昨日は、久し振りにエアコンなしで朝まで熟睡できました。
朝夕が涼しくなり始めると、どことなくホッとするのもです。
出掛けると言えば、現場か近所の散歩くらいですが、大阪の下町には昭和な建物が沢山残っています。
「大衆食堂」という言葉は知らない人のほうが多いかもしれません。
玉子丼は480円、昭和49年創業とあります。
こちらは昭和モダンといった感じでしょうか。
雀荘とスナックという組み合わせが、まさに昭和です。
エントランスのミラー貼りもいい感じ。
こちらは、立派な昭和の建物。
こういった2.5階建ての建物も、私の子ども時代に沢山建ちました。
各家庭にマイカーが1台という時代に合わせて考えられたのだと思います。
現在、オープンデスク研修に参加している学生は2002年、平成14年生まれです。
今日で5日目ですが、リノベーション計画の模型を作成中。真面目に取り組んでくれています。
実は彼女と同時に、もうひとりの学生がオープンデスク研修をスタートしました。
しかし、2日目の早朝「辞退したい」というメールが届きました。「考えてみた結果、私には合わない」という結論に至ったそうです。
オープンデスク研修というものは、そもそもが自由なものですし、辞退するのは一向に構わないと思います。
10年前、20日間研修の完走率が70%くらいだったと思いますが、最近は30%くらいでしょうか。個が尊重される時代なので、当然なのかもしれません。
ふと「昭和生まれは、悪いとこだらけ?」と考えることがあります。
20年程だったか、若者の討論番組を偶然見かけました。
MCは大人の男性でしたが、白熱する議論の途中でこんな発言をしました。
「相手を否定したり傷つけるために行うのは議論ではない。互いを理解しようと努力し、その上で建設的な結論を導くために行うものだ」
否定はひとつの意見であるのも間違いありません。また、舌鋒鋭いのも結構です。
しかし、この前提条件で行わなければ、そもそも話をする意味さえない気がします。
昭和の良いところは、敗戦⇒復興⇒高度経済成長期⇒バブルと、時代が上向きだったからか、熱量の多い人が多いところでしょうか。
悪いところは、そのような時代背景からか、「頑張れば何とかなるという」という精神主義的なところかなと思います。
討論に限らず、「互いに分かり合える」また「互いを知ろうとする」という心の傾向は、とても重要だと思います。
「個」を大事にすることも大切ですが、過ぎると「孤」になってしまわないかと心配するのです。
これも、昭和生まれのお節介かもしれませんが。
■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」
■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載