5/30(日)に、岡山へ私の父方の祖父のお見舞いに行ってきました。
祖父は今年92歳になります。昨年の12月に、妻を連れて結婚の報告に行った時には、2階から、急な階段を自分一人で降りて来て、とりとめもない話もしましたが、今は話はできない状態でした。
大工だった祖父は、身長は低いながら、半纏(はんてん)からのぞく二の腕は、筋肉が盛り上がっていて、私が中学生だった、70歳くらいまでは全く衰えを感じませんでした。
ベッドに横たわる痩躯をみて、こんなに小さかったのか、と驚かされました。目もかなり悪くなっているのでしょうが、ゆっくりと来訪者を見比べる姿を見て、自分の息子、孫達が分っているんじゃないかな、と感じました。
表情はとてもとても穏やかで、また赤ん坊に戻って行く途中のようでした。
看病している、祖母は今年88歳になるのですが、背中が全く曲がっておらず、健脚で、私を追い越して前を歩きそうな勢いです。そして何より、よく笑います。それを見て、心配はあまりなくなりました。
その後、祖父の家の裏山にある、先祖のお墓に参ってきました。瀬戸内海の小さな島々を見渡す、高台からの景色は、年に数回ですが、自分の「血脈」を考えさせてくれます。線香の煙と共に、気の遠くなるような、祖先のことを思いながら、少し神聖な、少ししんみりした気持ちになっていました。
ぼんやりと、墓石に彫られていた文字を見ていると、曽祖父 享年69歳、曽々祖父 享年72歳。んっ、血脈。