十津川警部とともに、木曽路を行く‐1917‐

6月中に梅雨が明けてしまいました。しかもこの暑さ。

ちょっと記憶にありません。

夏に咲く濃紅の花といえばキョウチクトウとサルスベリですが、 キョウチクトウ は強烈な毒があります。

BBQの際、串がわりに細い葉をつかって……という話もありますから、注意して下さい。

夕食の後は、晩酌をしながら本を読むのを楽しみにしています。

歯ごたえのある本も良いですが、基本は小説が好き。

家の本棚に、私が買ったものではない、西村京太郎の「十津川警部」シリーズがありました。

タイトルは『木曽街道殺意の旅』。

木曽福島は義妹家の別荘がある縁でよく訪れます。

ちょっと涼し気な感もあり、セレクトしてみたのです。

小説内にもでてきましたが、木曽福島の手前には妻籠と馬籠があります。

こちらにもよく立ち寄りました。

もうもうと蒸気が立ち込めるセイロ。

この写真は11年前なので子供が、6歳、3歳くらいです。

昼食に立ち寄った飲食店では五平餅の文字も見えます。

その五平餅とソバの昼食ですが、それも何か涼しげ。

あちこちと出掛けていたころが、何とも懐かしいかぎりです。

西村京太郎は、2019年にこのシリーズで吉川英治文学賞を受賞。そして今年の3月に亡くなっておられました。

「十津川警部」 初体験でしたが、思っていた以上に人が亡くなり(笑)、エンターテイメントでした。

気楽に楽しませて貰ったのです。

暑い暑いといっていても、涼しくなることはありません。

せめて本のなかで、雪国をめざすのも一案です。

目に涼しい写真で、かなり早い暑中お見舞い申し上げます。

少しでも省エネ効果があればよいのですが。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

ようこそ大きな長い夏‐1916‐

「3つの庭を持つガレージハウス」の【ルームツアー】を公開しました。

計画中は、「3つの庭を持つコートハウス」というタイトルでゲンバ日記なども進めていました。

しかし正面の写真からみると、「 3つの庭を持つ ガレージハウス」のほうがあっているのかなと作品名を変更しました。

https://youtube.com/watch?v=kZyldulm2wQ%3Frel%3D0

ドローンの動画も使って製作したました。

よければ一度ご覧ください。

何とかかんとか、チャンネル登録者数 385人まできましたが、ここのところ伸び悩んでいる感じがします。

YouTubeの日本語版が公開されて15年だそうですが、なかなか奥が深いものです。

先週打合せから帰ってくると、遠くからリズミカルな太皷と鐘の音が聞こえてきました。

夏の風物詩、平野郷のだんじりでした。

試験曳をしているようです。

https://youtube.com/watch?v=Hj-0sSaSd00%3Frel%3D0

そのため、世話役の人達が交通整理をしているのですが、渋滞につかまってしまった車が、イライラしながらUターンしていました。

その気持ちも分かります。

ですがこんな状況はどうしようもありません。

余裕をもって行動していたとしても防げないこともあります。時には約束先に遅刻を謝る勇気も必要かもしれません。

自戒の念もこめてですが。

関西のみ宣言がでていないようですが、もう完全に夏の空です。

先週土曜日だったか、梅雨らしくない清々しい夕暮れだなと思っていたところでした。

今年は、例年になく長い夏になりそうです。

折角ならこの夏を存分に楽しみたいもの。

Welcome to the Big Long Summer.

ようこそ、大きな長い夏。

急かしても、制しても夏は気分次第でやってきます。そして、気の向くままに去っていくのです。

今年の夏は勝負の夏になりそう。

その理由はまたおいおい。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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『 建築家・守谷昌紀TV』

建築家・守谷昌紀TV 3台駐車可、薪ストーブのある「3つの庭を持つガレージハウス」【ルームツアー】

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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躍動の50代‐1915‐

昨日の夕方5時半。

谷町3丁目にいました。

北東角にあるこのビルに、大阪府建築士会の事務所があります。


先週月曜日に少し書いた、講演のためにやってきたのです。

オーダーは「若い建築士の方たちに、先輩として何か役に立つ講演」でした。

会員、非会員で金額は違うのですが、お代をとっての講演も初めてで「参加者があるんだろうか?」と不安に思っていました。

結果として、14人の方が参加して下さったのです。

若い方が一番知りたいのは、どうすれば仕事の依頼がくるかだと思います。

25歳でアトリエmを設立して今日までの葛藤を、売上も含めて洗いざらいお話ししました。

独立して5年、ただ我武者羅に働いていると、すっかり心が疲弊してしまい、1年休業したことも。

東南アジア放浪から日本に戻り、32歳で仕事を再スタートすると、徐々にメディアにも取り上げて貰えるようになりました。

メディアといっても、最終的には人と人の関係なので、その縁を大切にすることが大切だと思います。

大阪にも多くの建築家がいるなかで、私に「地元建築家がガイドする名建築 大阪編」を任せて貰ったのは光栄なことで、自信にもなりました。

これも縁がなければ無かったことだと思います。

テレビでの露出は大きな効果がありますが、自分の力だと勘違いしないことも重要です。

縁や幸運に感謝しながらも、やはり謙虚でいることが、最も大切なことだと思うのです。

努力を怠り、変化を恐れると、あっという間に時代に置いていかれます。

YouTubeチャンネルの取組みについても話しました。

十分結果がでている訳ではありませんが、行動しなければ何の進歩も生まれません。

2001年に東南アジアを放浪して10年後、子どもも大きくなってきたので、海外の一人旅を再開したのが41歳の時です。

若い方には、是非バックパックを背負って、安宿を渡り歩いて欲しいと思うのです。

講演なので、結論めいたことも話してみました、

何においても、覚悟をきめることに尽きると思うのです。

質疑応答もしっかり頂き、とても良かったという言葉も頂きました。

何とかその役目を果たせたのかなと、2時間と少しの講演を終えたのです。

懇親会には、ほぼ全員の方が参加下さいました。

外で家族以外と食事をしたのがいつだったか……思い出せないくらい前だと思います。

その席で、先輩の方が「話を聞いていて、途中で涙がでそうになった」と言って下さったのです。

若い方へ向けて、私が何を考え、どんな行動をしてきたかがメインテーマでしたが、同業の人にしか分からない苦労も多々あります。

自身の人生と重ね合わせ、こみ上げるものがあったのだと思います。

「守谷さんに頼んでよかった」とも言って頂き、ラストオーダーのタイミングでお開きとなりました。

仕事にかこつけて、横も縦もほとんど繋がりを持ってきませんでした。

それは、助けて貰っていないと同時に、お役にも立っていないということです。

我武者羅に20代。再スタートの30代。成長の40代。

どんな10年を送りたいのか。「躍動の50代」を目指したいと思います。

やはり目指すは山の頂上です。大阪で最も求めれらる建築家になりたい……

そんなことを整理する、良い機会にもなりました。

仕事の合間を縫って原稿を作るのはなかなか大変でしたが、とびきり美味しいお酒でした。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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コラム 第8弾 「シンボルツリー」公開、僕はフジっ子‐1914‐

日曜日は車で打合せにでていました。

猪名川を通ると、パッと視界が開けて気分がいいのです。

河川敷に野球場が沢山並んでいます。

元野球少年でしたが2019年にイチロー選手が引退してからは、あまり気になる選手がいませんでした。

しかし今は、大谷翔平選手の活躍が気になります。

それは、誰もが成し遂げたことのない偉業に挑戦する、真のスーパースターだからだと思います。

もう少しホームランが出ると、毎朝のテンションが更にあがるのですが……まずは自分が頑張れという話ですが。

計画地には大きな庭があり、移植する樹種の調査をしました。

和の庭には結構アジサイが多いのです。

紫がやはり王道ど真ん中でしょう。目に鮮やかでした。

6月18日(土)の21時頃、 『ESSE-online』のコラム の第8弾、 「シンボルツリー」 が公開されました。

この時間帯は多くの人が見てくれるそうで、よい記事だと、そういった時間帯に公開してくれるのです。

5つの事例を解説していますが、先週の月曜日にそのうちの1つ「Shabby House」を紹介しました。

「イタウバハウス」のジューンベリーをはじめ、その他も思い入れのあるものばかり。よければご覧下さい。

すると、 「おいでよ House」 も6月16日(木)に公開されていたのを見つけました。

6月18日(土)には『ESSE-online』内の『日刊Sumai』のページには、2つの記事が上下に並んでいました。

これで、 「おいでよ House」『住まいの設計6月号』  『住まいの設計チャンネル』   『ESSE-online』 と3つのメディアに掲載されました。

いずれもフジテレビ系列の出版社、扶桑社が運営するメディアなので、このようなことが起るのですが。

フジテレビの夕方のニュース、『スーパーニュース』や『みんなのニュース』にも、何度も作品を取り上げてもらったので、フジテレビと相性がよいのかもしれません。

ずっと昔、明石家さんまがフジテレビに多く出演していた頃、「僕はフジッ子なんで」と言っていたことを思い出しました。

レベルは違いますが、やはり相性はあるような気がします。

「ひょうきん族」「ごっつええ感じ」「夢で逢えたら」「笑う犬の生活」そして「めちゃイケ」とバラエティのフジが大好きだった世代です。

影響があるのかもしれません。いや無いかな……

ただ、人は知らない人を好きになることはありません。知って貰って、初めてスタートラインにつけるのです。


Yahoo!ニュースにでると見て貰う機会がかなり増えるそうです。

編集者の方が「とてもリッチな記事」と褒めてくれたり、10万プレビュー程あるそうなのですが、特に実感をできることがないのが寂しいのですが。

私と、アトリエmの存在を知って貰うために、いろいろなことをしてきました。

中でも「書く」ことは特に大切にしてきたつもりです。

ひとりでも多くの人にこのコラムが届きますように。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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セミナー開催。花ならアザミのように‐1913‐

一昨日、関西も梅雨に入りました。

田植えの季節でもありますが、梅雨入りは例年より8日遅いそうです。

7月後半に竣工写真の撮影があるので、それまでに明けてくれると良いのですが……

この時期、花にとっては最高の季節でしょう。

あちこちの庭先で、さまざまな花が咲きみだれています。

道路脇の植込みで、アザミが淡い紫の花をのぞかせていました。

この花は、スコットランドの国花だそうです。

その由来が色々とでていましたが、一番多かったのは以下のようなものでした。

スコットランドを夜襲しようとした兵士が、足音を気付かれないよう裸足で忍び込んできました。

ところがアザミを踏みつけてしまい、その痛みに声を上げたことで敵襲に気付き撃退、勝利した。

それから国花になり、王家の紋章にもなったそうです。

何とも勇ましい逸話ですが、それを連想させるのに十分な姿形をしています。

プロ向けなので告知していなかったのですが、6月22日(水)にセミナーの講師をします。

先月から、大阪府建築士会のWebサイトではスライダーの一番最後に告知されていました。

「若い建築士の方たちに、先輩として何か役に立つ講演をできないか考えているのですが」と相談を貰ったのが1月。

講演は色々しましたが、同業者に向かって話をしたことはありません。しかも、お代が掛かることも分かっていませんでした。

しかし8名の申し込みがあったと連絡がありました。

自慢話でなく、ただの理想論でなく、どうやってこの26年間働いてきたのかを洗いざらい話してみたいと思います。

花ならアザミのように、ピリッと役に立てれば一番嬉しいのですが。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
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建築家・守谷昌紀TV シンプルプランで実現したローコスト住宅 「アンティーク雑貨のある家」

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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

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クリスマスツリーとヤマボウシの半分物語‐1912‐

日曜日の朝、目を覚ますと真っ青な晴れ空でした。

梅雨入りするのかなと思っていたので、これ幸いとジョギングへ出掛けました。

コース途中にあるヤマボウシが、小振りな白い花を咲かせていました。

同じ日曜日、「Shabby House」のクライアントがヤマボウシの写真をSNSにUPされていました。

思わず「庭木の写真を送って頂けませんか」とお願いしてしまったのです。

実はこちらの庭には、竣工当時はドイツトウヒ、またはヨーロッパトウヒと呼ばれるモミノキの仲間が植わっていました。

コンセプトが「パリのアパルトメント」で、本物のパリを目指したのです。

法律的に防火扉が必要だったので、外にはスチールの扉があります。

そして内側に、アンティークショップで購入した、南仏で100年程前に使われていたこの扉をつけました。

この鍵穴と塗装の厚みが年月を感じさせてくれます。

照明、家具、フローリングもこだわりましたが、特に家具はジーンズでいうところのダメージ加工をほどこしているのです。

これらは基本奥さんの好みです。

ご主人のこだわりは、キッチン横にある「酒部屋」のみ。

冷蔵庫の横に躙り口があるのが見えるでしょうか。

この役割分担がはっきりしているところも、このお家の特徴だと思います。

ブンデンストウヒは、聖夜にクリスマスツリーの役割を存分に果たしてくれました。

ところが2013年。酷暑の夏に耐え切れず枯れてしまったのです。

再びご夫妻と庭木屋さんへ足を運びました。

パリの北緯は48度50分なので稚内より北にあることになります。ドイツトウヒには厳しい環境だったのです。

それらも踏まえ、常緑のヤマボウシを選びました。

2代目シンボルツリーとしてやってきたのですが、その現在が3枚目の写真です。

花の写真も一緒に届きました。

竣工して11年になりますが、変わって行く姿をみれるのは嬉しいものです。

ただ、あれだけこだわって選んだ庭木を枯らしてしまった後悔はあります。

何本かで植えたり、足下に灌木を配置すれば防げたかもしれません。

この物語も含めて、『ESSE-online』 に5軒の庭木の物語を寄稿しました。また公開が決まれば案内したいと思います。

建築に大切なのはストーリーだと思っています。

そこにある物はひとつでも、そこに至るまでの時間、試行錯誤、そしていくつかの失敗の上に存在しているのです。

劇作家の寺山修司はこう言っています。

物語は半分作って、後の半分は観客が補完して一つの世界を作っていく。余白が無いといけない。それが演劇の可能性だ。

建築家として作り込み過ぎないことは大切なことだと思っています。

実際に住むクライアントに補完してもらう。また、余白があれば、解釈は1つではありません。

これもずっとその家を好きでいられる理由になるはずです。

それで半分物語くらいが丁度いいと思うのです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

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4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

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住まいの設計チャンネル 軒が深いから「おいでよ House」

https://youtube.com/watch?v=2thz9lgdv6E%3Frel%3D0

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

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4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
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『住まいの設計チャンネル』に「おいでよ House」登場‐1911‐

さきほど『住まいの設計チャンネル』で、「おいでよ House」の動画が公開されました。

https://youtube.com/watch?v=2thz9lgdv6E%3Frel%3D0

3分50秒くらいの動画です。よければご覧ください。

奥さんと次男君。

花を活ける奥さん。

そして長男君と次男君。

長男君自作の被り物も大活躍でした。

そして長男君には何度もここに座ってもらいました。

何より、ご夫妻のインタビュー。

楽しみながら、ご家族総出で協力してもらったのです。

お礼のメールを送ると、「光がよく入るので、蕾からお花が咲きました!」と写真が返ってきましたた。

芍薬(しゃくやく)の花だそうです。

明るく開放的だと、緑を飾りたくなるとも。

動画内では「緑が活躍できる」という表現が印象的でした。

空間をさらに良くするのは、やはり住んでいるひとの愛情です。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、芍薬は美人の代名詞です。

一方、花言葉は「はにかみ」「はじらい」「謙遜」とありました。

家族の幸せを真剣に願い、真面目に働く方に、唯一無二の住まいを設計したいのです。

ということで、『住まいの設計6月号』 『住まいの設計チャンネル』ともども、宜しくお願いいたします。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

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4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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