カテゴリー別アーカイブ: 03 自然・季節

風になりたい‐1924‐

昨日の午前中、富田林まで車で出掛けました。

ずっとアトリエに詰めていたので、夏の日差しは目が痛いほど。

市内から30分ほど走ると、景色が全く変わります。

野菜の直売所を探してみると「旬鮮広場」が見つかり、やってきたのです。

車から出ると、何だか見覚えのある顔……経営者の勉強会でご一緒していた方とばったり出くわしました。

先週も来られていたとのことで「果物が安いんですよ」と。

お互い驚きましたが、一緒に店内に入ったのです。

店内には甘い香りが充満しています。

桃の時期です。

色々な産地の、色々な種類が並んでいますが、かなり安い。(妻が言うには)

スイカ。

パプリカ。

ジャガイモは「きょうまで土のなかにいましたよ」とコメント付き。

こういったポップは重要。購買意欲が一気に増幅するものです。

カット果物、1個売りもあり、少人数でも大丈夫そうです。

こういった買い物は、罪悪感が伴わないので大好きです。誰も同じだと思いますが。

先の方も「空芯菜をニンニクで炒めて、昼から一杯やりますわ」と帰っていかれました。

店の前に、馬の牧場が見えています。

牧草をはむ姿は何だか涼しげで、日本離れした風景です。

モンゴルでは、馬は風の生まれ変わりとされてきたそうです。

遊牧民にとって、馬は交通手段であり、武器でもあります。

馬乳酒は食料でもあり、必要不可欠なパートナーだったばずです。

私にとっての馬は、車だったり、仕事だったりでしょうか。

天国じゃなくても 楽園じゃなくても

あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい

THE BOOMの「風になりたい」の詞です。

先週末、大暑も過ぎました。

風のように、爽やかに涼し気に、この夏を乗り切りたいと思います。

あくまでイメージですが。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

海に感謝する海の日‐1922‐

デスクトップの壁紙は、この写真を使っています。

夏になると通っていた福井の海から、越前海岸を撮った写真です。

毎日ここから仕事をスタートするのですが、今日、7月18日(祝・月)は海の日。

国交省のサイトには、 「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」と説明がありました。

夏になるといそいそと海に出掛けたものですが、5年前、30年連れ添ったこのボートを廃船にしました。

マナーの問題で船が降ろせなくなったこともあり、自分のボートで海にでることが叶わなくなったのです。

どこまでも自由な海はやはり最高です。

子供たちにも手つかずの自然を見せたくて、何とか時間を作って出掛けていました。

魚も小物で十分。

子供は釣れればそれで喜んでくれますから。

沖の岩場までくれば、透明度も別次元です。

夏になるとこの景色を見たくなり、いてもたってもいられなくなります。

水は澄み、魚も豊富。

本当に絵にも描けない美しさなのです。

ひとしきり遊んだら、浜に戻って昼食の準備。

ぼちぼちと獲物をさばき、のんびりと昼食。

日陰にいると潮風が最高でした。

長男を最後に連れていったのは5年前。

中学2年の時でした。


私はこの海が好きになり、高校生になるとテントを背負って電車でも出掛けました。

子ども達は、そこまで好きだった感じはありませんが、それは構いません。

本当に美しいと思ったものは、見せてやりたかっただけですから。

大阪の北緯は約34度ですが、世界的な都市と比べてかなり南にあります。

パリは約48度で45度の稚内より北にあるのです。

温暖化によって暑くなったとはいえ、何とかこのくらいで済んでいるのは、四方が海に囲まれていることが大きいはず。

水冷式のクーラーが潮風なのです。

真っ白な砂浜と澄みきった海。

写真を見ていると、鼻に潮風の匂いが蘇ってきます。

今日も朝から図面の追い込みです。

明日あたりは、海の幸をつまみにゆっくり晩酌できれば……

「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」

島国日本が大好きです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

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テロルの決算‐1920‐

静かすぎる夏は……と言っていたら、ようやくセミの音で目が覚めるようになりました。

昨日も暑い一日になりましたが、打合せ終わりで伊丹市の荒牧にあるバラ公園に寄ってみました。

やはり定番は赤。

さすがにこの暑さで、園内は2、3人程度でした。

それでもバラは、この日差しの中でも枯れずに咲いています。

黄色のバラは、花ことばが嫉妬。

斑入りのバラもありました。

金曜日からは、誌面も、Webも安倍元首相が亡くなったニュースで埋め尽くされました。

凶弾に倒れたのですが、その相手が何ともやりきれない。

YouTubeをみて簡単に銃がつくれてしまうこと、逆恨みで簡単に人を殺してしまうこと、そしてその対象が、日本で最も長く首相を務めた人だったこと……

常に明るく前向きにと教えてもらいましたが、やはり何ともやりきれないのです。

全英オープンが開催されてるセントアンドリュースでは半旗が掲げられ、アメリカの「タイム誌」は、次号の表紙を安倍元首相にすると発表もありました。

政治家としての評価は色々なものがあって良いと思いますが、もっと悼んで良い気がします。それを世界が示してくれたのです。

普段、テレビもあまり見ないのですが、コロナ下の社会に入っていく2020年4月7日。安倍首相の会見はリアルタイムで見ました。

その時に書いたのですが、初めてまじまじと顔を拝見しました。

そしてこの人が日本のリーダーであること、一市民としては任せるしか選択肢がないことが良く分かったのです。

選挙の投票より、常に仕事を優先してきましたが、さすがに昨日は投票に行ってきました。

「テロルの決算」は沢木耕太郎が1978年に発表したノンフィクションです。

社会党委員長の浅沼稲次郎を右翼の少年山口二矢が、1960年に刺殺した事件をそれぞれの人物像から描いていく作品です。

どうしてその場面で、2人の人生が交錯するに至ったかが、丁寧に淡々と綴られているのです。

背景があれば良くて、無ければ駄目という話ではありません。テロは決して許すことのできない蛮行です。

しかし、今回のテロを決算する理由も、意味さえも見えてきません。ただ浅はかさだけしか見えてこないのです……

どれだけ悼んでも、命は戻ってきません。最終的には、誰もが自分のできることは何なのかを追求していくしかないのです。

日本で最も長く、その責任を負った安倍晋三元首相に心から哀悼の意を表します。

月さえも半月でその意を表しているように見えるのです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

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限りなく無音に近い夏‐1918‐

先週は本当に暑い日が続きました。

居酒屋の軒先に吊り下げられた杉玉は、お酒の熟成度を示すものといわれます。

緑からすっかり茶色になると熟成が進んだという具合ですが、これだけ暑いとあまり当てにならないかもしれません。

今どき、郵便局も土曜日は休みのようです。

気温といい、完全週休2日制といい、昭和生まれの私には隔世の感さえ覚えます。

日曜日は朝から打合せに車で出ました。

外気も28度。

雲ひとつない厳しい日差しが続いていたので、曇り空にホッとしました。

朝起きた時には、庭木が雨濡れていました。

夏と晴れが大好きですが、雨を喜んだのは初めてかもしれません。

近所のお好み焼き屋さんにはこんな貼り紙がでていました。

この時期、鉄板のある店での営業は難しいでしょう。

エアコン工事が込み合っていると言いますし、再開までは時間がかかるかもしれません。

客足が戻りつつある時期で、店主はさぞヤキモキしていることでしょう。

暑いのは暑いですが、耳に蝉の鳴き声が届かないのは不思議な感じです。

気温と季節の進行が、蝉には一致していないのかもしれません。

「限りなく透明に近いブルー」は、村上龍のデビュー作です。

「限りなく無音に近いサマー」といったところでしょうか。

今週は、もどり梅雨のような予報がでていました。

4億年も前から地球で暮らす虫にとっては、「そのくらいでヤイヤイいいなさんな。降る時には降るから」ということかもしれません。

エアコン無しでも生き延びてきた昆虫。

エアコンなしでは生きていけない人類。

なんだか考えさせられる、静かな夏なのです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

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ようこそ大きな長い夏‐1916‐

「3つの庭を持つガレージハウス」の【ルームツアー】を公開しました。

計画中は、「3つの庭を持つコートハウス」というタイトルでゲンバ日記なども進めていました。

しかし正面の写真からみると、「 3つの庭を持つ ガレージハウス」のほうがあっているのかなと作品名を変更しました。

https://youtube.com/watch?v=kZyldulm2wQ%3Frel%3D0

ドローンの動画も使って製作したました。

よければ一度ご覧ください。

何とかかんとか、チャンネル登録者数 385人まできましたが、ここのところ伸び悩んでいる感じがします。

YouTubeの日本語版が公開されて15年だそうですが、なかなか奥が深いものです。

先週打合せから帰ってくると、遠くからリズミカルな太皷と鐘の音が聞こえてきました。

夏の風物詩、平野郷のだんじりでした。

試験曳をしているようです。

https://youtube.com/watch?v=Hj-0sSaSd00%3Frel%3D0

そのため、世話役の人達が交通整理をしているのですが、渋滞につかまってしまった車が、イライラしながらUターンしていました。

その気持ちも分かります。

ですがこんな状況はどうしようもありません。

余裕をもって行動していたとしても防げないこともあります。時には約束先に遅刻を謝る勇気も必要かもしれません。

自戒の念もこめてですが。

関西のみ宣言がでていないようですが、もう完全に夏の空です。

先週土曜日だったか、梅雨らしくない清々しい夕暮れだなと思っていたところでした。

今年は、例年になく長い夏になりそうです。

折角ならこの夏を存分に楽しみたいもの。

Welcome to the Big Long Summer.

ようこそ、大きな長い夏。

急かしても、制しても夏は気分次第でやってきます。そして、気の向くままに去っていくのです。

今年の夏は勝負の夏になりそう。

その理由はまたおいおい。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

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クリスマスツリーとヤマボウシの半分物語‐1912‐

日曜日の朝、目を覚ますと真っ青な晴れ空でした。

梅雨入りするのかなと思っていたので、これ幸いとジョギングへ出掛けました。

コース途中にあるヤマボウシが、小振りな白い花を咲かせていました。

同じ日曜日、「Shabby House」のクライアントがヤマボウシの写真をSNSにUPされていました。

思わず「庭木の写真を送って頂けませんか」とお願いしてしまったのです。

実はこちらの庭には、竣工当時はドイツトウヒ、またはヨーロッパトウヒと呼ばれるモミノキの仲間が植わっていました。

コンセプトが「パリのアパルトメント」で、本物のパリを目指したのです。

法律的に防火扉が必要だったので、外にはスチールの扉があります。

そして内側に、アンティークショップで購入した、南仏で100年程前に使われていたこの扉をつけました。

この鍵穴と塗装の厚みが年月を感じさせてくれます。

照明、家具、フローリングもこだわりましたが、特に家具はジーンズでいうところのダメージ加工をほどこしているのです。

これらは基本奥さんの好みです。

ご主人のこだわりは、キッチン横にある「酒部屋」のみ。

冷蔵庫の横に躙り口があるのが見えるでしょうか。

この役割分担がはっきりしているところも、このお家の特徴だと思います。

ブンデンストウヒは、聖夜にクリスマスツリーの役割を存分に果たしてくれました。

ところが2013年。酷暑の夏に耐え切れず枯れてしまったのです。

再びご夫妻と庭木屋さんへ足を運びました。

パリの北緯は48度50分なので稚内より北にあることになります。ドイツトウヒには厳しい環境だったのです。

それらも踏まえ、常緑のヤマボウシを選びました。

2代目シンボルツリーとしてやってきたのですが、その現在が3枚目の写真です。

花の写真も一緒に届きました。

竣工して11年になりますが、変わって行く姿をみれるのは嬉しいものです。

ただ、あれだけこだわって選んだ庭木を枯らしてしまった後悔はあります。

何本かで植えたり、足下に灌木を配置すれば防げたかもしれません。

この物語も含めて、『ESSE-online』 に5軒の庭木の物語を寄稿しました。また公開が決まれば案内したいと思います。

建築に大切なのはストーリーだと思っています。

そこにある物はひとつでも、そこに至るまでの時間、試行錯誤、そしていくつかの失敗の上に存在しているのです。

劇作家の寺山修司はこう言っています。

物語は半分作って、後の半分は観客が補完して一つの世界を作っていく。余白が無いといけない。それが演劇の可能性だ。

建築家として作り込み過ぎないことは大切なことだと思っています。

実際に住むクライアントに補完してもらう。また、余白があれば、解釈は1つではありません。

これもずっとその家を好きでいられる理由になるはずです。

それで半分物語くらいが丁度いいと思うのです。

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かわちいもじは鐘を金にかえる‐1908‐

週末、松原へ出掛ける用事がありました。

妻の買物中、周辺を歩いていると迫力満点の建物をみつけました。

松原市民図書館は、池の真ん中に建っています。

池を望む席は特等席。

今度は内部ものぞいてみたいと思います。

309号線をさらに南に下ると黒姫山古墳があります。

5世紀中頃の前方後円墳です。

周りには堀も残っていました。

周辺には陪塚跡も発見され、あたりはひとつの「墓域」を形成していたことが分かっています。

隣あう公園はクローバーの花が咲き乱れ、さながらモンゴルの草原のようでした。


行ったことはありませんが。

近くにある「M・Cみはら」では、 黒姫山古墳 の出土品がみることができます。

Museum(博物館)とCommunity(交流)のM・Cだそう。

24領もの甲冑が発見されたそうです。

この地域に住んだ丹比(たじひ)氏は、強大な権力を持っていました。

これらの出土品がそれらを物語っているとありました。

また、平安時代から鎌倉時代にかけて、堺市美原区・東区、松原市などには、 河内鋳物師 (かわちいもじ)といわれる鋳物師集団が活動していました。

鋳物は鉄や銅を溶かして型に流しこむ方法です。

彼らが製造した梵鐘が、西日本各地に残っているそうです。

鎌倉幕府の成立をきっかけに、関東でも鋳物技術の需要が生まれます。

多くの河内鋳物師が移住しましたが、鎌倉の大仏にも彼らが関わりました。

ヒッタイト王国は、オリエントで初めて鉄製の武器を使用したと言われます。

その製造方法は国家機密とされていました。

馬と戦車の扱いにもすぐれ、前16世紀には強国だった古バビロニアを滅亡においやります。

しかし鉄製武器はオリエント全域に広まります。前12世紀、海の民によってヒッタイトは滅ぼされるのです。

力による支配は、いつか終わりがくるのは歴史上、疑いようのない真実。なのに歴史はなぜ繰り返されるのか……

おそらく武器の製造によって進歩した鋳物の技術を、梵鐘や鍋釜の製造に活かした河内鋳物師。

軍需産業が、多くの進歩と、多くの富を生むのは間違いないところです。

技術は独占しておきたい。しかしそれは難しいのです。ならどう生きるか。

そこで鐘を金に換えるとは……流石は関西人。勉強させてもらいました。


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奈良に縁があるのかも‐1901‐

ゴールデンウィーク中盤は、憲法記念日、みどりの日、こどもの日と3連休。

最近休みがなかったので、思い切って後半は2連休にしました。

憲法記念日の3日、深夜に大阪を車で出ました。

みどりの日の4日。

早朝にそわそわと車を出ると、新月明けの月が細くて美しい。

奈良県下北山村の池原ダムにやってきました。

トボトスロープにはすでに多く人が。

釣り人は、兎に角朝が早いのです。

朝もやの残るなか、早速湖を回ります。

あまり時間がないので、各ポイントをテキパキと。

すぐにきました。

まずは今年の1本目。続けて2本追加。

季節が良いのでサイズを選ばなければ結構釣れる感じです。

新緑が目に痛いほどですが、5本ほど釣って10時でスロープに戻りました。

娘と妻を迎えるために、色々と準備をするためです。

勝手に別荘だと思っている、8号バンガローへ。

泊まるのも久し振りですが、チェックインだけ済ませて橿原神宮前へと向かいました。

兄妹とも中学から卓球部に入ったのですが、ゴールデンウィークは橿原神宮前で県の試合があるのです。

試合終わりで池原ダムから迎えに行き、バンガローで焼肉を恒例にしていました。

169号線はすでに通勤路のようなものですが、明日村あたりの景色が穏やかで一番好きです。

風情があるなと思い調べてみると中街道という古代の官道のようです。

実は娘の学年がとても強く、今回も団体戦で優勝しました。

最後まで試合があるので、時間が読めずで合流したのは17時頃でした。

バンガローに戻っての食事は諦め、下北山村の温泉「きなりの湯」にあるレストランでの食事にしました。

中学から本格的に始めた卓球ですが、先々月も全国中学選抜大会に団体戦で出場していました。

一所懸命に取り組んでくれるだけで嬉しいのですが、まさか全国大会に行くまでになるとは思ってもみませんでした。

面白いのは、個人戦ではそこまで抜きんでた選手がいる訳ではないのですが、団体戦となるとチーム力で勝るのだそうです。

卓球、池原と、何だか奈良と縁があるのかもしれません。

ヘトヘトだったのか、車移動の間はずっと寝ていました。

娘が「明日はバンガローで宿題でもしてようかな」と言うので、「折角来たんだから、せめてクルージングくらいはしようよ」と私。

なぜか男親は娘に弱いものです。

5日のこどもの日、釣りに行ってくれたかはまた次回に。

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ツバメが幸せを運んでくる「3つの庭をもつコートハウス」‐1897‐

土曜日は「3つの庭をもつコートハウス」の撮影でした。

一度延期していたので、最高の青空で気分も最高です。

何と言ってもこの駐車場。

3台ゆったり入りますが、撮影時は2台にしました。

白い建物は何と言っても青空が似合います。

普通、春の空はここまで青くなりませんが、台風が通過したからでしょうか。夏のような青でした。

撮影の日は、基本サポートなので写真家の後ろをついてまわります。

出来上がりは3、4週間先とのことで、まずは私の撮った写真でこの日記は構成しているのですが。

2月の点検に伺った時は火の入っていた薪ストーブ

4月のはじめくらいまでは使っていたそうです。

中庭は普段から使っているとのこと。

BBQコンロもとても格好いいのです。

郊外型の住宅は、環境がよいだけにプライバシーが保たれた外部空間を確保するのが課題になるのです。

2月には居なかった家族にバグちゃんが増えていました。

「ウー、ブー」とうなっているので、怒っているのかなと思っていたら、とても喜んでくれているそう。

立ち姿だけで癒されるのです。

穏やかな天気の中、午前の部が終了。

ドローンを初めての建物撮影に投入しました。

動画も撮ったのですが、まずは静止画のみUPしてみます。

前庭、中庭、後庭と、3つの庭がよく分かるでしょうか。

夕景の空も申し分なし。

1日ご家族には不自由をさせてしまいましたが、ここまでくればほっと一息。

全ての撮影が終了しました。

実はこの駐車場の一番奥に、「ツバメが巣をつくるつもりなのかも……」と聞いていました。


夜になって帰ってきたようです。

ツバメは幸福を運んでくると言われます。

野生の本能で安全な家、また環境の良い家にしか巣を作らないので、縁起が良いとされるのです。

冬は遠く東南アジアで過ごすというツバメが、よくぞここを見つけてくれたと思います。

ご家族は、巣の下の糞は気になるけど、やっぱり縁起のよいことなので、と言っておられました。

今年は何だか、良い1年になりそうです。


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シャッターを押すだけで……桜‐1893‐

新年度に入りました。

コロナ下の2年を取り戻すべく、気持ちも新たに打合せに向かいます。

土曜日の午前中は、春特有のもやが掛かったような天気でした。

高速道路をおりて地道を走っていると、一瞬、見事な桜並木が見えました。

訪問先で尋ねると、このあたりでは誰もが知る名所とのこと。

もやも晴れてきたので、打合せ終わりで立ち寄ってみました。

ここの桜、ちょっと変わった植わり方をしているのです。

土手沿いにまず一列。

土手下には遊歩道があり、その脇にもう一列植わっています。

高低差のあるアーチ状になり、見事な桜トンネルを形作っているのです。

土手に自転車をとめ、沢山の人が散策していました。

地元の人のみが知る、こんな桜の名所が日本各地にあるはずです。

場所を書くと、悪い事をしているような気になるのでやめておきます。

上空に写っている飛行機の高度と向きを見ると大体分かるかもしれませんが。

最近、iPhoneを「7」から「13」に換えました。

本気で撮りたい時は一眼レフを持って行きますが、この日は持っていません。普段使いのデジカメと撮り比べてみて、その差が大きくて驚きました。

色の淡い桜は、撮るのが最も難しい被写体のひとつです。

それが、モードを選ぶ訳でなく、露出をいじる訳でなく、 iPhoneのシャッターを押すだけで、この画質、この再現力ですから。

ちなみに1枚目だけがデジカメです。

昨日だったか、新聞に沢木耕太郎さんのエッセイが載っていました。

旅先で居酒屋探しで苦労した際のエピソードが、旅の楽しみと絡めて書かれていました。

言わずと知れたバックパッカーのバイブル「深夜特急」の作者で、エッセイの名手と言って間違いありません。私が最も好きな作家のひとりです。

店を「ぐるなび」などで探すのではない価値を書いておられ、私は痛く共感しました。しかし、多くの若者はそうは思わないのだろうなとも思ったのです。

本当に便利な世の中になりました。

それを寂しく感じる部分もありますが、それが「現在」という世の中です。

上手く撮れた嬉しい気持ちと、寂しい気分が混じり合うのは、おそらく私が昭和生まれだからでしょう。

沢木耕太郎さんが大好きだからこそ、世の中は大きく変化しているのだと感じるのです。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載開始■■■

2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
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■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
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