特別扱いして貰おう‐1663‐

 車で走っている時、思わず二度見してしまいました。

 藤井寺市立生涯学習センターです。

 前面道路は6m程。狭めの二車線道路を走っていると突然現れるのです。

 良く言えば「圧巻」、悪く言えば「唐突」といった感じでしょうか。

 「アイセルシュラホール」とありますが、巨石を運ぶ修羅と、藤井寺市内で発見された船形埴輪をモチーフになっているそうです。

 館内で働く職員の方が教えてくれたのですが、この資料は世界遺産登録前のものでしょう。

 「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されたのは昨年夏のことでした。

 中百舌鳥古墳群では、世界最大と言われる仁徳天皇陵がよく知られています。

 しかし古市古墳群も密度では負けていないのです。

 その真っただ中にあるアイセル シュラ ホールは、1994年の完成で類設計の設計です。

 「ふるさと創生事業」に端を発したのだと思いますと職員の方は言っていました。

 敷地はため池の一部を埋め立てたそうで、全周から建物を見ることができる珍しいロケーションです。

 1階は憩い・集いのスペースで、喫茶コーナーがUFOのように張り出しています。

 その部分は、USJにありそうな擬岩で覆われており、屋外階段となっています。

 2階へ直接アクセスすることも出来るのです。

 西には仲哀天皇陵を望みます。

 2階は展示室になっていました。

 近鉄電車に土師(はじ)の里という駅がありますが、これは古墳築造のエキスパートとされる土師氏の本拠地だったことに由来します。

 展示室はなかなかに見応えがありましたが無料でした。

 3階は公民館活動、教育研究活動のフロアでした。

 東の池に面した側には、舳先のような窓。先に見えるのは二上山でしょう。

 外から見返すとこんな景色です。

 この部分は、船形埴輪に修羅を付加したようです。

 日本人はどちらかと言えば暗喩的な表現を好みます。

 これだけダイレクトに表現された建物は、1964年完成、丹下健三設計の香川県立体育館くらいでしょうか。

 正面に立つとまるでロボットの顔のようでもあります。

 職員さんに「凄い建物ですね」と声を掛けたら、「ちょっと古い資料ですけど」と言って、プランの入っているリーフレットを出してきてくれました。

 リーフレットを見ていると、4階は開閉式の屋根付きゲートボール場となっています。

 これは見てみたい!と思い「4階なんかは、まさか見せて貰えないですよね?」と訊ねると、「予約がないと無理なんです……」と。

 当社のモットーに「特別扱いして貰おう!」があります。

 媚びる訳でなく、お金を払う訳でなく、相手に興味を持つことで、そんなことが起るのではと思っているのです。

 ただ、調子に乗り過ぎると駄目。引き際も肝心です。

 色々教えて貰ったお礼を言うと「どうぞゆっくり見て行って下さい!」と笑顔で言ってくれました。

 この「特別扱いして貰おう」ゲーム。思いのほか効能があるので、よければ試してみて下さい。

■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が5位に選出

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【News】

『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

夢のかけらを死守せよ‐1662‐

気温的にはそれ程寒くありませんが、それでも冬の雨です。

少し濡れると流石に風が冷たいもの。

今週前半はぐずつくようで、一度延期した「うえだクリニック」の撮影は今週も難そう。

子供の絵本をパラパラとめくっていると、水の循環をイラストで表した頁がありました。

山肌に降り注いだ雨は、地下水となって川の源となります。

いくつもの支流を集め、川幅を徐々に増し。

上流から中流。

中流から下流へ。

そして海へと注ぎます。

太陽に熱せられた海水は蒸発して雲に。それらが再び山へ雨を降らせます。

仏教等では、全てのものは何度も生まれ変わるとされます。

輪廻転生という考え方ですが、自然の摂理から生まれたのだと想像するのです。

雨から川となった水は、人の世の汚れや穢れを洗いながら再び海へ。海ではバクテリアがそれらを分解し、また蒸発するときに水は浄化されます。

この循環を自然が持ち堪えている間に、人類はもう少し生き方を修正しなければならないはずなのです。

『悲しい色やね』 歌:上田正樹 作詞:康珍化

 河はいくつもこの街流れ

 恋や夢のかけら

 みんな海に流してく

 Hold me tight 大阪ベイブルース

大阪の海を歌った、何とも叙情的な詞です。

上田正樹さんの作詞・作曲なのかなと思っていたら、作詞・康珍化(かんちんふぁ)、作曲・林哲司となっていました。

このコンビで、「悲しみがとまらない」杏里、「北ウイング」中森明菜のヒット曲を生んでいます。高橋真梨子の「桃色吐息」も康珍化さんの作詞でした。

『悲しい色やね』 歌:上田正樹 作詞:康珍化

 大阪の海は 悲しい色やね

 さよならをみんな

 ここに捨てにくるから

詞と曲のどちらが先なのかは分かりませんが、このパートが完成した時、ヒットを確信したと思います。

もう大阪の海が悲しい色に見えてくるのですから。

年始から、もうフルスロットルで飛ばしてきたつもりですが、一区切りつくまであと8時間、12時間、いや数日……

我が仕事ながら、何とも時間の掛かる仕事です。しかし「夢と希望をもって常に前向きに」と教えて貰いました。

恋のかけらはすっかり流して貰って構いませんが、夢のかけらだけは、もう必死の形相で死守しなければなりません。

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ジョシの取り扱い‐1661‐

 今日大阪は朝から雨でした。

 娘の朗報に浮かれる我が家も、少しクールダウンです。

 昨年の10月に消費税が10%になりました。

 仕事を始めてからは1997年に5%、2014年には8%となりましたが、前回に比べるとそこまでの混乱は無かったように感じます。

 キャッスレスを推し進めたい政府は、様々な減税措置をとりましたがそれも一因でしょう。

 私はどちらかと言えば現金派でしたが、5%無条件に高くなるならやはりカードで支払います。

 現金の一番の特徴は、物体だということでしょう。

 有れば使える、無ければ使えない訳です。

 減税措置は今年の6月までですが、このまま日本も一気にキャッシュレス化が進むのでしょうか。

 銀行の役割も随分変わるのではという論調です。

 駅前の一等地に陣取ってきた銀行の撤退が加速。地域によっては、すでに現金をおろす為に、車で1時間走るなどという話もでています。

 実店舗つながりで言うと、当社の近所にもドラッグストアが4軒あります。

 あまり利用しない者としては、なぜこれだけの激戦を勝ち抜けるのか不思議に思うのです。

 先日、スーパーのレジでこんな場面がありました。

 (写真のスーパーではありません)

 金額が1901円だったかで、トレイに千円札を2枚置きました。

 財布の中の小銭を少し探しましたが1円玉がなく「2千円でお願いします」と言いました。

 このスーパーはキャッシュカードに対応していません。

 すると、60歳前後の女性店員さんが

 「1円も無いんですか?」

 と。

 特に剣が立つ言い方ではなかったのですが、私はちょっと笑いながら

 「1円『が』無いんです」

 と答えました。

 もう10年位前、あるクライアントが「日本語は、助詞を3回間違えれば、相手を激怒させることが出来る言葉」と言っていたことを思い出しました。

 広辞苑で「助詞」を引くとこうあります。

 品詞のひとつ。常に他の語の後に付いて使われる語のうち、活用しない語。前の語が他の語とどのような関係にあるかを示したり、語句と語句を接続したり、文が表す内容に一定の性質を付加したりする働きがある。

 面白い表現をするなあ、と思って聞いていたのですが、ようやく実例を見つけました。

 1回なので激怒はしていませんが(笑)

 同音異義語は、文字自体に意味のある漢字圏だけなのでしょうか。助詞と女子の取り扱いにはどうぞご注意を。

 あんまり上手くないか。

 キャッシュレスが進めば、「1円『も』無いんですか?」問題は一件落着するのですが、良い事なのか、悪いことなのか、それともどちらでもないのか。

 微妙なところなのです。

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サクラサク‐1660‐

 電報といえば結婚式での祝電くらいになりました。

 サクラサク

 この意味が分かるのはどの世代まででしょう。昭和31年に早稲田大学が始めた合否通知電報が始まりと、あるサイトで紹介されていました。

 センター試験と同じタイミングで中学入試もスタート。娘が無事、第一志望に合格してくれました。

 私達の頃とは違い、かなりの校数を受けることが可能になり、同校でランクアップにも挑戦できます。

 昨日も午前と午後で別の学校を受験。合格した場合のオペレーションが妻ひとりでは無理と分かり、午後の部は私が付き添うことになりました。

 多くの学校で合否発表が始まるなか、続々と友人の合格が伝わってきます。未発表の娘はかなり緊張した面持ちで第二志望の試験会場へ入って行きました。

 試験開始と同時にweb発表がありました。

 本人は不安の中で受験中。出来るだけ早く伝えてあげたいと、早めに出口付近で待っていたのです。

 顔が見えると、すぐに大きく○のサインを出すと、塾で一緒に勉強してきた仲間のもとへ報告に行きました。

 もしかすると涙がでるかなと思っていましたが、只々歓喜の時間だったのです。

 塾で待機してくれていた先生にもすぐ報告。

 兎に角幸せな夜になりました。

 日曜午後は私が付き添うと決まると「お父さん、これ持ってきて」と手渡されました。

 受験終わりの電車でも読みたいくらいの本好きです。

 娘はもともと真面目なほうだと思いますが、塾に行き始めた頃の成績は、真ん中くらいだったはずです。

 あんな学校へ行って、こんな学生生活を送りたいという目標が出来たのが、昨年の夏あたりだったでしょうか。

 その頃から成績がぐんぐん上がり始めました。

 塾の先生が「これだけ順調な成長曲線は見たことがない」と言ってくれたのです。

 3年前の長男は、合格点と同点で合格という引きの強さを見せてくれましたが、私、長男、娘には共通の弱点がありました。

 算数です。

 建築は理系に分類されますが、私は200点満点のセンター試験で最終年でも100点そこそこ。筋金入りです。

 長男もそこがポイントでしたが、何とか算数の失点を最小に抑え、得意の国語、理科でカバーしました。

 この傾向は娘もほぼ同じで、算数以外は夏以降の伸びもあり、かなりの点数を取っていました。

 しかし、その算数も時々良い点を取ってくるようになったので「大分自信ができてきた?」と聞くと、「ん~、勘が当たれば」と。

 「えっ、勘で書いてるの?」と聞くと、以下のような裏技を持っていると教えてくれました。

 算数には図形問題があります。それが手に負えない問題だった時、わかる範囲で図形に情報を書き込みます。そして、消しゴム等を使ってかなり正確に測り、答えを導くそうなのです。

 これが結構当たるそうで「塾のみんなには『神の目』って呼ばれてて結構有名やで」と得意気です。

 『ゴッド・アイ』とも言われるそうで、この話を聞いた時は思わず笑ってしまいました。

 自慢できる方法では全くありませんが、その工夫と執着心や良し、なのです。

 塾の先生がくれた絵馬ですが、素晴らしいメッセージでした。

 その先生から、激励会で「受験できるのは、お父さんお母さんのお陰。感謝の手紙を書かこう」と提案があったそうで、前日にそれを貰いました。

 内容はここでは触れませんが、よく友達と居残り勉強をしたりと、先生、仲間にも恵まれました。

 しかし、最も可能性が高いと思っていた4教科受験より、算数、国語のみの回でランクアップ。受験とは一筋縄ではいかないものです。

 また、簡単に「得意、不得意」などと言うべきではないと、改めて知らされたのです。

 帰宅してからのご褒美は「笑ってはいけない青春ハイスクール」。

 家族皆で「テレビ断ち」をしていた反動で、一気に4時間くらい観ていました。

 体調のこともふまえて、一週間前からは「お刺身断ち」も。娘はお刺身が大好物なのです。

 ようやく私も「お刺身」にありつけます。

 サクラサク

 何とも美しく、儚い響き。

 実際の春はまだですが、娘の名前には、春という字を入れました。

 人生の春を掴んで欲しいし、一生春であって欲しいと願います。

 実はランクアップした回の算数がかなりの高得点で、これが良い結果を牽引してくれました。

 もしかすると『ゴッド・アイ』加点があったのか……

 中学受験を控えるお子さんが居られる方は、教えてあげて下さい。勿論奥の手なので、受験の少し前で。

 結果は大事ですが、一番大切なことでは無い気がします。

 努力と創意工夫が習慣、習い性になることが、最も大切なことだと思うのです。

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成功も、順調もまた試練‐1659‐

あっという間に松の内を過ぎました。

今朝は、久し振りにキリッと冷え込みました。

雪不足が深刻と聞こえてきますが、大学時代はウィンタースポーツに打ち込んでいた身としては寂しい限りです。

徐々に夜明けも早くなってきました。

「日の出の勢い」という言葉の通り、ポジティブな景色を見るのはとても気分が良いものです。

ジョギングコースの公園で、猫が足早に駆けて行きました。そして、植込みの中にスポッと入ったのです。

もう完全に我が家です。

「ニャにをのぞいているんだ」と言わんばかりに睨まれてしまいました。

明日で、1995年の阪神・淡路大震災から25年が経ちます。

私は社会人1年目の24歳でしたが、大阪の実家で寝ていました。

東京で働く友人から「大丈夫か?阪神高速、倒れてるぞ」とすぐに電話があったのです。

しかし、地下鉄が止まっていると知り、「今日は仕事を休めるかも」と思ったことを覚えています。

このあたりは著書にも書いたのですが、全く仕事のできないスタッフだった私は、正直疲弊しきっていました。

で、震災の2週間後にクビを宣告されます。

しかし、そのクビのお陰で失業保険が支給されました。

震災4ヵ月後に、初めての海外フランスを訪れます。

沢木耕太郎の深夜特急よろしく、バックパックでの旅がこれ程刺激的なものかと知りました。

そして、ル・コルビュジエの代表作、ロンシャンの礼拝堂を見て「やっぱり建築家だ」と思ったのです。

帰国後、拾って貰った2件目の設計事務所では、所長と意見が合わずに退所。

1996年の6月にアトリエmを設立しました。

私の想像ですが、あの震災がなければ、初めの所長も3月までは見てやろうと思っていたのではないかと思います。

また、給料の安い設計事務所務めで、貯金をする習慣も無い私が、まとまったお金を手にすることも無かった気がします。

2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震など、天災は多くの人生に何かしらの影響を与えるのでしょう。

 災い転じて福となす

災難はあったが、何とかそれをも利用して幸せになれるよう頑張りなさい、ということわざですが、大きな変化がなければ、人が変わることは難しいかもしれません。

都市計画では、天災で大きなダメージを受けた都市のほうが、10年後は発展しているという話もあります。

苦難は試練ですが、成功も、順調もまた試練なのです。

しかし、6,434名の命が奪われたことは事実です。罪もなく命を落とした人の分まで、精一杯生きなければそれこそ罰があたります。

1995年1月から、何故か私の人生も急速に動き始めました。震災から25年、独立から24年。思い返せばほんの一瞬の出来事のようです。

今から25年後は74歳。4、5人の孫がいて、そのうちの1人くらいは一緒に仕事をしてくれるでしょうか。

会社が30年存続する確率は0.25%だそうです。この四半世紀が悔いのないよう、精一杯生きなければと決意を新たにするのです。

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芸歴20年で、ようやく成人‐1658‐

 成人式の日本列島は、太平洋側が概ね晴れ。

 日本海側は曇天だったようですが、多くの新成人にとっては素晴らしい門出となりました。

 晴れ着姿で、足早に会場へ向かう姿も。

 妻の通う美容院では、一番早い予約は2:30amだったそうです。

 その女性にとっては長い一日ですが、より記憶に残る日になったかもしれません。

 大阪市平野区の会場は「コミュニティ・プラザ平野」。

 反り屋根と、瓦が特徴の建物ですが、日本建築家協会会長も務めた出江寛の設計。1995年の完成です。

 成人式では格式張っているからか、「成人の日 記念のつどい」となっていました。

 すでにかなり盛り上がっており、あちらこちらで鬨の声が上がっていました。

 今日はまわりに迷惑を掛けない範囲で、十分楽しんで貰えればと思います。

 私は大学を出てから、2年と少し設計事務所に勤めましたが、所長はいずれも出江寛建築事務所の出身でした。

 その関係で、この建物の担当者の方から色々話を聞かせて貰いました。

 正面にあるガラスに濃紺の部分があるのですが、現場監督にピースの空箱(タバコ)を渡し、「この色でお願いします」と伝えたそうです。

 24歳の時に教えて貰ったのですが、色も合せて「格好いい!」と思ったのです。

 再び昨年末の「紅白歌合戦」の話ですが、氷川きよしさんのステージが話題になりました。

 演歌歌手としてデビューした氷川さんの今年のステージは、白組とも紅組とも見れる衣装で、ビジュアル系パンクバンドをも思わせる、激しいヘッドバンキングも披露しました。

 以下のような記事を見ました。

 「デビューして20年。ようやく成人して次のステップ行けるのが20年。自分らしく道を切り開いていきたい」

 社会の求める役割を20年間一所懸命に務め上げ、ここからは自分らしく生きるという宣言は、格好良くもあり、心に染み入るものがありました。

 人としての成人は自然にやってきますが、職業人としての成人は、時間と共に勝手にやってくるものではないような気がします。

 実施図面のUPを控え、年始から全力モードです。

 私も芸歴26年となりました。多様性を受け入れ、大先輩に負けない立派なプロであれるよう今日もしっかり働きます。

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85歳、職業タクシー運転手‐1657‐

 年賀状のやりとりも、ひとまず一段落です。

 家族分は、11月に慌てて行った二上山

 会社用は住吉区歯科医師会館としました。

 年賀状は減少する一方ですが、私にとっては年の節目です。

 昨年末も、いくつかの忘年会に声を掛けてもらいました。

 勿論のこと会場もまちまちです。

 ある時は、中津のお野菜BAL。

 大国町、木津市場近くの時もありました。

 阿倍野の裏路地もなかなか雰囲気があります。

 勝手知った仲間と過ごす夜は、あっと言う間に時間が過ぎて行くのです。

 私は最後まで居るのがポリシーです。(誰も求めていませんが)ひとりでも残っていれば2次会でも3次会でも。

 昨年はニューヨークで働く同級生2人が、大阪に立ち寄ってくれました。

 友人の店で作って貰ったカクテルは、ニューヨークとマンハッタン。

 とっくに終電は終わっているので、必然的に帰りはタクシーになります。

 深夜なので眠たくはありますが、出来るだけ運転手さんと話すことにしています。

 おそらく、散々自慢話を聞かされているはずなので、基本、こちらから質問するようにします。

 運転手さんの多くは鉄板ネタを持っているものですし。

 この日も「今日はどこを回っていたの」とか「いい日だった?」とか聞いていると、「お客さん、実は私85歳なんです!」と衝撃のカミングアウト。

 聞いた瞬間にもう目がパッチリ覚めました。

 急いで腰のあたりのシートベルトを確認したのです。

 免許証まで見せれくれる念の入れようで、疑う余地は全くありません。

 私がシャキっとしたのを見て、運転手さんが「言わない方が良かったですか?」と。

 「聞いても聞かなくても、結果は一緒なので聞いておいた方が良かった」と訳の分からない返答をしたのです。

 「ナビができて便利になったね」と言うと、「私は使い方が分からないんです」とも。

 どのエリア所属なのか忘れましたが、個人タクシー協会の中には、更に高齢が2人居るそうです。

 「お客さん!私はギネスに載るまで頑張るので見てて下さいね!」と、颯爽と去って行きました。

 そこまで運転が不安な感じはありませんでしたが、立ち上がりの加速は若干早めだったでしょうか。

 高齢者の運転事故が増える中、時代的には免許返納を促する雰囲気です。

 勿論その流れには賛同します。

 タクシーの運転手は別としても、働ける人はどんどん働いた方が良いと思います。

 男性の平均寿命でもおよそ80歳。あくまで平均ですから、ちょっと元気な人なら90歳くらいまでは普通に生きる時代です。

 どの新聞のコラムだったか忘れましたが「労働力不足と言うけれど、まだまだ働ける高齢者の方が沢山居るのでは」という意見もありました。

 高齢者の長所はやはり豊富な経験でしょう。反対に短所は、柔軟性を失いがちなことでしょうか。

 今年の年賀状に「高齢のため年賀状のご挨拶を今年をもちまして失礼いたしますので宜しく!!」というコメントがありました。

 あくまでも主役は現役世代。感謝とサービス精神があれば、それらも解決できるような気がするのです。

 大学の卒業時、ゼミの先生から頂いた色紙にはこうありました。

 己の立てる所を深く掘れ

 そこには必ず泉あらん

 プライベートジェットで逃げ出した、パスポートを4つも持つおじさんに、立てる所を深く掘った85歳運転手さんから説教して貰いましょうか。

 「ぜひみて欲しい!」と思える写真が撮れる1年でありますように。

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運命は拓く‐1656‐

 今日から仕事始めの方が多いでしょうか。

 いやいや先週から働いているよ、という方も居られるでしょう。

 いずれにしても、日本列島の休暇モードは昨日までという感じです。

 1月3日に、北野天満宮を参ってきました。

 合格祈願と初詣でを兼ねてですが、6:30amから御祈祷の受付が始まるので、朝5時起きでの出発です。

 普段は朝があまり得意でない娘も、この日ばかりはスカッと目が覚めた感じ。

 彼女は子年なので年女。

 早生まれなら、年男、年女で中学受験を迎える訳です。

 長男も早生まれなので、年男だったんだと思いながら、本殿右手の社務所で受付を済ませました。

 待合室でふざけ合う兄妹ですが、基本的にとても仲が良いのです。

 6:30amの初回の御祈祷は、他にはひと家族だけ。

 長男の時もそうしたので、縁起をかついだのです。

 3年前の長男の受験時は、終盤まであまりエンジンの掛かっている感じはありませんでした。

 しかし、1月に入ると急にギアが上がり、第一志望を合格点同点で通るというギリギリセーフの結果を出してくれたのです。

 これは道真公のお導きに違いないと、今回も参らせて頂いたのです。

 3年前と同じく、鳥居の奥の東向きに絵馬を奉納します。

 娘が手が届かない感じだったので、私が結んだのですが、寒さもあり、一瞬手から滑り落ちそうになり、かなり慌てました。

 そう言えば3年前の同じ場面で、長男が絵馬を結ぶ際に地面に落としてしまいました。

 その時は何も言わなかったのですが、この日初めて「あの時、絵馬を落としたよな」と長男に言うと、「僕も覚えてる。だから国語の時、お腹が痛くなったのかな」と笑っていました。

 お腹が痛くなっていなかったら、ギリギリよりは上の点数で通ったというのが、彼のかねてからの主張なのですが(笑)

 松下幸之助、東郷平八郎、原敬、そして私の尊敬する稲盛和夫さんが影響を受けたという、ヨガの達人で、思想家である中村天風さんの著書が『運命を拓く』です。

 MLBの歴史を変えたと大谷翔平選手もこの本を読んでいるとも知りました。

 天風哲学を一言で表すなら「ポジティブ」です。

 いくつもの至言が散りばめられていますが、この例えが私はとても分かりやすかったのです。

 人間の血液の中にはバクテリアが襲ってくると直ちにこれを取り囲み、特殊な液体を注いで殺してしまうように自然にできている。

 宇宙は全て上手くいくように出来ているにも関わらず、良くないことが起るのは、全て消極的、ネガティブな考えからきていると。

 消極的な言葉も決して使ってはならないと言います。

 もし「ああ暑い、どうにもやりきれない」と言ってしまったとしたら、続けて「と昔は言ったけれど」とすぐに打ち消しておけばよろしい、とまで書かれています。

 これを読んだ時、思わず笑ってしまいましたが、私達のような一般人にもできる救済法が書かれていることに、より迫力を感じました。

 元々私も、決してポジティブな方ではありませんでした。批判的な意見を常に口にする論客のような人を格好良いとさえ思っていたこともありました。

 しかし今は全くそう思いません。それはカウンターカルチャーのようなもので、時代を動かすことはないと思っています。

 先日も長男に「ネガティブな言葉は絶対使ってはいけない」と言うと、「僕、ネガティブな言葉は使わないよ」と。

 スマホの呪縛から何とか解き放たれて欲しいと思っていますが、確かに、彼がネガティブな言葉を使っているのを聞いたことがありません。

 お金の使い方が分かるまで三代掛かると言いますが、彼も本気でポジティブを実行してくれたら、孫は正真正銘のポジティブとなってくれるでしょうか。

 孫の前に、まずは娘に幸運が訪れますように。

 しかし運命は自らの手で拓くしかありません。善きことを思い、善き行動をすれば、結果がついてこないはずなど無いと信じています。

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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夢をたくした500円玉を‐1655‐

新年明けましておめでとうございます。

今年は娘が受験生につき、正月を大阪で過ごしています。

それでは長男が暇だろうと、阿倍野へ映画を観に行っていました。

あべのアポロシネマが入るアポロビル。

1972年の完成で、関西が誇る巨匠・村野藤吾の設計です。

正面のガラス横にあった有機的な装飾が特徴でしたが、すっかり普通の壁に変わっていました。

あべのハルカスの場所にあった前・近鉄百貨店も村野の設計でした。

残念ではありますが、築47年の建物が残っていることを喜ぶべきでしょうか。

長男のリクエストは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。

スター・ウォーズシリーズは1977年のスタートで、私達はど真ん中世代ですが、あまり観たことがありませんでした。

長男は友人の影響で、順にシリーズを観ているので、軽くレクチャーをして貰いました。

内容には触れませんが、少女が宿命を背負い、世界のために戦う姿は、『風の谷のナウシカ』も同じモチーフです。

主役のレイは、気高く、極めて美しかったのです。

相関関係があまり分かっていない私でも、文句なしに楽しめました。

大晦日も自宅に居たのですが、ほぼ初めて『紅白歌合戦』を観ました。

娘はテレビを我慢しているのですが、ビートたけしが歌うという記事を読み、「その時間帯だけ観てもいい?」と相談したのです。

22:00頃にテレビを付けました。

漫才師、芸人、俳優、映画監督、文筆家……と多くの顔をもつビートたけしですが、子供の頃からヒーローでした。

深夜ラジオの「オールナイトニッポン」は、1981年から10年間、ほぼ全て聴いたと思います。

そんなことを熱く語ると「ところでどこが面白いの?」と聞かれることもあります。

面白くないという訳ではないのですが、正直私も答えられません。

好きなことをして、人に求められ、成功して行く姿が、ただただ格好良かったのです。

テレビ番組だけでなく、本もCDも買っていました。

一番好きな曲が『浅草キッド』でした。

最近はテレビ番組をあまり観ないので、久し振りに観たビートたけしは、幾分太っていましたが、年輪とともに、歌声は深みが増している気がしました。

オケがよく聴き取れていないのか、先走ってしまう部分もありましたが、やはりとびきり格好良かったのです。

この曲は、明治大学を中退し、浅草のフランス座で貧乏をしていた時代の元相方を歌ったものです。

朴訥とした、真面目な詞がなんともよいのです。

『浅草キッド』 歌・作詞・作曲:ビートたけし

 夢をたくした100円を 投げてまじめに拝んでる

-中略-

 夢はすてたと言わないで 他に道なき2人なのに

今でも時々500円玉を投げて拝むのは、この詞があったからです。

「自分が売れたということに罪悪感がある」というコメントもありましたが、司会の内村光良が涙ぐんでいるのも印象的でした。

私の勝手な結論です。

芸人は面白いのは当たり前で、顔が命だと思います。

作家・開高健はこんなことを書いていました。

モンゴルでは風の生まれ変わりと信じられる馬を駆る少女の姿を見て「自らの美しさに全く気が付いていないその姿が美しい」と。

うる覚えなのですが、よく分かる気がします。

どう見えるとか、どう見て欲しいとか、そんなことを全て忘れるくらい懸命に生きる姿が美しく、格好よいのだと思うのです。

何か宿命を背負っている訳でもありませんが、俳優になれるような顔を持っている訳でもありませんが、今年もひたむきに、懸命に生きたいと思います。

2020年も宜しくお願いします。

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