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1111、いい日オレンジ‐1851‐

今日は11月11日。

11月1日を上回る1の4並びで、多分いい日です。

そんな木曜日、アトリエmのWebサイトリニューアルが完了しました。

デジタルの世界にも関わらず、昨日までは時々旧サイトに戻ったりしていました。

サーバー移管があったからかもしれませんが、何だか生き物みたいだなと思っていました。

前サイトに変更したのは、イタリア人スタッフのマルコが働いていた頃です。

「世界的なトレンドは大画面」と彼から聞いたのがきっかけで、2015年頃だったと思います。

2002年のファーストバージョンは知人に作成して貰いましたが、その後はずっと自社で製作してきました。

しかし、スマホへの応対が追い付いていなかったのです。

この春、そろそろ限界かなと考え、戸田さん率いる神戸のドアズへ伺いました。

中身を見て貰った感想は「増築、増築のリノベーションのような状態」と。

「上手い表現だな」と納得し、夏からの本格的な神戸通いが始まりました。

左にメニューがあるデザインは、初期のwebサイトに多かったそう。

2つ提案があったうち、この「原点回帰」案を気に入り、お願いしたのです。

PC版はそれ程変わらない感もありますが、大きく変更したのはスマホ版です。

これまでは、一目で色々な情報を見て貰い「選ぶ楽しさ」を大切にしてきました。

しかしスマホの場合は、画面が限られています。

私があまりスマホを使わないので、そのあたりに鈍感だったのですが「縦スクロール」前提で考えなおしました。

「うえだクリニック」はリノベーションではないので修正しなければなりませんが。

各作品ページ内を、こまかくスライドショーでみれるのも大きな変更点です。

図面も再度整理し、積極的にupしました。

一番思い切ったのは、メニューのプルダウンです。

こちらはPC版で、ちょっと文字が見難いかなと思いましたが、担当してくれたクリエーターが「このくらい思いきっていいと思います」と。

スマホ版は「真っオレンジ」。

どこかで、ちょっと老舗感まで意識していた自分がいたことを反省し、この案でお願いしました。

この色は、アトリエmを立ち上げる時に決めたコーポレートカラーです。

もともと濃い青とオレンジが好きで、その2つを選びましたがメインはオレンジ。

元気。情熱的。でも赤ではない。

熟れた柿と美味しそうなウニの色をイメージし決めました。

それで、アトリエを置いてきた「平野西の家」も、オレンジが入っているのです。

弟の家ですが(笑)

色や匂いなど、人は好き嫌いで判断しますが、美味しいものやいい匂いを嫌いな人はいません。

このウニオレンジが、未来のクライアントとの懸け橋となってくれることを願うのです。

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

ゲツアサ初心忘るべからず日記‐1850‐

間もなく、アトリエmのWebサイトがリニューアルオープンです。

この後、一旦全ての更新ができなくなるので、今日は朝一番のUPです。

昨日は所用があり、谷町六丁目界隈へ。

からほり商店街あたりには、おしゃれな店が沢山あります。

街歩きをしている人もちらほら見かけ、多すぎず、少なすぎずで丁度いい感じ。

大阪城を北の頂点とした半島状に広がる上町台地。

西端あたりに位置するので、坂が多いのです。

谷町六丁目駅のすぐ近くは、観音坂とありました。

北へ歩くと長堀通りですが、ここから大阪城へ向かって、更に一段高くなっています。

楠木正成公お手植えとも言われるこの大樹は「えのきさん」。

榎木大明神として祭られています。

谷町筋を東に渡ったあたりにも、更に色々な店ができていました。

傾いて見えるのは、多分気のせいでしょう。

そこかしこに坂があり、景色の変化が楽しいのです。

大阪ガスの実験集合住宅NEXT21がありました。

存在は知っていたのですが、どこにあるのかは分かっていませんでした。

谷六と玉造の丁度中間くらいの清水谷となっていました。


1993年の完成ですが全く古びておらず、かなりの存在感です。

結局、玉造まで一駅分歩きました。

ここまで来たなら、真田丸があった三光神社に寄りたくなります。

真田丸は出城ですから、勿論小高いもの。

で、ここも坂。

その頂きにある拝殿です。

池波正太郎の「真田太平記」は最も心に残っている小説のひとつです。

真田家が暮らした長野の上田城跡から、幸村最期の地、天王寺の安居神社まで、その足跡をたどってまわりました。


日本一の兵と言われた真田幸村は、歴史上もっとも徳川家康を追い詰めた武将と言えます。

猿飛佐助をはじめとする真田十勇士を従え、徳川家と対決する講談が江戸後期に人気を博しました。

それはある種、時の権力者へのカウンターカルチャーだったとも言われています。

25歳でアトリエmを設立し、5年間全力で働きましたが、矢折れ、槍尽きた私は、1年休んで海外にでることにしました。

その時に読んだ本の中で、最も心に残っているのが 「真田太平記」でした。

六文銭は三途の川の渡し賃。

死をも恐れぬ旗印です。

皆に「独立は早すぎる」言われた中、徒手空拳で立上げたのがアトリエmです。

そもそもが、学歴も大したことがない、コネがある訳でもない。だけどやる気だけは誰にも負けないというところから始めたのです。

それが25年経つと、いっぱしの仕事をしてきたように気持ちになっていました。

是非の初心忘るべからず 
時々の初心忘るべからず 
老後の初心忘るべからず 
命に終わりがあり、能には果てあるべからず 

能の大成者、世阿弥も「花鏡」の中でこう戒めました。

芸術に、仕事に終わりはありません。

Webサイトも新しくなりますし、ゲツアサ初心忘るべからず日記として書きとどめておこうと思います。

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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