タグ別アーカイブ: #八ヶ岳

2020年 暮れは元気にご挨拶‐1759‐

 本当に色々あった2020年もあと数時間となりました。

 勝手ながら、私の1年を振り返ってみたいと思います。

1月 サクラサク‐1660‐

 娘が希望校に合格してくれました。

 もう遙か昔のことのように感じますが、これからも努力は必ず報われると信じ、素晴らしい学生生活を送って欲しいと願います。

2月 怒るで、しかし!‐1664‐

 車で15分程のところにある八尾空港。

 今まで縁が無く訪れたことが無かったのです。
 
 天才芸人、横山やすしがプラベートセスナを置いていたのもここです。

 しばし「やッさん」の幻影を追っていました。

3月 磯崎へ、空間へ‐1567‐

 建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞。

 磯崎新受賞のニュースが飛び込んできました。

 遅すぎた感もありますが、私の中の磯崎を綴ってみました。

4月 夢や憧れで終わらせるのではなく‐1683‐

 4月7日、安部首相は緊急事態宣言を発令しました。

 しかし、人は何が起こっても生きなければなりません。

 東急リバブルが、タワーマンションに住む富裕層へ送る冊子『Sumikata』の巻頭に取り上げて貰いました。

 「夢や憧れで終わらせるのではなく」

 なかなかに良いコピーだと感心したのです。

5月 馬鹿であれ‐1693‐

 コロナ下の社会になり、学校や、習い事も含めて、大きく生活様式も変わりました。

 水泳をしている甥っ子たちは、駐車場にプールを置き練習を始めました。

 創意と工夫。

 彼らを見て、その気になれば何だってできるのだと改めて教えられるのです。

6月 土師ノ里で、逃げ恥を考える‐1704‐

 今年は数十年振りにドラマを観ました。
 
 勿論「半沢直樹」です。

 「逃げるは恥だが役に立つ」も今年ヒットしたドラマで、「逃げ恥」と略されました。

 攻め一辺倒の印象がある信長ですが、1570年、越前朝倉氏との戦いで浅井長政の裏切りにあいます。

 その際に朽木街道を一目散に逃げ帰ったことにむしろ凄みを感じると、司馬遼太郎は語ったのです。

7月 ちょっと相当ヤンチャな愛嬌‐1709‐

 中学、高校と国語を教えて頂いた恩師が、句集を出版されました。

 私の事も覚えて下さっており「ちょっと相当ヤンチャな愛嬌」とお褒め頂きました。

 褒めている?

8月 八ヶ岳の麓にて‐1720‐

 大学の同級生で、同職の友人は、長野県野辺山に別荘を持っています。

 初めて寄せて貰ったのですが、八ヶ岳の麓で避暑を初体験したのです。

9月 表紙、頂きました‐1729‐

 出版社から

 リノベーション事例「回遊できる家」様を拝見しました。本書に掲載をお願いしたくご連絡しました。

 というメールが届きました。

 そしてこう返しました。
 
 出来るだけ前のページで、出来れば表紙でお願いします(笑)

  「回遊できる家」と指名頂いたので、そうしようと思います。

  楽しみにしております。

 で、表紙の一番上を頂きました。

10月 ほぼモビルワーカー‐1733‐

 モビルワーカーは「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に出てきました。

 ガンダムやザクなどをモビルスーツと呼ぶのですが、その原型となった作業用ロボットという設定です。

 重機を操る人をオペレーター、略してオペさんとか呼んだりします。

 オペさんは、未来の凄腕のパイロットの可能性が高いのです。


11月 熊に驚き、感謝する‐1746‐

 愛しの池原ダムで、ついに熊を見てしまいました。

 今年はドングリが不作で、街中へ熊が出没などというニュースをよく耳にします。

 まさか遭遇するとは!というのが本音です。

 真近にみる熊は完全なる獣で、恐々へっぴり腰でビデオを回していたのです。

12月 奥さんの念願が叶いました‐1758‐

 夏に竣工した「ときめく紺色の家」

 コロナ真っただ中でしたが、工事は非常に順調に進みました。

 そして秋口に撮影した写真が先日上がってきたのです。

 幸せの景色がそこにあった時、全ては報われます。

 そういえば、この計画の実施図面完成は、香港行きのフライト3時間前だったなあ……などと思い出すのです。

 最後に大晦日番外編です。

 1ヵ月振りの休みで、この寒い中、飛ぶように池原ダムへ行ってきました。 

 寒い寒いとは聞いていましたがこのレベル。

 雪景色の池原ダムも珍しいので動画もUPしておきます。

 元スキー部で、冬の北海道を走り回っていたとはいえ油断は禁物です。

 愛車にバックフォグなるものがあるのを発見しました。

 これで後続車もよく視認できるはず。ディスカバリーは本当に頼りになる車です。

 トボトスロープも完全に雪国。

 愛艇の方もこの通り。

 こちらの雪掻きの方が時間が掛かりました。

 北ワンドも普段とは全く違う景色です。

 この雪の大晦日。誰もいないのかなと思っていたら、何艇かとすれ違いました。

 しかし流石に少ない感じ。

 それなら普段は混んでいる前鬼筋へ行ってみることに。

 風が吹くとダイヤモンドダストみたいでとても美しいのです。

 その後、ガツンときました。

 47cm、1.8kg。

 かなり深いところの魚なので真っ白。ホワイトバスです。

 ランディングした時は「もしかしてコイ?」と思ったくらいですから。

 どうぜ数は釣れないと思っていたので、デカいの狙いでこんなルアーばかり投げていました。

 真ん中のルアーで釣ったのですが、深い所に沈めて使うディープトレーサーというおもりの変形版を装着しています。

 このリグの開発者に、よくトボトスロープで会うのですが、次に会ったら絶対お礼しようと思います。

 2020年の最後の夕日を見ながら撤収です。
 
 最高の釣り納めになりました。

 ただ、帰りは-5℃まで気温が下がり、慎重運転で疲れましたが。

 

 ここ数年、ずっと温めてきた企画がこの写真です。

 「年の瀬の瀬」です。

 しかし思った以上に水が流れておらず、迫力も、美しさもイマイチ(笑)

 今年は手前味噌ながら本当に良く働きました。

 馬鹿みたいに働いて、休みが出来たら池原へ。

 そのお陰で、元気に楽しく働けているとも言えるので、本当に感謝、感謝なのです。

 今年もこの「ゲツモク日記」「現場日記」にお付き合い頂きありがとうございました。

 2021年も皆さまにとって、素晴らしい一年となることを確信しております。

2020年12月31日 守谷昌紀

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

水風土があう‐1721‐

 月曜日から続く、同級生のセカンドハウス訪問です。

 前日、最も早く寝てしまったので、朝は私が一番です。

 野辺山高原の朝は涼しく、小鳥のさえずりの中をジョギングにでました。

 走っていると、急に森が開けます。

 開拓記念碑とあるので、もとは森林だったようですが、大部分は畑となっていました。

 レタスのようです。まさに高原野菜。

 トラクターが作業をしていたので近づくと、農薬をまいているようでした。

 使用しないのが理想ですが、売り物である以上仕方ないのかもしれません。
 
 できる限り少なくして欲しいものですが、高原は非常に虫が少なく、そんなメリットがあるのかもしれません。

 標高1400mは涼しいのですが、太陽に近い感覚もあります。

 存分に太陽光を浴びたレタスは、瑞々しく、シャキッとしてみえるのです。

 沢山ある畑では、時間差で育てられているようでした。

 常に食卓に並ぶので当たり前と言えば当たり前ですが。

 昨日の新聞にも、長雨の影響でレタスが高騰し900円台という記事もありました。

 安いに越したことはありませんが、手間暇かけて育てられ、日本全国に届けられる訳なので、そんな時もあるでしょう。

 1万円と言われれば手がでませんが、普段の4倍感謝しながら食べるべきかもしれません。

 牛乳も地元のもの。

 パッケージを見るだけで美味しそうです。

 今回は立派なキッチンがあるので、料理モードは常にオン。

 地元の柔らかそうなサニーレタスがあったので、スペシャルサンドウィッチ2種盛りです。

 車での旅なら、必ずマイ調理キットを持って行きます。

 旅先での朝食は重要です。忙しない日々の暮らしと、一番違うのはここかもしれません。

 近くにある八ヶ岳音楽堂は、建築家・吉村順三の傑作と聞き、立ち寄ってきました。

 残念ながらリハーサル中で入ることができず。次回の楽しみにとっておきます。

 昼過ぎ、滞在のお礼をして帰路につきました。

 私の人生は、建築、野外、旅の三本立てだと書きました。旅の魅力は、見る、食べる、感じるです。

 高価なものでなくても、その土地や風土が育んだ味は心に残るもの。

 バンコクのパッタイ(焼きそば)、ホーチミンのフォー、ミラノのジェラート、パリのフランスパン、香港のエビチリと、風景や匂いと共に蘇ってくる味が沢山あるのです。

 今回食べたレタスは、実は同級生のお姉さんが生産したものでした。

 スキーに訪れていた縁で、レタス農家に嫁いだそうです。彼がこの地にセカンドハウスを構えるに至ったことにも影響を与えているはずです。

 「水があう」という表現がありますが、これは食も含まれているでしょう。

 風土という言葉もあるので、「風と土があう」まで満足すれば、そこは理想郷かもしれません。

 土地探しをしているクライアントに、「響くかどうかが一番大切」と伝えてきました。

 「響く」を分解して行くと、水、風、土という要素がかなり大きいのではと考え始めています。

 旅に出て感じる。だから旅は止められないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

八ヶ岳の麓にて‐1720‐

 夏季休暇の後半は、信濃路を北へひた走ります。

 中央道が北向きから南向きへと変わるのが岡谷から諏訪湖にかけて。

 諏訪湖サービスエリアは景色がよいので、休憩に寄りました。

 甲高いエンジン音が聞こえてきました。

 小学生の頃大好きだった、カウンタックにそっくりですが、そのものなのでしょうか。

 車列を作って、本線へと流入して行きます。

 シザードアと呼ばれる、跳ね上げ扉を上げたり下げたりしながら走り去って行きました。

 何かしらの合図なのでしょう。

 子供達はかなりテンションが上がっていました。

 大阪から400km。

 清里の清泉寮までやってきました。

 前回訪れたのは10年以上前。少し景色が変わった気もします。

 普段と比べると随分空いているようで、名物のジャージィー牛乳のアイスクリームを食べました。

 娘は初めてかもしれません。

 この場所、この味で400円は良心的。

 更に北、別荘地の林の中を走ります。

 ありました。

 大学時代の同級生の作品、野辺山の家です。

 家となっていますが、彼の仕事場であり、セカンドハウス。実際には「仕事場」と呼んでいるそう。

 大学の同級生と書きましたが、実は28歳から29歳の頃、アトリエmで一緒に働いて貰いました。

 雇用するというよりは、私が鬱でどうしようもない時に、助けて貰ったというのが実状です。

 独立においては、常に私が先陣を切ってきました。

 しかし、彼は4年程みっちりとアトリエで勉強していたので知識も豊富。随分色々なことで助けて貰いました。

 昼過ぎに到着したのですが、焚火をしながら炭の準備をしてくれていたのです。

 休暇の前半は一緒に釣りをした中学1年生の長男君と、我が家の子供も合せて皆で食事の準備をします。

 食材の準備は基本私がしたので、夫妻と妻にはのんびりして貰うつもりです。

 しかし、ワンワンはどうにもクーラーの中身が気になってしょうがない。

 娘は、またとない機会とふれあいを楽しみながら、制してくれました。

 私も大好きなヘの字プランに囲まれたデッキで団らんする構図です。

 標高1400mは、流石に涼しい。

 クーラーは無く、夜はひんやりする程でした。

 少し早めの夕方4時半から食事がスタート。

 あとは焼いて焼いて、焼きまくるだけです。

 炭火に勝る調理法はそうありません。

 ステーキも焼き鳥も、かなり多めに買ってきたつもりですが、全て売り切れ。

 調理人冥利に尽きるのです。

 子供達はトランプやUNOを遅くまで楽しんでいました。

 安藤忠雄であっても、基本同業者はライバルです。

 彼も例外ではありませんが、助けて貰ったり、刺激を貰いあったりと、切磋琢磨してきました。

 その彼の「仕事場」に、コロナ下という状況もあり寄せて貰ったのです。

 焚火を見ながら、深夜まで語らうイメージでしたが、朝早かったせいもあり、10時頃に私だけがもう夢の中。

 しかし言葉が無くても刺激は十分でした。

 この大自然の中に、セカンドハウスなり別荘を持つということが、これ程豊かなことかと体感できたのですから。

 贅沢ではなく「豊か」と表現したいのです。

 3話完結と書いたのですが、前言撤回でもう1話だけ引っ張ります。

 翌朝の美しい景色もあり、仕事、家、家族についてもう少し書いてみたいと思います。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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