光庭の家– 敷地条件を諦めない改修<リノベーション> –
光庭の家
– 敷地条件を諦めない改修<リノベーション> –
既存の住宅は大阪の密集する住宅地にあった。西側の通路は狭く、東、南側とも隣地が迫る。採光不足の為、あまり使われていなかった1階を再生するには、直接光と風を取り込む必要があると考えた。
南端の中央部に屋根を貫く一坪の光庭を設ければ、光、雨、風を建物深くに取り込む事が出来る。また二世帯住宅だった為、複雑だった動線を整理し、各階の用途をはっきりさせる事で、プランの効率化を計る事にした。
1階、2階とも、内部に足を踏み入れると視線の先には光庭があり、緩やかに人を導く。1階には寝室、浴室などのプライベートな空間を、2階は書斎と繋がるLDKの一室空間のみとした。既存の天井は撤去し、屋根面までの天井高を確保する。隠れていた構造体が表れ、部屋の表情は大きく変わる。強さを増した光は、半透明の床を透過し1階へと光を伝える。
光庭には生命力の強いカクレミノを植えた。隣り合う浴室からは、庭に降る雨や、揺れる葉を眺める事が出来る。
この光庭は、密集した住宅地で自然を感じる空間であると共に、この場に住まう象徴でもある。
クライアントの声~抜粋~
非常に満足して暮らしてます。光庭をつくることで部屋として使える面積を削りましたが、にもかかわらず家全体を有効に、十分に使えるようになったと思います。
メディア掲載
2022年1月
『homify』の特集記事に掲載されました。
2011年4月23日
毎日放送『住人十色』で放映されました。
2010年2月
アクタスカタログ『JOY』に掲載されました。
2007年11月
『新しい住まいの設計』に掲載されました。
Data
所在地 | 大阪府 |
---|---|
構造 | 木造 2階建て リノベーション |
延床面積 | 114.45 ㎡(34.6坪) |
建築面積 | 57.55 ㎡(17.4坪) |
---|---|
1階床面積 | 56.90 ㎡(17.2坪) |
2階床面積 | 57.55 ㎡(17.4坪) |
工事時期 | 2006年10月~2006年12月 |
平面図
断面図
■工事費用:¥19,500,000 (税込)
・上記の金額に含むもの:外構¥201,810-、造作工事¥1,008,105-、解体工事¥1,156,260-
・上記の金額に含まない:システムキッチン、エアコン、照明(ペンダントのみ)は施主支給
※工事費用はクライアントの了承を得て公開しています。
工事費用内訳■ 奥様が代表のインテリアコーディネート会社
『BAIL.INTELIER』
HP:https://bail-interior.com/