現在進行している仕事の中に住宅の改修工事があります。
テレビ番組で、すっかり市民権を得た感もありますが、もうもうとホコリのたつ現場は、なかなかに刺激的なものです。
今まで隠れていた構造体があらわになり、これから生まれ変わろうとする現場には、多くの職人が入り乱れ、熱気や活気が満ちています。
建築が創り上げられて行く過程は、荒々しく、躍動感があるので、多くの視聴者が見たいと思ったのは、至極当然かもしれんません。
この一番面白い部分を、クライアントには出来るだけ見てもらいたいと思っています。
現場に足を運び、職人達と会話して欲しいのです。そうすれば職人はどんな人の為にこの家を創っているかを知り、クライアントはどれだけ多くの人が汗を流しているかを見る事が出来ます。
互いを知れば”良い家にしてあげたい””大事に使おう”と思うのが人情。良い事ばかりなのです。
番組上の演出なのでしょうが、過程を見せずに大きな感動を与えるより、つぶさに見守って貰った上で、より良い家にするほうがずっと大事です。
実際には、その場に立って感じてみないと分からないことも多くあるものです。
何度も見ていたとしても、完成した時には、期待をはるかに上回るものにしたいと思います。
生半可な取り組み方で、出来きることで無いのは重々承知の上ですが・・・・・・
さて、最後は劇的であれるかどうか。