カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

4時間の山道はワクワク時間だった‐2106‐

金曜日の仕事が終わり、急いで大阪を発ったのが20時半頃。

南阪奈道を五條ICで降りて、十津川から新宮へ抜ける168号線を南下します。

そのまま熊野市まで行って311号線に乗り換え、169号線で瀞峡の横を抜けるように北上すると下北山村です。

下北山村の池原ダムに到着したのは24時頃。3時間半ほど掛かりました。

仮眠して、翌朝トボトスロープから湖上にでるのが私の休日ですが、今回釣りはお預け。仕事にやってきたのです。

最後に来たのが昨年11月だったので約半年振り。

知り合いと何人かに会い、いそいそと準備をする姿を横目に、所要を済ませて現場へ向かいます。

この計画の相談を受けたのは、コロナが明けた3年前の春でした。

本当に様々な課題を乗り越えて、ようやくここまでやってきたのです。

先日クライアントから、着工時の写真を送って貰いましたが、この日は建築会社の社長も交えた3者での定例会議1回目でした。

重機が搬入されていました。

会議は13時からなので、現場の様子をカメラ、ビデオで撮影します。

半日撮影の時間を取れることは稀で、ある意味贅沢ともいえます。

重機がもち込まれ、電気屋さんは配線を外しているところでした。

天気は最高で、早速ドローンで周辺を、そして内部も撮影します。

リノベーションは出来上がっていく過程がダイナミックで一番面白いのです。

『 建築家・守谷昌紀TV』にUPするつもりなので、よければご覧下さい。

15時過ぎまで打ち合せして、そのまま大阪に戻ります。

帰りは距離的にショートカットできる425号線で十津川まで抜けることにしました。

一度通ったことがあるので、快走ルートではないがどうしようもない酷道(ひどい道路という意味)ではないことは把握していました。

それでも、アップダウンはかなりあります。

頂上付近、1車線の白谷トンネルを抜けると一気に視界が開けました。

快晴なら気持ちよさそうなところです。

気温も低く、まだ桜が咲いているところもあります。

ガードレールが老朽化していたり、それなりの大きさの石が転がっていたりもします。

この付近はやや広いですが、狭いところも結構ありました。

時間は少し早くなりますが、私的には大回りの311号線、瀞峡経由かなと思っていました。

30年前に池原ダムに通い始めたころは、169号線も工事中のところばかりで、川の西側から対岸の仮道路へ誘導されたり、1車線のところもあったりで、4時間近く掛かっていたと思います。

2003年に伯母谷ループ橋が完成してから、一番厳しい峠越えがなくなり、2時間時代にはいりました。

時間が掛かることが嬉しいとまではいえませんが、ゆっくり考え事をする時間を、3時間半貰ったと考えれば、それはそれで価値があります。

何より、若い頃は4時間の山道運転を大変と思わず、むしろワクワクしながら通っていたことを思い出していました。

色々な経験をし、喜びが目減りすることを「知恵の悲しみ」といいます。

そういった部分も勿論ありますが、心はできるだけフレッシュでいたいものです。

どのくらいの頻度で通えるかは分かりませんが、折角なので、仕事と釣りを織り交ぜて書いていければと思っています。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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脱レベル4、各プロジェクト一斉始動‐2105‐

久しぶりに朝のジョギングにでると、小さなお子さんの手を引くお父さんを見かけました。

新小学1年生を学校まで送り届けるところでしょうか。

ついこの間まで空き地だと思っていたこの場所。気が付けば、新築ビルがほぼ完成していました。

正月あたりから、ろくに走れていなかったのだと思います。気が付けば新年度も2週間が過ぎました。

外務省は、海外の危険レベルをWebサイトで公開しています。

レベル1 十分注意してください。
レベル2 不要不急の渡航は止めてください。
レベル3 渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
レベル4 退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

これになぞらえて、社内では仕事の緊急事態度をレベル1~レベル4で表現しています。

自分の中に基準があり、レベル2になると20時より早く帰ることがなくなります。

レベル3になると朝のジョギング時間と休日も仕事にあてます。

レベル4になると、24時前に帰ることが無くなります。

外務省にはありませんが、レベル5になると朝方まで……といった感じです。

丁度今日から、フルリノベーションの現場がスタートです。

クライアントから写真が届きました。

距離が遠いのと、道路事情も極めて厳しく、現場監理の回数が限られるかもしれません。

それで、クライアントご夫妻に無理を言って写真をお願いしたのです。

こんなものまで出てきたそうで、今週末には現地へ確認に行ってきます。

またゲンバ日記で紹介したいと思います。

こちらは、昨年秋にスタートしているクリニックの開業計画です。

プレゼンテーション時のCGなので、プランは変わりましたがコンセプトは変えていません。

5社コンペの中で選んで貰ったのですが、参加者の中にはクリニック専門の会社もありました。

ドクターがスタッフに相談すると、これでは動線が……という意見も多かったそうです。その中で、コンセプトを重視して私の案を選んでくれたのです。

なので、絶対にその期待に応えなくてはなりません。

現在は、実施図面が完成し、競争見積りがスタートしています。

最後は、金額調整の最終局面を迎えている住宅の模型です。

金額が決着すればいよいよ工事開始というところまでやってきました。

どのプロジェクトも簡単に進んだことはありませんが、中盤の山場を迎えています。

クリニックの実施図面がUPした段階で、緊急事態度をレベル4からレベル2に引き下げ、ようやくジョギングに出られるようになりました。

しかし、来週にはプレゼンテーション、サブプレゼンテーションを控えている計画もあります。明日からまたレベル4に引き上げるかもしれません。

大変だ、大変だと言っているのは格好悪いのですが、大変を楽しむアイテムが緊急事態度なのです。

相変わらずスタッフは妻だけですが、現在オープンデスクに女の子がひとり参加中。

現有戦力で勝ち続けるのが名将なので、プレーイングマネージャーでもあった野村監督にあやかってみます。

不器用に徹すれば最後には勝つ。

本当に信じているので、徹しきりたいと思います。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

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なにくそ‐2092‐

今日は、何でもある尼崎へ行っていました。

JR神戸線で移動です。

何でもあるだけあって、企業も色々。

グリコ。

そしてヤンマー。

横のグランドにはセレッソの横断幕が。

ここはサッカースクールの練習場のようです。

そして昔ながらの工場街。

やっぱり何でもある街です。

今日は尼崎市役所行きなので、一駅西の立花まで。

これまでに来たことがあるのか分かりませんが、立派な駅前です。

ただちょっと歩くと下町感満載です。

意外に道が広いことに驚きました。

市役所はちょっと遠くて、歩いて10分と少し。

昔ながらの市役所といった感じでした。

クリニック開業の相談で、アポイントを取っていました。

私は建築のことしか分かりませんが、行政と民間では、なかなか互いの視線は重ならないものです。

クライアントの代理人として相談するのですが、やや解釈が違っていました。

どうするべきか考えながら、大阪駅まで戻ってきました。

全て民のお金ですることなのに、様々な法規制を受ける建築は稀なジャンルだと思っています。

同業と話する時は「そうだよなあ」となりますが、他の仕事をしたことがないので、本当のところは分かりませんが。

大阪駅をエスカレーターで移動していると、何かの匂いが鼻孔に届きました。

菜の花でした。

若干油分を含んだその匂いは、お世辞にも良い香りとは言えません。

しかし、間違いなく春の匂いでした。

昨年の春に亡くなった、元西鉄の強打者で「怪童」と呼ばれた中西太さんは、指導者としても一流でした。

メジャーリーグでも活躍した、若き日の岩村明憲さんのヘルメットに「何苦礎」と書いたそうです。

何ごとも苦しい時の経験が自分の礎をつくる

岩村さんはそこに魂をつけ、何苦礎魂を座右の銘としたのです。

経験的にもよく分かります。

私も何苦礎魂で何度でも突破したいと思います。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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ワンちゃん大好き、ワンダフルハウス‐2089‐

建築設計は、快適、デザイン、安全に加えて、法規、条令のクリアも必須です。

普段の暮らしの中で、法律を意識することはあまり無いと思います。

よほど悪いことを企んでいない限り……

この日は、八尾市役所へ関係部署への書類を提出してきました。

スタッフがいる時は、私が出向くことはまずないので、かなり久し振りに役所を回っています。

八尾までくると、山が近いことにいつも感激するのです。

JR八尾駅の窓の衝突防止シールは、なんと枝豆。

一般的には丸い銀のシールですが、これはステンレスを切り出した上級品でした。

クライアントが近くに住んでいるので、ご自宅にお邪魔しました。

2匹のチワワと一緒に暮らしますが、そのハンガーを採寸してきました。

かなりの枚数があるので、2列にハンガーパイプを取り付けられるか、確認しておきたかったのです。

このサイズなら可能な感じ。

真珠のような装飾のある可愛いハンガーです。

ただ、一般的なハンガーの直径は32Φで、それでは掛からないことが分かりました。

建築は、小さなものを大きくすることは、比較的簡単なのですが、反対は苦手です。

折角の造り付けの家具の内側に、要らぬビス穴ができてしまうところでした。

そういえば、ダイソンも壁付けではなく、スタンドで充電していると聞いていたので確認です。

通常より背が高く、あやうくこちらも入らなくなるところでした。

色々な経験が、リスクを嗅ぎ分ける嗅覚を研ぎ澄ましていきます。

恰好をつけて書きましたが、それだけ痛い目に会っているか、冷や汗を流したことがあるのですが……

ワンちゃん大好きのご夫妻が、楽しく暮らせるワンダフルな家になりますように。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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「ひのとり」で行く名古屋旅<後編>プレミアムシートで挽きたてコーヒーを‐2079‐

えべっさんも終わり、松の内も終了。

2024年の1月も、あっと言う間に後半戦に突入です。

近鉄特急「ひのとり」で行く名古屋旅はクリスマス前の12月23日。

ひつまぶしを食べた前編で終わっていました。

少し時間が空きましたが、後編は名古屋市役所前からスタートです。

熱田神宮から地下鉄で名古屋城まで戻りましたが、以前は「市役所前」という駅名だったと思います。

それは分かりやすくて良いのですが、有料エリアに入らないと、名古屋城があまり見えないのは残念。

ゲートの隙間から、まるで盗み撮りです。

東へ歩いて行くと、ネオ・バロック様式の名古屋市市政資料館が見えてきます。

以前は裁判所だった建物ですが、この前にある信号が凄いのです。

普通、押しボタン式信号は結構待たされるもの。

ですがこの信号、ボタンを押した瞬間に、赤に変わりました。

何かの間違いかなと思い、もう一度試しても同じ結果。

右折の早曲がりで知られ、「名古屋走り」という言葉もありますが、せっかちな名古屋人でも、この信号ならイライラする必要もありません。

かなり衝撃的でした。

このあたりは、武家屋敷が立ち並んでいたエリアでもあります。

「文化のみち二葉館」は、「女優第1号」と言われる、川上貞奴と「電力王」福澤桃介が暮らした和洋折衷住宅です。

福澤桃介は福澤諭吉に気に入られ、婿養子となった人。

川上貞奴は人気の芸妓でしたが、海外公演をきっかけに、日本初の女優となりました。

有名人同士のビッグカップルということになりますが、2人に相応しい、華やかな建物でした。

周辺には、古い建物が多く残っています。

こちらは自動織機で知られる、発明王・豊田佐吉の弟が住んだ豊田佐助邸。

1923年の完成ですから大正12年。

カトリック主税町教会の聖堂は1904年の完成なので明治37年。

このあたりは、戦争時の空襲が少なかったのでしょうか。

夕方になり、名古屋駅まで戻ってきました。

向かいに建つ、モード学園スパイラルタワーズは2008年の完成。

設計は日建設計ですが、いつ見ても圧巻です。

まだまだ紹介したい建物が多くありますが、またの機会に。

帰りの「ひのとり」がホームに入ってきました。

帰りは、プレミアムシートが予約できたのです。

レギュラーシートがプラス200円で、プレミアムシートが900円。

これだけゆったりしていたら、その価値は十分あると思います。

すぐ横にコーヒーサーバーがあり、挽きたてコーヒーが200円。

慣れた人は、マグボトルで購入している人もいました。

私的にはスタバよりこちらの方が好みです。

名古屋を16時に発ち、ゆっくり大阪まで帰ってきました。

子供が小さい時は、車一辺倒でした。

最近は夫婦2人で移動するなら、電車もいいなと思っています。

車は全てが自由ですが、電車には時間の自由はありません。しかし、空間の自由があります。

フェリーなどもそうですが、この魅力は大きいものです。

次に出掛けられるのは、2月の連休どちらかかな……などと夢想しています。

折角寒いので、久し振りに雪山もいいなと思ったり。そうなると車になりますが。

いずれにしても、「ひのとり」はとても気に入りました。

何より格好良いので、動画も上げておきます。

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建築家・守谷昌紀TV 光庭で木の葉が揺れる「伊東内科クリニック」

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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2023年 暮れは元気にご挨拶‐2073‐

本日から、1月4日までの冬季休暇に入りました。

昨日まで打合せがびっしり入っていたので、先程年賀状を書き終え、投函してきました。

「今年も目一杯働いた」という充実感に少し浸りながら、2023年を振り返ってみたいと思います。

1月 飛び石に見る、クライアントの本気 IN「あの森のOHANA」‐1977‐

2022年の1月に、オープンした「あの森のOhana」

クライアントの本気を、1年点検で確認してきました。

2月 姫路の黄そば‐1983‐

8月1日にオープンした「ささき整形外科デイケアセンター」

定例打合せに何度も現地へ足を運びました。

その際の、ささやかな楽しみだったのが、姫路のえきそばでした。

えきそばだけでなく、「姫路の黄そば」は現地のソウルフードでもあったのです。

3月 祝・合格 盆と正月が一緒にやってきた‐1987‐

18歳の誕生日を迎えた長男が、無事第一志望の大学に合格してくれました。

誕生日に合格が分かり、我が家は盆と正月がやってきた以上の歓びに沸き返っていました。

そう言えば、すでに帰省して、高校時代の友人と我が家で忘年会を開いているはず。

東京での4年間を、実りのあるものにして欲しいと思います。

4月 真実はそこにあった?‐1998‐

 『かんさい情報ネットten.』に出演しました。

浅越ゴエさんの「お役に立ちます」というコーナーでしたが、テレビの現場は本当にマンパワーで持っていることが良く分かります。

5月 『住まいの設計』と「建築家」の関係‐2010‐

これまでに7軒の住宅を掲載して貰った『住まいの設計』が、63年の歴史に幕を下ろしました。

元編集長・鈴木さんのfacebookで知りましたが、本当に残念です。

「地元建築家がガイドする名建築」で、ナビゲーターに選んで貰ったことは本当に光栄でした。

休刊となってしまいましたが、私は紙の力を信じています。

6月 イメージのど真ん中を射抜けるよう‐2021‐

半地下の音楽室のある「没頭できる家」

完成は3月だったので、3ヵ月点検がありました。

音楽室に加えて、キャンプ場もあるこのお家。

竣工写真も上がっているので、はやくWebサイトを完成させなければ……

7月 テレビの中は歳をとらない‐2023‐

『大改造!!劇的ビフォーアフター』に出演したのは11年前ですが、時々BS等で放送されているようです。

それを観た人が連絡をくれ、知ることが多いのです。

工事関係者の人たちにも、作品集と共にテレビ番組のDVDを渡すことが多いですが、その映像を観て「若いですね~」と言われました。

もちろんテレビの中の私は歳をとりません。

8月 8月24日(木)朝5時、あの事件を目撃す‐2038‐

メジャーリーグにおいて、ウィンターシーズンの話題を全てさらったと言ってよい、大谷翔平選手のドジャース入団でした。

結果的に2度目の満票でのMVPも獲得するのですが、投手としての最終試合となった試合は衝撃的でした。

しかし、その後の試合でホームランを打つのです。

野球少年だった私も含め、全ての野球ファンに元気を与えてくれます。

来年、打者に専念した大谷劇場もまた楽しみです。

9月 ドローンの国家資格を取得して、3ヵ月内のバージョンアップを目指す‐2043‐

「3ヵ月内のバージョンアップがなければ、経営者として失格」とは、始道塾塾長の恩田さんの言葉です。

ドローンの国家資格を取得すべく動き出したのが9月でした。

釣り仲間の知人に紹介してもらったNCN DRONEの皆さんには本当にお世話になりました。

10月 還暦から3年勝負!のち、葛城の古民家で、十割そばと絶品天ぷら‐2056‐

1年前、偶然橿原市の信号で止まった所にあった「蕎麦屋 玉竹流」

入ってみると、とても美味しかったのです。

南阪奈道路の葛城IC近くに移転オープンした「十割そば 玉竹」は、料理、空間ともグレードアップしていました。

絶賛してお勧めいたします。

11月 変わる天王寺、西成。ただ、オールのっぺり反対派‐2057‐

仕事柄もあって、街歩きは大好きです。

創業の地ということもあり、愛着もひとしおな天王寺エリア。

西成も合わせて歩いてきましたが、良くなったところ、悪くなったところと、愛憎半ばといったところです。

ランドマークだった建物には是非敬意を払って改修してもらいたいものです。

12月 これは本物のロックだ!‐2071‐

ネットニュースをきっかけに初めて聴いてみた「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント)」。

ダルビッシュ有選手の言葉を借りるなら、控えめに言って最高でした。

「没頭できる家」の音楽室で、高校の時以来でドラムを叩かせてもらいましたが、この歳になって、ロックに心震えることは想像していませんでした。

12月23日の夜に、私のホームレイクである池原ダムすぐ横の国道で、土砂崩れが起こりました。

1人の方の身元がまだ確認されていない状況で、ご家族の気持ちを考えると、本当に心苦しい年末になりました。

これが私だった可能性も十分にあり、尚更です。

2023年は、コロナ後1年目と言って良いと思います。

沢山のオファーを頂き、多くの新規プロジェクトが進行中で、大きく時代が動き出したことを実感します。

いつ、どこで、何が起こるのか分からないのが人生です。

元気に働けていることに心から感謝して、身を粉なにして働く覚悟ですし、私にできることはそれだけです。

今年も残すところ3日となりました。

本年も、「ゲツモク日記」「ゲンバ日記」、また『建築家・守谷昌紀TV』にお付き合い頂きありがとうございました。

2024年も、皆さんにとってより素晴らしい1年となることを確信しております。

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ゆるかわも描く、変幻自在の天才絵師‐2066‐

地下鉄四つ橋線の肥後橋駅から土佐堀川沿いを西に歩いて3分。

筑前橋からは公共建築が連続して見えます。

大阪市立科学館、国立国際美術館、そして大阪中之島美術館です。

日曜日は、朝こそ冷え込みましたが、日中はすかっと晴れました。

2022年2月の開館で、設計者は遠藤克彦さん。

長きに渡るコンペで勝ち取ったのですが、私は初めて訪れました。

中央にあるエントランスホールからとにかく大きい。

4階、5階にある展示室まで、巨大な吹き抜けの中に2本のエスカレーターがあります。

ここまで贅沢に吹き抜けを使っている美術館はあまり見たことがありません。

4階で開催されている長沢芦雪の特別展示を観にやってきたのです。

入口横にはヤノベケンジさんの作品。

アートには、良いとか悪いとかそういったものとは違う次元の価値がある。

そんな感じでしょうか。

朝一番に行ったのですが、最終日ということもあり館内はすぐに一杯になりました。

残念ながら会場内で撮影可能なのはここだけ。

芦雪は様々な動物を描いていますが、群れているものが多くあります。

江戸時代中期、1754年に丹波篠山の下級武士の家に生まれたのですが、幼い頃に淀へ養子に出されています。

その寂しさが、こういった群れる動物たちを描かせたと考えられているそうです。

それまでになかった写実主義によって、日本の絵画を変えたと言われる円山応挙に若くして弟子入りします。

早くにその技術も習得し、奇想の絵師と言われるようになりますが、その転機は応挙の名代として串本にある寺に赴いてからでした。

南紀の温暖な気候がそうさせたのか、無量寺の襖に描かれた虎図と龍図は最高傑作とも言われます。

こちらは前期のみの展示だったようで、是非無量寺まで行ってみたいと思います。

私は長い掛け軸に描かれた、タコの絵がとても気に入りました。

牛の絵にあるように、大胆な構図がとても刺激的ですが、こういった「ゆるかわ」な動物も沢山描かれています。

この絵は、濃い色の背景に、明るく描かれた子犬が2匹。

スポットライトを浴びているような効果があると解説にはありました。

猿や子犬の柔らかそうな毛、きりっと描かれた虎や龍の髭、そしてぬめっとした光沢を墨の濃淡で描き切った蛸。

変幻自在の天才絵師の名に相応しいと、大満足の特別展でした。

1799年、大坂で客死し、45年の人生を終えるのですが、もっともっと彼の絵を見てみたかった気がします。

帰りに北側へ回ってみると、ここにもヤノベケンジワールドが。

「アートには、良いとか悪いとかそういったものとは違う次元の価値がある」と書きました。

このネコちゃんの前で、多くの人たちが記念撮影していました。

楽しくなければアートじゃない。

そう思っているのですが、残念ながら我が家の子供達にはあまり伝わらなかったのが、少し心残りではありますが。

点青三昧

点青=絵を描くこと。三昧=それに打ち込むと。

芦雪はよくこの言葉を好んで使ったそうです。

彼の絵を観て、やはり私はアートが大好きなんだと認識しました。

やる気十分でアトリエに帰って、私も点線三昧です。

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建築家・守谷昌紀TV 境内に暮らすためのコートハウス「境内の中の家」

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絶妙な距離感を‐2062‐

先日、「黒壁の家」へ伺っていました。

自転車置場の屋根が、建物と斜めにつながっています。

その一番手前には80cm角の、開口を設けました。

直下にある、ブルーベリーに光と雨を落とすためですが、葉も色付き、元気に育ってくれていました。

この駐輪場と庭木は、道路との距離感を保つ役割も担っています。

また昨日は、春に竣工した「没頭できる家」の撮影に行っていました。

こちらも、お隣の紅葉が色付き始めています。

丁度、極彩色のタイミングで、これぞ日本の秋、といった風情。

配置を決める際は、それらが借景となるような距離感を探りました。

みっちりと夕景まで撮影してきました。

ご家族も皆さん元気そうで、このお家を楽しんでくれているのが、良く伝わってきます。

近いうちに、その様子をゲンバ日記にUPしたいと思っています。

ご家族の幸せの形を実現するのが私の仕事ですが、思わずため息をついてしまう、心痛いニュースが飛び込んできました。

スケートで2大会連続金メダルの羽生結弦さんが、夏の結婚から105日での離婚を発表したというニュースのことです。

最大の要因は、一般人である結婚相手の方が、家を一歩も出られない程の、取材、スト―カー行為とありました。

2度目の満票によるMVPを獲得した大谷選手、結果を出し続けるサッカー日本代表、パリ五輪出場を決めた男子バレーボール……とスポーツ選手によって、私も含めて多くの国民が楽しませてもらい、日々の活力を貰っています。

それが、トップアスリートに対して、この行為とこの結果です。日本の民度が疑われる程の大事件だと思うのです。

こういった話を聞くと、松井秀喜選手がニューヨークを愛する理由を語っていた話を思い出します。

2009年、名門ニューヨークヤンキースでワールドチャンピオンに輝いた松井選手は、ワールドシリーズMVPも獲得しました。

その日の夜、いつものレストランへ行くと、普段とは全く違った雰囲気で、居合わせたお客さんが皆立ち上がり、拍手で迎えてくれたそうです。

いつも他のお客さんと変わらず、静かに食事していたので、「皆、ヤンキースの選手ということに気づいていないのかな?」と思っていたそうです。

しかし実際には違っており、ニューヨークの人たちは「絶妙な距離間」で接してくれていたと分かりました。

確かこのような内容だったと思います。

過度に、ニューヨークに対する憧れはありませんが、流石は世界一の都市だと、私も感激しました。

日本人同士なら、快適に思っているか、不快に思っているか、目を見るだけで十分わかると思います。

偉大なスケーター、羽生選手の奥さんが、どんな人なのか気にはなると思いますが、ニューヨーカーのようなふるまいができなければ、全てのカテゴリーにおける、超一流の人たちは日本を出ていくことになると思います。

今回の事件が、一部の良識のない人の行為だと思いたいですし、もし「知る権利」などという間違った大儀を振りかざすマスメディアの人がいたとするなら、即刻その職を辞して欲しいと思うのです。

トップアスリートではありますが、28歳の普通の青年でもあります。その幸せを奪う権利は誰にもある訳がありません。

「絶妙な距離間」

私も心しておきたいと思います。

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