タグ別アーカイブ: アトリエm

水風土があう‐1721‐

 月曜日から続く、同級生のセカンドハウス訪問です。

 前日、最も早く寝てしまったので、朝は私が一番です。

 野辺山高原の朝は涼しく、小鳥のさえずりの中をジョギングにでました。

 走っていると、急に森が開けます。

 開拓記念碑とあるので、もとは森林だったようですが、大部分は畑となっていました。

 レタスのようです。まさに高原野菜。

 トラクターが作業をしていたので近づくと、農薬をまいているようでした。

 使用しないのが理想ですが、売り物である以上仕方ないのかもしれません。
 
 できる限り少なくして欲しいものですが、高原は非常に虫が少なく、そんなメリットがあるのかもしれません。

 標高1400mは涼しいのですが、太陽に近い感覚もあります。

 存分に太陽光を浴びたレタスは、瑞々しく、シャキッとしてみえるのです。

 沢山ある畑では、時間差で育てられているようでした。

 常に食卓に並ぶので当たり前と言えば当たり前ですが。

 昨日の新聞にも、長雨の影響でレタスが高騰し900円台という記事もありました。

 安いに越したことはありませんが、手間暇かけて育てられ、日本全国に届けられる訳なので、そんな時もあるでしょう。

 1万円と言われれば手がでませんが、普段の4倍感謝しながら食べるべきかもしれません。

 牛乳も地元のもの。

 パッケージを見るだけで美味しそうです。

 今回は立派なキッチンがあるので、料理モードは常にオン。

 地元の柔らかそうなサニーレタスがあったので、スペシャルサンドウィッチ2種盛りです。

 車での旅なら、必ずマイ調理キットを持って行きます。

 旅先での朝食は重要です。忙しない日々の暮らしと、一番違うのはここかもしれません。

 近くにある八ヶ岳音楽堂は、建築家・吉村順三の傑作と聞き、立ち寄ってきました。

 残念ながらリハーサル中で入ることができず。次回の楽しみにとっておきます。

 昼過ぎ、滞在のお礼をして帰路につきました。

 私の人生は、建築、野外、旅の三本立てだと書きました。旅の魅力は、見る、食べる、感じるです。

 高価なものでなくても、その土地や風土が育んだ味は心に残るもの。

 バンコクのパッタイ(焼きそば)、ホーチミンのフォー、ミラノのジェラート、パリのフランスパン、香港のエビチリと、風景や匂いと共に蘇ってくる味が沢山あるのです。

 今回食べたレタスは、実は同級生のお姉さんが生産したものでした。

 スキーに訪れていた縁で、レタス農家に嫁いだそうです。彼がこの地にセカンドハウスを構えるに至ったことにも影響を与えているはずです。

 「水があう」という表現がありますが、これは食も含まれているでしょう。

 風土という言葉もあるので、「風と土があう」まで満足すれば、そこは理想郷かもしれません。

 土地探しをしているクライアントに、「響くかどうかが一番大切」と伝えてきました。

 「響く」を分解して行くと、水、風、土という要素がかなり大きいのではと考え始めています。

 旅に出て感じる。だから旅は止められないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

八ヶ岳の麓にて‐1720‐

 夏季休暇の後半は、信濃路を北へひた走ります。

 中央道が北向きから南向きへと変わるのが岡谷から諏訪湖にかけて。

 諏訪湖サービスエリアは景色がよいので、休憩に寄りました。

 甲高いエンジン音が聞こえてきました。

 小学生の頃大好きだった、カウンタックにそっくりですが、そのものなのでしょうか。

 車列を作って、本線へと流入して行きます。

 シザードアと呼ばれる、跳ね上げ扉を上げたり下げたりしながら走り去って行きました。

 何かしらの合図なのでしょう。

 子供達はかなりテンションが上がっていました。

 大阪から400km。

 清里の清泉寮までやってきました。

 前回訪れたのは10年以上前。少し景色が変わった気もします。

 普段と比べると随分空いているようで、名物のジャージィー牛乳のアイスクリームを食べました。

 娘は初めてかもしれません。

 この場所、この味で400円は良心的。

 更に北、別荘地の林の中を走ります。

 ありました。

 大学時代の同級生の作品、野辺山の家です。

 家となっていますが、彼の仕事場であり、セカンドハウス。実際には「仕事場」と呼んでいるそう。

 大学の同級生と書きましたが、実は28歳から29歳の頃、アトリエmで一緒に働いて貰いました。

 雇用するというよりは、私が鬱でどうしようもない時に、助けて貰ったというのが実状です。

 独立においては、常に私が先陣を切ってきました。

 しかし、彼は4年程みっちりとアトリエで勉強していたので知識も豊富。随分色々なことで助けて貰いました。

 昼過ぎに到着したのですが、焚火をしながら炭の準備をしてくれていたのです。

 休暇の前半は一緒に釣りをした中学1年生の長男君と、我が家の子供も合せて皆で食事の準備をします。

 食材の準備は基本私がしたので、夫妻と妻にはのんびりして貰うつもりです。

 しかし、ワンワンはどうにもクーラーの中身が気になってしょうがない。

 娘は、またとない機会とふれあいを楽しみながら、制してくれました。

 私も大好きなヘの字プランに囲まれたデッキで団らんする構図です。

 標高1400mは、流石に涼しい。

 クーラーは無く、夜はひんやりする程でした。

 少し早めの夕方4時半から食事がスタート。

 あとは焼いて焼いて、焼きまくるだけです。

 炭火に勝る調理法はそうありません。

 ステーキも焼き鳥も、かなり多めに買ってきたつもりですが、全て売り切れ。

 調理人冥利に尽きるのです。

 子供達はトランプやUNOを遅くまで楽しんでいました。

 安藤忠雄であっても、基本同業者はライバルです。

 彼も例外ではありませんが、助けて貰ったり、刺激を貰いあったりと、切磋琢磨してきました。

 その彼の「仕事場」に、コロナ下という状況もあり寄せて貰ったのです。

 焚火を見ながら、深夜まで語らうイメージでしたが、朝早かったせいもあり、10時頃に私だけがもう夢の中。

 しかし言葉が無くても刺激は十分でした。

 この大自然の中に、セカンドハウスなり別荘を持つということが、これ程豊かなことかと体感できたのですから。

 贅沢ではなく「豊か」と表現したいのです。

 3話完結と書いたのですが、前言撤回でもう1話だけ引っ張ります。

 翌朝の美しい景色もあり、仕事、家、家族についてもう少し書いてみたいと思います。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
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やっぱり釣りが好き‐1719‐

月曜日に長男を橿原神宮前まで送り届けた後、スーパーで食料を補給。

169号線を南下し、再び池原ダムに戻ります。

明日香村を通るので、古墳らしき丘をいくつも見ることができます。

いつも通過するだけですが、景色がのどかでとても好きな道なのです。

戻ると夜になりましたが、食事を準備し終えた頃、友人親子がバンガローに到着しました。

中学一年になった長男君は、バスフィッシングが大好きと聞き、昨年のゴールデンウィークにも招待しました。

この時は思ったように釣らせてあげることができずで、帰着後の桟橋で小バスを2匹釣っただけでした。

それが人生初のバスで、以降は釣れていないと聞ていました。

それでもバス釣りが大好きと聞き、今年のゴールデンウィークも再度招待していたのです。

しかし緊急事態宣言で全てキャンセルとなり、夏季休暇でのリベンジとなりました。

明日は何としてでも釣らせねばと思いながらも、遅くまで友人と話し込んでしまいました。

朝一、池原ダム最大の滝に到着するやいなや、1匹目を釣り上げました。

お父さんもこれでひと安心。

しかし彼もどんどん釣り上げて行きます。

このあたりは親子であっても遠慮はありません。

入れ食いとまでは行かないまでも、2人とも10匹近くは釣ったと思います。

何より、これだけ嬉しそうにしてくれたなら、プラクティスした甲斐があるというものです。

これが彼の最大魚だったでしょうか。

暑くはありましたが、風も穏やかで釣りやすい一日でした。

池原の大自然と共に楽しんでくれたなら何よりです。

長男と合せて、三日間ガイドに徹しましたが、見てまわると色々な情報が手に入ります。

その後の二日間、頭をフル回転させて池原全域をひとりで回りました。

翌日は42cmまで。

夕まずめの、流れ込みがらみでした。

翌々日は54cmまでを。

朝一番の岬を回遊する魚をサイトで。

どちらもイメージ通りに展開できた、納得の魚です。

5日間、朝から晩までただ釣りをしました。生まれて初めてのことです。

昼間は暑いので休憩しますが、それでもクタクタになるまで釣りをしました。

バンガローと桟橋を通勤のように往復する日々が、これ程幸せな時間だったとは……

バス釣りの魅力は色々ありますが、考えれば考える程、上達することだと思います。

多分、中学生の彼と変わらないくらい好きなのだと思います。

実はこの答え合わせ、必ず正解を見つける必要がありました。

その訳は次回に。2度引っ張りましたが、次回の3話で完結です。

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焼肉カレー‐1718‐

 一昨日の土曜日から夏季休暇に入っています。

 大和三山のひとつ畝傍山を横目に大和高田バイパスを東へ。

 さらに169号線を南下します。

 長男と池原ダムにやってきました。

 彼と来たのはかなり久し振りのはず。

 まずは景色のよいところを回ります。

 何とか1匹は釣って貰いたいので、厳選を重ねたポイントに入りました。

 幸先良く1匹を仕留めましあた。

 その後もコンスタントに追加し、早々に撤収です。

 彼も定期試験が終わったばかりで、移動中は良く寝ていました。

 釣りに来たというよりは、むしろ「大好物を食べる旅」がコンセイプトです。

 まずは焼肉です。

 なかでもお勧めは「豚バラファイヤー」。

 脂がおち、カリカリにになるまで焼き上げると、いくらでもご飯が進むのです。

 翌日も天気にめぐまれ、2、3匹釣ると、早めに宿へ帰りました

 カレーも長男の大好物。

 娘は舌が繊細で、辛い物が大の苦手。それもあってカレーが食卓に上らないのです

 我慢している分だけ美味しかったはずです。

 心残りは、鍋で炊いたご飯に芯が少し残っていたこと。

 あまり失敗したことがないので、またこちらはチャレンジです。

 少し昼寝をしてから、長男を橿原神宮前まで送ってきました。

 今年の夏季休暇は、池原のバンガローを5連泊で取っており、もう一組ガイドする予定になっています。

 続きは木曜日に。
 

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サマープレゼンテーション‐1717‐

 これまで、夏は6月、7月、8月というのが一般的な認識でした。

 続く秋は9月、10月、11月。冬が12月、1月、2月で、春は3月、4月、5月。

 近年は暑くなる一方で、9月は夏なのか、秋なのか微妙な月になってきました。

 日本も夏が4ヵ月を占める南国となったので、ある方がアロハシャツで来社してくれました。

 詳細はもう少し伏せておきますが、企画の提案日だったのです。

 なのですが、始まってすぐ「守谷さん、ビールが好きですもんね」と、いきなりビールグラス3点セットを頂いてしまいました。

 少し過ぎたけど誕生日プレゼントと。

 ビールの種類に最も合った形状のグラスが3種。

 昨晩は、口が狭くなっているタイプを使ってみました。

 実は打合せ後に少し飲もうと、ハートランドビールと焼き鳥まで持って来てくれていました。

 飲みたいのは山々だったのですが、あまり寝ていなかったので、辞退申し上げてしまいました。

 実は以前、同じようなシチュエーションがあり、目の前で何度もコックリコックリとやってしまったのです。

 間違いなくそうなると分かっていたので、失礼ながら機会を改めてお願いすることにしました。

 ミナミに繰り出していて寝不足だった訳ではありません。

 仕事に終わりはないので、企画提案の前日は、どうしても遅くなってしまいます。

 全体を把握し難い角度で撮っているますが、あるコンセプトを見つけてからは、一気に描き上げてしまいました。

 図面を描くのと並行して、模型作りも進めます。

 現在は30代の若者が手伝いに来てくれており、模型を担当してもらいます。

 これは色々なパウダーをブレンドして作った芝生キット。出来合いのものも売っていますが、ここは手数を掛けます。

 上にあるサンプルの裏には、アトリエm秘伝の配合比が記されています。場所、部位によって使い分けるのです。

 道路、木、人など、提案する建築ではない物を作りこむことによって、建物のイメージが明確になっていくのが面白いところです。

 スタディ模型が上がってくると、それを見ながら更にプランを詰めて行きます。

 そんな時、ふと時計を見ると夜の10時より早いことは何故かありません。

 時間帯が深くなってくると眠けが襲ってきますが、あの手この手を使って、自分に発破をかけます。

 これまでの模型を見上げるのもそのひとつ。

 物創りに捧げてきた時間だけが、唯一私の誇れるものなのです。

 企画提案を、プレゼンテーションという横文字で表現するようになったのはいつからでしょう。

 大学時代、ゼミの担当教官が「プレゼンテーションってなんだと思う?」と問題提起しました。

 ゼミ生からは色々な意見がでました。

 しかし担当教官の答えが一番分かりやすく、心のに残っています。

 「それはプレゼントだよ」

 嬉しいプレゼントを貰い、渾身のプレゼントをお渡ししました。

 結果は……神のみぞ知る、です。

 ビールグラスは赤とピンクのチェック柄の包装紙にくるまれていました。

 この包装紙が、どれだけワクワクさせてくれるものか。

 この夏、5回程プレゼンテーションがある予定ですが明日はその4回目。

 どんな流れで、どんな言葉で……と考えていると、あっという間に2、3時間が過ぎています。

 包装紙を丁寧に剥がすように、この建物がこうなるに至ったストーリーを順に伝えて行くのです。

 今の時間あたりからがようやく本番。最高の仕事をして、スカッと夏季休暇に入りたいと思うのです。

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秘伝の秘‐1714‐ 

 世が平静なら、東京オリンピックが開会していた4連休でした。

 来年はどのような休日になるのか分かりませんが、ひと月振りに休みが取れたので、飛ぶように池原ダムへ。

 連休初日はボートを牽引する車も沢山見かけます。

 言ってみれば、遠い友達のようなもの。全く知らない人ではない感じがするのです。

 現地へ到着し、準備をしているとスクリューにナナフシが。

 この茎のような体に、生きる機能が全て詰まっていることや、ここまで草木に似ることになった進化の不思議を思い、ひととき佇んでしまいます。

 七不思議のひとつだからナナフシなのか。

 どこかを目指してボートを出すのですが、川筋と川筋が合流するエリアは、通年魚が多いエリアです。

 その中でも、分かりやすい隠れ家となるところは、更に一級ポイントと言えます。

 しかし、こういったところには入れ替わり立ち代り釣り人も入ってきます。

 このくらいのサイズはいくらでも釣れるのですが、朝一番、後ろのブッシュ内でで50cm中盤を掛けました。

 細い枝にラインを引っ掛け、上下に動かしながら水面をチョンチョンたたくような釣り方を「提灯」と言ったりします。

 大型が3、4匹隠れているのが見えていたので、まさに狙い通りの展開でした。

 しかし直後の取り込みが若干遅れて、逃がしてしまいました。

 雄たけびを上げたくなるくらい悔しいのですが、腕の問題なので仕方ありません。

 その後、川筋を変えて最上流部まで移動。

 魚を探していると、水面に隠れていた立ち木が急に目に入りました。

 エレキで急旋回すると、バランスを保ち切れずに落水!

 誰にも見られていないかキョロキョロするのは人の性。

 幸い近くには誰も居らず。水温は26℃もあったので、全く寒くはありませんでした。

 予定外の初泳ぎを済ませてしまいました。

 更に川筋を変えて、坂本筋の突き当りまで。

 池原ダムの上流に位置する坂本ダムです。

 10kmくらい遡るのでかなりの山奥です。

 先日、熊が泳いでいる動画がUPされていましたが、このエリアではないかと思います。

 常連の人に聞いても熊の泳ぐルートは大体同じそうで、何度か見掛けているそう。

 そんな山奥にも関わらず、川のあちこちにこのような石積みを見掛けます。

 このダムは水位の上下動が激しいので、水中に沈んでいたりもしますが、杣人か猟師がコツコツ積んだのでしょう。

 必要がなければ、このような重労働をすることはありませんから、平坦な道がどれ程価値のあるものかが分かります。

 今回はバンガローが取れたので泊まり。

 行き帰りの5時間を、楽しく過ごせるのはこの車とiPhone のお陰です。

 本当に大切な相棒ですが、やってしまいました。

 坂道を下り側へバックしているとき、ドアを開いて後ろを確認しようとした瞬間でした。

 それ程の衝撃は無かったのですが、下りて確認するとこの景色。

 車を当てた時の後悔というのは、何度経験しても……

 悔やんでいても直ることはないので、保険会社とディーラーに連絡をとり、修理の段取りをしました。

 最終日の午前中も、ロングワームを湖岸の岩にのせてから「ポチャン」と落とす釣り方で、50cm後半を掛けました。

 ポチャンと落ちた瞬間、フワッと寄ってきてパクッ。ルアーをくわえて反転しました。

 確実にフックアップした、つもりでしたが3回程大きく首を振った瞬間フックが外れました。

 50cm中盤をばらし。

 落水してカメラが水没。

 愛車のドアを大きく破損。

 そして50cm代後半をばらし。

 「なんてついてないのか」とは思わないようにしています。

 ここに来る道中、iPhoneでよく聞いているものに、尊敬している京セラ名誉会長の稲盛さんの講話があります。「これは秘伝の秘です」と言われた話を要約してみます。

 仏教では輪廻転生を繰り返すと言います。現世しか信じないと言う人はそれでも結構です。

 思念は業をつくる。

(業は、因=カルマとも言われ、物事の原因となるもの:守谷注)

 業が運命を決めて行くのですが、思ったこと、実行したことが業をつくります。

 そして、その業は必ず現れなければなりません。

 現世にせよ、過去世にせよ。できた業は必ず現れわれなければならないのです。

 人間には躓きがあります。

 現世の今を生きているあなたには関係のない、過去世につくられた業があらわれることがあるかもしれません。

 それを災難と言うのですが、災難に遭った時に人の価値がきまるのです。

 その時の身の処し方ができていないと、更に事態が悪化して行きます。

 これは秘伝の秘です。

 そういった時に喜ぶのです。

 何故喜ぶか。それは業が消えるからです。過去に作った業、現世に作った業が消える。つまり済になるのです。

 大病を病んだとすれば「ああ命があるだけでも良かった」と喜ぶのです。

 良いように解釈していく、ポジティブに考えるのです。

 運命はあります。しかし宿命ではない。

 現世において新しい良い業をつくって行くのです。

 何を信じるかは自由ですし、信じない自由もあります。

 しかし人生においての結果が明らかに違う人で、人間性も素晴らしいと思った人で、ネガティブな人は見たことがありません。

 波風のない、鏡のような水面を見ていると、何と美しいものかと思います。

 しかし現実は、風も吹けば波も立ちます。また、平坦な道ばかりでなく急な坂もあります。

 人生、仕事を「何があってもポジティブシンキングゲーム」と考えれば、災難もまたよしです。生きていることは必須条件になりますが。

 前世や来世があるのかは、私も分かりません。しかし、あるのかもと考えた方が、2倍、3倍と頑張りがきく気はします。

 誰かが私の魂を引き継いでくれるとすれば、悪い業をつくるのは絶対嫌です。良い業だけを引き継いで貰いたい。そう思います。

 

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■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
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ちょっと相当ヤンチャな愛嬌‐1709‐

 平時なら青葉美しい季節ですが、今年は休まる時がありません。

 梅雨とは言え、これだけ雨マークが続く天気予報はなかなか……

 「令和2年7月豪雨と命名」という記事がありました。

 地域名が入っていない通り、九州から東海、東日本に至るまで、日本列島を覆う程の雨雲をみると、不気味にすら感じます。

 河川の氾濫によって、濁流に家や田畑をのまれた人達の気持ちを慮ると、やりきれない気持ちになるのです。

 近所の中学校は開校していたようですが、電車通学の我が家の兄妹は2日続けての休校でした。

 土曜も学校があった私達世代と比べると、ことしの登校日は半分くらいになってしまうかもしれません。

 縁あって、中学・高校の同窓会の世話役代表を引き受けています。

 開催日をオリンピックイヤーの12月30日と決め、2004年に第1回を開催しました。

 2016年の第4回が最多で64名の参加。

 同窓生270名のうち、100名くらいが参加してくれる会になればと思い、4年に一度だけ、母校と同窓生のために頑張っているつもりなのです。

 前々回から、会場は大阪マルビルの第一ホテル、開始時刻も17時に固定しました。

 そんな関係で、私が進行もさせて貰っているのですが、3時間程かけて参加者全員が、順に近況報告をするだけ。

 だけなのですが、とにかく楽しいのです。

 普段連絡を取り合っている訳でもないのに、完璧な間合いでつっこみが入り、盛り上がります。空間がとても温かいのです。

 今回案内を出すと、2割くらいの返信がありました。

 その中に、当時現代文を教えてくれた中條先生からのものがありました。

 この6月に『蒼穹』(そうきゅう)という俳句の句集を出版されたとのこと。1冊送って下さったのです。

 すでに重版されているとのこと。1句触れてみたものがあったのですが、俳句はあまりにも知識がなく、もう少し勉強してからにします。

 ご自身のブログにそのやりとりをUPして貰っています。

 宮本輝の『優駿』と志水辰雄の『散る花もあり』を教えて貰ったのが中條先生で、どちらもストーリーが刺激的なのですが、リズムの良さ、文章の美しさが印象に残っています。

 もっと正直に言えば、折角書くなら、このレベルまで行ってみたと、心のどこかで思っているのですが。

 私の印象としてこう書いて下さいました。

「モリヤ」という呼び名の響きとちょっと相当ヤンチャな愛嬌ですね。そのずっとあとになってビフォーアフターで匠(アゲイン)を伝え聞いて嬉しかったですね。

 当時のあだ名が「モリヤ」で、かなりソフトに書いて貰ったのですが「相当ヤンチャな愛嬌」という表現がすっかり気に入ってしまったのです。

 来年が定年とのことで、最後はこう結ばれていました。

 こんなに嬉しい教え子からのメールは本当に久しぶりです・・・楠葉の花屋さんと同期でその彼のことは「激務をぬって二、三度出席してくれたはずです。」と教えてくれました。

2021年の歳末には激務ではないと思いますが…万難を排して出席させていただきたいです。

 母校である高槻中学・高校をどう書くかは難しいのですが、近年共学となり、更に偏差値を上げていると聞きます。

 弁護士、医師、上級国家公務員と錚々たるメンバーに加えて、パチプロをしている同窓生がいるという話もあります。

 中條先生も参加表明をして下さり、そんなユニークなメンバーの前に立つ訳ですから、毎回何かしらの結果を出して、参加したいと思っています。

 2004年、「平野西の家」が初めてのテレビ放映。

 2008年、「境内の中にある家」が『スーパーニュース』で密着取材。

 2012年、「住之江の元長屋」ビフォーアフター』出演。

 2016年、阿倍野の長屋住人十色で放映。初めての著書出版報告。

 発売は2017年という裏技でしたが、オリンピックイヤーは特に結果にこだわるのです(笑)

 第5回は、1年伸びた5年分の成果、関西建築家大賞という結果を持って参加したいと思っています。

 同窓会の世話役は、楽しみであり、遣り甲斐であり、励みでもあるのです。

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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

人生に遅すぎるということはない‐1708‐

 2016年4月の熊本地震の後、飛行機で現地へ向かいました。

 JIA(日本建築家協会)が被害認定調査の支援活動参加者を募ったのです。
 
空からみた第一印象はやはり「水の国」でした。

 私が担当した震源地すぐ近くの嘉島町も、水が豊かで本当美しいところでした。

 実際、町営の湧き水プールがあるのです。

 当時は凄惨過ぎてこの写真はUPしませんでした。

 一緒に調査をした町役場の方たちは、日常を取り戻しておられるのか……

 今回の豪雨では、日本三大急流に数えられる球磨川が氾濫しました。

 球磨川は熊本市の南にある八代市に流れ込んでいます。

 九州上空で、大きく旋回したあたりのような気がします。

 火の国であり水の国である熊本に、一日も早く、平穏な日々が訪れることをただただ願うのです。

 昨日、建築士試験の監理員というものを初めて経験しました。

 新型肺炎の影響で、席の使用率を50%まで減らすことになり、会場が変更になりました。

 使用部屋数が増えると、必然的に監理員も多く必要になり、普段の体制では人手が足りなくなったそうです。

 建築士会の分科会から、監理員が足りていないという連絡があり、お手伝いすることにしました。

 会場は大阪経済大学。

 大阪市内にも関わらず、明るく、緑も多い。

 こんな機会でもなければ、訪れることは無かったと思います。

 昨日は2級建築士の学科試験でした。

 私は1級を25年前に一度受けただけなので、記憶があまりないのですが、学科試験は午前は3時間、午後3時間。

 受験者はヘトヘトになっていました。

 私達は3人の監理員で90名程を担当したのですが、ベテラン監理員の方が「午後は結構辛いよ~」と言っておられました。

 私はむしろ新鮮で、6時間かけてじっくり真剣な受験者を観察させて貰いました。

 個人情報に関わることは勿論書きませんが、学校を卒業してすぐの若者世代が一番多くはありますが、上は同年代の方々まで。

 幅広い年齢層が、同じ条件での国家試験に挑みます。

 一番驚いたのは、左利きの人が8%もいたこと。

 私達の時代なら、書くのは右と矯正されたのが、現在はそこまでしないのだろうと想像していたのです。

 いくらかの謝金と共に、お昼はトンカツ弁当。

 非常に美味しかったですが、オペレーションの関係で11時が私の昼食時間でした。帰る頃にはかなりお腹が鳴っていたのです。

 学科試験の発表は8月末あたりで、合格者は二次試験となる製図試験に臨みます。

 合格率は1級で8~12%、2級で20~25%となっていました。

 2級、木造建築士と、規模や種別に制限のあるものもありますが、業務独占資格と言われるものです。

 ある規模以上の建築物を建てるには、建築士が必ず設計しなければなりません。

 業務独占資格なので、免許さえとってしまえば、いくらでも仕事があるかと言えば勿論そんなことはありません。

 車の運転免許証と同じで、運転しても宜しいと言って貰っているだけで運転が上手いとは限りません。

 もっと言えば、2種免許を持っているはずのバスの運転手でも、運転が下手な人はいくらでもいるのです。

 1級建築士について尋ねられた時は、いつも「普通運転免許証と同じレベルです」と答えてきました。

 建築設計を仕事としたいなら、持っていて当たり前なので、謙遜している訳ではありません。

 これまでは「これが、弁護士資格や医師免許なら違うのでしょうが」と付け加えていました。

 現在進んでいる計画の半分が医師の方なのですが、「医学部に行っても、国家試験を通らないと、ただの体に詳しい人で終わってしまうんです」と笑っていた方が居ました。

 聞いた時に私も笑ってしまいましたが、なるほどその通りです。医師として生きるには必須ですし、持っていれば名医ともなりません。

 あくまでも必要条件なので、資格を語る人は最低ラインを見ているのだということが分かってきました。

 約90名のうち、何人が製図試験に進むのでしょうか。

 大変そうな顔をしている受験者に、「ちょっと視線を上げてごらんよ。必ず合格するから」と伝えて上げたかったのですが、勿論そんなことは出来ません。

 天災が起った時は、特に気が引き締まります。

 建築は幸せを実現する為にあるものですが、非常時にはクライアントとその家族の命と財産を守るという役割も担います。

 物創りにおいて、建築設計において、妥協など一切許されないのです。

 そうそう、同年代の受験者に安藤百福さんの言葉を贈ります。

 人生に遅すぎるということはない 

 彼がチキンラーメンを発明したのは48歳ですから。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
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毎回、食事は真剣‐1707‐

 明日からは雨が続くようで、今のうちにと現場を回ってきました。

 商店街の入口に昔ながらの八百屋さんを見掛けました。

 こちらの商店街もシャッターが目立ちますが、奮闘しているお店もちらほら見えます。

 左に見えるバケツはおつり入れでしょうか。

 ゴムで伸びるザルからおつりを取り出し、新聞紙を巻いてくれる風景もすっかり見なくなりました。

 手書きの値札に、発泡スチロールの陳列台。

 これなら、季節季節の変化もた易いでしょう。

 イチジクの甘い香りに誘われて、近所の畑をのぞいてみます。

 カボチャの黄色い花が咲いています。

 実は葉に隠れて上手く撮れず。

 トウモロコシ。

 ナスビ。

 そしてトマト。

 まだ熟していませんでしたが、夏野菜が勢ぞろいです。

 夏野菜、何とも美味しそうな響きなのです。

 2004年に亡くなっった、作家・水上勉の「土を喰う日々-わが精進十二カ月」は、食に関する珠玉のエッセイです。

 軽井沢での四季の食卓を綴ったものですが、その暮らしぶりには、幼い頃を過ごした禅寺で経験が生かされています。

 貧しかった家庭の事情で、京都の禅寺に預けられたのですが、寺の畑には何もないような寒い時期、来客に食事を準備する場面で、師にこう教えられます。

 「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」

 料理であれ、仕事であれ、全ては心の所産です。

 気持ちの入ったハードワークの先に、悪い結果など出るはずがないのです。

 ある女性クライアントのお母さまが、「下の娘は、仕事が終わると『今日のご飯は何?』と必ずメールしてくるのよ」と笑いながら教えてくれたことがあります。

 こちらの女性、クラッシックバレエのダンサーで、ロシアへの留学経験もある方。

 「毎回、食事は真剣ですから」と言われていました。

 その気持ち、よく分かります。

 出来る限り体を動かすようにはしていますが、それでもバレエダンサーと比べると雲泥の差。

 それで、月水金は出来る限り粗食にし、火木土日を「食べて、飲んで良い日」にするというシステムを思いつきました。

 打合せの関係もあるので完全ではありませんが、15年位は概ねのようなリズムとしています。

 今日は木曜日。

 妻からタイの昆布じめとトンカツだと聞いています。聞いているということは、私にとっても「毎回、食事は真剣」なのです。

 冷えたビールと美味しい肴。適温のキャンティとカマンベールチーズが少しあれば、そこは私にとっての天国。

 今日はもうそんな口になってしまったので、そろそろ上がることにします。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
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においKY‐1705‐

 いつもと違う道で会社へ向かっていると、何か違和感が。

 分譲地ができたてのようです。

 ここは確か……

 奥山牧場だったところ。

 住宅地の真ん中に牛を飼っている牧場があったのです。
 

 ときどきのぞいていたのですが、一番新しい写真は2017年9月のものでした。

 もし書くなら、あることを書かざるを得ないので、ここで詳しく書いたことはないはずです。

 入口からのぞくと、いつ行っても愛らしい目でこちらを見つめてくれるのです。

 一番古い写真は2009年8月でした。

 長男が4歳の頃なので、一緒に見に行ったのだと思います。

 ネットで探してみると、大阪市内最後の酪農家で、堺に引越したようです。

2018年3月25日 奥山牧場 堺へ移転決断

大阪市内唯一の酪農家が、堺市内の酪農団地への移転を決めた。長年、住宅街で乳牛を飼養してきたが、規模拡大とともに牛にとってのより良い環境を求めての決断。全国で事業承継が課題となる中で親子で家業を守り、移転後は頭数を1.5倍にするなど「希望の持てる場所」。これまでの地域への感謝とともに、次代の担い手は酪農経営の明日を見据える。

市内で酪農を営むのは、奥山牧場(平野区)の代表、奥山雅則さん(61)と長男の恭平さん(30)。現在は乳牛を50頭を飼養し、年間約400トンを出荷している。

飼料も工夫し、近隣の食品工場の食品残さを飼料に活用するなど、経験を生かした高い乳質も評価されている。移転は6月を予定し、計画では84頭に拡大する方針だ。

 最後に寄った半年後には引越していました。

 市内に暮らし、すぐ近所で牛を見れることはそうないでしょう。

 愛くるしいうるんだ瞳をみるていると、何とも癒されます。

 ただ、済んだことなので書きますが、勿論臭い!

 私の家からは1km程離れているので、流石に届きませんが、風向きによっては数百メートル離れていても、あの独特の臭いが漂ってきます。

 建築基準法では、用途地域によって建築可能な建物の種類が決められています。

 あの場所に牛舎を建ててよいか、などの細かいことを調べたことはありませんが、ちょっとKYかな(古い?)、とは思っていました。

 テレビ電話での打合せが増えました。

 夏のこの時期、クライアントのお宅に伺う際は、やはり多少のエチケットは必要です。

 しかし画像から匂い(臭いではない)は伝わらないので、気が楽と言えば楽。しかし、リアリティがないと言えばリアリティがない。

 先輩の車の芳香剤の香り。

 冬と春の変わり目の朝の匂い。

 ある香水の匂い。

 匂いは一瞬で記憶を引き戻す、最も強いスイッチです。

 奥山牧場の臭いが懐かしいとは言いませんが、これで平野区も無味無臭の都会となりました。

 一番思うのは、それを許容していた近隣の人達が凄い、ということです。

 先にあったんだからしょうがない。そういう考え方が昭和の日本にはあったのです。

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