カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

一生を共にする友、AJフロア‐2369‐

ひと際注目度が高い、大阪最後の一等地と言われたうめきたエリア。

西梅田はその前に開発されたエリアです。

最近で言えば、JR大阪駅の西に建ったのがJPタワー。

2024年に大阪中央郵便局跡地に完成しましたが、KITTE大阪 と言ったほうが分かりやすいでしょうか。

その向かいには、ヒルトンプラザウエスト、ハービスPLAZA ENT、ハービスPLAZAと並びます。

最も西にあるハービスPLAZAの1階に「ルイスポールセン大阪ストア」が出来たと知り、のぞいてきました。

リッツカールトンのすぐ手前です。

ルイスポールセンと言えば、世界一知られた照明メーカーです。

昨年の3月、近代照明の父と呼ばれる、ポール・ヘニングセンがPHランプを考案してから100年を記念してのイベントもありました。

やはりPH5は美しいのです。

ダイニングで使っています。

今回見に来たのは「AJフロア」です。

1957年に建築家アルネ・ヤコブセンがコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにデザインしたのが「AJランプ」。

そのシリーズの中でも、私が一番気になるのが「AJフロア」でした。

訪問した1週間後「ルイスポールセン大阪ストア」から届きました。

「AJフロア」のポリッシュステンレスです。

その立ち姿だけでも美しい。

しかし照明器具なので、真価を発揮するのは勿論夜。

アイリーン・グレイの「E-1027」と合わせて使っています。

近くでみても惚れ惚れする美しさです。

照明器具としてはそれなりの金額ですが、その下で本を読みながらワインを飲むイメージで、この空間はデザインしました。

これから買うモノは全て、一生を共にする、一生の友となると思います。

誰も話を聞いてくれない時は、話し相手になってください。

そう思うと、なんだか小首をかしげて熱心に聞いているようにも見えてくるのです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■

株式会社 一級建築士事務所 アトリエ m
建築家・守谷昌紀TV
アトリエmのゲンバ日記

上から3年、下から3日‐2363‐

今日の大阪の日の出は5時58分。

彼岸を過ぎ、徐々に遅くなってきました。

大晦日は7時5分なので、まだ1時間も遅くなるのです。

大阪城の外堀越しに見えていたホテルはパティーナ大阪。

アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure』が2026年、世界ベストホテル第1位に選んだホテルで、日本では初めてです。

遠くで見るのと、近くで見るのとでは、随分印象も違います。

北は大阪城の天守閣を見下ろし、南には難波宮跡公園が広がる絶好のロケーション。

快晴時に南から見ると、更に印象は違ったものに。

9月末まで、オープンデスクに参加していたYさんさんが、感想を送ってくれました。

模型作りの細かい仕事に倦むことなく、無事完走してくれたことがまず一番です。

家具作りは、特に丁寧に取り組んでくれました。

建築の模型だけでなく、ちょっと変わった課題も出してみました。

アトリエのトイレに置く、予備のトイレットペーパーを入れるボックス、消臭スプレーを入れるボックスの設計、製作です。

便座を拭くシートを入れるボックスも。

建築に比べて機能は単純ですが、その分考え方がダイレクトに反映されます。

「塊をくり抜いたような」というお題を出していました。

そのヒントを元に、まず図面を描いてもらいます。

4度程描き直してもらい、2度作り直してもらいましたが、とても良くなったと思います。

特に、下から見上げると三角にカットした開口から、存在が分かるトイレットペーパー入れが良く出できていました。

物づくりにおいて、コンセプトの大事さが分かって貰えたら嬉しいのですが。

最終日に少し面談をするのですが、お土産まで準備した上に、スタッフ全員に手紙まで渡してくれました。

大学の先生が「建築の世界には建築家とそうではない人がいる」という言葉を聞いたことが、オープンデスク参加の動機でした。

遠くから見た印象、近くで見た印象、快晴の下で見た印象は全く違います。

アトリエを中から見て、どんなことを感じたのでしょうか。

と、上から書いていますが、こんな言葉があります。

日経新聞の私の履歴書で日本製鉄名誉会長の、三村明夫さんが2024年4月に紹介していたことばです。

人を判断するのに上から見れば3年かかるが、部下として仕えれば、上司の長所も短所も3日で分かるという格言で、自分自身への戒めでもあるとありました。

また、建築設計そのものにも、通用する格言のような気もします。

真面目で律儀な彼女から、学べることは沢山ありますが、真の姿を理解するには3年がかかることになります。

14日間一緒に仕事をした彼女から、私はどう見えたのでしょう。

オープンデスクとは、夢を持った若い人たちに、「初心わするべからず」と教えて貰う機会かもしれません。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■

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アトリエmのゲンバ日記

予防医療はリラクゼーションだった‐2362‐

建築家・守谷昌紀TVで、新シリーズ【Doctor’s Voice】を配信しました。

いつもながら手探りのスタートですが、もしよければご覧ください。

阪急梅田の神戸線に、ラッピング車両が止まっています。

おさるのジョージとのコラボレーションでした。

その車両で、園田へ。

3週間振りに「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」にやってきました。

先日の検査の体験を踏まえて、院長の江口さんとの対談、【Doctor’s Voice】の撮影にやってきたのです。

土曜日の診察が終わり、患者さんが全て帰られた16時半に到着。
何度も一緒に撮らせて貰ったので、3分程打合せをしてすぐに撮影を開始しました。

まずは院長の江口さんに、開院から現在に至るまでの日々を語ってもらいます。

内科は開院時に苦戦するのが普通です。
外科や歯科に比べると、苦痛があまり伴わないのと、高齢の患者さんが多いのが理由だと思っています。

しかし、スタート時から患者さんが来院してくれ、そこに空間や、【ゲンバ日記チャンネル】が貢献していると言ってもらい、本当に嬉しい限りです。

地域に開かれたクリニックを最も表すのが50畳ある待合です。
半径5.5m円形本棚は13mあり、本棚の後ろにはアール状のカウンターがあります。

そこを、中学生・高校生が、受験勉強に使ってく、そこにちょっかいを出す(笑)のが院長の夢なのですが、なかなかそういった学生は少ないとのこと。

これは、とても残念そうにしていたので、中学・高校生の皆さん、是非ご利用ください。

開業の目的のひとつが「高い専門性を活かした予防医療」でした。

超音波内視鏡カメラを、直接胃に入れ、胃のすぐ後ろにある膵臓、胆道を直接画像で検査することで、発見の難しいと言われる膵臓癌、胆道癌を発見することができます。

一般的な内視鏡にエコーがセットされている超音波内視鏡は、通常のものが直径6mmに対して、11mm程あるので、鎮静剤で痛みを緩和するのがとても大切とのことでした。

この検査を求めて、東北や九州から来院された方がいたことからも、その専門性の高さが分かります。

私は超音波内視鏡による膵臓、胆道の検査と、大腸カメラの検査を、同じ日に受けたのですが、検査は眠っている間に終わり、全く苦痛はありませんでした。

膵臓、胆道、大腸とも問題なく、至って健康というお墨付きをもらい、気分は爽快です。

体の中の物を全て出すのはデトックスですし、体の隅から隅までを、ゆっくり眠っている間に調べてもらえるのは、検査というよりは「リラクゼーション」に近い感じでした。

計画時の打合回数は40回を超えました。

おこがましいですが、江口さんは戦友だと思っています。

そのスキル、人柄があれば絶対に、超繁盛クリニックになると思っていましたが、それを少しでも早く実現できるよう、できることは何でもしようと思っていたのです。

対談の中で「やはり人」という江口さんのコメントがありました。
それは、スタッフ皆さんのことを指しての話からでしたが、やはり一番は院長の人柄だと思います。

出来れば30代から。また、定年退職した方も、つい健康管理をおざなりにしがちだとのこと。

予防医療の素晴らしさを知って頂くためにも、是非、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」を体感ください。

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廳の長は、みんなの話をよく聴いて‐2360‐

雲の高度が上がり始め、ようやく秋の気配が漂い始めました。

雲は建物と一緒に見たほうが美しい、というのが私の持論です。

先日、「名探偵コナン」のテレビアニメ2時間スペシャルを観ましたが、作中に出てくる大阪府警察本部庁舎はやはり格好良い。

ご近所さんとなったこともあり、警視庁より断然大阪府警派です。

さすが黒川紀章の設計だけはあります。

ファサードは円筒型に切り抜かれた南東角ですが、らしさがよく出ているのは北側です。

南東角以外の3隅にあるライトタワー。

円錐だったり、角柱だったりしますが、色々な作品で使われてきた、黒川らしいディティールなのです。

大阪府警のワンブロック北にあるのが大阪府庁。

ヤマボウシが赤い実をつけていました。

前に信号には「府庁南」とあります。

しかしエントランス上は「大阪府廳」と旧字体です。

この『廳』という文字は、難しい漢字だなと思っていました。

現在の『庁』は「广 + 丁」で味気ないですが、『廳』は「广 + 聽(聴のつくりなどからなる文字)」だと知りました。

「聽」は、耳をそばだて受け止めることを意味するとあります。

この夏、大阪維新の会は、「大阪都構想」としては現行の24区を4区の特別区とする案を、3度目の住民投票にかけると発表しました。

札幌市は10区、横浜市は18区、名古屋市は16区、福岡市は7区。

横浜市の人口は約375万人と、大阪市の281万人より多いですが、他の市はいずれも大阪市を下回ります。

4区となれば行政コストは下がるのでしょうが、市民の暮らしにプラスがあることは全く想像できません。

何より、2回「それは必要ありません」と民意は示したはずですが……

単に文句を言うだけでは意味がありませんが、この文字に込められた意味を、深く見直す必要があると思います。

アクティブさ、分かりやすさでは、申し分ない現知事ですが、大阪府廳の長である以上、市民の話は耳をそばだてて聴き、真っすぐに受け止めて欲しいと願うのです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

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ボート入庫完了。仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションだ‐2359‐

ことしのシルバーウィークは5連休。

2日くらいは休んでもバチは当たらないだろうと、池原ダムへ。

ススキがわずかに秋を感じさせてくれますが、まだまだ暑い。

トボトスロープは連休中で賑わっています。

水位が高く、駐車スペースが限られますが、上まで一杯です。

6時過ぎに出船し、まずは一番手堅いポイントへ。

9月中旬から10月中旬までが、池原ダムは一番釣るのが難しいと言われています。

前日も最大で42cmと、非常に厳しいと聞いていたからです。

魚の顔を見れないのは辛いので、まずは中層を泳ぐ魚を1本。

30cmくらいですが。

大物を狙いながらも、確実なポイントではとりあえず確実にという戦略。

どっちつかずとも言いますが。

オセロ式に現れた「国民の休日」。

その22日(祝・火)は、終日快晴で、遙か上空を飛ぶ飛行機からの景色も最高だったでしょう。

歳も歳なので、日焼け対策は厳重に。

かなり怪しいのですが。

日没頃まで頑張りましたが、最大は初めの1本で、大物は仕留められませんでした。

岩盤崩落事故があったのは、2023年の12月。

現在は仮設橋で交互通行ですが、この後には3kmにおよぶトンネルを掘削中です。

丁度、「下北山村の古民家」の工事監理時期と重なり、4時間以上かかって通っていたのも、今は懐かしい思い出です。

バスフィッシングに使う愛艇ですが、普段は陸の上に駐艇しています。

ここに来る度、こうしてボートを降ろしてもらい、帰る前に引き上げて貰います。

しかし今回は、ボートをトレーラーに載せて、大阪に戻ります。

人生2回目の牽引ですが、その為に車に「ヒッチ」というものを取り付けます。

愛車ディスカバリーは、純正「ヒッチ」がオプションであり、取り外しができます。

このあたりが、四輪駆動車専門メーカーの強みでしょう。

無事連結完了。

大阪まで120km。緊張のトレイルスタートです。

湖上でみると小さなボートですが、船体だけでも約6m。

トレーラーまで含めると6.5m程あります。

約5mの車と連結すると約11.5m。

途中で止めれる所もあまり無いので、ノンストップで上町まで戻ってきました。

通常なら2時間半くらいですが、超安全運転で約3時間でした。

アトリエ前に止めると、「本当に入るんだろか?」と。
その長さにひるんでしまいます。

大変なのはここから。

トレーラーを連結すると、バックがとにかく難しいのです。

牽引したことがある人なら分かって貰えると思うのですが、大きくハンドルを切るとジャックナイフのように折れてしまい、収拾がつかなくなります。

それで、慎重にガレージの前まで寄せて、あとは人力で。

四苦八苦していると、偶然信号で止まったバイクのおじさんが、さっと降りて一緒に押してくれました。

日本って、本当にいい国です。最敬礼で「ありがとうございます!」と伝えたのです。

何とか、かんとか、奥のスペースに入庫することができました。

ボートは基本的にトボトスロープに駐艇しますが、ゆっくり手入れしたい時だけ、大阪に持って帰ります。

「上町のアトリエ付き住宅 」はリノベーションだったので、このボートが入る位置に外部との間仕切壁、その前に車が入るようシャッター位置を決めました。

クリアランスはそれぞれ50~80mm。われながら、よく攻めたと思っています。

2024年の2月にはじめてこの古ビルを見学に来てから2年半。

ようやくここまでやってきました。

間もなくお待たせしていました大団円です(誰も待っていない?)。

コンセプトは、仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションです。

最後の照明器具が揃ったら、竣工写真を撮りたいと思います。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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大腸、すい臓異常なし。そのまま絶品焼肉へ‐2356‐

阪急園田にやってきたのは、ほぼ2年振り。

駅の北口を出て徒歩3分。

工事中には何度も通った「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」にやってきました。

2024年の9月17日の一粒万倍日に開業したので間もなく2周年です。

蔵書は院長の江口さんとご縁のある方からの寄贈です。

現在、大阪中之島美術館で展示されているフェルメール「真珠の耳飾りの少女」の作品集が増えていました。

今回は私自身が検査を受けるための来院です。

胃カメラ、大腸カメラの経験はありますが、超音波内視鏡は初めて。

前日の夜から当日の昼までに、規定の下剤も全て服用し、準備万端です。

喉の麻酔がちょっと苦かったですが、「前処置スペース」にあるリクライニングチェアの座り心地は非常によく、リラックスして待っていました。

内視鏡室に移動し、超音波内視鏡によるすい臓、胆道の検査、その後大腸カメラによる検査を行います。

検査自体は、それぞれ15分ずつの30分程。

鎮静剤が徐々に効いてくるので、気が付いた時には全て検査は終了していました。

検査自体の苦痛は全くありませんでした。

検査後、鎮静剤が醒めるまで1時間ほどリカバリーエリアで横になって過ごします。

妻も同じ検査を受けたので、その結果を説明してもらいました。

大腸の検査は10年前くらいに一度しました。

最近大腸がんのことをよく聞くので「大腸はとっても綺麗ですよ」と聞くと、まずは一安心。

すい臓がん、胆道がんは初期症状が殆どなく、発見が難しい病気です。

発見が難しい理由は、すい臓と胆道は胃の後ろにあり、検査する方法がかなり限られているのです。

超音波内視鏡は、内視鏡にエコー(超音波)がついており、胃のすぐ後ろにあるすい臓や胆道を胃から画像で診察することができるのです。

院長の江口さんは、これらの医療に長く携わってきた専門家。
夫婦とも問題無しとのことで、さらに安心しました。

ただ「保証期間は2~3年という感じでしょうか」と。

超音波内視鏡と大腸カメラを合わせて1万4千円くらいなので、やはり定期的に受けるべきだと感じました。

至って健康と分かり、そのまま会食へ。

今回は、クリニックのすぐ近くの「焼肉まる喜」さんを予約してくれていました。

まず、ナムル、キムチとセンマイを頼みます。

「花乃牛」とブランドの札がついています。

「大和牝牛」。

こちらは「鳥取いなば万葉牛」。

母の祖父の血統までついていました。

どれもが最高級の黒毛和牛の雌牛で、美味しい以外想像ができません。

ただ、一番驚いたのは焼き方の概念にまで踏み込んでいることです。

この遠赤外線無煙ロースターは、細いパイプに高温の熱湯が流れており、適温で肉を焼き上げていきます。

煙も出ず、焼いた際には起こり得る過剰な焦げは全くできません。

香ばしさを楽しむのではなく、本当の牛肉の旨味を極限まで引き出すことを今もずっと考えていると、店長は言っていました。

極上の焼き肉を頂いた締めは冷麺。

美味しいお肉のフルコースとワインまで飲んで4人で5万2千円程。

もう楽しすぎる夜でした。

ただ、前日の21時から絶食していたからか、かなり酔ってしまい……

店長も一緒に入って貰いましたが、私は完全に酔っぱらいの顔。
お恥ずかしい限りです。

計画時から、絶対に大繁盛クリニックになると信じていましたが、2年が経ちそれが現実となっています。

美味しい料理を食べながら、そんな話しが聞けるのは至福の時間。

その上、健康の後押しをして貰ったので気分的には最高です。

超音波内視鏡は非常に高価なもので、民間のクリニックで備えているところはそう多くないと思います。

オーバーホールではありませんが、一日食事を抜いて、体内の全てを出し切って、検査をして貰うのはとても気分が良いことだと分かりました。

今回の体験をもとに、また江口さんに話を聞き『 建築家・守谷昌紀TV』で配信したいと思います。
ここでお知らせするので、良ければご覧ください。

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「ナヌッバ」と「ナムバ」‐2352‐

御堂筋と千日前通の交差点が「難波」。

北を見ると、右手に大丸心斎橋店、左手に大阪Wが見えています。

真東を見るとなんばヒップス。

壁面には「namba HIPS」の看板も見えています。

完成は2007年で高松伸の設計。

千日前通を渡り、南に下った西側にはホテルロイヤルクラシック大阪。

2020年の完成で、設計は隈研吾。

この地にあった、村野藤吾設計の大阪新歌舞伎座のデザインを踏襲しています。

そして御堂筋は、南大阪からの玄関口、南海なんば駅であり大阪高島屋でもある南海ビルディングに突き当たり、西へクランクして南下していきます。

大阪の目抜き通りだけあって、建築も多種彩々です。

周辺にある、大阪メトロ「なんば」駅のローマ字表記は「Namba」です。

私達が小学校の時に習った時は「Nanba」が正解だったはず。

こちらは、天神橋筋と大川が交差する「天神橋」。

大阪メトロと運営母体が近しい大阪シティバスの停留所は「Tenjimbashi」表記。

「n」と「m」が混在しています。

しかし、道路標識は「Tenjinbashi」と「n」表記。

こうなってくると???という感じです。

日本語の発音をアルファベットで表現するのがローマ字ですが、私達が小学校の時に習った「訓令式(くんれいしき)」と「ヘボン式」という表記方法があります。

「訓令式」は規則に乗っ取ったもので、「ヘボン式」は英語の発音に近い表記方法。
アメリカ人宣教師、ヘボンさんが考案しました。

パスポートを「ヘボン式」で表記するのは、このためです。


「ヘボン式」では、「p」「b」「m」のようにしっかり唇を閉じる音(両唇音)の前の「ん」は「m」で表現します。

英語を習った時「n」の発音は「エンヌッ」といった感じで、唇は離したままでした。

確かに「馬場町」を唇を離したまま発音するのは難しい。

日本語では同じ「ん」で、違いを気にしていませんが、英語的な観点からみると、両唇音の前の「ん」は「m」で表現する方が、音としては正確なのでしょう。

それで「本通」は「hondori」、「馬場町」は「Bambacho」といった表現が混在することになりました。

昨年末、国としても広く浸透している「ヘボン式」を基本とする方針を決定しましたが、先の「天神橋」のように、道路標識は、訓令式が残っていることも多いようです。

難波も、道路標識は「n」でした。

この話、電車で通学している時から気になっていました。

それが、少し前に偶然付けたテレビ番組、『チコちゃんに叱られる』で解説していて、ようやくすっきりしました。

中国における漢字の数は、よく使われるもので3千5百文字、歴史的には10億とも言われているようです。

しかし、日本人が使う漢字、ひらがな、カタカナの組み合わせは無限とも言えます。
日本語の表現の多彩さが、日本人の感性を維持するのに、大きく役立っていると思っています。

しかし、音の滑らかさに関しては、英語が群を抜いていると思います。

母語において英語のシェアは世界一ではないにもかかわらず、世界規模のヒットをする楽曲はほぼ英語です。

意味を深く知らなくても、好きな楽曲が沢山あるのは、その説明にもなると思います。

今回は「エンヌッ」と「エンム」の違いに執着して書いてみました。

インバウンドが日本の経済を支えるなら「ナヌッバ」「テンジヌッバシ」でなく「ナムバ」「テンジムバシ」のほうがちょっとだけいいかなと思います。

道頓堀橋の南にある、はり重の隣にある松竹座は解体が決まってしまいました。

道頓堀通と心斎橋筋の交差点。

東側にミャクミャク様が鎮座していました。

撮影をするインバウンド客も沢山居ます。

表記も「ヘボン式」が基本となりました。

大阪のため、日本のためにどんどんお越しください。

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台湾の旅④ <感激、台北の朝粥・ねじれマンション、さよなら台湾編>‐2350‐

最終日となる4日目の朝も、早めに起きて台北中心部のホテルをでました。

まずはホテルからも近い雙連朝市へ。

基本は屋台ですが、魚も売っています。

スズキやボラのような魚も並んでいました。

路地の奥をのぞくと、「粥」の文字が見えています。

行ってみると、メニューに日本語もあります。
6席しかありませんが「ここで食べてもいい?」と聞くと大丈夫だと。

鶏肉+しらす+ピータンのお粥、85元を頼みました。

これが抜群に美味しい!

店員がボールの中でコトコトと潰しているのはピータンのよう。ピリッと味付けされたしらすとともにそのピータンがいい味を出しています。

食べていると、このお粥を取材した日本の番組の映像が流れていました。
有名店だったようです。

提灯にあった鴉片粥は「アヘン粥」の意味で、そのくらい癖になるのです。
第五家麵線の鴉片粥、看板に偽りなしのお味でした。

台北の東部まで移動し、ねじれマンションを再訪しました。

陶朱隠園(タオヂュインユェン)はベルギー人建築家、ヴィンセント・カレボーの設計で2018年の完成です。

工事は熊谷組が担当したようで、Webサイトに詳しい情報が載っていました。

このマンションのことは情報としては知っていましたが、実物を見たインパクトはその5倍くらいの衝撃でした。

その奇抜な外観とは裏腹に、車もエレベーターで上がれるという中央のガラスシャフト部に、住戸部分がずれながら貼りついているという、意外にもシンプルな形態です。

色々な角度から見てみましたが、その張り出しの大きさはかなりのもの。

それにもかかわらず、不安感を与えないのは、ずれていく距離感が絶妙なのと、連続していることによるものだと思います。

23,000本による緑化に加え、太陽光発電や雨水リサイクルといった環境への配慮も極めて高いレベルで達成しているという、驚くべき建築です。

下層階にわずかに人の痕跡を感じましたが、1戸80〜140億円という価格帯と、購入者への厳しい審査によって、殆ど売れていないという記事も見ました。

微妙な気持もありますが、新たなランドマークとして、この建物の価値を守っていく戦略でもあり、活気ある台湾の象徴でもある訳です。

その名前は、約2500年前、王に命を狙われる程の力を持った中国商人の隠れ家を意味するそう。
言い得て妙ですが、使われてこそ建築とも言えそうです。

すぐ近くには、台湾で一番高い台北101が見えます。

それがかすむくらいの存在感でした。

興奮冷めやらぬまま、MRTで台北の南部に位置する台湾大学へ。

台湾大学社会科学部は伊東豊雄の設計で、2013年の完成です。

キノコが連続するような有機的な柱と屋根の形態は、伊東ならではという感じ。

受付でパスポートを預け、PCで登録をすると入館カードのようなものを借りれます。

暑かった台北で、冷房の効いた快適な図書室で、ちょっと台湾を勉強。

台北で最後の食事は、中心部に戻り四平街番茄牛肉麺へ。

刀削麺をどうしても食べたかったのです。

看板には「日本のガイドブックにも……」という文字まで上がっています。

それでも、刀削麺は衝撃でした。

入り口前で、包丁で切った麺を大鍋に飛ばして入れる様は、見ていて全く飽きません。

レジ横で40元の小皿をセレクト。

入口脇の席を確保。

すぐに出てきました。

トマト牛肉刀削麺180元です。

パスタなら想像できますが、トマトの味つけってどんな感じなのだろうと思っていました。

台湾料理全般がそうでしたが、きつい味ではないのに、飽きずにしっかり食べれます。

トマトの酸味がゴロゴロとした牛肉の塊に非常にあっていて、太目の刀削麺は食べ応え十分。
小皿のナスの煮ものも、日本人が大好きな味つけで、大満足でした。

再びMRTで東へ移動して昆陽へ。

すぐ北には古い街並みが残っており、新旧入り混じった風景が美しい街でした。

少し東にある「台北ミュージックセンター」は、「高雄港クルーズターミナル」と同じくReiser+Umemotoと、台湾の宗邁建築師事務所による共同設計で、2020年の完成です。

貝のようなフォルムと、有機的な開口が唯一無二の外観を形成しています。

最後に訪れたのは、北部に位置する「台北パフォーミングアーツセンター」

レム・コールハース率いるOMAの設計で2022年の完成です。

波打ったガラスが内部からの景色を一変させていました。

もう台湾の現代建築には、圧倒されっぱなしで、台北郊外の台湾桃園国際空港へ向かったのでした。

桃園空港線の台北駅は槇文彦の設計で、2017年に開業しました。

槇文彦は2024年に逝去されましたが、王道を行く日本人建築家の仕事にほっとするのは、私が日本人だからでしょうか。

少し早めに空港へ行き、残った台湾ドルを日本円に両替しました。

高雄の空港は手数料が30元だったのがこちらでは100元。約500円です。

意外に現金が必要な台湾では、結論で言えば大阪で両替するのが最も効率が良かったです。

平日の台湾国内の銀行で両替すればそれが一番ですが、どうしても初めに現地通過が必要になるので、このあたりは参考にして貰えればと思います。

夕焼けとともに台湾とお別れ。

ただ、18時20分の出発予定が18時50分になり、関空に到着したのが22時30分でした。

出国のための移動は全て小走り。

入国審査、税関申告とも先着5名内で切り抜け、預けていた荷物も無いので、全てを23分でクリア。
特に税関申告は、デジタル庁の Visit Japan Web でQRコードを作成しておけば一瞬で通過できました。

ギリギリ23時の終電に間に合いました。

終電の急行かなと思っていたら、22時55分のラピートが出る寸前で、ホームで特急券を買って飛び乗ったのです。

天下茶屋、長堀橋で乗り換え、家に着いたのは23時55分。

何とかその日のうちに戻れました。

コロナ前の2019年の香港行き以来、7年振りに海外へ出ました。

私の写真など必要ないと思いますが、夜市をうろつく56歳を載せておきます。

50歳であれ、60歳であれ、知らない街に降り立った時のワクワクが、何より好きなのです。

しっかり働いて、次はどこへ行こうかと思いを馳せるのです。


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台湾の旅③ <台中から台北、フォトジェニック九份編>‐2349‐

8月8日(土)から8月11日(祝・火)の台湾の旅。

今回は3日目、8月10日(月)の台中から台北編です。

早めに目が覚めたので、予定より1本早いバスを待ちます。

前日は、台湾高速鉄道(THSR)の台中駅から路線バスで中心街に入りました。

1時間くらい掛かりましたが、調べて見ると、急行のようなバスがあることが分かりました。

前日の夕方、念のため下調べに行くと、専用のバス停があるようです。
この格好いい停留所から、「151延」が出発しているのを確認しておきました。

一番前に並んでいたので、乗車する際に「High Speed Raiの駅まで行けるか?」と運転手に聞くと「No!」と。

「んっ?」となりましたが、やむなくその便をやり過ごします。

どう考えても間違ってないよなと思い、次の「151延」という表示の次のバスに乗ると、20分くらいで台湾高速鉄道の台中駅に到着。

英語が通じなかったのか、答えないという意味なのか未だに「No!」の意味は分かりませんが。

無事、予約していた便に間に合ったので良しとします。

台湾は九州くらいの大きさで、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが潜り込む所に位置します。

その運動によって盛り上がった山地が概ね東側にあり、西側が平地という構図になっています。

川の流れは緩やかな所が多く、ゆっくりと山肌を削られたような地形も多かったです。

台湾高速鉄道の台北駅に到着すると、観光地である九份へ向かうバス停を探します。

台北近くまで来ると台湾高速鉄道は地下にはいります。
Googleマップには100mと出ているのですが、地下にいる時はGPSが効きません。

それで「バスステーション」の案内板をたどっていくと、台北のバスターミナルに行きつきました。

受付で聞くと、「そのバス停はTHSRの台北駅のすぐ上にある」と言っているよう。
地上ルートで、殆ど同じ場所まで戻ってきました。

Googleマップを有効に使うには、すぐ地上に出るに限ります。

台北から東へ40km程行ったところにある九份まで、急行バスで1時間弱でした。

都心部から高速道路に乗ってアプローチするのですが、郊外の街並みも望むことができます。
首都である台北とは全く違った風景に変わっていきました。

九份はかつて金鉱山として栄えましたが、1971年に閉山すると街は廃れていきます。

しかし1980年代後半に映画の舞台となったことから、人気観光地となります。

斜面に貼りつくような街並み、美しい山と海を望む景色、石段のある風景は、極彩色の尾道といったところでしょうか。

レトロな建物が人気ですが、最も人が集まっていたのがここでした。

細い坂道や階段が山肌を縫うように広がっており、歩きごたえは十分です。

夜も更に美しいようですが、1時間程歩いて、フォトジェニック九份を堪能しました。

再びバスで台北に戻ります。

台北の中心街を通り過ぎ、西側に位置する西門までやってきました。

台湾エキスパートから、同性ラバーの聖地と聞いてきたのですが、それを感じることはできませんでした(笑)

「阿宗麺線」で昼食を取ります。

小が70元で大が85元。

出汁が効いた素麺のような感じです。

日本人が食べやすいお味でしたが、プラスチックレンゲは麺が跳ねまくり。
やはり麺は箸が一番です。

その後、台北101エリアを回ったのですが、天気がもうひとつだったので翌日再訪しました。
翌日は晴れたので、次回の写真をUPします。

ねじれマンションが本当に凄かったのです……

ホテルにチェックインし、夕食を取るために再度街へ出ます。

夕方からスコールのような激しい雨が降ってきたので、「人気店でも空いているかも」と、遠東そごうの台北復興館へ向かいました。

阪急うめだ本店にも支店のある鼎泰豐(ディンタイフォン)。

言わずと知れた小籠包の名店です。

元々あった本店は、テイクアウト専門になったようで、最後の夜くらいはとのぞいてみました。

閉店30分前でこの列でした。
聞くとすでに予約番号を持っている人だけでこの人数。

見立てが甘すぎたと思い、さっさと退散しました。

私には屋台で十分と寧夏夜市まで移動。

到着する頃には、雨も小降りになってきました。

お腹が減りすぎていたので、まずは豚肉丼?80元。

甘辛く炊き込まれた豚肉はとろけるようで、一瞬で完食。

もう1軒と思い今度は店に入りました。

妊婦の店員さんが「カキのオムレツがとても美味しいよ」と言っている感じだったので頼んでみました。

見た目はこんな感じで、全く愛想なし。

味は、悪くはないかなというレベル。

台湾ビールは、昔タイで飲んだシンハーやベトナムで飲んだ333と同じ系統の飲み口。軽くて飲みやすい。

何本でもいけます。店で飲めば100元くらい。スーパーなら30元くらいでしょうか。

ビール2本を含めて300元くらいでした。

そのまま屋台で買い食いして、ホテルに戻りました。

最後の夜なので、ちょっと良いものを食べようかと思ったのですが、それは叶いませんでした。

前日の夜に次の街のリサーチレベルなのでそれも仕方ありません。

知らない街の空気を吸い、地元の屋台で安い食事をするのが一番楽しいので、来られただけで満足です。

2004年にこの日記を書きはじめて、20年以上になりました。

「写真」にはこだわってきたつもりですが、SNS時代に入り、文章の重要度は下がり「写真」「動画」の一発勝負になった感は否めません。

これだけ長い文章を書いているということは、時代にはついていけていないと思っています。

でもいいのです。伝えたいことがあるうちは、何でも書いてみようと思うのです。

長かった4回シリーズですが、次回が最終回。よければもう1回お付き合いください。

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台湾の旅② <高雄から台中、一番美味的「肉圓」15元編>‐2348‐

8月8日(土)から8月11日(祝・火)の4日間で台湾を旅してきました。

今回は2日目の高雄、台中編です。

高雄の中心街をはずれた建物は、こんな感じですが1階の道路に面したところには、回廊のような空間があります。

「騎樓(チーロウ)」と呼ばれるものですが、車やバイクが置いてあったりして、通り抜けられない場合もあります。

そのあたりの曖昧さが、何とも台湾らしいと感じます。

高雄は特に多かったですが、信号の上に待ち時間が表示されているものがほとんどでした。

やはり大阪的、セッカチ気質なのでしょうか。

2日目も早起きしてMRTの美麗島駅へ。

真っ赤にライトアップされた夜景は前回紹介しましたが、地上部は高松伸の設計です。

一駅北の高雄駅から、赤い提灯で知られる三鳳宮のすぐ近くの三民第一公有市場まで歩きます。

うっかりしていると見逃しそうな入口が、雑居ビルの1階にありました。

市民が利用している市場は、一番気になります。

奥に抜けると、通り両脇にもずらっと店舗が並んでいます。

「肉圓」の文字がある屋台を見つけました。

実は台湾エキスパートに、いくつかアドバイスを貰ってきたのですが、その店のようです。

初めに頼んだのは、魚の団子スープ30元だったようで、追加で「肉圓」を1個だけ頼みました。

この「肉圓」はとろっとした触感の皮が独特で、中には餃子の具のような物が入っています。
醤油ベースの餡も合わせて素晴らしく美味しかったです。

合わせて45元ということは「肉圓」は15元。
全部で450円くらいです。

台湾は安くて美味しい国のようです。

高雄の中心部と違って、少し裏路地に入ると、質素な暮らしも垣間見えます。

最後に訪れる台北郊外の高級マンションと比べると、かなりの所得差があるのは間違いないようです。

どの国も、大なり小なり同じ問題を抱えているのですが。

今回からスマホを使えるようにしたのですが、その中で一番価値があったのはやはりGoogleマップ。

海外でバスに乗っている時、今どこに居るのかが分からないのが普通。

それで、運転手のすぐ後ろに居て「このバス停は〇〇か?」としつこく聞くことになります。

それがどこを移動しているのかが分かるので、もう劇的に違います。

しかし台湾のバス事情はややローテクで、乗りたい時は大きく手を挙げないと止まってくれないし、呼び鈴を押していたのに、1駅過ぎて止まったこともありました。

そのお陰で降車することになった中央公園駅付近。

一駅戻るために歩いていると、公園内でリス?に遭遇。

良いこともあるものです。

中央公園駅から、高雄市の東に位置する「衛武営国家芸術文化センター」までやってきました。

2018年の開業でMRTの高雄駅も設計したオランダのメカノーが設計しています。

しかし規模が大きすぎて、裏まで回る気力がなく……

着陸寸前の飛行機から撮った写真です。

初見でしたが、おそらく「衛武営国家芸術文化センター」だろうと分かるくらいの大きさだったのです。

お楽しみの昼食は中心街に戻る途中の「阿霞焼肉飯」で。

11時過ぎに着いたので、まだ混んでいない感じ。

焼肉飯と蛤のスープで100元。

スープ物はどこでもそうでしたが、かなりあっさり目で、生姜が効いているとても優しい味です。

焼肉飯は豚肉を甘辛く味つけて炭火で焼いたもの。

びっくりする味ではありませんが、日本の〇〇屋よりはこちらが好みです。火で炙っているひと手間でこちらに軍配なのです。

昨日、MRTからは見えたのですが、実際には写真を撮れていなかった、「高雄港クルーズターミナル」を再訪しました。

Reiser+Umemotoと、台湾の宗邁建築師事務所による共同設計で2024年に開業しました。

遠目に見ただけですが、そのフォルムに魅了されてしまいました。

MRTは、主に地下を走る路線と地上を走る路線がありますが、地上を走る路線は、電気を供給する架線が基本ありません。

駅の所にだけあり、そこでパンタグラフが上昇し充電しているよう。
最新のシステムなのでしょうか、ちょっと驚きました。

高雄市は西側が海なのですが、巨大建築が目白押しな上に、海岸地域によくある猥雑さを全く感じません。

早めの昼食は取りましたが、近くに小籠包が美味しいという「龍袍湯包」があったので高雄飯の仕上げです。

看板にカタカナが振ってあるくらいなので、日本人を十分意識しています。

台湾はクレジットカードを使えないところが、思いのほか多かったです。

屋台ばかり行っているというのもありますが、ここはカードOK。それどころか、QRコードで注文しました。

150元の価値は間違いなくありましたが、私的には15元の「肉圓」のほうに旅情を誘われるのです。

駅の方に歩いていると、ロータリーにそった形が面白い巨大建築が。

日本に戻って調べてみると、オランダのUNスタジオが設計した「大立デパート」で1997年完成のようです。

で、「MRT中央公園駅」は、プリツカー賞を受賞しているリチャード・ロジャースの設計。

2008年の開業です。

地下に向って、エスカレーターと滝が下っていく景色は、なかなか見れないものです。

台湾版新幹線の台湾高速鉄道は Taiwan High Speed Rai でTHSRと表記されていました。

台湾高速鉄道の左営駅から台中へ向かいます。

1時間弱の快適な移動でした。

台中は特にですが、台湾高速鉄道の駅は中心街から離れていることが多いのです。

バスは鉄道と違って、聞ける人運転手しかいないので、英語が通じる人と、通じない人とでは、得られる情報が全く変わってきます。

台湾は漢字圏なので何とか通じるのかなと思っていたのですが、発音が日本と全く違うので、会話で伝えるのは、ほぼ無理でした。

Googleマップは漢字表記とアルファベット表記が混じっているので、見せても分からないことも多かったです。

ただ、何番のバスに乗るかがでるので、その数字頼みという感じです。

南国のスコールのような激しい雨のなかを1時間くらい掛けて市内までバス移動。

どうやら路線バスだったようで1時間ほど掛かりました。

それでも、無事「台中国家歌劇院」までたどり着きました。

伊東豊雄の設計で2016年の開業です。

音の洞窟をコンセプトに外部と同じく、内部空間も曲面によって構成されています。

壁と柱の境のない構造ですが、緩やかに立ち上がる壁の際に水路を通し、動線を処理している点は秀逸でした。

その足でホテルにチェックインし、「逢甲國際観光夜市」にくりだします。

座って食べれそうな、台湾おでん?らしき屋台があったので、ここで遅めの夕食にしました。

具もひとつ30~40元くらいで、自分で選びます。

筋肉、てんぷら、キャベツの肉巻きのようなものまであります。

良く見る半透明の細い麺を店員が「入れるか?」と聞いてきたので、「入れて」と。
全く伸びる様子もなく、何でできているのでしょうか。

旅にでると不足がちになる野菜もたっぷり補充できました。

暑い中、知らない街の屋台で、雑踏の中で取る夕食が、私にとって一番のご馳走なのです。
お代は占めて250元。

本当に安上がりな人間なのですが、台中の夜は更けていきます。

この日で一番おいしかったのは「肉圓」1個15元でした。
屋台のおばさんは英語での金額も理解してもらえなかったですが、人柄が滲みでていました。

次回は、いよいよ台北へ。


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