ことばの力-含蓄編-

 今朝は穏やかな晴れ空。朝、事務所に来ると室温は18℃まで上がり、湿度は55%でした。1年でも、最も過ごしやすい季節です。何処かに出掛けて行きたいところですが、今週も事務所内での仕事が続きます。

 そこで、最近読んだ話を一つ紹介してみます。

ひまは文化の第一歩。狩猟や農耕など、生きることに直結する労働のほかに時間があることは、そのこと自体が文化と言える。

 ん~。ひまを潰す必要はないのだナと。

清里と蓼科 ビーフシチューとほうとう

 今朝はすっきり晴れ渡り、完全に春の陽気。先週末は山梨、長野へ行っていました。土曜日は山梨県清里へ。

 名古屋で名神から中央道に乗り換え小淵沢ICで降りると、八ヶ岳高原道路へ。麓を30分程走ると清里です。

 天気はあいにくの曇りでしたが広く緩やかな稜線に、牧場が広がる景色は日本で無いようです。

 昼食は高原道路沿いのレストラン”まきば”へ。”ワインビーフシチュー”を頼んでみました。トマトソースで煮込まれたお肉は切らずともフォークで割ける柔らかさ。その後、妻は名物のジャージー牛乳を使った”清泉寮ソフトクリーム”を食べに行っていました。

 夕方には長野県蓼科のホテルへ。友人が取ってくれました。私はやっと風邪が持ち直して来たところで、のんびりと過ごしました。

 しかし同じ年頃の子供を持つ、ママ同士の話は尽きる事が無いようです。同じ悩みがあればこそ、聞いて貰い甲斐もあるというもの。

 帰りには友人家族と山梨名物”ほうとう”を食べに行きました。カボチャ、里芋、ジャガイモなどの旨味をたっぷり吸った太い麺は結構なお味。ほうとう大好きです。

 ほうとうのお店にもし迷ったらチェーン店ですが”小作”は失敗が無いと思います。辺りには何店舗もあり、値段も鰻丼とセットにしても1500円なのです。

 3:00pm前に現地を出て、大阪には7:00pm頃帰ってきました。今回はただ食べるだけの旅。それでも休みは出来る限り何処かに出て行きたいのです。

ダリ 海

 昨日は春分の日。東京では桜が開花し、大阪も3/25(日)の開花予想。いよいよ春本番です。


夕方からサントリーミュージアムで開催中のダリ展に行ってきました。

 若い頃、やってみたい仕事は多くありました。中でも、気ままに好きな事が出来ると思えた小説家、画家には特段の思いがありました。”自由人”というイメージに強く憧れていたのです。

 結局その道には進みません(進めません?)でしたが、現代美術の作家、映像作家などアーティストと呼ばれる人たちとの接点はあります。特に純粋芸術を追求する作家には一目置いています。なので自由人、変人の20世紀代表と言ってもいいようなダリ。もちろん大好きです。

 絵画では溶けた時計や足の長い象などが有名です。唇をモチーフにしたソファも来ていました。精神世界の深いところを表現する多く楽しいものでした。大変な混雑振りだったので朝一番が良いかもしれません。

 サントリーミュージアムと海遊館が大阪湾のウォターフロント開発の先駆けとなりました。海も随分綺麗になったものです。遊覧船のサンタマリア号は湾内をぐるりと回って¥1,500。

 人の多いマーメイド広場から岸壁を歩いていると、人気もまばらになり、視界も大きく開けてきます。

 海沿いは、いつだって若い二人の為にあるのです。

スキージャム勝山へ

 先週末は福井のスキージャム勝山に行っていました。大阪からは名神、北陸道と乗り継いで3時間半程。

 曇りのち雪の予報は大きく外れて、気持ちの良い青空になりました。

 子供は何故雪だるまが好きなんでしょう。小さいものの頭を取っては転がしていました。バチが当たりそうなので、直して回ります。

 普段の穴埋めに、父はここぞと張り切ってみました。おんぶで滑るとキャッキャ、キャッキャと喜びます。

 一日遊んだ後は、ゲレンデに面したホテルに宿泊。夜になると雪だるまの目にはロウソクが灯されていました。

 今回の旅行は友人が主宰しているスキー大会icetee cupの慰安旅行で、それに同行させて貰いました。この大会は日本で唯一?、健常者とチェアスキーの選手が同じバーンで競うアルペンスキーの試合なのです。

 有志がボランティアで大会を運営しており、その考えに賛同されたパラリンピックの金メダリストも出場しています。今年は雪不足で、4月7、8日の試合のみになってしまいましたが、その日に向けて頑張りましょうと、夜はみんなで乾杯。

 興味のある方がいればiceteeのコンセプトを一度覗いてみて下さい。

梅、桃、桜

 朝通るジョギングコースは紅に白にと満開です。

 3年位前からここを通っているのですが”遅い梅か、早咲きの桜かな”と思っていました。

 昨朝、良く見てみると、やはり感じが違うので調べてみました。正解は桃。恥ずかしながら今の今まで、桃の花を知らなかったのです。

 足元に綿が弾けるように咲いているのはユキヤナギ。こちらは間違いないと思います。

 梅、桃、桜。つぎ桜。

父の流儀

 ウチの子供が引きずっているのは、手製のバットです。

 2週間ほど前に実家へ寄った時の事。”これでボール打って見る?”と父が取り出して来ました。手頃な廃材があったで削りだしてみたそうです。1本目は今のより長かったので、これで2本目。孫の為だったらなんだって出来るのです。

 ちょっとグリップが太い感はありますが、前作よりフォルムがそれらしくなっています。妻も痛く感動していました。

 父は岡山の高校を出ると大阪で就職します。二十才をいくつか過ぎた頃、ガラス屋を始めました。大阪は万博景気に湧いていたとはいえ、いきなり繁盛する程甘くは無かったようです。時間が

 ある時は、店の棚、テレビを置く台等など、大概のものは自分で作っていました。

 トラックの荷台にガラスを載せる専用の台を”ウマ”と言いますが、これも大工だった祖父の手作りでした。そんな中に育ったので”要るものは作る”という考え方は私のベースにもあると思います。

 今は何でも買うほうが安い時代です。子供にも”自分で作るなんて面倒くさいしかっこ悪い”と思う時が来るでしょう。私がそうだったように。それでも自分がお祖父ちゃんになった時、バットを削っているような気がします。

裏技のある食卓

 今週は、週明けのプレゼンへ向けて事務所内での作業が続きます。時間はどんどん過ぎて行きますが、取り立てて書く事も起こらなかったので、テレビの話を少し。

 捏造問題で情報番組の放送倫理が問われる中”伊東家の食卓”という番組が終わるそうです。二、三度目みかけた程度の私でも”裏技”というフレーズは聞き知っています。一般視聴者から送られてくる、普通は気付かない”裏技”が紹介される番組です。(だと思います)

 出所は多分この番組で、良く使わせて貰っているものが2つあります。

①野外に出掛ける際、ペットボトルに水を凍らせておけば、氷として、解ければ水として使えて一石二鳥。しかし元に入っていた飲料の匂いは気になります。そんな時、いっぱいまで水を入れて一晩置いておくと、匂いも味も残らないのです。やってみるまでは”ちょっとましになるくらいだろう”と思っていましたが、大体は完全に消えてしまいます。

②野外へビールを持って行く時、クーラーに入りきらない事や、入っても冷えが悪い事が有ります。そんな時は深めのボール等に氷を敷き詰めて中でクルクル回せば、あっと言う間に、キンキンに冷えたビールへ。

 何処にでもあるもので、驚く程の効果が出るワザ。それを毎週伝えるのですから支持されるはずです。それが10年続くほど投稿され続けたのは驚きです。

 裏と言う位ですから、限りはあるでしょう。伝える事が無くなれば止める。倫理も何も当たり前のはず。なのに何か潔い印象を受けるのは先の事件があったからでしょうか。 

動物園って

 先週末は、和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールドに行ってきました。子供が退屈しないで、大人も楽しめる所と言うと限られてきます。動物園はこの冬3回目。

 初めて訪れたのですが、ワイルドキングダム探検隊というツアーに参加してみました。”開園前の動物たちの姿が見れるのでお勧め”と聞いていたのです。私達は肉食、草食動物が真近で見られる《サファリコース》に参加しました。

 夜の間飼育小屋にいる動物達は、朝屋外へ放たれるのを待ちかねています。普段はノッシノッシのシロサイも軽やかな足取りで駆けて行きました。

 ライオンもサファリバスの近くまで。

 感激したのはゾウ。巨体を揺らしながら屋外に駆けでると、良く響く泣き声で”パオーン”と一声を上げるのです。

 エサをあげられるのですが、長い鼻でニンジンを掴む時”シュー”という吸い込み音は掃除機のよう。触るとザラザラはしていますが、意外と柔らかなものでした。

 本当に優しい目をしています。

 このツアーは開園前なので8:40amに集合です。お隣にはパンダが見れる《ふれあいコース》に参加するご夫婦が。笑ってはいけませんが、この帽子でソワソワしている姿を見ると”動物園って素敵”って思ってしまうのです。

 前日は北隣の田辺市のホテルに泊まっていました。ここには何度か来ましたが、やっと太平洋に沈む夕陽を見れました。

 日没時刻は調べていたので30分前からバルコニーに座っていました。漁船が前を横切るのを見ているだけでもため息をつきたくなります。

 実は知人から”日記に書いてた温泉を予約したよ”とメールがありました。”良く書きすぎたかな”という気持ちが無いではありませんが、”良かった”を共有出来るのは嬉しい限りです。これからも誇大表現禁止でいきますので、宜しくお願い致します。

帝王を聞き入れなかった父

 さらっと読めて、とても面白かったので一冊紹介します。

 『天才は親が作る』 吉井妙子 著 (文藝春秋)

 アスリート自身ではなく、その家族のインタビューを中心に構成されているノンフィクションです。アスリートは、松坂大輔、イチロー、清水宏保、里谷多英、丸山茂樹、杉山愛、加藤陽一、武双山、井口資仁、川口能活の10人。

 人並みに子供の将来には夢を見ますが”なんとかトップアスリートに!”と思っている訳ではありません。

 しかし、強靭な体と精神力を培った過程には興味があります。家族が語る話は大変興味深いものでした。

 ほとんどの家はごく普通の家庭です。その辺りに焦点をあてた本とも言えますが、特別裕福で幼い頃から英才教育されていた訳では無いのです。

 その中で、世界のトップレベルまでたどり着いた共通点は、親が子供を良く見ている事に尽きると感じました。

 イチローの父は、小学3年から6年までは毎日一緒に練習し、高校卒業まで欠かさず練習を見に行きます。中学生の時、イチローは監督からバッティングフォームを矯正する指導を受けます。

 二人でフォームを創り上げてきた父は”バッティングフォームだけは変えないように指導していただけませんか”と監督に願い出ます。

 プロに行ってからも、同じ場面はやってきますが、今度は自らそれを拒否します。その結果2軍に落とされたりもしましたが、聞き入れていれば現在は無かったかもしれません。

 アマチュア時代から輝かしい実績を残していた、プロゴルファー丸山茂樹。中学生の頃”帝王”ジャック・ニクラウスに直接指導を受ける機会を持ちます。

 そこで非力さを補う為、父が考えたストロンググリップを直すよう言われるのです。ところが”天才の言葉はそのまま受け取ってはいけない”という父の信念のもと、それを拒否するのです。

 二人の父はその道のプロではありません。成功者の言う事を聞かないほうが良いとは思いませんが”一番見ているのは自分だ”という信念が行動の源なのだと思います。それは愛情の深さと言い換えてもよいかもしれません。