです。サッカー=仕事と置き換えても何ら問題ありません。

 更に、その目的を最も高い位置に設定すれば、ワールドカップを目指す、ナショナルチームと同じになります。

 仕事も、サッカーも、プライベートも、どこにも境界などありません。

 それをつくっているのは、いつも自分の小さな都合だと思うのです。

 先日訪れた、京都国立近代美術館にはピカソがありました。

 折角やるなら世界一。

 折角見るなら、本物を見るべきです。

 本当に良いものを見せて貰いました。

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日本の夏、日本の美、頑張れチームニッポン‐1496‐ 

 金曜日の午前1頃、サッカーの日本代表はグループリーグを突破しました。

 その戦い方には様々な評価がありますが、また4日間楽しみが増えました。

 チーム日本の総生産能力が、かなり上がっているのは間違いありません。

 昨日は、京都国立近代美術館の「横山大観展」へ行ってきました。

 初夏の京都ほど美しいものはそうありません。

 一昨年、作品群が世界遺産に指定されたル・コルビジュエ。

 その愛弟子、前川國男が設計したのが京都会館です。

 現在はロームシアター京都となりましたが、深い軒と木陰に誘われて、多くの人がお茶を楽しんでいました。

 「日本の夏」というフレーズが浮かんできます。

 ロームシアター京都から少し南。

 平安神宮の大鳥居を抜けると、京都国立近代美術館があります。

 こちらは、9・11テロの跡地に建つ4WTC(4ワールドトレードセンター)も設計した槙文彦の作品。

 建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞も受賞している、私にとっては生きるレジェンドです。

 京都市立美術館とで大鳥居を挟むように建っているのです。

 明治から昭和にかけて、多くの作品を残している横山大観。

 生誕150年を記念しての展覧会ですが、かなり賑わっていました。

 会期の前半と後半とでは展示が変わるようで、前半の目玉はこの『 紅葉 』。

 1931年(昭和6年)の作品です。

 「東の大観、西の栖鳳(せいほう)」と並び称される近代日本画の巨匠、横山大観。

 日本の伝統的な技法を継承しながら、新たな境地を開拓しました。

 しかしコミカルなタッチもあり、巨匠然としていない所にも好感がもてます。

 もうひとつの目玉、『 生々流転 』は全長40mの日本一長い画巻で重要文化財です。

 山間に沸く雲から一粒の滴が生まれるところから、川、海、そして雲に戻るまで、水の一生を描いた大作です。

 40mは一度に展示できないので、会期を3つに分けて1/3ずつの展示でした。

 

 やはり、全展示の中でも『 紅葉 』は圧巻でした。

 画材として、プラチナが使われているそうで、鮮やかさ、コントラストと、まさにエンターテイメントという言葉が相応しいと感じます。

 常設展示でさえ、ピカソ、マティス、モンドリアンと、もう見応え十分でした。

 展覧会の案内で、横山大観の師が岡倉天心だと知りました。

 1896年、東京美術学校初代校長だった岡倉天心はトラブルがもとで同校を去ります。

 その後、日本美術院を設立しますが、横山大観も師と行動をともにしています。

 後に岡倉天心はアメリカに渡り、1906年に「Book of Tea」を出版しました。

 1900年、新渡戸稲造の「武士道」が英文で発表されます。

 時代は、日清戦争、日露戦争と日本は軍国主義を色濃くし、欧米からは警戒心をもった目で見られていきます。

 日本人の本質は、もっと他にもあるという危機感をもって、天心が英文で発表したのが「Book of Tea」で、後に和訳され「茶の本」として日本でも出版されました。

 茶道のみならず、禅、茶室、美術鑑賞、そして千利休、小堀遠州と、日本の芸術を紐解く傑作と言って間違いありません。

 少し硬い表現ですが、引用してみます。

 この人生という、愚かな苦労の波の騒がしい海の上の生活を、適当に律してゆく道を知らない人々は、外観は幸福に安んじているようにと努めながらも、そのかいもなく絶えず悲惨な状態にいる。われわれは心の安定を保とうとしてはよろめき。水平線上に浮かぶ雲にことごとく暴風雨の前兆を見る。しかしながら、永遠に向かって押し寄せる波濤のうねりの中に、喜びと美しさが存している。何ゆえその心をくまないのであるか、また列子のごとく風そのものに御しないのであるか。

 美を友として世を送ったひとのみが麗しい往生をすることができる。

 巻の最後、利休が秀吉との不和で切腹を強いられ、弟子らとの「最後の茶の湯」の場面へと進みます。

 そして切腹の場面までを鮮やかに美しく描いています。

 まさに、麗しい往生が精緻に描かれているのです。

 「美」とは何か。

 これは私にとっても永遠のテーマです。

 どこかの区切りでまとめたいと思っていますが、岡倉天心の言葉は深くまで心に入ってくるのです。
 
 日本代表はベスト8をかけてベルギーと戦います。

 試合開始は3:00am。深夜と言えば良いのか、早朝と言えば良いのか微妙ですが、早起きして見ようと思います。

 FIFAのランキング3位の「赤い悪魔」は2年間無敗だそう。

 実力は間違いなく相手が上です。しかし、「十分やれると思っている」という長友の言葉通り、期待せずにはおれません。

 もう一度天心の言葉を引いてみます。

 おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。

 こんな時は、この極東の島国だからこそ、持っているものがあると信じたいのです。

 頑張れニッポン。

 建築だって、経済だって、斜陽などとは言わせないぞと思っているのです。

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日本橋で見る狭小住宅‐1495‐ 

 中学に入学して、一番うれしかったのは定期を持ったことだったかもしれません。

 梅田、なんば、天王寺で自由に乗り降りできる、まさにゴールデンチケットでした。

 この3駅以外で、一番降りた駅はおそらく日本橋です。

 千日前通と堺筋が交差するのが日本橋1丁目。通称「日本一」。

 マクセルのカセットテープ、UDⅡが1円でも安い店を探して「小鉄」という友人と、このでんでんタウンを何往復もしました。

 当時面影を残す店も残っています。

 しかし、現在はネット社会となり、小売店舗は減小。

 ゲーム・アニメ・コスプレカフェなどサブカルチャーで知られる「西の秋葉原」となりました。

 でんでんタウンの西にあるこの通りは、通称「おたロード」と呼ばれるようです。

 たしかにメイド?のコスチュームで客引きする女性も。

 愛着のある街なので、寂れるよりは……と微妙な気分ではあります。

 この界隈に、有名な狭小住宅が2軒あります。

 いつ「美園」がなくなったのでしょうか。

 ただの「ユニバース」を通り過ぎます。

 1軒目は、安藤忠雄設計の「日本橋の家」。

 1994年の完成の個人邸ですが、現在はギャラリーとなっています。

 1979年に個人住宅で初めて日本建築学会賞を受賞した「住吉の長屋」が最も有名ですが、それより更に間口は狭く2.5mとのこと。

 しかし、この日は閉館日だったのか、入館できませんでした。

 また機会を改めます。

 もう1軒の「日本橋の家」は岸和郎の設計で1992年の完成です。

 日本建築家協会新人賞を受賞した作品で、氏のサイトによるとこちらの間口も2.5mとあります。

 外壁は鉄骨にセメント成形版を直接取り付けてあります。

 そのディティールは何度も住宅誌で見ましたが、本物を見たのは初めてでした。

 現在も個人邸だと思うので、写真はここまでにしておきます。

 4階に住居部分があり、それがふわりと持ち上げられています。

 何と言えばよいか「これは本物だな」と感じました。


 
 狭小住宅で言えば、「住吉の長屋」が西の横綱でしょう。

 対して、東の横綱は東孝光の自邸、1966年完成の「塔の家」でしょう。

2008年の3月に、表参道を雨の中ひた歩き見に行きました。

 すでに日が暮れていましたが「これこそが本物」という迫力でした。

 建築家として生きたいと思ったのは、学歴をものともしない安藤忠男の活躍があったからです。

 仕事をしていて、時には理不尽なことも起ります。

 そんな時「僕は安藤じゃない」と自分に言ってきかせます。

 誰もが認めてくれる所までたどり着けてないという意味です。

 人は誰もが同じではありませんし、価値観も違うと言えます。しかし、一番は一番です。

 その道のりの遠い事……

 しかし、その足跡をたどって歩いた時、「まだまだ」という気になります。

 可能性がある限り、すべてを振り絞って働くだけだと吹っ切れるのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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楽しむという魔法‐1494‐ 

 チームスポーツというものは、つくづく奥深いものだと感じます。

 苦悩し、成長し、結果をだす様は、まるでドラマか映画を見ているよう。

 サッカー日本代表は、本戦出場を決めた後の不調がまるで嘘のような躍進振りです。

 勝って予選通過が最高の結果ですが、格上とされる相手と勇敢に戦い、むしろ試合の主導権を握る姿は、誇らしくさえありました。

 何より、監督によってこれだけの違いがでるという現実に、リーダーとしての自分の資質を思わず省みてしまうのです。

 土曜日の夜は、クラブ終わりの長男を奈良まで迎えに行きました。

 長男は、日曜日も殆どクラブですが、昨日は試験1週間前で休み。

 どうせ家では勉強しないので、一緒に池原ダムへ行くことにしました。

 日曜日はそれまでの雨の影響で、あちこちに小さな流れ込みができていました。

 暑い時期、これらは魚にとってクーラーのようなもの。

 その下を狙って、移動しながら釣っていきます。

 午前中の良い時間帯に、まずは1匹目を仕留めてくれました。

 これで最低限の仕事は完了です。

 子供たちは、釣りというより野外遊びに来ている感じ。

 一仕事終えたら長男は早速昼寝を始めました。

 ミイラみたいなのでやめてくれと言うのですが、日焼けガードで顔を覆って熟睡中。長男はおちょけたところがあるのです。

 結局1時間半は寝ていました。

 一番楽しみにしているのは、多分カップラーメンの昼食。

 焼きそば、カレーヌードル等から好きなのを選んでいいと言うと、担々麺をセレクト。

 野菜は必要なので、父さん手製のサンドイッチも一緒に食べて貰いますが。

 「映画が見れる時間には、家に帰りたい」とのオーダーでしたが、釣れそうな魚をみつけると「もうちょっと」と言い出しました。

 その魚を釣り上げることはできませんでしたが、楽しんで貰えたら何よりです。

 3時頃にはボートを上げて、大阪へ向かいました。

 帰りの車でも1時間半は寝ていました。それでも、一日一緒に居れば色々な話ができます。

 年に1回は行きたいと思っている2人旅。4年前は、前回ワールドカップの開幕前でした。
 
 この時、活躍が期待されていたネイマールのコーチの言葉を引いています。 

 「子供に勝つ責任はない。しかし、楽しむ責任はある」

 反対の見方をすれば、「大人は勝つ責任も、楽しむ責任もある」ということです。

 勝ち負けは担保されませんし、過程が常に楽しいということもありません。むしろ苦悩の方が多いはずです。

 それでも、「勝つ」「楽しむ」と決めなければなりません。多くのトップアスリートがそうするように。

 「楽しむ」は魔法の言葉だとようやく分かりました。

 「楽しませる」は、コントロールできない相手が含まれていますが、「楽しむ」は、自分の意思で出来ることです。ここに、「楽しむ」の真意がある気がします。

 他人と過去は変えられません。自分と未来だけが変えられるのですから。

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サッカーも、人生も、実に単純だ‐1493‐ 

 サッカーのワールドカップ、ロシア大会が始まりました。

 日本代表は19日(火)のコロンビア戦を「歴史的勝利」で飾るという最高のスタートを切りました。

 海外メディアも大番狂わせという報道です。

 1人少ないとは言え、強豪相手に引き分けで終わらなかったことが、日本のサッカー文化をまた一歩前進させることになるのでしょう。

 後半25分に出てきて、すぐに大迫の勝ち越しゴールをコーナーキックで演出した本田圭佑。

 「プロフェッショナルとはケイスケ・ホンダ」

 そう言うだけの迫力はみせてくれます。

 随分前の新聞ですが、名選手3人の言葉が載っていました。

 サッカーは実に単純だ。俺がシュートを全て止めればチームが負けることはない。

  ジャンルイジ・ブッフォン

 イタリア代表のゴールを20年間守ってきた大ベテランは、ロシア大会を最後に引退を表明していました。

 しかし、優勝4回を誇るイタリアは今大会の出場を逃しています。

 ボールをキープしていれば、相手は得点できない。

  ヨハン・クライフ

 近代サッカーの開拓者で、トータルフットボールを体現した名選手であり、名監督。強豪オランダも今回は予選で敗退しています。

 サッカーは単純だ。22人がボールを奪いあい 最後はドイツが勝つ。

 ゲーリー・リネカー

 1986年のメキシコ大会で得点王となり、選手としてのキャリアを名古屋グランパスで終えたイングランドのストライカー。

 ワールドカップになると、滅法の強さを発揮するドイツを指したアイロニックジョークですが、2014年ブラジル大会は、リネカーの言葉通りとなりました。

 ヨーロッパ人独特の言い回しなのかもしれませんが、どことなくネガティブな印象も持ってしまうのです。

 話のスケールが、ワールドから急に半径3mになります。

 前回、友人の店で朝方まで飲んでいたと書きました。

 滅多にないことが続くもので、翌日の夕方からOhanaでのBBQに呼んで貰っていました。

 近畿の駅100選に選ばれた京阪萱島駅。

 その近くにある写真スタジオで、竣工は2009年です。

 人の身長ほどしかなかったオリーブが、ここまで成長しました。

 年1回、ここに訪れる機会を楽しみにしているのです。

 買い出しも準備も、すべてカメラマンの石井さんが済ませてくれていました。

 親族がドイツから直接持ち帰ってくれたというビールまで。

 本当に幸せな時間でした。

 設計終盤は、何とか金額を合わせるのに精一杯でしたが、粘り強く打合せをして良かったと思います。

 石井さんはとにかく明るく、めげない人で、そのパーソナリティに随分救われたと思います。

 勝負事において「もし」は禁句ですが、日本代表の監督交代がなければ、本田選手のアシストの場面はやってこなかったかもしれません。

 やはり、幸運はどこまで行っても前向きな人の所にやってくるし、自力で引き寄せるしかないのだと思います。ネガティブな言葉を発すれば、少なくとも良い側へ転ぶことはありません。

 多くの成功者がそうするのを見て、ネガティブな言葉は限界まで使わないよう、私も心掛けているつもりです。

 昨日寝てない、頭がちょっと重い……そんなことは、周りの人からすれば、知ったことではありません。

 大体遊びなので、嫌なら行かなければ良いのですから。

 そんなことを書いている時点で、私のスケールが知れてしまいますが、そう心掛けるだけで、この日も素晴らしく楽しかったのです。

 誰からも、どんな事からも学ぶことはできます。

 やはり、サッカーも人生も、実に単純だと思うのです。

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今夜、どこかのバーで‐1492‐

 今朝の7時58分は、庭に向かって瞑想していました。

 「何がガサガサいってるんだろ」位の感じでしたが、目を開けると妻が結構驚いており、子供の顔だけ確認しに行きました。

 私の家はそこまで揺れませんでしたが、府内には亡くなった人もおられます。いつも心の準備だけは怠らないようにと思います。

 娘に「神様が、時々『こらっ!』て怒りはるんやわ」と軽口を言うと、「私なにか悪いことした?」と。

 いい答えです。

 先週の金曜日、中学・高校の先輩から声を掛けて頂き、西天満のお店へ。

 20期以上離れた先輩方で、元百貨店の取締役、また百貨店の顧問と錚々たるお顔ぶれ。

 そんな先輩と気軽に話せるだけでも、高槻高校へ行った甲斐があるというもの。

 こちらのお店、おでんが名物とのことでしたが、それは勿論のこと、お造り、和牛網焼きと絶品でした。

 その後、北新地のお店も2軒程お供させて頂きました。

 飲みながら話をするのは大好きですが、時々新地へという余裕も正直なく。

 久し振りに歩いてみると、新しいデザインも結構見かけます。

 白い四角の重なりがマレービッチを思わせるファサード。清潔、かつアピール力もあり、好感がもてます。

 先輩方と別れたあと、最後に友人の店へも寄ってきました。

 北新地の外れにある雑居ビルの1階。

 ちらとのぞくとほぼ満席。何故かほっとします。

 「2年振りくらい」と言われてしまいました。

 定期的に顔をだす義務はありませんが、大学時代の友人なので、時々は気楽に話をしたいとも思います。

 まあ、彼にとっては仕事なので、気楽かどうかは分かりませんが。

 黒板に「レーズンバター」という文字を見つけ、なんだか久し振りに食べたくなりました。

 ここはショットバーですが、私は4軒目だったこともあり、「ワインってあるの?」と聞くと数本はあると。

 枝豆のペペロンチーノとレーズンバターで、朝方まで話をしていました。

 店も14年目に入ったそうで、みな頑張っているのです。

 3軒目のお店で、プロダクトデザイナーの喜多俊之さんの隣になりました。

 アクオス、カッシーナのチェア等、ニューヨーク近代美術館をはじめ、多くのミュージアムがその作品を所蔵しています。

 彼はこんなことを書いていました。

 いい空間を作るには人を呼ぶこと。呼べば整理をする。いらないものを捨て、欲しいものを奮発して買う。

 いいインテリアを集めればいい空間を作れるのではない。人を集めるのがいい空間を作る。

 とてもてにこやかな紳士でした。

 そんなトップランナーに私が言うのも僭越ですが、ここまでの哲学をもって物創りをし、良くないものが出来ようがないと思います。

 物は誰かの幸せの為にあります。この視点が、大きな分岐点だと思うのです。

 『今夜、すべてのバーで』は故・中島らもの書いた小説です。

 アルコール依存症の話で、確か読んだはずなのですが詳細までは思い出せず。
 
 しかし、スケールの大きなタイトルです。

 今夜、どこかのバーで、素敵な出会いがあるかもしれません。

 いつかそんな時間を持てるようになれるのか……

 しかし神様は「お前にはまだ早い」とお考えのようで、当分は遮二無二働くしかなさそうです。
 
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