エビフライ

 週末の天気予報はやや悪いものの、今日はいい天気になりました。

 少し前に”好き嫌いが無い”と書いたのですが、好きはたくさんあります。もし一つだけ上げるとすればエビフライ。

 エビフライは、高級店の太くて大きなクルマエビより、洋食屋さん風のものが好きなのです。タルタルソースとレモンが付いていれば言う事なし。

 高級なお店のものはムッチリしていて、エビ自体は美味しいですが、我が愛しのエビフライとなると、水分が出て衣と離れやすくなっている事が多いです。”エビフライはエビと衣のハーモニー”の観点からすると、これはいけません。サクッと噛み切った時、衣が一体となってこそエビフライ!です。よってやや小ぶりで安価なエビが適していると思うのです。

 サクッと揚がったエビフライの横にはタルタルソース。新鮮な野菜とレモンを添えて。1つ目は、さっとレモンを絞っただけで。2つ目は、少しタルタルソースを付けて・・・・・・。考えだけで、涎が出てきます。私にとってエイビフライは特別なのです。

 黄金色のエビフライ、緑の野菜、黄色のレモンと鮮やかな彩りも完璧。その横でビールを注いでいる時の気分といったらもう・・・・・・。ここのところ、事務所仕事が多かったので、エビフライの妄想でした。

サギ

 先週、東京で梅雨入り撤回のニュースがありました。大方のメディアの論調は”なんやそれ!”。天の気分とかいて天気。どちらかと言うと、分かるほうが不思議な気がします。

 先週の後半、大阪市役所に行っていました。この日は梅雨らしい雨模様。

 淀屋橋の上から土佐掘川に目を向けると木影に大きな鳥が2羽。

 アオサギです。サギの中の最大種で、90cmくらいはあるでしょうか。河川の水質改善が進み、生息数は増えていろそうですが、ここで見たのは初めてです。

 市街地の真ん中でみると、優雅な佇まいであり、中々の迫力でもあります。

 アオサギで思い出しました。スティーブ・マーチン出演の『ペテン師とサギ師』は笑える上にいい映画です。ベット・ミトラーの『殺したい女』、ローワン・アトキンソン(Mr.ビーン)も出ている『ラットレース』と合わせて私的コメディーベスト3。

 サギが雨宿りする間に、沖縄は梅雨明け宣言。夏至も過ぎ、今年の夏は早そうです。

駐車禁止2

以前に書いた神技的駐車に勝るかもしれないその技術。

 左の空きはおよそ4cm。運転席側に至っては2cmあるなし。ある抜け道沿いにある車庫です。

 通る時は、見るのを楽しみにしています。初めて見たときは一旦行き過ぎてから、見に戻りました。

 普段も乗り降りしているようなので、中は大きくなっているか、ハッチバックから乗り降りするか。おそらく後者だと思っています。

 道の狭さ、車に傷をつけない執着心、駐車違反取り締まりの厳格化。いづれもの理由で、世界一運転が上手いのはやはり日本人では。

好き嫌い

 勝手にですが、これは許されるんじゃないかと思う自慢が2つあります。

 一つは食べ物の好き嫌いが無い事。自分では”味オンチじゃない”つもりですが、料理と言われれば何でも食べます。食べたくないモノに出会った事はありませんし、どんな物でも何処か美味しい所を探します。

 もう一つは、小、中、高の12年間で、全て皆勤賞を貰った事。特に中学、高校は大して勉強もしないのに、1時間半掛けて通っていました。行くのが特別楽しみとか、風邪をひかなかったのでもないのですが”学校を休む”という発想が、我が家に無かったのです。親は「学校に行く=勉強している」と思っているので、毎朝確実に起こしてくれました。

 両親とも”好き嫌い”を言いませんし、実家は1階が仕事場なので休業しているのも見た事がありません。加えて父がとても怖かったので、子供がそんな我がままを言う雰囲気も皆無でした。しかし、今は感謝しています。なんでも美味しく食べる事が健康の源だと思いますし。

 ところが今頃になって、父は豚肉が嫌いだったとか、母は鳥のレバーが食べられない事が分かりました。そう言えば、実家の食卓にそれらが出てきた事はありません。要するに”嫌い”を言っている、姿を見なかっただけなのです。

 健康が取り得の私も、最近はあちらこちらが痛かったり、風邪の治りが遅くなって来ました。なので7月の初めに、生れて2回目の人間ドックに行ってきます。前回は家族も驚く全項目A評価。

 今回も自慢でlきる結果になるかどうか。自慢は何でも嫌われますが……

初夏の信州 その2

 月曜日の続きです。

 6/10(日)の朝起きると、部屋から南八ヶ岳が見えていました。蓼科は北八ヶ岳にあり、見えるのは南八ヶ岳の南端です。

 皆でゆっくり朝食を取ってから、白樺湖に出掛けました。その名の通り、白樺の森にある幻想的な湖。避暑地の趣です。

 このあたりは”レンゲツツジ”が有名なようです。赤とも、オレンジとも違う美しい花を咲かせていました。今が盛期のようです。

 これはハナショウブでしょうか。青紫の花を付けていました。

 昼食は湖畔のちょっとおしゃれなレストランで。本格的なハンバーグ、ドリア、ピザと、かなり美味しかったです。但し商売っ気は一切ありませんが。

 昼過ぎに友人家族と別れ、帰路につきました。大阪まで帰ってくると生駒山に向って虹が。

 日記を見てくれる人に”しょっちゅう旅行に行ってるなア”と言われました。そういう訳では無いのですが、一日休みの日は、何処か遠くに出掛けたいのです。出来れば屋外。外に居れば何か起こるものです。

 家に居ても、高原の香りは感じませんし、虹も見れませんし。

初夏の信州 その1

 長野県志賀高原に住む後輩も、白馬に山小屋を持つクライアントも”信州は初夏が一番”と言っていました。初めてこの時期の蓼科高原へ向うことに。

 しかし土曜の早朝から、中央道の駒ケ根から伊奈まで事故渋滞。20分ほど並んだので、諏訪湖パーキングで休憩することに。ここは諏訪湖を見下ろす景色がなかなかのものです。対岸には、後で行く諏訪湖博館も。

 大河ドラマの影響でしょうか、大型ツアーバスが次々やって来てトイレの前は長蛇の列に。ここまで強烈なのは初めて見ました。女性用のトイレは一度混み出すと際限がありません。創り手としては、頭に入れておかないと……

 次の諏訪インターで降り、諏訪湖岸を10分程走ると到着です。諏訪湖博物館・赤彦記念館は伊東豊雄氏の設計です。アルミパネルで覆われた有機的な空間が私は好きです。屋根面の輝きがくすんでまばらになっていたのが残念なところ。

 館は、地元出身の詩人、島木赤彦と諏訪湖を紹介した博物館です。入館料350円なので、展示は期待しないほうが良いかも。ここでも武田信玄ゆかりの”幻の兜”が展示されていました。大河ドラマの影響は絶大のようです。

 今回は大半が雨でした。しかし新緑を濡らす雨も悪くありません。

 唐松の多い森を走り、夕方ホテルに到着。今回はここで友人家族と落ち合う予定です。

 1時間程遅れでやって来ました。誕生日が2週間違いの男の子がいるのです。普段任せっきりのお風呂は、父2人子2人で温泉へ。

 そして夜は、お母さん同士のおしゃべりで夜は更け行きます……。分かっているのです。ちょっと遠出して気分を変え、同じ悩みを共有できる人と話すのが一番です。間違っても”俺のほうが仕事で忙しい”とか言ってはいけません。お父さんは分かっているんです、ええ。続きは木曜日に。

梅雨の期間は

 6月に入って一週間。湿度はやや高いものの、良い天気です。近畿地方の梅雨は6月8日から7月19日が例年。今年の梅雨入りはやや遅めになるのかもしれません。

 アジサイはそろそろ盛期です。やはり、青から紫にかけてが一番多いでしょうか。

 まだ蕾でしたが、白いのも見かけました。

 ピンクもいいなと思い撮ったのですが、良く見ると葉っぱの形がちょっと違います。花はアジサイのようにも見えますが。

 梅雨は大切なものと言え、ジメジメが好きな人は居ないでしょう。雨の日は湿度が上がりますが、室内より屋外のほうが低い事がほとんどです。

 雨の日でも換気は湿気を下げることになるのです。これからのちょっと豆知識でした。

Tと Spoon cafe

 大学時代の後輩が、昨日結婚しました。披露パーティーはライブハウスで催され、新郎は歌います。彼は私にとって、独立してから3番目のクライアントでもるのです。

 ’96年の夏に私はアトリエmを設立しました。なんとか一軒目の家を建て終えたのが’97年の秋。2つ目は長野県の山小屋の改修。’98年の春先、3つ目の仕事として、西宮にあるカフェの改修計画が始まりました。

 10年前は”カフェ”より”喫茶店”のほうが通り良かったと思います。改修前の店も、ファーストフード店、パン屋さん、喫茶店を合わせたような店でした。後輩のTは、ある企業に就職していましたが、家業であるその店をテコ入れする為、呼び戻されます。彼は現場責任者として、旧店舗で頑張り実績を上げますが、この先は店をリニューアルするしか無いと考えるに至ります。そして私に声を掛けてくれたのです。

 飲食店を設計した経験は無かったのですが”お客さんの幸せ”と”もてなす側の幸せ”とは何か自分なりに模索しました。2人とも若かったので、理想のカフェ像を熱く語り合い、色んな店を見に行き、新店舗の計画を詰めて行きました。

 彼はその頃からカフェ、サロン、バー(バール)の概念を理解していました。最終的には食べ物と空間を売るんだから、真面目に本物を目指すしかないと言う結論に至ります。本物の紅茶(フレーバーティー)、本物のコーヒーとエスプレッソ、本物の空間。厳しい予算でしたが、安価であっても”嘘や見栄のない”素材を追求しました。お皿、店内に置く雑誌、ユニフォーム、スプーン、ゴミ箱などなど、想像できる限りコンセプトに合うのか検証しました。そしてスタッフが愛し、プライドを持って働けるカフェを目指したのです。

 カフェではあるが料理も本物を提供したい。その軸になるものを考えていたTが”東京の広尾に、ハンバーガーを1000円で売っている店がある。お客さんの半分は領事館に勤める外国人だが、凄く繁盛している”と。時にチェーン店はハンバーガーを60円で売っていた時代です。早速2人で見に行きました。

 広くは無い店内でしたが、確かに流行っています。体の大きな外国人が、大きなハンバーガーを頬張っているのです。私も人気のアボガドバーガーを頼みました。分厚いパテ(ハンバーグの事)の上にタルタルソースの掛かったアボガドを、芳ばしく焼けた大きなバンズ(パンの事)が挟んでいます。これがもう、美味しくて、美味しくて。しかも大人の男性が昼食として十分満足出来るボリューム。帰りの新幹線で、”これを軸に据えれば、関西のカフェが変わるんじゃないか”とか、興奮しながら話していたのです。

 早速、スタッフの人が試作品を作りますが、上手く行かないのです。薄いパテなら鉄板で焼けるのですが、肉汁が溢れるような分厚いパテは、中まで火が通らない。そう言えば広尾のお店は炭火で焼いていました。炭からでる遠赤外線が無いと上手く焼けないようなのです。

 設計の過程でも、数え切れない程問題は起こりましたが、何とか工事も終え、オープンを向かえたのが’98年の冬でした。こうして、入口正面に炭焼きコーナーのあるカフェが誕生しました。初日、2日目くらいまでは、炭火のコントロールをスタッフが練習する時間が無く、私が店で焼いていました。そのお陰で、一人目のお客さんが入って来る所に立ち会えました。その光景と喜びは、今でもはっきり覚えています。

 店が軌道にのった現在、Tは店を離れ新しい事業を立ち上げました。そして結婚。心から祝福します。そして、全力でぶつかれる場を与えてくれた事に感謝し、Spoon cafeを誇りに思っている事も合わせて記しておきます。

 随分長くなってしまいましたが、Tと Spoon cafeの思い出を書きました。実は昨日、急にスピーチを求められたのです。思い出は書いた以上にあるので、話が長くなり始め……途中でまとめに入ったのですが。いやはやスピーチって本当に難しい。