今年のテーマを年始にこう掲げました。
「スピードは説得力」
階段を登るように成長出来れば良いのですが、やはり簡単ではありませんでした。来年も、2ndテーマとなりそうです。
今日は大晦日。私の2015年をまとめてみます。
1月、元旦は草津温泉、日光東照宮、富士山の旅からスタートしました。
以来、長男は温泉卵のとりこに。
2月、阪神百貨店の建て替えで、愛おしの「スナックパーク」が閉鎖。
この記事へのアクセスはとても多く、関西人の愛情を肌で知ることになります。
3月、セブンドリーマーズ梅田がオープン。
セブンドリーマーズは、その後、全自動洗濯物折り畳み機、ランドロイドを発表。社長の阪根が、パナソニック、ダイワハウスを従えた記者会見は圧巻でした。
4月、昨年の夏に完成した「滋賀の家」の撮影に行きました。
年始には住宅誌の撮影が決まり、更にもう一誌にも写真が掲載されそうです。
5月、ゴールデンウィークは北海道へ。日本の端を見るがテーマです。
小樽、札幌、稚内、旭川を車で回ってのですが、札幌郊外のモエレ沼公園が記憶に残ります。
何もない小山が、子供にとって、最高の遊び場だという事を、社会が認識する必要があると思います。
6月、敬愛する作家、開高健の回顧展が開かれていました。
「人間なんだからナ」のコピーは、その後のコピーライティングに大きな影響を与えました。
なぜなら、安易なカタカナの使いかたが、逆に、開高の力量を認識させることになるのです。
7月、長男と2人で関西電力が主催する「黒部ルート」の見学会に参加しました。
中島みゆきが、「プロジェクトx」の主題歌を紅白で歌う姿を、インクラインの中で見ました。
街中で頑張っている人を誰も見ず、誰も応援せず、空ばかり見上げている。名の知られたものに、華やかなものばかり追い、氷ばかりつかんでいる。空を飛ぶつばめなら、分っているだろうに。
初めて、歌詞の真意を知ったのです。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は、芭蕉が立石寺で詠んだ句。
大雨で、あやうく蝉の声が聞けないところでした。
9月、シルバーウィークはフェリーで九州へ。佐賀では、菊竹清訓の建築をまわりました。
今年は、新国立競技場のコンペの一件もあり、改めて、菊竹の偉大さを知ることになります。
10月、長男が野球をしたいと言い出してから、時間を見つけては練習しています。
智将・野村克也の「野村ノート」。
一流とよばれる人間で親を大切にしない者はいなかった。親孝行とはすなわち感謝の心である。
自分に足りないものは何なのか。改めて考えさせられました。
11月、そう言えば結婚12年目だったなと思い、結婚感について書きました。
facebookも含め、最もコメントを貰いました。この日記は、私の知人より、妻の友人の方が多く読んでくれているのです。
12月、天六の住まい情報センターで、1時間半のセミナーをしました。
「滋賀の家」「住之江の元長屋」「阿倍野の長屋」をテーマに話をしましたが、楽しいセミナーになったのではと、思っています。
合わせて、執筆の依頼があったことも、ここで書きました。
未来の幸せのかたちを「描く」ことが私の仕事ですが、来年はプロの端くれとして、ものを「書く」ことになりました。
これも、この日記を続けてこれたからに他なりません。誰かが読んでくれると思えなければ、10年以上続けることは出来なかったと思います。
「現場日記」と合わせ、今年もこの日記を訪れて頂き、本当に有難うございました。心から感謝しています。
皆さんにとって、私にとって、この地球にとって、来年も素晴らしい一年となることを確信しています。
2015年12月31日 守谷昌紀