やっぱり釣りが好き‐1719‐

 月曜日に長男を橿原神宮前まで送り届けた後、スーパーで食料を補給。

 169号線を南下し、再び池原ダムに戻ります。

 明日香村を通るので、古墳らしき丘がいくつも見ることができます。

 いつも通過するだけですが、景色がのどかでとても好きな道なのです。

 戻ると夜になりましたが、食事を準備し終えた頃、友人親子がバンガローに到着しました。

 中学一年になった長男君は、バスフィッシングが大好きと聞き、昨年のゴールデンウィークにも招待しました。

 この時は思ったように釣らせてあげることができずで、帰着後の桟橋で小バスを2匹釣っただけでした。

 それが人生初のバスで、以降は釣れていないと聞きいていました。

 それでもバス釣りが大好きと聞き、今年のゴールデンウィークも再度招待していたのです。

 しかし緊急事態宣言で全てキャンセルとなり、夏季休暇でのリベンジとなりました。

 明日は何としてでも釣らせねばと思いながらも、遅くまで友人と話しこんでしまいました。

 朝一、池原ダム最大の滝に到着するやいなや、1匹目を吊り上げました。

 お父さんもこれでひと安心。

 しかし彼もどんどん釣り上げて行きます。

 このあたりは親子であっても遠慮はありません。

 入れ食いとまでは行かないまでも、2人とも10匹近くは釣ったと思います。

 何より、これだけ嬉しそうにしてくれたなら、プラクティスした甲斐があるというものです。

 これが彼の最大魚だったでしょうか。

 暑くはありましたが、風も穏やかで釣りやすい一日でした。

 池原の大自然と共に楽しんでくれたなら何よりです。

 長男と合せて、三日間ガイドに徹しましたが、見てまわると色々な情報が手に入ります。

 その後の二日間、頭をフル回転させて池原全域をひとりで回りました。

 翌日は42cmまで。

 夕まずめの、流れ込みがらみでした。

 翌々日は54cmまでを。

 朝一番の岬を回遊する魚をサイトで。

 どちらもイメージ通りに展開できた、納得の魚です。

 5日間、朝から晩までただ釣りをしました。生まれて初めてのことです。

 昼間は暑いので休憩しますが、それでもクタクタになるまで釣りをしました。

 バンガローと桟橋を通勤のように往復する日々が、これ程幸せな時間だったとは……

 バス釣りの魅力は色々ありますが、考えれば考える程、上達することだと思います。

 多分、中学生の彼と変わらないくらい好きなのだと思います。

 実はこの答え合わせ、必ず正解を見つける必要がありました。

 その訳は次回に。2度引っ張りましたが、次回の3話で完結します。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

焼肉カレー‐1718‐

 一昨日の土曜日から夏季休暇に入っています。

 大和三山のひとつ畝傍山を横目に大和高田バイパスを東へ。

 さらに169号線を南下します。

 長男と池原ダムにやってきました。

 彼と来たのはかなり久し振りのはず。

 まずは景色のよいところを回ります。

 何とか1匹は釣って貰いたいので、厳選を重ねたポイントに入りました。

 幸先良く1匹を仕留めましあた。

 その後もコンスタントに追加し、早々に撤収です。

 彼も定期試験が終わったばかりで、移動中は良く寝ていました。

 釣りに来たというよりは、むしろ「大好物を食べる旅」がコンセイプトです。

 まずは焼肉です。

 なかでもお勧めは「豚バラファイヤー」。

 脂がおち、カリカリにになるまで焼き上げると、いくらでもご飯が進むのです。

 翌日も天気にめぐまれ、2、3匹釣ると、早めに宿へ帰りました

 カレーも長男の大好物。

 娘は舌が繊細で、辛い物が大の苦手。それもあってカレーが食卓に上らないのです

 我慢している分だけ美味しかったはずです。

 心残りは、鍋で炊いたご飯に芯が少し残っていたこと。

 あまり失敗したことがないので、またこちらはチャレンジです。

 少し昼寝をしてから、長男を橿原神宮前まで送ってきました。

 今年の夏季休暇は、池原のバンガローを5連泊で取っており、もう一組ガイドする予定になっています。

 続きは木曜日に。
 

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サマープレゼンテーション‐1717‐

 これまで、夏は6月、7月、8月というのが一般的な認識でした。

 続く秋は9月、10月、11月。冬が12月、1月、2月で、春は3月、4月、5月。

 近年は暑くなる一方で、9月は夏なのか、秋なのか微妙な月になってきました。

 日本も夏が4ヵ月を占める南国となったので、ある方がアロハシャツで来社してくれました。

 詳細はもう少し伏せておきますが、企画の提案日だったのです。

 なのですが、始まってすぐ「守谷さん、ビールが好きですもんね」と、いきなりビールグラス3点セットを頂いてしまいました。

 少し過ぎたけど誕生日プレゼントと。

 ビールの種類に最も合った形状のグラスが3種。

 昨晩は、口が狭くなっているタイプを使ってみました。

 実は打合せ後に少し飲もうと、ハートランドビールと焼き鳥まで持って来てくれていました。

 飲みたいのは山々だったのですが、あまり寝ていなかったので、辞退申し上げてしまいました。

 実は以前、同じようなシチュエーションがあり、目の前で何度もコックリコックリとやってしまったのです。

 間違いなくそうなると分かっていたので、失礼ながら機会を改めてお願いすることにしました。

 ミナミに繰り出していて寝不足だった訳ではありません。

 仕事に終わりはないので、企画提案の前日は、どうしても遅くなってしまいます。

 全体を把握し難い角度で撮っているますが、あるコンセプトを見つけてからは、一気に描き上げてしまいました。

 図面を描くのと並行して、模型作りも進めます。

 現在は30代の若者が手伝いに来てくれており、模型を担当してもらいます。

 これは色々なパウダーをブレンドして作った芝生キット。出来合いのものも売っていますが、ここは手数を掛けます。

 上にあるサンプルの裏には、アトリエm秘伝の配合比が記されています。場所、部位によって使い分けるのです。

 道路、木、人など、提案する建築ではない物を作りこむことによって、建物のイメージが明確になっていくのが面白いところです。

 スタディ模型が上がってくると、それを見ながら更にプランを詰めて行きます。

 そんな時、ふと時計を見ると夜の10時より早いことは何故かありません。

 時間帯が深くなってくると眠けが襲ってきますが、あの手この手を使って、自分に発破をかけます。

 これまでの模型を見上げるのもそのひとつ。

 物創りに捧げてきた時間だけが、唯一私の誇れるものなのです。

 企画提案を、プレゼンテーションという横文字で表現するようになったのはいつからでしょう。

 大学時代、ゼミの担当教官が「プレゼンテーションってなんだと思う?」と問題提起しました。

 ゼミ生からは色々な意見がでました。

 しかし担当教官の答えが一番分かりやすく、心のに残っています。

 「それはプレゼントだよ」

 嬉しいプレゼントを貰い、渾身のプレゼントをお渡ししました。

 結果は……神のみぞ知る、です。

 ビールグラスは赤とピンクのチェック柄の包装紙にくるまれていました。

 この包装紙が、どれだけワクワクさせてくれるものか。

 この夏、5回程プレゼンテーションがある予定ですが明日はその4回目。

 どんな流れで、どんな言葉で……と考えていると、あっという間に2、3時間が過ぎています。

 包装紙を丁寧に剥がすように、この建物がこうなるに至ったストーリーを順に伝えて行くのです。

 今の時間あたりからがようやく本番。最高の仕事をして、スカッと夏季休暇に入りたいと思うのです。

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人が望む曖昧な周期‐1716‐

 長かった梅雨が明け、いきなりほぼ真夏日です。

 どこで聞いたのか、娘が「セミが鳴きだしたら梅雨は終わり」と言っていました。

 言われてみれば梅雨とセミはマッチしませんが、いずれにしても夏本番です。

 日経新聞だったかに「コロナ禍でなくコロナ下」とありました。

 建築設計においても、環境は全て受け入れ、良い所を探すだけ。

 これはすでに環境だと思うべきことのようです。

 この春、育児休暇から復帰したスタッフは、ほぼフルタイムで働いてくれています。

 この状況なので、子供を預ける保育園からは少し熱が上がると電話が掛かってきます。

 不安定な勤務状態は本人が辛いでしょうが、仕方ありません。

 先日は打合せ直前だったこともあり、子供をバギーに乗せて出社し、数時間仕事をしてくれました。

 1歳を過ぎた彼も、初めは機嫌よく遊んでいたのですが、もちろん飽きてきます。

 ぐずり出したので「バギーで外を歩いてきてもいい?」と聞くと「勿論大丈夫です」と。

 公園の木陰を散歩していると、あっという間に眠ってしまいました。

 昼間の木陰を散歩することなど滅多になく、私が気持ちよかったくらいですから当然と言えば当然です。

 木漏れ日について少し考えてみます。

 私の住んでいる街は、1970年前後に開発された住宅地ですから、公園の藤棚もほぼ同い年。

 年輪を重ね、「ふじ」などという繊細な雰囲気は全くありませんが、これも木漏れ日です。

 ポイントとしては、葉が揺れたり、葉の密度には濃淡があるので、一定ではないということでしょう。

 太陽は移動するので、一日で大きく変化もします。

 屋外なので空気が動いているという点も、「心地よい」という感情へ訴えかける大きな要素でしょう。

 ふた時代ほど前に「ファジー」とか「1/fゆらぎ」をキーワードにした家電が流行しました。

 扇風機などがその代表格ですが、物理で言えば「T=1/f」。

 Tは周期を示す記号で、「ファジー」は曖昧とか不確定という意味ですから「人が望む曖昧な周期、リズム」といったところでしょうか。

 電車に乗ると眠たくなるのは、レールの継ぎ目が引き起こすリズムあるガタンゴトン音が要因だといわれます。

 生物は全て海に起源を持っているので、波のリズムが遺伝子に刻み込まれているのかもしれません。

 人はスケジュールにびっしり縛られるのも嫌です。かと言って、全くルールがなければ自分を律するのはかなり難しいもの。

 時間、曜日、暦など、見れば見る程よくできているなと感じます。

 その源が、潮の満ち引きだったり、太陽のリズムからきていると考えると、こちらも当然のことなのかもしれません。

 人が望む曖昧。

 それが分かれば一番ですが、まずはリズムあっての曖昧で、さほど曖昧ではないのかなと考えたりするのです。

 芭蕉が夏草に故人への思いを馳せたように、私も祖父母が暮らした岡山の海沿いの街や、金毘羅さんへの参道沿いの家を思い出します。

 コロナ下という環境ですが、もう少しだけ落ち着いたら、瀬戸内海を見下ろす墓地と、像頭山を望む墓地を訪ねたいと思うのです。

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50歳の顔‐1715‐

 「東京が……」などとは言っていられてない状況になってきました。

 感染症というものは、なかなか一筋縄では行かないものだと思い知らされます。

 真夏に濃桃色の花をつけるサルスベリ。

 クローバーからは、蒸せかえるような夏草の匂い。

 小学生の頃、草っぱらのようなグランドで、はいつくばって練習していた頃を思い出します。

 当時の少年野球の練習は、信じられないくらい厳しかったのです。バットでゴツンは当り前でした。

 新型肺炎が暑さや湿気に弱いのではという幻想は、夏の扉を開くと、脆くも崩れ去って行きました。

 それでも夏が大好きです。

 昨日、あるメディアの取材がありました。

 公開されるタイミングで告知しようと思いますが、写真撮影もありました。

 撮影が好きかと聞かれれば、口ごもってしまいますが、仕事はいつも「人気の市」です。
 
 知って貰わなければ、市にも出られません。オファーがあれば出来る限り引き受けてきたのです。

 7月28日。

 ナニワ生れのナニワ育ちと言うことで、50歳になりました。

 0歳。

 10歳。

 練習はスパルタでしたが、その分、少年野球のチームは結構強かったのです。

 20歳。

 予備校のソフトボール大会で優勝しました。何をしてるんだという話もありますが(笑)

 小学校の時、区大会で準優勝したので得意なほうです。20歳の写真が1枚もなく、正確に言うと19歳ですが。

 30歳。

 鬱で1年仕事を休んでいた頃です。人生で一番太っていたはず。

 40歳。

 娘が3歳の七五三です。Ohanaの石井さんに撮って貰いました。

 50歳。

 今年の年賀状なので、こちらも正確に言えば49歳。

 40歳になった時「男は40歳になったら、自分の顔に責任を持て」という、16代アメリカ大統領リンカーンの言葉を引きました。

 不惑から更に10年が経ち、ついに天命を知る歳となりました。

 「 英語で書かれた20世紀の小説ベスト100 」に選ばれた『1984』の作者ジョージ・オーウェル。

 彼の言葉として、以下の言葉を紹介しているサイトがありました。

 50歳で人は自分にふさわしい顔になる

 リンカーンの言葉を知った時、覚悟は決めたつもりです。ジョージ・オーウェルの言葉を聞いた時、逃げも隠れも出来ないとはっきり分かりました。

 50歳になると、見た目と内面は等しいのです。

 35歳の頃「思ったことをそのまま口に出せる人になろう」と決めました。

 その頃出会ったクライアントに大きく影響を受けたのですが、仕事用の口と、それ以外の口を持っているから駄目なのだと思ったのです。

 そもそも、腹で思っていることと、口からでてくる言葉が違っているか、違っていないかは、誰でもすぐに分かります。

 例えに上げて悪いのですが、1日に何百本もの営業電話をしている人の声は、誰が聞いてもすぐに分かります。そして、その声の人と話し続けたい人は一人もいません。

 なら、その反対を目指せばよいだけです。

 50歳となり、書いた通りの人に成れているとは思っていません。しかし、天命を知った気もするのです。

 装ったり、繕ったりできない年齢に入りました。なら、心を高め、魂を磨き、ありのままの自分を成長させるしかありません。

 もう50、まだまだ50。勝負はここからです。

 ひとまず、耳順の60歳までフルスロットルで10年を生きます。

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秘伝の秘‐1714‐ 

 世が平静なら、東京オリンピックが開会していた4連休でした。

 来年はどのような休日になるのか分かりませんが、ひと月振りに休みが取れたので、飛ぶように池原ダムへ。

 連休初日はボートを牽引する車も沢山見かけます。

 言ってみれば、遠い友達のようなもの。全く知らない人ではない感じがするのです。

 現地へ到着し、準備をしているとスクリューにナナフシが。

 この茎のような体に、生きる機能が全て詰まっていることや、ここまで草木に似ることになった進化の不思議を思い、ひととき佇んでしまいます。

 七不思議のひとつだからナナフシなのか。

 どこかを目指してボートを出すのですが、川筋と川筋が合流するエリアは、通年魚が多いエリアです。

 その中でも、分かりやすい隠れ家となるところは、更に一級ポイントと言えます。

 しかし、こういったところには入れ替わり立ち代り釣り人も入ってきます。

 このくらいのサイズはいくらでも釣れるのですが、朝一番、後ろのブッシュ内でで50cm中盤を掛けました。

 細い枝にラインを引っ掛け、上下に動かしながら水面をチョンチョンたたくような釣り方を「提灯」と言ったりします。

 大型が3、4匹隠れているのが見えていたので、まさに狙い通りの展開でした。

 しかし直後の取り込みが若干遅れて、逃がしてしまいました。

 雄たけびを上げたくなるくらい悔しいのですが、腕の問題なので仕方ありません。

 その後、川筋を変えて最上流部まで移動。

 魚を探していると、水面に隠れていた立ち木が急に目に入りました。

 エレキで急旋回すると、バランスを保ち切れずに落水!

 誰にも見られていないかキョロキョロするのは人の性。

 幸い近くには誰も居らず。水温は26℃もあったので、全く寒くはありませんでした。

 予定外の初泳ぎを済ませてしまいました。

 更に川筋を変えて、坂本筋の突き当りまで。

 池原ダムの上流に位置する坂本ダムです。

 10kmくらい遡るのでかなりの山奥です。

 先日、熊が泳いでいる動画がUPされていましたが、このエリアではないかと思います。

 常連の人に聞いても熊の泳ぐルートは大体同じそうで、何度か見掛けているそう。

 そんな山奥にも関わらず、川のあちこちにこのような石積みを見掛けます。

 このダムは水位の上下動が激しいので、水中に沈んでいたりもしますが、杣人か猟師がコツコツ積んだのでしょう。

 必要がなければ、このような重労働をすることはありませんから、平坦な道がどれ程価値のあるものかが分かります。

 今回はバンガローが取れたので泊まり。

 行き帰りの5時間を、楽しく過ごせるのはこの車とiPhone のお陰です。

 本当に大切な相棒ですが、やってしまいました。

 坂道を下り側へバックしているとき、ドアを開いて後ろを確認しようとした瞬間でした。

 それ程の衝撃は無かったのですが、下りて確認するとこの景色。

 車を当てた時の後悔というのは、何度経験しても……

 悔やんでいても直ることはないので、保険会社とディーラーに連絡をとり、修理の段取りをしました。

 最終日の午前中も、ロングワームを湖岸の岩にのせてから「ポチャン」と落とす釣り方で、50cm後半を掛けました。

 ポチャンと落ちた瞬間、フワッと寄ってきてパクッ。ルアーをくわえて反転しました。

 確実にフックアップした、つもりでしたが3回程大きく首を振った瞬間フックが外れました。

 50cm中盤をばらし。

 落水してカメラが水没。

 愛車のドアを大きく破損。

 そして50cm代後半をばらし。

 「なんてついてないのか」とは思わないようにしています。

 ここに来る道中、iPhoneでよく聞いているものに、尊敬している京セラ名誉会長の稲盛さんの講話があります。「これは秘伝の秘です」と言われた話を要約してみます。

 仏教では輪廻転生を繰り返すと言います。現世しか信じないと言う人はそれでも結構です。

 思念は業をつくる。

(業は、因=カルマとも言われ、物事の原因となるもの:守谷注)

 業が運命を決めて行くのですが、思ったこと、実行したことが業をつくります。

 そして、その業は必ず現れなければなりません。

 現世にせよ、過去世にせよ。できた業は必ず現れわれなければならないのです。

 人間には躓きがあります。

 現世の今を生きているあなたには関係のない、過去世につくられた業があらわれることがあるかもしれません。

 それを災難と言うのですが、災難に遭った時に人の価値がきまるのです。

 その時の身の処し方ができていないと、更に事態が悪化して行きます。

 これは秘伝の秘です。

 そういった時に喜ぶのです。

 何故喜ぶか。それは業が消えるからです。過去に作った業、現世に作った業が消える。つまり済になるのです。

 大病を病んだとすれば「ああ命があるだけでも良かった」と喜ぶのです。

 良いように解釈していく、ポジティブに考えるのです。

 運命はあります。しかし宿命ではない。

 現世において新しい良い業をつくって行くのです。

 何を信じるかは自由ですし、信じない自由もあります。

 しかし人生においての結果が明らかに違う人で、人間性も素晴らしいと思った人で、ネガティブな人は見たことがありません。

 波風のない、鏡のような水面を見ていると、何と美しいものかと思います。

 しかし現実は、風も吹けば波も立ちます。また、平坦な道ばかりでなく急な坂もあります。

 人生、仕事を「何があってもポジティブシンキングゲーム」と考えれば、災難もまたよしです。生きていることは必須条件になりますが。

 前世や来世があるのかは、私も分かりません。しかし、あるのかもと考えた方が、2倍、3倍と頑張りがきく気はします。

 誰かが私の魂を引き継いでくれるとすれば、悪い業をつくるのは絶対嫌です。良い業だけを引き継いで貰いたい。そう思います。

 

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僕は独りじゃなかった‐1713‐

 大阪で暮らして半世紀。

 それでも知らない街がまだまだあります。

 敷地調査に向かう途中、「今里」の交差点を通りました。

 あの五叉路の大きな交差点です。

 交差点の景色も広い!

 ちょっと爽快なくらいです。

 私は千日前通りを東から入ったのですが、その手前で見つけました。

  「そばの住吉 中華そば」

 看板が、その味を担保してくれているかのよう。

 控えめに「高井田ラーメン」と言う文字も見えました。

 このあたり出身の方が、凄く美味しいと言っていた老舗ラーメン店なのだと思います。

 特にラーメン好きでない、いえ正確に言えば、美味しいに決まっているので、辞められなくなっては大変と、あえて食べないようにしている私でも、入ってみたくなる店構えでした。

 更に西へと進むと、とてつもなく大きい煙突?

 地下鉄の換気口でしょうか。

 「今里ロータリー」という呼び方は、昔はチンチン電車の終着駅があって、ロータリーになっていた名残なんですよ、と地元の方が教えてくれました。

 今里は、もっとじっくり訪れてみたい、ディープ大阪な街だったのです。

 世の中には色々なwebサイトがありますが、建築家を集めたサイトも結構あります。

 そのうちのひとつが『homify』

 ドイツ発で、世界規模のサイトです。

 立ち上がってすぐの頃、ドイツから「登録して貰えませんか?」と電話がありました。

 こちらのサイトでは、常に上位に表示して貰っていますが、更に上に表示もあります。

 こちらは「Ad」と小さくマークが入っているので、広告です。

 それがあまり分からなくしているのは、ビジネスとしては理解できます。

 ただ、私はこの類の広告料は払ったことがありません。

 それでも、上位に表示されるのは「レビュー」と言われる、感想が沢山入っているからのはずです。

 アメリカ発の、『houzz』というサイトもあります。

 こちらは「大阪の建築家」というカテゴリーで20番目くらいでしょうか?

 『houzz』は住宅専門のサイトで、12名のクライアントがレビューをつけてくれたおかげで、何とかこの位置に居れるのです。

 少し前までは、5番目より下に下がったことは無かったのですが、同じような話で「ad」というマークが入っている会社が上位に入ります。

 そのマークがあるものは別扱いなので、2度、3度と掲載されるよう。

 広告料を払っていない会社としては3番目くらいでしょうか。上にあるのは、より「レビュー」が多い会社です。

 当社のwebサイトは、本当に頑張ってくれるので、建築家関係のサイトが立ち上がるとき、先方からオファーが無かったことは無いと思います。

 登録数が少ないときには、客寄せパンダが必要なので直接アプローチがくる。登録数が増えれば、有料広告を打ちませんかとアプローチがある。

 先方の話も分からなくはないのですが「では、初めに協力して差し上げた恩は、無かったことになってる」という気持ちも間違いなくあるのです。

 それはそれで癪なので、『うえだクリニック』の院長に「できればレビューをお願いできないでしょうか?」とメールしました。

 そのレビューが、本当に心から嬉しいものでした。

アトリエm、守谷さんを知ったのは、クリニックを新築し移転するため、インターネットでクリニックの建築経験がある建築家を検索しているときでした。 今まで、自宅の建築、クリニック開院時のテナント内装工事と大規模改装の計3回建築に携わり、その都度、違う設計士の方とご一緒させていただきましたが、次回もお願いしたいと思うことがなく、今回のクリニック建築の依頼先に悩んでいました。 そんな時、インターネットで検索していて目が留まったのが、アトリエmさんのHPにある「ゲツモク日記」でした。長年にわたり、月曜と木曜の週に二回、日記を書き続けるのは簡単にできることではありません。内容も機知に富み、守谷さんの人柄もにじみ出ています。これを見て、この方に会って話を聞いてみたいと思い、連絡して事務所を訪れました。 最初の訪問時に、なぜアトリエmに目が留まったかを聞かれ、「ゲツモク日記の継続力と内容から見えてくる人柄」と答え、「作品ではないんですね…」とガクッとされたことが昨日のように思い出されます。(もちろん、作品も魅力的だったのでオファーしました!) その後の定例のミーティングで、施主(私)の生い立ちから現状、仕事、家庭、趣味嗜好など、一見建築とは関係ないようなことまでお話しし、私や私のクリニックに対する思いを十二分に問診?されました。(これが設計の細かなところに反映されてきます) アトリエmや現場での打ち合わせは数十回、200時間は優に超えたと思いますが、あっという間でした。 設計の段階では、こちらの希望を第一に、できることできないことを教えていただき、そして、様々なプランやアイデアを提案していただきました。また、建築はコストとの戦いですが、設備等の価格の調整提案も様々なアドバイスをいただきながら一緒に考えていただけます。 設計から施工期間まで、次々と生じる問題点にも適切に対応していただき、消費税増税が決まっていたため、かなりタイトなスケジュールの中、クリニックの建物はもちろん、MRIやCT等の医療機器に関する特殊な設計・施工管理も、きっちりとしていただけました。 おかげさまで、令和1年9月、綱渡りのようなタイトなタイムスケジュールの中、無事にクリニックをリニューアルオープンでき、患者さんやスタッフからも好評をいただいています。 もうすぐ、移転してから1年になります。今振り返っても、忙しかったですが、楽しく有意義な時間でした。 10年後ぐらいに自宅のリノベーション又は建て替えを考えているので、その際には、是非、守谷さんにお願いしたいと思っております。

 友人ができても、こちらの熱量が上がれば上がるほど、最終的に友人は去って行きました。

 少しでも良くなって欲しい、少しでも成長したいという純粋な気持ちだったと思っていますが、そんなことを友達には求めていなかったのだと思います。

 リラックスして、楽しい話をできるほうが良いのだということも分かります。

 多分私は、しんどい人間なのです。

 そんな私が、どれだけ熱を込めても、トップギアに入れて話しをしても、全て受け止めてくれるのはクライアントだけでした。

 若い頃、彼女を除いては、生涯孤独なんだろうと思っていました。

 しかし「仕事」という島には、私の話を本気で聞いてくれる、もっと言えば、お代を払ってでも聞いてくれる方が居てくれたのです。

 クライアントとの関係が無かったなら、私の人生はどうなっていたんだろうと思います。

 よって、クライアントはクライアントであり恩人です。いつも、命以外の全てを捧げる覚悟をしています。

 今回は、機知に富んだ内容とは程遠い内容でした。

 それでも、本当に思っていること以外書きたくありません。暑い夏が始まるので、時には直球ど真ん中も投げてみたくなったのです。

 今日は海の日。

 こんなことを書きながらも、湖にやってきました。この話はまた来週に。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

清滝街道をゆく‐1712‐

 昨日は久し振りに晴れの日曜日になりました。

 奄美地方の梅雨明け宣言もでて、長かった今年の梅雨も間もなく終わりでしょうか。

 初めての敷地を見るために車で出掛けたのですが、朝9時半で気温32℃。

 暑い一日になりました。なかなかホットな燃費も下に見えていますが。

 近畿道、第二京阪と乗り継ぎ、国道163号線を東に走ります。

 ボーリング場があったり、カラオケ喫茶の看板を見掛けたりと、昔ながらの街道沿いの風景です。

 生駒山地を越える街道はいくつかありますが、清滝街道が最北とのこと。

 よって、道は比較的なだらか。現代とは全く違うレベルで重宝されたはずです。

 分かり難いのですが、左の擁壁上に見えるのが旧街道だと思います。これは日本の大動脈だった東海道でも良く見る景色。

 旧街道の横を掘り下げて、現在の街道として整備してあるのです。

 最後はトンネルを抜けて生駒盆地に。

 少し走ると田園風景へと変わりました。

 面白い地名ですが、カタカナの意味するところは何なのでしょう。

 古い日本家屋を横目に見ながら更に東へ。

 清流とは言えないまでも、せせらぎをみるだけで目に涼やかです。

 感覚的にですが、ホタルがでるのかでないのか、丁度境目あたりでしょうか。

 生駒盆地の東端にさしかかりました。

 先程見えていた「この先狭い」という道路標識の通りになってきます。

 「もしやこれは険道か」と訝りましたが、何とか学研都市へと抜けることが出来ました。

 この峠を越えると京都府。

 小一時間掛けた小旅行の後、現地に到着したのです。

 司馬遼太郎さんが最晩年まで執筆していた紀行文が「街道をゆく」です。

 海外編もいくつかありますが、文豪が最後まで描きたかったものが、日本の街道だということが少しだけ分かる気がします。

 立ち止まってみる景色は言ってみれば静止画。しかし街道をゆきながらみる連続した景色はMOVIE。

 歴史や風土を語りかけてくるかのようです。

 「家族で47都道府県制覇」を達成した後に掲げた旅のテーマは「家族で世界遺産制覇」

 しかし、高校に、中学になろうかという兄妹は全く乗ってこず。

 それなら「ひとり街道をゆく」でもいいかなと思っていたのです。

 最後は、甘いもの情報です。

 打合せ終わりで、学研都市の中心部にある「ル・パティシエヤマダ」に寄りました。

 一度お土産に頂いたのですが、本当に美味しかった。

 フワッとした生地感が写真でも伝わってきます。

 人の目は何と繊細なのでしょう(笑)

 「甘すぎない」という常套句が霞んでしまうくらい、甘すぎず、美味しいのです。

 普段、どれだけ働いても褒めてくれない娘も、歓喜の声を上げて感謝してくれました。

 千円のロールケーキがこれ程安いと思えることはあまりないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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知恵の悲しみと、知らない歓び‐1711‐

 6月下旬あたり、「今年は空梅雨かな」と思っていました。

 しかし、7月に入ると雨、雨、雨。今日は久しぶりに晴れ空を見ました。

「R grey」のアイビーも嬉しそうです。

 人はどんな状況でも生きて行きますが、日常に少しの潤いがあると救われます。

 音楽はその最たるものでしょうか。

 「雨音はショパンの調べ」は、この時期になると一度は耳にする曲のひとつだと思います。

 小林麻美が歌った1984年夏のヒット曲。

 原曲は、イタリアの男性歌手ガゼボによる『I Like Chopin』だそうです。

 ガゼボはイタリアのディスコシーンでは知られた存在だったらしく、そのヒット曲に松任谷由実さんが詞を載せました。

 この方の才能にはいつも驚かされるだけですが。

 よく聞いてみると、エレクトリックドラムの音に、ディスコミュージックの香りが残っています。

 ショパンの曲も何となくしか知らないので、どの曲を指すのだろうと思っていました。

 娘がピアノを習っていたころの譜面に、ショパンがありました。

 練習曲「革命」。

 譜面を見るだけで、静寂を切り裂く出だしの音が聞こえてきそうです。

 legatissimo(レガティッシモ)と表記がありましたが、極めて滑らかに!という意味だそうです。

 「革命」を指さないことは私でも分かりました。

 私が持っている曲の中なら「ノクターン(夜想曲)」か、「別れの曲」なのかなと想像していましたが、「雨だれ」という曲があると知りました。

 早速購入してみたのです。

 ポロン、ポロンと鳴る出だしを聞いていると、やはりこの曲をイメージしているようです。

 中盤から、やや激しい雨音へと変化していきますが、先日の豪雨と比べるとやはり「雨だれ」でした。

 80年代の歌謡曲から入り、ポップス、洋楽、ロック、ソウル、ブルース、AORと気に入った曲は何でも聞きました。

 しかし、クラッシクにはほぼ接点なしでした。

 クライアントに、ピアニストとバレエダンサーの姉妹がおられましたが、ともにパリ、モスクワへの留学経験があるアーティストです。

 音楽談義などおこがましいですが、何でも聞いてみたいのが私の性分。

 しかし、讃美歌とクラッシックの違いも分からずに、ちょっと恥ずかしい思いをしたのです。

 娘はバイオリンの授業があるらしく、知人から譲り受けたものが我が家にやってきました。

 築48年の畳の家に、電子ピアノにバイオリン。

 おかしな感じもありますが、どんなことでもトライしてみて欲しいと思います。

 これを期に、クラッシックのプレイリストも作ってみました。

 オムニバス版をもってきただけですが、「クラッシックもなかなかいいな」とひとり悦に入っているのです。

 こんな小話は何度か聞いたことがあるかもしれません。

 ペシミスト(悲観主義者)のセールスマンがある国に靴を売りに行きます。

 まったく売れず、仲間のオプティミスト(楽観主義者)に電話をかけました。

 「全然駄目だ。この国の人たちは靴を履かない。見込みがない」と言います。オプティミストの仲間はこう答えました。

 「見込みは十分だ。この国の人達はまだ靴を履いていない」

 知恵の哀しみと、知らない歓び。

 つまらないプライドと、大きな偏見をすてれば、この世は歓びと楽しみだらけです。

 勢いにまかせて、今度はジャズについても書いてみたいと思っているのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
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■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
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大雨撤収と指宿のウィークリーマンション‐1710‐

 豪雨にコロナと、なかなか遠出もままなりません。

 雨は続きますが、7月も中旬に入りヒマワリが咲き始めました。

 こちらは畑の番人。

 こんな時こそユーモアを、というメッセージなのだと思います。

 雨の思い出話しをひとつだけ。

 2011年の8月は鹿児島へ。

 この頃は「家族で47都道府県制覇」をかかげて、長期休暇はほぼ旅にでていました。

 フェリーでの船旅は、行き帰りがゆっくりできるので皆お気に入り。

 夜に南港をでて、翌朝志布志に到着します。

 この時は、まず西側の薩摩半島先端を目指しました。

 途中、枕崎で「かつおラーメン」を食べることにしました。

 あまり期待していなかったこともあってか、驚く程美味しかったのです。

 この旅の時は2泊をキャンプにしていました。

 キャンプの一番の難点は寒さ。そこは夏なら何とかなるだろうと思ってのことでした。

 夕食を準備し。

 夕暮れの浜辺で海風に吹かれ、最高に気持ちよかったのです。

 しかし、子供達がぐっすりと寝静まった深夜から、猛烈な雨風になりました。

 テントに当たる雨音が怖い程で、ずぶ濡れになりながらテントを張り直したのです。

 雨がようやく一段落したと思ったら、深夜3時頃に若者が花火を始める始末。

 彼らが帰るとまた雨が降り出し、早朝にテントを撤収したのです。

 翌日も指宿のキャンプ場を予約していましたが、この日も雨予報。2日連続は厳しいと判断し、指宿駅前の観光案内所に駆け込みました。

 お盆真っただ中で営業さえ怪しいかなと思っていたのですが、「部屋は小さいですが、ウィークリーマンションなら1室空いています」と。

 聞くと1日でも借りられると。

 それならデイリーマンションとすればいいのにと思いましたが、まさに渡りに船でした。

 生まれて初めてウィークリーマンションに泊まりましたが、かなり安かったと思います。

 基本的に子供はどこでも楽しいものですし。

 翌日の砂風呂より。

 日本最南端の駅より。

 殿様湯より。

 この雨での思い出すのは大雨撤収とウィークリーマンションです。

 記憶は、複数の要素が重なるほうが、より脳に定着すると言います。それで楽しかったことより、苦労したことの方が心に残るのでしょう。

 全ての記憶はDNAに残っていると聞いたことがあります。
 
 山道で運転を誤り、車ごとを転落していくという瞬間。記憶が走馬燈のように蘇ってくるということは、実際にあることのようです。

 もし記憶の出し入れが自在にできれば、私もマサチューセッツ工科大学へ行けたのにと思いますが、神様も人が悪いものです。

 いや、皆ができたなら、差が付くところが無くなるので、やっぱり神様は正しいのか。

 『YAWARA!』『MASTERキートン』などで知られる、漫画家・浦沢直樹はこう言っていました。

 プロとは締切があること

 締切に追われる人気作家ならではの、ある意味深い言葉です。

 追い込まれた深夜2時、頭の奥深くに埋もれていた引出しが……

 と格好付け過ぎですが、そんなことが何度もありました。人は弱いもので、追い込まれなければ閃かないようです。

 こんな感じで今週もフルスロットルで行きます。

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