夏季休暇の後半は、信濃路を北へひた走ります。
中央道が北向きから南向きへと変わるのが岡谷から諏訪湖にかけて。
諏訪湖サービスエリアは景色がよいので、休憩に寄りました。
甲高いエンジン音が聞こえてきました。
小学生の頃大好きだった、カウンタックにそっくりですが、そのものなのでしょうか。
車列を作って、本線へと流入して行きます。
シザードアと呼ばれる、跳ね上げ扉を上げたり下げたりしながら走り去って行きました。
何かしらの合図なのでしょう。
子供達はかなりテンションが上がっていました。
大阪から400km。
清里の清泉寮までやってきました。
前回訪れたのは10年以上前。少し景色が変わった気もします。
普段と比べると随分空いているようで、名物のジャージィー牛乳のアイスクリームを食べました。
娘は初めてかもしれません。
この場所、この味で400円は良心的。
更に北、別荘地の林の中を走ります。
ありました。
大学時代の同級生の作品、野辺山の家です。
家となっていますが、彼の仕事場であり、セカンドハウス。実際には「仕事場」と呼んでいるそう。
大学の同級生と書きましたが、実は28歳から29歳の頃、アトリエmで一緒に働いて貰いました。
雇用するというよりは、私が鬱でどうしようもない時に、助けて貰ったというのが実状です。
独立においては、常に私が先陣を切ってきました。
しかし、彼は4年程みっちりとアトリエで勉強していたので知識も豊富。随分色々なことで助けて貰いました。
昼過ぎに到着したのですが、焚火をしながら炭の準備をしてくれていたのです。
休暇の前半は一緒に釣りをした中学1年生の長男君と、我が家の子供も合せて皆で食事の準備をします。
食材の準備は基本私がしたので、夫妻と妻にはのんびりして貰うつもりです。
しかし、ワンワンはどうにもクーラーの中身が気になってしょうがない。
娘は、またとない機会とふれあいを楽しみながら、制してくれました。
私も大好きなヘの字プランに囲まれたデッキで団らんする構図です。
標高1400mは、流石に涼しい。
クーラーは無く、夜はひんやりする程でした。
少し早めの夕方4時半から食事がスタート。
あとは焼いて焼いて、焼きまくるだけです。
炭火に勝る調理法はそうありません。
ステーキも焼き鳥も、かなり多めに買ってきたつもりですが、全て売り切れ。
調理人冥利に尽きるのです。
子供達はトランプやUNOを遅くまで楽しんでいました。
安藤忠雄であっても、基本同業者はライバルです。
彼も例外ではありませんが、助けて貰ったり、刺激を貰いあったりと、切磋琢磨してきました。
その彼の「仕事場」に、コロナ下という状況もあり寄せて貰ったのです。
焚火を見ながら、深夜まで語らうイメージでしたが、朝早かったせいもあり、10時頃に私だけがもう夢の中。
しかし言葉が無くても刺激は十分でした。
この大自然の中に、セカンドハウスなり別荘を持つということが、これ程豊かなことかと体感できたのですから。
贅沢ではなく「豊か」と表現したいのです。
3話完結と書いたのですが、前言撤回でもう1話だけ引っ張ります。
翌朝の美しい景色もあり、仕事、家、家族についてもう少し書いてみたいと思います。
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』で「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』に「回遊できる家」掲載
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました