先週土曜日は、Ohanaへ行っていました。
かやしまフォトスタジオOhanaは、オープンして間もなく8年になります。
ピカピカではないぶん、より入りやすい雰囲気になりました。
小物も色々と増え、よりカメラマンである石井さんの個性がでています。
2階も勝手にのぞいて、撮影してきました。
階段からみえるのがオリーブの木。
当初は2m程度だったのが、2階の床より高くなるまで成長しました。
草木の成長が、建物をより優しくしてくれます。
壁にかかる数々パネルが、Ohanaのストーリーです。
建築において、「出来上がった時が完成ではない」という言葉はよく聞きます。
また「時間が経つにつれ、味わい深いものに」ということも同じくよく聞きます。
屋根が銅板で、緑青がふいてくる。または檜皮葺きで、それらの色味が落ち着いてくる。
そういった建物なら別ですが、安定を求められる現代建築において、それは決して簡単なことではありません。
私の結論を書かせて貰うなら、それを実現するのは住まい手、使い手の愛情以外にありません。
とびきりその建物を好きになって貰うしかないのです。
好きだから、この空間にはこんなものが会うんじゃないかといつも考える。
手入れはちょっと大変と聞くけれど、ここに合う木を植えてみようか、できるだけ美しくしておきたいとなるのです。
私がどれだけ美しいと思っていても、クライアントが愛してくれなければ、何の意味もないのです。
クライアントの好きと幸せを、ただただ掘り下げていく。それは「あなたにとっての太陽とはなんですか」という質問に集約されます。
私の物創りの根幹はここにしかありません。
2011年にOhanaで受賞したキッズデザイン賞は「私の考えは間違っていなかった」と思えました。
何より、Ohanaが地域の人々に愛されているという現実が、1番の自信になるのです。
この日は、裏庭で行われたBBQに呼んでもらっていました。
ここまで雨の少なかった今年の梅雨ですが、週中からは雨が降るようです。
この世に変化しないものはありません。
人は変わる。変われるでは無く変わるんです。
調子がいいからずっと同じ状態でいたいと言っても無理なんです。
ならいいほうに変わろうよと、僕はいつも言ってるんですよ
-王貞治-
もしかするとOhana第2章が始まるかもしれません。
その時は、前回とは違った深さまで、掘り下げてみたいと思います。
変化を恐れず、新たな頂きを目指したいと思うのです。