人生初の1匹を!‐1582‐

いよいよ新元号が始まる、今年のゴールデンウィークが始まりました。

初日の4月27日(土)は快晴でスタートです。

奈良県、三重県の県境にある七色ダムに到着しました。

最高の景色ですが、それを分かち合う相手はおらず。

子供達はそれぞれ予定が入っており、付き合ってくれませんでした。

ひとりでボートを降ろし準備をしますが、今回はミッションがあります。

友人が子供を連れてやってくるのです。

大の釣り好きなので「釣りキチ三平」をコレクションしている程。しかし、大好きなブラックバス釣りは7戦全敗とのこと。

それなら、どうせひとりなのでガイドするよとなったのです。

前日のプラクティスは完璧。

子供が釣りやすい魚のいる場所を2か所ほど確保し、この日はあがりました。

土曜日の深夜に、バンガローに到着。

久しぶりだったので、遅くまで話をしていました。

しかし、朝は4時半起き。

子供さんは飛び起きてきて、やる気はマックスなのです。

ただ、日曜日は急激に気温が下がり、かなりのタフコンディションに変わっていました。

あの手この手を使い、何とか魚に触ってもらうとしますが、お魚さんは全くの愛想なし。

深いレンジまで落ちているようで、私が彼らの行動を読み切れません。

それでも飽きることなくキャストを続けていると、ルアーと全くの同サイズのオイカワがヒット。

朝から夕方までやりきりましたが、残念ながら痛恨のノーフィッシュ。

親子とも期待し、遠路はるばるやってきてくれたので、私的にもかなり悔しく……

ボートの片づけをしていると「釣れた~」と。

お父さんが帰る準備をしている間、桟橋で釣りをしながら待ってたらと、一本ロッドを渡しておいたのです。

一日練習した釣り方で、その成長をみせてくれました。

イメージしていたタックルで、人生初の1匹を釣り上げてくれました。

小さくはありますが、お父さんは早速本気モードの記念撮影会。

この笑顔を見せてくれたなら、おじさんも救われるのです。

丁寧に放してあげてよと言うと、2人で初リリース。

彼はアトリエmが一番辛いとき、1年半ほど一緒に手伝ってくれました。

丁度、彼が独立するタイミングで、私にとって非常にラッキーでした。

その後は、立派な設計事務所を経営していますが、あの時彼が手伝ってくれなければ、今の会社が存続していたかどうか……

彼も私の独立に刺激を受けたと言ってくれます。

同業なのでライバルでもあるのですが、間違いなく恩人です。

いよいよ平成も残すところ3日となりました。

私にとっては18歳から48歳を生きたことになります。

終わると思えばそれはそれで寂しいもの。

しかし、時代は移り変わり、地球が自転、公転をやめることは一瞬たりともありません。

素晴らしい令和年間となることを確信していますが、まずは手元にあることに精一杯取り組むだけです。

近くにあるものが、間違いなく一番大切なもののはずですから。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

フラワー‐1581‐

 今週は暑いくらいの日差しが続きます。

 会社の近くにある「イタウバハウス」の前を通ってみました。

 完成は2010年。強い光が、塗装をしていないイタウバのルーバーを白けさせます。

 手前味噌ですが、この趣きのある外観をイメージしてデザインしたのです。

 ジューンベリーは、花、実、紅葉と三拍子そろった樹ですが、青葉も上品で美しいものです。

 この時期は道端の下草でさえ、ルノワールが描くようなパステルカラーです。

 こちらの玄関先には黄の花。

 紫と共にパンジーでしょうか。

 赤紫。

 淡いピンクはマーガレットでしょう。

 まさに百花繚乱です。

 私が1年間休養したのは2001年、31歳の年でした。

 体調の異変を感じ、27歳の時に初めて心療内科を訪ねたのですが、診断結果は「自律神経失調症」でした。

 最終的には海外へ放浪の旅に出たことが、健全な状態に戻れた直接的な要因になったと思います。

 2002年の春、気力もみなぎり日本に戻ってきたのですが、その頃のことで鮮明に覚えている場面があります。

 友人宅へ車で向かう途中、KinKi Kidsの『フラワー』という曲が流れてきました。

 長く暗かった3年間を思い出し、また、春の陽気とその明るい曲調がピタリと一致し、何故かポロポロと涙がこぼれだしました。

 その涙は、希望と喜びが溢れだしたものでした。

 4月23日のニュースでご存知の方も多いと思いますが、セブンドリーマーズラボラトリーが自己破産しました。

 初期のゴルフシャフト部門の3店舗、銀座、芝公園梅田を当社が設計をさせてもらいました。

 それぞれの店舗がクローズしたり、移転することは聞いていましたが、火曜日の件は勿論のこと全く知りませんでした。

 2015年の秋に、世界初の全自動洗濯物折り畳み機「ランドロイド」を発表したセブンドリーマーズは、ロボテクス、家電業界の話題を席巻していたと言っても過言ではありません。
 
 新聞、テレビと多くのメディアにも取り上げられ続けます。

 ランドロイド関係の店舗展開から、当社は外れていたのですが、いくつかの課題があり、それを解決してから本格的な発売とまでは聞いていました。

 が、延期になっていることは気になっていました。

 他の商品があるとは言え、世界初の開発には多額のコストが掛かることは間違いありません。

 発売が先か、資金ショートが先か、ヒリヒリするような日々だったでしょう。

 セブンドリーマーズにとっての初めての店舗を設計させて貰ったこと、また、中学校からの付き合いに加えて、大学で競技スキーをすることにしたのは、彼にその魅力を教えて貰ったからです。
 
 触れないという選択肢もありましたが、それは不誠実な気がしました。

 多くの方に迷惑を掛けてしまったことは、真摯に反省して貰うしかありません。

 しかし、世界初のチャレンジをしたこと、またそれを、もう一歩のところまで追いつめたことは、日本を代表する企業が多額の出資をしたことからも明らかです。

 こんなところで引き下がってしまうような人間ではないことは知っているつもりですが、まずは今すべきことを完結し、鮮やかに復活してくれることを信じています。

 僅か数人しか養えない私が、数百人を率いてきた彼に伝えられることなど何もありません。

 しかし、古い友人として、また一方的にですが、絶対に負けたくないと思う数少ないライバルのひとりとして、これからの活躍を信じ、期待しています。

 『フラワー』は、当時は関西に住んでいた彼の家へ向かう途中に聞いたのです。

 僕らは愛の花咲かそうよ

 苦しいことばっかりじゃないから

 こんなに頑張ってる君がいる

 かなわない夢はないんだ

 つらいばっかりで明日が見えないと 嘆く背中に

 若いくせにさ 哀愁たっぷりでやるせないよね

 大人になるだけ忘れてゆくけど

 太陽はいつでも微笑み返してくれる

 僕らは愛の花咲かそうよ

 苦しいことばっかりじゃないから

 こんなに頑張ってる君がいる

 かなわない夢はないんだ

 その太陽のような笑顔だけは、だれにでも真似できるものではありません。



■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
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カリオストロの城にみる作家性と究極の恋愛観‐1580‐

 現在、一緒に仕事をしている監督が、「お客さんと一緒に、再放送を観ましたよ」と。

 4月7日(日)に、BS朝日で『大改造!!劇的ビフォーアフター』の再放送があったようです。

「住之江の元長屋」は番組では「天井から雨が降る家」

 webサイトへのアクセスが、500くらいあったので、沢山きてくれているなと思っていたのですが、理由が分かりました。

 移動の途中、玄関への立派な藤棚のあるお家をみつけました。

 藤はこの時期から梅雨にかけてですが、淡い紫と淡い香りが大人向けの花と言えそうです。

 前回、パリの思い出を少し書きましたが、『アルセーヌ・ルパン』を書いた、モーリス・ルブランもフランスが生んだ偉大な作家です。

 その孫(という設定)の『ルパン三世』を描いた、モンキーパンチさんが4月11日に亡くなりました。

 金曜日には追悼番組として『ルパンVS複製人間』がテレビ放映されました。

 昨日もプレゼンテーションだったのですが、昨年末からこの春にかけて、我ながらよく働いたと思います。

 そんな日曜日の夜は少し特別感が欲しいもの。

 で、久し振りに家族全員で『カリオストロの城』を観ようと声を掛けていました。

 カジノで盗んだ紙幣が偽札でした。

 そこから怒涛のような展開が始まります。

 カリオストロ公国の姫、クラリスと初めて出会うシーンは、あの滅茶苦茶なカーチェイスから。

 アニメの歴史に残る名シーンです。

 カリオストロ公国で偽札を作っていると知るルパンは、お姫様を救い出すため、城へ向かいます。

 クラリスが幽閉される尖塔へ向かう際の、尖塔3段跳びも、コミカルでリズミカルな名シーン。

 そして、泥棒さんは若きお姫様を救い出します。

 そして結末です。

 わる~い伯爵の最後は、長針と短針に挟みつぶされるという、残酷なものでした。

 すっかり忘れていましたが、思わず目を背けてしまいました。

 銭形平次の子孫(という設定)の名脇役は銭型警部。

 何も盗らなかったと言ったクラリスとのエンディングの会話です。

 「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」

 「あなたの心です」

 もう全てが名シーンといってもよいかもしれません。

 日曜日の夜「守谷家映画劇場」は、ドラえもん、名探偵コナン、ルパン三世の映画と引き継がれてきました。

 豊かな時間を提供してもらい、ただただ感謝しかありません。心からご冥福をお祈りするのです。

 ずっと前に付き合っていた女性が「理想のタイプをはルパン三世」と言っていました。

 ユーモアのセンスがあり、腕がたつ。そしてもてる。

 私にとってもやはり理想です。

 初めて長編映画を監督する宮崎駿の情熱と、モンキーパンチが描いた魅力的なキャラクターが、がっちりとかみあい、最高傑作を生み出すことなりました。

 宮崎は究極の恋愛観を、絶対に交わらない子供に見ているからだと私は思っています。

 類まれなる作家性と、究極の恋愛観が織り込まれた名作。それが「カリオストロの城」だと思うのです。

 その証拠に、普段は大人の香り漂わせる峰不二子も、この回のお色気は抑え気味。

 控えめな藤のような名脇役に徹しているのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
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憧れのパリ‐1579‐

休耕田なのか、菜の花が満開でした。

街中に広がる黄色いじゅうたんです。

関西が生んだ巨匠、司馬遼太郎。

彼がこの野花をこよなく愛したのも、分かる気がしてくるのです。

ゴシック建築の傑作。ノートルダム寺院の尖塔が焼け落ちる映像は、ショッキングなものでした。

初めての海外行きにフランスを選んだのは、やはり憧れの存在だったからです。

1995年、24歳の時ですが、1社目をクビになると失業手当がでました。それを元手に海外へ行こうと思いたちます。

ル・コルビュジエ設計、ロンシャンの礼拝堂を是非見たかったのです。

沈黙がうなるとでも表現したくなる、あの空間を今でも忘れることはありません。

しかし、それ以上に刺激的だったのが初めて目にする海外の街でした。

パリの街は灰色にも関わらず、極めて美しいものでした。

パンをかじりながら、ただただ歩き回っていたのです。

アールヌーボーの旗手、ギマールのガラス屋根に感激。

ルーブルにも足繁く通いました。

そして、I・M・ペイのガラスのピラミッドに対峙したのです。

「漂えど沈まず」それがパリなのです。

当時は、近代、現代のアートへの興味が9割で、ノートルダム寺院の写真は1枚しか残っていませんでした。

その一枚が尖塔を横から見たもの。

もう四半世紀前のことで、その時の気持ちを覚えていないのですが、極めて美しい写真です。

24歳の私も心動かしたのでしょう。

この繊細な木細工に火が付いたなら防ぎようはないと思います。

反対の言い方をすれば、火災を防ぐことを第一に考えればこの尖塔は存在しません。

火災は人の命を奪う可能性があります。

よって、最大限の予防をする必要がありますが、現行法規の下なら、ノートルダムの尖塔も、ミラノのドゥオモも、法隆寺も存在しなかったと思います。

美とは通常ではないからこそ美なのです。

フランス国民は、悲哀にくれていると思います。

形あるモノは必ず壊れます。しかし、人が望めばモノは必ず再現できます。

自由・平等・博愛を表すというトリコロール。

建築家・白井晟一は「青は希望の色」と言いました。

希望を持ち、いつまでも憧れのパリであって欲しいと思うのです。

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トップってやっぱり凄い‐1578‐

 houzzの特集記事で、「中庭のある無垢な珪藻土の家」が取り上げられました。

 こちらのご夫妻は、ともフルタイムで働いておられ、家事動線は考えに考えました。

 このゴミ箱の入った写真を撮りたがる創り手はあまり居ないと思います。

 しかし、このカットにこの家のストーリーが詰まっているのです。

 見難いのですが、ゴミ箱の上にゴミ袋を置く小さな棚があります。

 ゴミを捨てた後、すぐに新しい袋を取り出せるよう、蓋の開け閉めの邪魔にならないギリギリの位置を模索しました。

 このカットは、ご家族だけが通る動線からのもので、お客さんには普通見えません。

 しかし、記事を書く人は必ず欲しいと思うアングルだと分かって撮影しました。言ってみれば確信犯なのです(笑)

 桜も終わり、新緑をもとめて七色ダムまでやってきました。

 曇り空ではありましたが、やはり自然の中は最高です。

 普段行く池原ダムが大減水でボートが降ろせず。

 それでこちらに来たのですが、20代の頃から来ている勝手知ったる湖です。

 集落が湖畔すぐにあり、穏やかな景色が広がります。

 湖面には散った花びら。

 まだ残っている桜もありました。八重桜でしょうか。

 人にとっての気温以上に、魚は水温に敏感です。

 この日、最も水温が高ったところは13.7℃。

 この時期は、水深の浅い上流部が温まりやすく、魚もそこに集まる傾向があります。

 スロープで事前に情報を聞いていたこともあり、最上流部からスタートします。

 いきなり来ました。

 岸際を意識している大きな魚体が見えました。

 岸寄りの岩盤の上に、鮒を模したルアーをステイさせておきました。水深2mくらいでしょうか。

 ゆっくり魚体が寄って行き、フッと反転したのが見えたのでフッキング。

 完璧な展開でしたが、実はこの釣り方は全くの受け売り。

 先週この地で、日本でのトップカテゴリーの試合がありました。優勝した三原直之選手はその釣り方を公開しており、それを真似ただけなのです。

 それで、このサイズの魚を獲らせてくれるのですから、どんな世界でもトッププロは凄いものです。

 52cm、1.6kgの素晴らしい魚でした。

 2月の釣行ではウグイだけだったので今年の初バス。幸先のよいスタートです。

 この日はこれで満足してしまい、早め上がりましたが、大きな魚が沢山上がっていたとのことでした。

 プロの選手とは言え、試合は今後も続くので、少しはキモの部分を隠しておきたいはずです。

 しかし、マンスリーアングラーの私が簡単に魚を手にできたところを見ると、全てを公開してくれたようです。

 経験的に言えば、どんな世界でもトップまで上り詰めるのはこのタイプのような気がします。

 プロ野球のオールスターの場で、ある選手が世界の王貞治に、一本足打法について尋ねました。すると、何でも丁寧に教えてくれたと言います。

 それを見て、逆に凄い自信を感じたと語っていました。

 同じくオールスターの場で、400勝投手の金田正一に、その落差の大きなカーブの投げ方を尋ねると「教えて欲しかったらゼニもってこんかい」と言われたそう。
 
 それはそれでご愛敬ですが。

 プロというのはやはり誰かを幸せにしなければ、その存在価値はありません。

 もう少し言えば、幸せにし続けなければプロを持続することは出来ません。

 この日曜日は、随分幸せにして貰ったので、今後も三原選手を応援したいと思います。

 誰もが世界の王になれる訳ではありませんが、出し惜しみが成長を妨げるのは間違いありません。

 やはり、やるからにはトップを目指すしかありません。

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算数得意女子‐1577‐

 長居公園は、平日にも関わらず花見客で一杯でした。

 誰もが散りゆく桜を惜しみます。

 桜の旬はほんの一瞬です。

 「北摂のリノベーション」周辺の田んぼも、いつの間にか耕運機が入ったようです。

 こちらは内部解体が終わり、床版の補強が始まりました。

 ようやく口ばしができ上がってきた「住吉区歯科医師会館」

 週初めには現場内覧会を催しました。

 トップライトも形になってきましたが、建設委員会の9割の方が参加下さいました。

 診察の合い間をぬってのことで、嬉しい限り。完成は5月中旬の予定です。

 南大阪の脳神経外科「Uクリニック」も工事スタート。

 建ぺい率80%は、敷地ほぼいっぱい。

 職人技のみせどころなのです。

 事務所内は活気に満ちています。きわめて少人数ですが(笑)

 仕事が終わった頃、めずらしく娘から電話がありました。

 「塾のクラスで1番になった」と。

 春期講習の課題テストとかで、苦手だった算数での一位がよほどうれしかったようです。

 一番上のクラスではありませんが、それでもコツコツ頑張った成果です。

 兄妹とも熱中している卓球ですが、先日、娘と真剣勝負をしました。

 1セット目は11対5で娘の圧勝。

 久し振りとはいえ、そう簡単に子供に負ける訳にはいきません。

 ちなみに私の腕前ですが、温泉卓球レベルなら2番以下になったことはありません。

 リーチの短い娘の弱点をついて、カットしたボールをネット際に落とし続けました。

 勝つためには手段選ばずです。8対8といい勝負でしたが、最後を連取されて私の2連敗。

 生来の負けず嫌いで心底悔しかったのですが、塾の合い間をぬっての週2スクール通いは嘘をつきません。

 随分成長していました。

 頑張り続けるエネルギーの中で大きなウェイトを占めるのが「結果」と「承認」でしょうか。

 1位が結果で、それを誰かが認めてくれることが承認です。この2つがかみ合うと、成長のスパイラルに入って行きます。

 しかし、一番初めの動機は本人から発するしかないので、「好きこそものの上手なれ」だし「得意は好きの近くにある」なのだと思います。

 私、長男、娘とも、残念ながら算数を不得手にしていました。

 建築は理系に分類されていますし、苦手という言葉は嫌いですが、私などは明らかに点数が悪かったので仕方ありません。

 我が家で初めて算数得意女子となり、積年の恨みを晴らしてくれるのか。

 眼鏡も買ったことだし、ここはひと頑張りして貰うしかありません。

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小さな水路も、やがて大河と変わり海へとそそぐ‐1576‐

 明け方まで降っていた雨が嘘のような快晴になりました。

 子供達も今日から学校です。

 会社近くにある、今川の桜は毎年早咲です。

 季節は早まる一方ですが、何とか桜のある始業式になったようです。

 今川は平野川と名を変えて、城北川に合流します。さらに寝屋川と合流し、大阪城の北で大川に注ぎます。

 反対の言い方をすればこれらを堀として利用するために、大阪城はあの地に築かれました。

 大川の桜も満開でした。

 地下鉄天満橋駅からのアクセスもよく、多くの人が訪れていました。

 大川と谷町筋の交点が天満橋です。

 天満橋の上から西をみれば、下流の中之島を望みます。

 東の上流を見れば、左に大川、右に寝屋川と、その合流点が見えます。

 先程の平野川もここに注ぎ込んでいるのです。

 OBPの高層ビルを背景にして、大阪でも最も美しい桜の名所と言えるでしょう。

 やはり、水辺の桜は美しさもひとしお。

 淡い桜を、緑、青の背景が引き立てます。

 この春だけに限らず、何人ものスタッフの入退社を見てきました。

 まずは私の力量不足を反省しなければなりません。

 その上で、退路のあるなしが、その忍耐強さに大きく影響するのは間違いないと思います。

 しかし、それだけでは説明のつかないことが沢山あるようにも感じます。

 今、目の前にある仕事は、自分の夢と一直線につながっている。

 もしそうでないなら、すぐに仕事、職場を変えればよいと思いますが、おそらく繋がっているはずです。

 小さな水路を見ていると、どこかで消えてなくなりそうですが、最後は大河となって大阪湾にそそぐのです。

 手元にある仕事は、地味で、かつ大変です。

 しかし、確実に夢と繋がっているからこそ、頑張りもきくのです。

 満開の花を咲かせるか、寂しく散りゆくか。

 勿論、満開の花を咲かせるしかありません。

 信じるものは救われる。

 そういうことなのだと思うのです。

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鴨も鯉も恋の季節‐1575‐

 昨日、現場を回るルートを考えていると、真ん丸の古墳があるのをみつけました。

 アップでみると「雄略天皇陵」とあります。

 ちらと立ち寄ってきました。

 埼玉県稲荷山古墳で出土した鉄剣の銘にある「ワカタケル大王」は雄略天皇を指すとされます。

 『古事記』『日本書紀』ともに、その御陵が羽曳野の高鷲にあるとされているのです。

 日経新聞を読んでいる方は気付いたと思いますが、朝刊の連載小説「ワカタケル」の主人公その人です。

 5世紀から6世紀に築かれたものとされ、諸説あるようですが、雄略天皇丹比高鷲原陵(たじひのたかわしのはらのみささぎ)として治定されています。

 案内の看板には空撮がありました。

 その特異な形状がよく分かります。

 住宅地に突然大きなお濠が現れ、その真ん中に円墳が浮かぶ姿は壮観です。

 現在の都は東京ですが、この地が間違いなく日本の中心だったことが分かります。

 案内にはこうも記されていました。

 『日本書紀』には「雄略天皇に仕えていた隼人が、悲しみのあまり物も食べずに泣き続け、7日目についに死んでしまったので、その墓を御陵の北に造って葬った」という物語が記されています。

 マップに「隼人塚古墳」とでていたので、北の住宅街を探します。

 これがなかなか見つけられずで……

 近所の人に教えて貰い、ようやくたどり着きました。

 最後の路地は幅90cmくらいでした。

 住宅地にかこまれた小さな墳丘の上に石碑がみえます。

 「忠臣隼人之墓」と読み取れます。

 雄略天皇は強大な権力を持った君主だったとされます。

 その人と比べるのがおかしいのですが、私が亡くなったとして、せめて1日でも泣いてくれる人などいるのかなと思ったりもします。

 人は亡くなった時に本当の価値が分かるとも言います。

 しかし、亡くなった時にはこの世に居ませんから、真の価値を知ることはありません。

 ほっとしたのか、残念なのか……

 寒かった昨日までとはうってかわって、今日は20度くらいあったでしょうか。

 お濠をつがいの鴨が泳いでいました。

 浅瀬の鯉もつがい。

 春は恋の季節でもあります。

 鳥にも、魚にも、人にも。素晴らしい出会いがあるに違いありません。

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毎日がスペシャルで記念日‐1574‐

新年度のスタートです。

しかも新元号の発表と、何とも節目節目した月曜日になりました。

朝から天気が良く、神社に寄りたくなりました。

新元号のことと、無関係ではないでしょう。

実際のスタートは5月1日ですがやはり気分一新です。

本日発売の『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』
「さかたファミリー歯科クリニック」が掲載されました。

「さかたファミリー歯科クリニック」は、コンセプトも明確で、コストもかなり抑えています。

手前味噌ですが、もっとメディアへの露出をしてよい作品だと思っています。

また関目高殿の地域情報サイト「トレジャーキッズたかどの保育園」が紹介されました。

何かしらの評価を貰えると、やはり嬉しいものです。

春本番を迎え、草花も一気に芽吹きだします。

真っ白なユキヤナギが弾けるように咲く様は、春の勢いを最も感じさせるのです。

真っ白な手帳に書く文字は、いつもより丁寧です。

中学に上がった時、大学生活が始まった時は、期待に胸を膨らませます。

しかし、3日坊主、5月病の言葉がある通り、その気持ちを持続することは極めて難しいことです。

毎日を1年生の気持ちで、また、真っ白な手帳に文字を書くような心構えで生きたなら、素晴らしい結果がでるに違いありません。

どうすればそうできるのか。

それが分かっていれば苦労はないのですが、こんなことではないかと思っています。

自分の未来に期待し、夢を持ち、そして全力で取り組まねばならない環境に身をおく勇気があるか。

そう考えれば、急に人が辞めてしまうことも、1年生君と2人だけで働くことも、全て私の肥やしになるはずです。

『毎日がスペシャル』 歌・作詞・作曲:竹内まりあ

毎日がスペシャル。

真っ白な気持ちで、1日1日を丁寧に生きるしかありません。

『令和』元年を迎える前に、平成31年がまだ1ヵ月あります。昭和の名作のタイトルも借りれば、毎日がスペシャルで記念日なのです。

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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