帰郷

 先週末は、岡山県倉敷市と、香川県まんのう町に帰っていました。それぞれ父と母の郷里なのです。

 お盆の混雑期を避けての墓参りが目的。両親の里が遠い私達にとって、お盆の恒例行事です。まずは岡山から、両親、私の家族4人、弟家族4人の総勢10人のちょっとした団体旅行です。

 父方の墓地は、瀬戸内海を見下ろす山腹にあります。

 汗を流しながら裏山に登り、ウチワで蚊を追いやりながら線香に火を。

 墓石に水を掛けながら「こっちはお爺ちゃんの親やったっけ……」と。

 毎年同じような会話ですが、それもまた良いものです。

 お参りの後、父の生家に寄ってきました。祖父は材木店を営み、晩年まで木を触っていました。

 祖母は90歳を超え、足こそ弱り気味ですが、食欲も旺盛です。耳が良いので、会話もほぼ支障ありません。

 5ヶ月になる長女は初対面でした。祖母が分かるうちに何とかと思っていたので、本当に良かったです。

 その後、瀬戸大橋を渡って、香川県へ。

 母方の墓地は、船の神様、金毘羅さんのある象頭山を望みます。

 お参りを済ませて、祖母に会いに行きました。85歳になります。

 頭はしっかりしているので「よく食べ、よく寝、頑張って歩く事」を約束して、後にしました。

 その後は第二の目的地、newレオマールドへ。今回はここで一泊です。

 一旦破綻し、再生したテーマパークです。香川県の山間部だけあって、敷地は広々として、混雑もそれほどではありませんでした。

 弟の長男とウチの長男はともに3歳。暑い中、お祖父ちゃんお祖母ちゃんと勇んで出掛けていきました。

 帰りには、讃岐うどんを食べに。

 この辺りは特に激戦区です。しかし地元の人は有名店を嫌います。母の弟、私の叔父に新しい店を教えてもらいました。

 琴平電鉄の栗熊駅の向かいにある、香川屋本店。

 生醤油うどん大370円。ぶっかけうどん小なら260円。

 味と金額は満足ですが、店舗内に香川ならではの風情はありません。一店舗だけなら、やまうち山下あたりを勧めます。

 祖母2人は80代半ばと90代ですから、昔のような元気はありません。それでもやはりたった2人の祖母。会えるだけで、愛しいのです。

今度は西日本一

 再び大阪市営交通局の大阪周遊パスを買いました。色々な施設の入場券が付いて、地下鉄バスも乗り放題で2000円。結構気に入っています。

 今回は涼を求めて、天保山から大阪湾クルージングのサンタマリア号へ。

 隣の海遊館はもの凄い行列でした。炎天下の行列は見るのも気の毒な程。かなりの人がサンタマリア号に変更していたような気がします。

 わずか50分間ですが、つかの間の船旅気分。

 二次破綻の危機など、何かと話題の多いWTC(ワールドトレードセンター)コスモタワーは天保山の南対岸にあたります。

 左手に見えるのはミズノ本社ビル。

 振り返ると、海遊館、サントリーミュージアムを海から望みます。

 神戸のポートアイランドで話題のイケア。郊外型の家具ショップです。

 大阪の鶴浜店はこの8月1日オープンです。

 その後、地下鉄で海をくぐって南港のWTCへ。

 WTCコスモタワーの展望階は55階。西日本一の高さで256m。

 最近高い所ばかり行っていますが、ここの展望フロアは腰が引けるくらい怖かったです。

 写真では分かりにくいのですが、斜めになったガラスの壁が、足元からせり出しているのです。

 サンタマリア号1600円、WTCコスモタワー展望台800円ですが、周遊パスで無料。

 電車代と合わせると3000円以上の価値があります。お金の話しで何ですが、お得感はとても大事です。

 話しには一切関係ないのですが、今日7/28はナニワの日。私の誕生日です。38歳になりました。

 20代後半、30代前半、30代中盤とそれぞれ違った感慨がありました。不惑まであと2年。今日まで元気でいられたことに感謝し、これからも元気に、頑張って精進して行きたいと思います。

続く、大阪の夏祭り

 「境内の中の家」の神社へ行って来ました。夏祭りだったのです。今週末は天神祭り。大阪の夏もいよいよ本番です。

 参道は屋台がビッシリです。

 この込み具合が気分を盛り上げます。

 拝殿ではお神楽が。

 私たちも暑気払いにご奉納させて頂きました。

 この表現で合っているのか、神主さんに聞いておけば良かったと思っても後の祭り。

 長男はこの日も人形すくい。ゴーオンジャーを狙います。

 前回より更なる集中力をみせて、成果は7体ほど。

 親バカですが、上手いものだと関心します。

 破れたらおしまい。引き際は潔く。

 名物、子供みこしがやって来ました。

 こんな時はやっぱり肩車。父も張り切るのです。

 しかし、ただのゴム人形に棒を刺すだけで子供がこんなに喜ぶとは。

 見つけた人は、よっぽどの子供好きか、骨の髄まで商売人のはずです。

続・港、横浜

 一昨日に梅雨明け宣言。今日は海の日で休日。昨日の大阪は37.1℃になりました。今日も暑くなりそうです。

 前回に続いて横浜です。

 日本一高いランドマークタワーは296m。「天国に一番近い展望台」という文句に誘われて上ってみました。

 日本一早いエレベーターは時速45km。1000円という料金にも関わらず、結構な人数が訪れていました。

 インターコンンチネンタルホテルを大きく下に見下ろします。

 展望階は273m。

 南には海沿いの山下公園。右奥には、海の見える丘公園も見えます。

 知らない街に来るというのは、なかなかワクワクするものです。

 横浜ベイブリッジは、夕暮れのほうが良いかもしれません。

 ♪横浜~、たそがれ♪というくらいですから。

 誰の歌だったか、古すぎますか。

港、横浜

 今日は出張で横浜に来ています。

 大阪府の人口を抜いて全国第2位となった神奈川県の県庁所在地。日本一高い横浜ランドマークタワー、横浜ベイブリッジ、中華街などなど。なんとなく歌詞に良く出てくる気がします。

 やはり港町独特の風情を感じます。しかし近頃の日本はどこも暑い。

屋上プール

 弟の家には屋上があります。

 夏にはプールを出しているので、長男を連れて遊びに行ってきました。これが結構大きくて本格的なのです。

 タツノオトシゴからは噴水がで、滑り台の滑りを良くします。

 これが尼崎の「コストコ」で2、3千円で売ってるそうです。

 コストコはアメリカのスーパーチェーン。クライアントにも何人かファンがいました。

 量も多く、安いので、年会費4,200円をどう考えるかだけでしょうか。ちなみに駐車場もアメリカンサイズとのこと。

 屋上では、3歳、3歳、10ヶ月で小一時間遊びまわっていました。

 下階に下りて、クワガタを皆でつつきまわしていました。

 セミの鳴き声もうるさくなって来ていよいよ夏本番です。

 市街地の住宅で、大きなプールを置くのは大変です。そういう意味で、屋上は使い勝手の良い屋外です。

 しかし屋上は一般の屋根と比べると高くつきます。防水をした上で、歩けるような構造体が必須で、古来よりの木造建築には無かったものです。

 少し専門の話をすると、19世紀の前半に活躍した近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエは「新しい建築の5つの要点」として以下を上げています。

 「ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面」

 屋根の上は、近代建築になって手に入れたエリアと言えるのです。

 現実的な話もすると、屋根を一般形状にするか、屋上にするかは、相当なコスト差があり、大きな分かれ目です。弟の家もご多分に漏れず、金額を合わせるのに随分苦労をしました。私が設計したので良く知っています。

 家を創る時、どんな選択をするにしろ、悪い結果になることはまずありません。何故だか分かりませんが、希望、コスト、いろんな条件を突きつけられ、真剣に悩んだ結果は必然と言えるのかもしれません。

 この家の屋上も、有って然るべきだったのだと思います。

進水式

 普段はバタバタしているので、仕事以外の時間は家族サービス。大概の父親はそんな感じでしょうか。私も同じで日記は家族の話ばかり。

 それもままならない時は、家族サービスなのに両親に手伝って貰うという。そんな甘えた事が許されるかは別にして、この日曜日、父、私と長男、義妹と甥っ子で海に行っていました。

 天気は晴れたり曇ったり。初泳ぎには丁度良い天気です。

 目指すのは大阪府南端、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島あたり。岸和田の港から1時間ほどです。

 まずは付近で釣り。メバル、ガシラ、キス、チャリコ、ベラとこの日は大漁でした。

 その後、磯遊びをするのに、付近の小島に上陸しました。

 今回の目的は、子供専用上陸船の進水式です。

 何を思ったのか、父がある日作り始めたのです。廃材を使った完全お手製ですが、しっかり浮きました。

 共に3歳の従兄弟同士はご満悦。

 この小船、互いの名前を取って「悠仁丸」と命名されていたのです。

 箱メガネで海の底をのぞいたり、オールで海底を突付きまわしたり。

 最高のおもちゃです。

 ちょっと引いて見ると、テンション、スケールがよく分かります。

 船の上には危険がいっぱいだし、行き帰りに船で1時間も揺られるのは大変です。

 しかし、海と濃密に接する事ははバイタリティーを養うと思うのです。

 この船からは私が感じたこともない愛情を感じるから不思議です。既製品のパラソルが2点でピッたり固定されるような細工は、以外に手間が掛かるものですから。

夏が始まる

 先週の後半は、梅雨明けを思わせる晴れ間が広がりました。7月も2週目に入り夏祭りのシーズンです。今年初は近所の神社へ。

 長男は年が明ければ4歳になります。

 昨年までは「あれがしたい、これがしたい」に、お金持ってないなど、卑劣な手で誤魔化して来ました。

 今年はそうも行かない雰囲気です。

 屋台を見て周り、金魚すくいと迷った結果、スーパーボールすくいをすることに決定。

 1回300円です。高いといえば高い。安いと言えば安い。

 屋台でお金を使うのは初めて。いきなり破ってしまうかと、若干緊迫した感じで見ていると、意外と上手いのです。

 「1回だけ。破れたら終わり」と散々聞かせたので、ゆっくりと、手付きは慎重です。迷惑なくらい時間を掛けて、9個すくい上げました。

 どこまですくうんだろうと見ていると、10個目は大きなスーパーボールに挑んで破ってしまいました。

 店のおっちゃんが「僕、ありがとう!」と背後から、5個入りの袋を出して来ました。何個とっても貰える数が決まっているみたいです。表示義務を怠っています。

 「折角狙って取ったんだからと、この中から5個選ばして」と私。一瞬迷った感はありましたが、交渉は成立。もしかしたら浮くのは高いのかもしれません。

 「当たり前でしょう。欲しいのを狙って、すくってるんだから。全く分かってないな」とは言いませんでしたが。

 私が買ったお好み焼きは300円。去年は250円だったかな、小麦粉上がってるもんな。と、日記を調べるとありました。2年前は200円で5枚買っていたのです。

 その時は一枚買いました。

 時間も気分も違うとはいえ、300円なら1枚、200円なら5枚。消費は冷え込む訳です。ある新聞で平均的な家族が、この物価上昇で増える負担は5000円弱。実際の上昇分もありますが、気分のほうが大きいかもしれません。

 これが1億3000万人に起こると仮定すると、大きな影響があります。エアコンは設定を1℃上げるごとに、電気代は-10%。細かいところで頑張って行きましょう。

北浜あたり

 先週末は生憎の雨でしたが、私は北浜へ。

 水の都、大阪を象徴するのが大川。中心地を東から西へと流れ、大阪湾に注ぎます。

 その中州が大阪市役所、中央公会堂のある中之島。北浜はその南東部に位置します。

 中之島とは難波橋で繋がり、欄干には2匹の狛犬が居るので別名ライオン橋。八百八橋を象徴する橋と言えるかもしれません。

 東には口を閉じた吽型像。

 西側は口を開けた阿形像。阿吽となっている訳です。

 後ろには雨の梅田。中央公会堂も見えています。

 堺筋を南に振り返ると左手には大阪証券取引所。秀吉の時代から大阪経済の中心地でした。

 「北浜」の由来には 二 説あるようです。

 ひとつは「船場北の大川に沿った浜」、もうひとつは「大川前の店が全て北に向いていたから」という説。

 辺りには明治終わりから、大正、昭和初期にかけて建った近代建築も多く残っています。

 まずは高麗橋野村ビルディング。 安井武雄による設計です。昭和2年築。

 新井ビルは旧報徳銀行大阪支店。大正11年。

 1階には「五感」という有名なお菓子屋さんが入っています。結構美味しい。

 生駒時計店は昭和5年。なかなか愛想のある建物です。

 旧三越の後には、日本で一番高いマンションが建設中です。

 このマンションの一室を改修する計画をしているのです。

 「建つ前から改修とは」となるかもしれませんが、意外と多いらしいですよとは、クライアントの弁。

 高さ209m、54階建て。奥においやられている浴室を窓際にもってこようという計画です。

 大阪城を眼下に。さて、どんな眺めになるのか。