明日からは雨が続くようで、今のうちにと現場を回ってきました。
商店街の入口に昔ながらの八百屋さんを見掛けました。
こちらの商店街もシャッターが目立ちますが、奮闘しているお店もちらほら見えます。
左に見えるバケツはおつり入れでしょうか。
ゴムで伸びるザルからおつりを取り出し、新聞紙を巻いてくれる風景もすっかり見なくなりました。
手書きの値札に、発泡スチロールの陳列台。
これなら、季節季節の変化もた易いでしょう。
イチジクの甘い香りに誘われて、近所の畑をのぞいてみます。
カボチャの黄色い花が咲いています。
実は葉に隠れて上手く撮れず。
トウモロコシ。
ナスビ。
そしてトマト。
まだ熟していませんでしたが、夏野菜が勢ぞろいです。
夏野菜、何とも美味しそうな響きなのです。
2004年に亡くなっった、作家・水上勉の「土を喰う日々-わが精進十二カ月」は、食に関する珠玉のエッセイです。
軽井沢での四季の食卓を綴ったものですが、その暮らしぶりには、幼い頃を過ごした禅寺で経験が生かされています。
貧しかった家庭の事情で、京都の禅寺に預けられたのですが、寺の畑には何もないような寒い時期、来客に食事を準備する場面で、師にこう教えられます。
「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」
料理であれ、仕事であれ、全ては心の所産です。
気持ちの入ったハードワークの先に、悪い結果など出るはずがないのです。
ある女性クライアントのお母さまが、「下の娘は、仕事が終わると『今日のご飯は何?』と必ずメールしてくるのよ」と笑いながら教えてくれたことがあります。
こちらの女性、クラッシックバレエのダンサーで、ロシアへの留学経験もある方。
「毎回、食事は真剣ですから」と言われていました。
その気持ち、よく分かります。
出来る限り体を動かすようにはしていますが、それでもバレエダンサーと比べると雲泥の差。
それで、月水金は出来る限り粗食にし、火木土日を「食べて、飲んで良い日」にするというシステムを思いつきました。
打合せの関係もあるので完全ではありませんが、15年位は概ねのようなリズムとしています。
今日は木曜日。
妻からタイの昆布じめとトンカツだと聞いています。聞いているということは、私にとっても「毎回、食事は真剣」なのです。
冷えたビールと美味しい肴。適温のキャンティとカマンベールチーズが少しあれば、そこは私にとっての天国。
今日はもうそんな口になってしまったので、そろそろ上がることにします。
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【News】
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』で「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』に「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』で「住之江の元長屋」再放送
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました