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善にみる‐1856‐

昨日、「あの森のOhana」【ゲンバ日記チャンネル】をUPしました。

https://youtube.com/watch?v=lv437tWZcNg%3Frel%3D0

Episode4は-窓-についてです。是非ご覧ください。

UPした後、日曜日の夕方ですが車で出発しました。

南阪奈道は日本最古の官道、竹内街道とほぼ同じルートを通っています。

奈良盆地を、大和高田バイパスで横断。169号線にのりかえて南下します。

六田駅辺りでは近鉄吉野線と並走しながら東進。

大和上市駅あたりから、徐々に南に進路をかえます。

2時間半かけてやってきた忘年会。

池原ダムの常連さんと、2年振りに集まったのです。

今年の料理はかなり豪華。

ズワイガニ。

フグ。

最後は甲羅酒。

2年分の楽しさでした。

今朝起きると、車に霜がおりていました。

湖面に立つ「けあらし」横目に、釣りをせず帰ってきました。

月曜日ですから。

午前中に東熊野街道を北上することもあまりないので、景色がとても新鮮。

東斜面が日を受け、ところどころに残る紅葉が鮮やかです。

吉野杉に代表される常緑樹がそれを一層引き立てます。

この時間に、奈良側から二上山をみることもかなり稀。

ふたこぶラクダの背中のようですが、そこだけが赤く見えます。

折角ならと麓を通ってみました。

やはり二上山だけがひときわ落葉樹が多いようです。

竹内街道の終点、奈良の都からみると雄岳と雌岳の間に日が沈むさまから、古代より神聖な山とされてきました。

もしかすると意図して植えられたものかもしれません。

同じ場所でも、時刻、天気、みる方向が変われば、全く違う景色になります。

これは人への応対でも同じです。「善意」という光を当てながら見れば、全く違った景色になることがあるでしょう。

「善にみる」

フェアに見る、正しく見ることを心掛けてきました。しかし、この視点が足りていなかったかなと最近思うのです。

日本では他国からすると考えられないくらい、コロナの新規感染者が激減しています。

「第6波は必ずくる」という識者もいます。来るのかもしれませんし、警鐘や備えは大切だと思います。

しかし今は来ていないのだから、善に見ても良いと思うのです。

少し早いですが、2022年のテーマにしたいと思います。

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

愛おしの池原【ゲツモク日記チャンネル】も開始‐1846‐

先週金曜日に、 『建築家・守谷昌紀TV』 【ゲンバ日記チャンネル】「あの森のOhana」Episode3を配信しました。

よければ、躯体まで出来上がった「あの森のOhana」をご覧ください。

この週末は久し振りの休みで、土曜日には奈良県下北山村の池原ダムへ。

釣りは朝が早いのです。

トボトスロープの桟橋には、もう出船を待ちきれない釣り人が。

透明度の高い池原ダムにしてはめずらしく、白川筋にはアオコが発生しているとのこと。

トボトスロープ店主のTさからも情報をもらい、朝一晩は15分程かけて大きく移動してきました。

濁っていいるからこそできる釣りで、午前中は押し通しましたが残念ながら反応なし。

桟橋まで戻ってきて昼食。かつ、車で昼寝を1時間半。

この昼寝より幸せな時間はありません。

普段の寝不足も完全に解消。午後の部のスタートです。

この日はビデオも持っていたので何とか魚の顔は見たい。

迷った末に備後筋へ移動。

池原の大自然を最も満喫できるのがこの川筋。

浮いているだけで景色が好きなのです。

大きな魚を狙って移動しながらキャストしますが、15時が限界でした。

何とか魚の顔をみるためライトリグに。

私としてはタフな時に使う手です。ルアーをシェイクしながらカーブフォールで沖の立木にぶつけます。

何とか1匹。

33cmくらいと大きくはありませんが、1匹目なのでかなり慎重にランディング。

同じ釣り方でもう一匹追加し、ここでタイムアップ。スロープに戻ったのです。

YouTubeのことをいつも教えて貰っている『スーパーロコチャンネル』の開設者、Sさんがボートを揚げているところでした。

新艇で側面のロゴが格好良いのです。

Sさんに話を聞けなければ、 YouTube チャンネルの開設はもっと遅くなっていたと思います。

翌日も朝一番から大きい魚を追い求めましたが、それも10時が限界。

前日と同じ釣り方で、25cmを1匹釣ってここまで。

昼前にはボートを揚げました。

名誉のためにかいておくと、アタリさえなかったという人もいたので、まあ頑張った方かなと。

トンビ。

澄んだ水。

秋の雲。

十分に自然を満喫して大阪に向かいました。


吉野川沿いにはススキが夕日に輝いています。

近鉄吉野線のこの古い陸橋がある景色が好きなのです。

『建築家・守谷昌紀TV』 の中に【ゲツモク日記チャンネル】を加えてみたいと思っていました。

主には国内外への旅、自然、建築等をお届けできればと思っています。

ただ休日をほぼ過ごす私の愛する池原。ここを抜きにはできないと思っていたのです。

大自然が素晴らしいのですが、基本は釣りです。もし興味があればご覧ください。

もし大きな魚が釣れたら、また配信したいと思っています。

https://youtube.com/watch?v=ktUQseMOb5k%3Frel%3D0





■■ 10月12日発売の オフィスデザイン&多目的スペースデザイントレジャーキッズたかどの保育園掲載 ■■

【News】

■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

宇宙船地球号。全乗組員で祝杯を‐1808‐

 今日は夏至。1年で最も明るい日です。

 大阪もようやく緊急事態宣言が解除されました。まん延防止措置は適用されますが、1歩進んだことには違いありません。

 ワクチン接種も本格的に始まり、明るい気持ちで確実に前進して行きたいところです。

 先週末も現場を回っていましたが、梅雨らしい天気でした。

 道中、コスモスが咲いていました。

 夏に咲く種もあるのでしょうか。

 雨濡れた花もよいですが、原色の花は晴れ空に限ります。 

 ひまわりを家族がプレゼントしてくれました。

 昨日は父の日。

 4人揃うのは日曜日の夕食くらいですが、父の日特典ということでエビフライでした。
  
 アワビの胆とともに、私の好きな食べ物1位、2位です。

 長男は友達と勉強?娘は卓球の試合で、それぞれ帰りにケーキとひまわりを買ってきてくれたのです。

 娘が買ってきてくれたケーキは撮りそびれたのですが、試合は納得いくものだったと報告してくれました。

 どんなことでも一所懸命に取り組んでくれたなら、親としては嬉しい限り。

 子供達もよく食べるようになり、あっという間に全て無くなったのです。 

 昨年の春、緊急事態宣言が発出された頃、コロナウィルスは高温多湿に弱いのではという記事を見かけました。

 多くの人と同じように今後の不安を抱え、そうだといいなという気持ちで夏を待ち望んでいたものです。

 実際そうではなかったのですが、それでも希望があれば人は生きて行けます。 

 ご近所さんは私の親世代が大半です。

 皆さん顔を合わせれば「もう1回目打った?」とか「ワクチン接種券届いた?」とか、元気そのもの。

 どんなに長いトンネルでも、薄っすらとでも出口が見えれば真っすぐ進むだけなのです。

 「なぜひまわりに?」と長男に尋ねると、「父の日は黄色い花が主流みたい」と。

 花屋さんで聞いたそうですが、「憧憬」や「尊敬」を意味するとも。

 子供達にどう思って貰いたい等はありませんが、せめて前向きな影響を与えられる存在では在りたいものです。

 今回、皆がお金を出し合って買ってくれたそうで、自邸にはひまわりを植えるスペースを捻出しようと決めました。

 瞑想の時、ひまわりが目の前にあれば「いつも顔を上げて」と思えるはずです。夏限定にはなってしまいますが。
 
 「人類は宇宙船地球号の乗組員である」

 建築家、バックミンスター・フラー の言葉です。

 沖縄もインドもありません。我慢と接種を両輪に、早く地球号の乗組員全員で祝杯を上げたいものです。

 全世界が一体感を持つことができる、またとないチャンスだとも言えるのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

クチコミ・口コミ‐1807‐

 昨日は梅雨らしいシトシト雨の一日でした。

 今日はスカッと青空です。

 こんな日は、二上山と大和川が見える堤防上の道路を走りたくなります。

 この時期の花はやはりアジサイ。

 青い花はこれから。

 淡い紫は、雨濡れて。

 こちらのピンクはかなり球に近い形状。

 反対に、平べったいものも。

 同じ種とは言え、色も形も様々です。

 「当社は、特に宣伝などはしておりません。お客様からのクチコミでお仕事を頂いております」

 そんな話を、これまでに何度か聞いたことがあります。営業マンがこういった話しをする時は、どこか誇らしげなものです。

 花もそれぞれ違うように、各々の生き方があるのでそれはひとつの答えです。

 ただ私の仕事で言えば、あまり当てはまらないかもしれません。

 クライアントがクライアントを紹介というケースは1度だけ。あまりクチコミで広がる仕事ではないのかなと思っています。

 しかしこのインターネット時代、多くの人が行動の指標にクチコミというものを読むのもまた事実。

 KenKen!というサイトは、クチコミの有る無しで随分露出が変わると言われ、何人かのクライアントにお願いしてみたのです。 

 「黒壁の家」

2021-06-14
★★★★★(5/5)
我が家はアトリエmに行き着く前までに何件か建築事務所へ話をしましたが、某テレビに出た建築事務所には雑に扱われ、他の事務所ではスケジュール的に困難など諦めかけていました。たまたま、何気なく本屋で見たアトリエmにこれで駄目ならハウスメーカーで建築するしかないかなと思いながらもメールで建築の相談を依頼しました。某番組の「匠」だったので我が家では厳しいかな~と感じながらもいつか楽しい未来を想像して「孫が遊びに来てくれる家」をコンセプトに色々と話しをしました。その話し合いで本当に親身な方だと感じて、また人間性に惹かれて依頼へと繋がりました。

当初、設計事務所に依頼すると予算超過となり建築困難になるか不安でしたが、守谷さんから「出来る限りの希望を出して、そこから生活においての必要性と予算の兼ね合いを検討していきましょう。」と声をかけて頂いたので心的に楽になりました。だから、イチから築き上げていくのが大変かなと不安でしたが、打ち合わせが楽しくてあっという間に進んでいったのを記憶しています。

家を建築していく過程で予算上厳しいこともありましたが、工務店さんとの間に立って依頼主側の希望を通して頂いたこともあり守谷さんにお願いして良かったと痛感しています。また、事務所スタッフの方もフットワークが軽く多忙の中でも気軽に声を掛けれることも安心感に繋がっていました。

もう設計して8年もなりますが、散歩している見ず知らずのお爺さんに「お洒落な家やね~」と言われたことが嬉しくてアトリエmに頼んで良かったなと感じており、人間性やデザインに惹かれて守谷さんに依頼したことが改めて正しかったと思いながら日々楽しく過ごせています。

 「山本合同事務所」

2021-06-12
★★★★★(5/5)
3年ほど前に事務所を設計していただきました。もちろんかなりオシャレで使い勝手も最高です。
事務所ですので、使い勝手が重要でしたので、入念に打合せしていただきました。
机や本棚やキャビネット等の家具も特注で作成していただき、めちゃくちゃかっこいいものを格安で作成していただきました。
求人する際にも、事務所がオシャレということで、かなり有利に働いています。
工務店も入札で決めていただき、かなりコストを下げることができました。
とても一生懸命対応していただき、無理もかなり聞いていただきました。
休みの日に一人で仕事をしていると、緑と光に囲まれ幸せな気持ちになります。
子供たちも事務所に遊びに行くと言って遊び場にもなっています(笑)
夕方の外から見た事務所は、とても美しく、打合せの時に作成していただいた模型で建物の中をのぞいていたのを思い出します。
次は自宅もお願いしますw

 「イタウバハウス」

2021-06-11
★★★★★(5/5)
家が完成して今年の12月で11年になります。
守谷さんに出会い、設計してもらい、たくさんの
打ち合わせをし、工事が始まり、家ができていく
様子を何度も見学し、家が完成したことを
ほんとうによく覚えています。
家のこと以外でも本当にたくさんのお話を
させていただいたことがほんとうに楽しかったです。
私達夫婦は決して裕福ではない共働きの普通の
夫婦です。
建築家の方に設計してもらうとなると一番に
頭に思い浮かぶのがお金のことだと思います。
私達も半分以上は無理だろうなぁと思いながら
守谷さんに相談に行きました。
そのときの守谷さんのそういうお金の面も含めて
何とかするのが私の仕事ですからと言ってもらった
ことで守谷さんにお願いすることにしました。
将来、子供たちが独立して夫婦ふたりになったときに
平家の小さなおしゃれでカッコイイ、ローコストハウスを
守谷さんに設計してもらうのが私達の夢です❗️

 「ときめく紺色の家」

2021-06-11
★★★★★(5/5)
「住人十色」という番組でアトリエmさん設計のリノベーション住宅が放送されていて、興味深い建築だったので番組終わりのクレジットに載っていたアトリエmさんのウェブサイトを登録していました。それから1年ほど経過し、自宅をフルリノベーションする計画においてメールしオフィスを訪問しました。もちろん、それまでに長年書かれているゲツモク日記と現場日記はかなり読み込んでいたので、およそ信頼できる建築家だと想像していました。リノベーションの場合、当初の見積金額よりも10~20%は増額するケースが多いと聞いていたので、その不安をお話したところ「これまで1度も増額したことはない」と守谷さんはきっぱり言われました。結局1年ほど打ち合わせを重ね、最終図面が仕上がり施工が始まりました。フルリノベーションのため不確定な要素が少なからず出てくるのですが、その都度守谷さん、現場監督さんとしっかり現場打合せをし、およそ最良と思われる答えを導きだしてくれました。そして、予定通り5か月後には新たな住居で暮らし始め、予想以上に快適な空間を作って頂いたことに感謝しています。また、それから1年間暮らすと、住み手である我々により一層馴染んで心地よく感じています。そして、今月末に1年点検があるのですが、特に不満が無いので同世代である守谷さんといつものようにリノベーションとは違うお話で盛り上がりそうです(笑)

 「Kayashima Photo Studio Ohana」

2021-06-11
★★★★★(5/5)
10年ほど前ですが 中々上手く行かず、色々模索している中
たまたまアトリエmのサイトを拝見して連絡をしてみたところ
建築家 守谷さんの人柄に触れ、計画を進める事となりました

常にこちらの立場に立った上で物事を考え
最良のアイディアを提案していただけます

どんな事でも、うざいくらいに(笑)
全力で取り組んで頂ける姿に
こちらも心、動かされ、お互いに作り上げるという感覚で
本当に素晴らしい建物が出来上がりました

そして今、また新たなプロジェクトを
夢とともにお願いしているところです

 「四丁目の家」

2021-06-10
★★★★★(5/5)
10年前に設計施工をお願いしました。2世帯住宅の設計は親と子の好みが合わず難航しました。アトリエmさんには何度も家の模型を作り直して親子世代が納得する提案を何度もしていただいたのが懐かしいです。今も親子3世帯で仲良く暮らしています。

 「クチコミ」という言葉を少し調べてみました。

 大宅壮一ノンフィクション賞で知られる、大宅壮一さんの造語という説明がありました。

 想像通り「口頭でのコミュニケーション」の略ですが、1960年代当初「マスコミ(マス・コミュニケーション)」との対比で使ったり、文字によるコミュニケーションを「手コミ」とし、「口コミ」と区別していたようです。

 本来の意味での口コミは私もかなり重要視します。

 初めて会う人には「どんな本が好きですか?」や「面白かった映画は?」とよく聞いてしまいます。

 本なら長い場合は数十時間、映画でも数時間を費やすわけですから、外すのは嫌。そう考えると、建築で「外す」ことは絶対許されません。

 仕事に関しては全力で取り組んできたつもりなので、私達の物語を出来る限り伝えてみたいと思い、「現場日記」だったり「○○年後の感想」というページを作成したのです。

 大宅壮一さん的には「手コミ」です。

 今回、久し振りにやりとりしたクライアントも。

 「○○は高校が△△に決まりました。来年の4月から寮生活になります」

 「喋るのは得意ですが、文章にすると色んな思いを伝えようとするとなかなか纏めれなくて」

 「50才目前に試験に取り組むとは思っておりませんでした」

 「またビールを片手に、世間話をしながら……」

 他には、「投稿時期が同じになりすぎても」と言ってくれたクライアントも。

 時々、濃い霧の中をたった1人で航海しているような気持になります。

 こういった言葉を掛けて貰えると、自分のコンパスを信じてみようと勇気が持てます。

 一緒に作り上げた空間に本当の幸せがあるのなら、そこだけはよりどころにしても良いかなと思うのです。


 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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ガード下の郷愁、ここが踏ん張りどころ‐1805‐

 昨日は京阪電車で萱島まで移動しました。

 いよいよ「Ohana」移転計画の工事が始まります。

 寂しい気持ち半分、ワクワクする気持ち半分。

 新店舗は 「あの森のOhana」。現場日記もスタートしたので、良ければまたのぞいて下さい。
 

 工事請負契約締結に同席してきたのですが、サインだけなのですぐ終わるかと言えばさにあらず。

 カメラマンの石井さんと建築会社の社長を交えて話を始めると、あっという間に2時間半が経っていました。

 帰りも天満橋駅で乗り換えますが、少し夕涼みでもして行こうかと。 

 八軒家浜に出て、西側の中之島を望む景色が素晴らしい。

 昨日の天気なら、夕日も素晴らしかったことでしょう。

 川沿いにマクドナルドがあるのですが、その前にテラス席があります。

 マクドナルドの席なのか、そうでないのか分かりませんが、この時期の特等席であることは間違いありません。

 実際には、アルコールの並んでいるテーブルも結構ありました。

 近くの店舗はすでに閉店時刻。

 咎めたい気持ちもありますが、仕方ないのかなという気持ちも少しあります。

 こんな貼り紙を見る度に、何とも心が重たくなりました。
 
 同級生のあの店は大丈夫なんだろうか……と。

 飲みに行く習慣がないので、普段から売り上げに貢献していませんが、世の中は勿論のこと繋がっています。

 「現代における禁酒法だ」というコメントもありました。飲食関係の人達にとって、本当にレベル5の緊急事態だったでしょう。  

 ガード下に息づく郷愁。

 昭和生まれは、行く行かないに関わらず、こんな景色が好きなのです。

 変異株の話があったり、ワクチン接種の遅さが未だに話題をさらいますが、ようやく、おぼろげながら、出口が見えてきたという場面でしょうか。

 日常に、こんな景色を取り戻すためには、このあたりが本当に踏ん張りどころなのだと思います。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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仕事は上機嫌で‐1731‐

連休明けの水曜日は、朝から「うえだクリニック」の1年点検でした。

打合せがいつも水曜日だったのは、クリニックの休診日だったからです。

この点検は、1年前の竣工時に仮約束していました。

クライアントは皆お忙しい方ばかりなので、かなり先でもアポイントを取るようにしているのです。

「うえだクリニック」が面する長尾街道は、兎に角人通りの多い活気のある道で、この日もかなり渋滞していました。

打合せ回数は46回。

何なら、通いなれた通勤路くらいのイメージです。

水路が整備されているこの目抜き通りには、松原警察署もあります。

お巡りさんの言葉通り、しょっちゅうこの制服をみるので、治安もかなり良いはずです。

何と言えば良いのか、活気あるこの街道の風景が好きなのです。

10時にクリニックに到着し、院長と近況報告をしていました。

非情にポジティブな院長なので、いくらでも話すことはあるのですが、建築会社の担当者が一向に来ない。

電話をしてみると「あっ!」と。

忘れていたそうですが、偶然近くにいたので20分後くらいに慌ててやってきました。

怒っても仕方ないので、そこはぐっと我慢です。是正箇所を整理して、2時間程で失礼したのです。

すぐ近くには、松原市役所に松原市消防本部もあります。

渋滞で止まっていると、装備をつけたままの消防士方がジョギングしていました。

少し暑さがましになったとは言え、普段からこうやってトレーニングをしているのでしょう。

極限状態で人の命を救うことが、気合だけで出来るはずもありません。

仕事とは準備が全てなのです。

予定が押した為、このあと急いで谷町4丁目まで移動しました。

既存住宅状況調査技術者講習に参加するためです。

宅地建物取引業法の改正で、中古住宅の売買の際に行われる重要事項説明に、既存住宅状況調査を実施している場合にはその結果について説明することが義務づけられました。

この調査を行うことができるのは、既存住宅状況調査技術者の資格を持つ者のみです。

この資格は、建築士の免許を持っている人がこれらの講習を受け、修了考査に合格しなければなりません。

最後の考査中にも関わらず、ラインの着信音を切らないおじさんが隣に居たり。

「考査中はスマホは電源を切るかマナーモードにして鞄になおして下さい」と言われているのに、試験中にスマホをいじっているおばさんがいたり。

何ともどんよりした空気が流れていて、早く帰りたくなりました。考査は満点だったはずですが(笑)

「Ohana」のクライアントが「僕は風水とかあまり気にしないけど、このスタジオの気が良いのは分かるんですよ」と言ってくれました。

気が何かを正確に表現することは出来ませんが、40歳頃から、気の悪い場所には行かないようになりました。

時間は命です。気の悪い空間で時間を無為に過ごした時ほど後悔することはありません。

50年掛けて、自分の向かう方向が少しずつ、少しずつ分かってきました。

気の良いクライアントと、気の良い空間を、気持ち良く創り上げる。これが私の生きる、また生かされる道だと思います。

 仕事をするときは上機嫌でやれ

帝国ホテルの料理長を長年務めた村上信夫さんの信条です。

さすがはムッシュ村上。よく分かっておられるとい言えば言葉が過ぎますが。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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キッズデザイン賞、いざ勝負‐1604‐

 先月も年に一度のBBQに伺ったばかりの「Ohana」

 2011年にキッズデザイン賞を受賞しました。

 webサイトにはこうあります。

  キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・空間・サービス・活動・研究を対象とする顕彰制度です。

 賞は大きくに3つに分かれており「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」という部門があります。

 子どもの創造性や感性に寄与する製品、建築・空間、サービス、活動、研究など。

 子どもの創造性・感性の育成、多様な知識の習得や運動能力の向上に役立つもの。

 また、そこに新たな発想、工夫、手法があるもの。

 これを見たとき、厚かましいですが「Ohana」のためにあるような賞じゃないかと思ったのです。

 私も何度か家族写真を撮ってもらいました。

 2階スタジオは大きなFIXの横に、小さな地窓がきってあります。

 エントラスには小さな丸窓。

 カメラマンの石井さんと、子供達がのぞきたくなる窓を考えたのですが、「Ohana」のコンセプトがここに発露していると言えるのです。

 審査員のコメントにはこうありました。

 写真スタジオと子ども視点という新たなフィールドに挑戦している試みに賛同した。自然光がふんだんに入る設計は写真を撮る際に威力を発揮してくれるだろう。撮影の際の子どもの緊張を和らげ自然な姿を撮ることができそうである。

 この年の「ソーシャルキッズプロダクツ部門」の最優秀賞は「みどりの丘歯科医院 & こどもの部屋 ぶどうの木」でした。

 山口県にある、託児ルーム併設の歯科医院ですが、審査員評も「歯科医院 と託児空間を一体化させた意欲ある試み」となっています。

 実は設計者である、サンカクスケールの村上さんとは少し面識があります。

 2016年の熊本地震の際に、専門家として初めて支援活動に参加しました。

 私が担当した嘉島町は震度6強レベルの地域で、被害は甚大でした。

 しかし、断層から外れると被害はほぼないという家もあり、はやり現地へ行かないと分からないこともあると実感したのです。

 7月初めの暑い時期でしたが、その美しい景色が心に焼き付いています。

 日本各地のJIA(日本建築家協会)支部から、ボランティアで参加している建築家は、やはり意識の高い方ばかりでした。

 熊本から新幹線で帰ろうとすると「福岡まで送りますと」と言ってくれたのが村上さんでした。

 まだ復旧したばかりの九州自動車道を北上。3、4時間は掛かったでしょうか。

 しかし話題は尽きることなく、あっと言う間でした。

 博多はお祭りなのか、大きな山車がライトアップされていたのです。

 この日記を書こうとして、彼が金賞をとっていたことを知りました。

 負けられないぞという気持ちを込めて、今回応募した作品は「トレジャーキッズたかどの保育園」です。

 連休返上で、模型も鋭意作成中。

 芝生も育成中(笑)

 いざ勝負ということで、今回は会場まで乗込んできます。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
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■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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私の年輪‐1597‐

 前回は、長男の試合を観に行ったあと、近鉄奈良駅に向かったところまで書きました。

 近鉄奈良ビルは、坂倉準三の設計で1970年竣工なので私と同い年です。

 駅近の商店街は、いつもながら賑わっていました。

 近鉄特急に乗るようになり、web会員になりました。

 それで、ちょこちょことポイントが貯まります。

 これが微妙な貯まり具合で、現在使えるのは難波までの特急券とのこと。

 30分、510円の贅沢です。

 ガラガラで、乗っているのは外国人旅行者ばかりでした。

 淀屋橋から京阪に乗り換えて、大きなクスノキのある萱島駅で下車。

 年に1回、OhanaでのBBQに呼んで貰いました。

 2009年の竣工で、今年は11年目を迎えます。

 元は駅の高架下で営業していましたが、写真スタジオの更なる可能性を模索するため、少しだけ離れたこの地に新築することになったのです。

 初めて相談に見えたのは2008年の2月。お父様とご一緒でした。

 共に37歳だったはずで、もう10年以上前から知っていることになります。

 昨年の台風では、シンボルツリーのオリーブが倒れてしまいました。

 再生は無理と言われたそうですが、それでも少しずつ芽がでてきています。

 生き物とは本当に逞しいものです。

 手書きの看板の横に有るエントランスを入ると、レセプションです。

 この床は、5年程前の豪雨の際に浸水し、一度やり替えています。

 建物も店主も、自然に負けないくらい逞しいのです。

 今お客さんは居ないとのことで、2階のスタジオにも上がってきました。

 床の直上に切った小さなFIX窓は、子供さんに人気。

 撮影の機材の多くは、前店舗から持ってきたもので、ミリ単位で設計したことを思い出します。

 Ohana石井さんと愉快な仲間たちは、私がパシャパシャやっている間にすでに着席。

 乾杯となりました。

 石井さんは、「守谷さんはビールが好きだから」と、いつも色々なビールを準備してくれています。

 自分が設計したお店の裏庭でこれらを頂く幸せは、何にも替えることができません。

 こんな重要なことを私が書いてよいのが分かりませんが(と言って書いているのですが)、実は府道の拡張によって、Ohanaは移転する必要がでてきました。

 私にとっての建築設計とは、唯一無二のものを創ることです。

 オーナー、店主の方々に「出来れば、○○2ndのような店づくりは避けませんか」と言ってきました。

 Ohanaは最たる建物で、2011年にはキッズデザイン賞を受賞することができました。

 あの20mm~30mmの精度で建てたH鋼35本を、もう一度建てて欲しいと言っても、建築会社は断るかもしれません。

 そのくらい、30代の私にとっては持てるものを出し切った仕事だと思っています。

 ここで写し取られた幸せの景色が、このスタジオの存在価値を何よりも雄弁に語ってくれるのです。

 こちらは奥さん作の石井さん。とっても良く似ています。

 作品は私にとっての年輪です。

 年輪は、冬の成長が遅い部分が濃く映るので、1年ずつの輪が見えます。それ故、労苦を伴う仕事こそが、年輪となるのです。

 石井さんは「出来れば次の店も守谷さんに」と言ってくれました。

 プレッシャーは正直ありますが、本当にそうなれば40代で培ったもの全てぶつけてみたいと思うのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

サッカーも、人生も、実に単純だ‐1493‐ 

 サッカーのワールドカップ、ロシア大会が始まりました。

 日本代表は19日(火)のコロンビア戦を「歴史的勝利」で飾るという最高のスタートを切りました。

 海外メディアも大番狂わせという報道です。

 1人少ないとは言え、強豪相手に引き分けで終わらなかったことが、日本のサッカー文化をまた一歩前進させることになるのでしょう。

 後半25分に出てきて、すぐに大迫の勝ち越しゴールをコーナーキックで演出した本田圭佑。

 「プロフェッショナルとはケイスケ・ホンダ」

 そう言うだけの迫力はみせてくれます。

 随分前の新聞ですが、名選手3人の言葉が載っていました。

 サッカーは実に単純だ。俺がシュートを全て止めればチームが負けることはない。

  ジャンルイジ・ブッフォン

 イタリア代表のゴールを20年間守ってきた大ベテランは、ロシア大会を最後に引退を表明していました。

 しかし、優勝4回を誇るイタリアは今大会の出場を逃しています。

 ボールをキープしていれば、相手は得点できない。

  ヨハン・クライフ

 近代サッカーの開拓者で、トータルフットボールを体現した名選手であり、名監督。強豪オランダも今回は予選で敗退しています。

 サッカーは単純だ。22人がボールを奪いあい 最後はドイツが勝つ。

 ゲーリー・リネカー

 1986年のメキシコ大会で得点王となり、選手としてのキャリアを名古屋グランパスで終えたイングランドのストライカー。

 ワールドカップになると、滅法の強さを発揮するドイツを指したアイロニックジョークですが、2014年ブラジル大会は、リネカーの言葉通りとなりました。

 ヨーロッパ人独特の言い回しなのかもしれませんが、どことなくネガティブな印象も持ってしまうのです。

 話のスケールが、ワールドから急に半径3mになります。

 前回、友人の店で朝方まで飲んでいたと書きました。

 滅多にないことが続くもので、翌日の夕方からOhanaでのBBQに呼んで貰っていました。

 近畿の駅100選に選ばれた京阪萱島駅。

 その近くにある写真スタジオで、竣工は2009年です。

 人の身長ほどしかなかったオリーブが、ここまで成長しました。

 年1回、ここに訪れる機会を楽しみにしているのです。

 買い出しも準備も、すべてカメラマンの石井さんが済ませてくれていました。

 親族がドイツから直接持ち帰ってくれたというビールまで。

 本当に幸せな時間でした。

 設計終盤は、何とか金額を合わせるのに精一杯でしたが、粘り強く打合せをして良かったと思います。

 石井さんはとにかく明るく、めげない人で、そのパーソナリティに随分救われたと思います。

 勝負事において「もし」は禁句ですが、日本代表の監督交代がなければ、本田選手のアシストの場面はやってこなかったかもしれません。

 やはり、幸運はどこまで行っても前向きな人の所にやってくるし、自力で引き寄せるしかないのだと思います。ネガティブな言葉を発すれば、少なくとも良い側へ転ぶことはありません。

 多くの成功者がそうするのを見て、ネガティブな言葉は限界まで使わないよう、私も心掛けているつもりです。

 昨日寝てない、頭がちょっと重い……そんなことは、周りの人からすれば、知ったことではありません。

 大体遊びなので、嫌なら行かなければ良いのですから。

 そんなことを書いている時点で、私のスケールが知れてしまいますが、そう心掛けるだけで、この日も素晴らしく楽しかったのです。

 誰からも、どんな事からも学ぶことはできます。

 やはり、サッカーも人生も、実に単純だと思うのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【Events】
■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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あなたにとっての太陽とは‐1388‐

 先週土曜日は、Ohanaへ行っていました。

 かやしまフォトスタジオOhanaは、オープンして間もなく8年になります。

 ピカピカではないぶん、より入りやすい雰囲気になりました。

 小物も色々と増え、よりカメラマンである石井さんの個性がでています。

 2階も勝手にのぞいて、撮影してきました。

 階段からみえるのがオリーブの木。

 当初は2m程度だったのが、2階の床より高くなるまで成長しました。

 草木の成長が、建物をより優しくしてくれます。

 壁にかかる数々パネルが、Ohanaのストーリーです。

 建築において、「出来上がった時が完成ではない」という言葉はよく聞きます。

 また「時間が経つにつれ、味わい深いものに」ということも同じくよく聞きます。

 屋根が銅板で、緑青がふいてくる。または檜皮葺きで、それらの色味が落ち着いてくる。

 そういった建物なら別ですが、安定を求められる現代建築において、それは決して簡単なことではありません。

 私の結論を書かせて貰うなら、それを実現するのは住まい手、使い手の愛情以外にありません。

 とびきりその建物を好きになって貰うしかないのです。

 好きだから、この空間にはこんなものが会うんじゃないかといつも考える。

 手入れはちょっと大変と聞くけれど、ここに合う木を植えてみようか、できるだけ美しくしておきたいとなるのです。

 私がどれだけ美しいと思っていても、クライアントが愛してくれなければ、何の意味もないのです。

 クライアントの好きと幸せを、ただただ掘り下げていく。それは「あなたにとっての太陽とはなんですか」という質問に集約されます。

 私の物創りの根幹はここにしかありません。

 2011年にOhanaで受賞したキッズデザイン賞は「私の考えは間違っていなかった」と思えました。

 何より、Ohanaが地域の人々に愛されているという現実が、1番の自信になるのです。

 この日は、裏庭で行われたBBQに呼んでもらっていました。

 ここまで雨の少なかった今年の梅雨ですが、週中からは雨が降るようです。

 この世に変化しないものはありません。

 人は変わる。変われるでは無く変わるんです。

 調子がいいからずっと同じ状態でいたいと言っても無理なんです。

 ならいいほうに変わろうよと、僕はいつも言ってるんですよ

-王貞治-

 もしかするとOhana第2章が始まるかもしれません。

 その時は、前回とは違った深さまで、掘り下げてみたいと思います。

 変化を恐れず、新たな頂きを目指したいと思うのです。