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限りなく無音に近い夏‐1918‐

先週は本当に暑い日が続きました。

居酒屋の軒先に吊り下げられた杉玉は、お酒の熟成度を示すものといわれます。

緑からすっかり茶色になると熟成が進んだという具合ですが、これだけ暑いとあまり当てにならないかもしれません。

今どき、郵便局も土曜日は休みのようです。

気温といい、完全週休2日制といい、昭和生まれの私には隔世の感さえ覚えます。

日曜日は朝から打合せに車で出ました。

外気も28度。

雲ひとつない厳しい日差しが続いていたので、曇り空にホッとしました。

朝起きた時には、庭木が雨濡れていました。

夏と晴れが大好きですが、雨を喜んだのは初めてかもしれません。

近所のお好み焼き屋さんにはこんな貼り紙がでていました。

この時期、鉄板のある店での営業は難しいでしょう。

エアコン工事が込み合っていると言いますし、再開までは時間がかかるかもしれません。

客足が戻りつつある時期で、店主はさぞヤキモキしていることでしょう。

暑いのは暑いですが、耳に蝉の鳴き声が届かないのは不思議な感じです。

気温と季節の進行が、蝉には一致していないのかもしれません。

「限りなく透明に近いブルー」は、村上龍のデビュー作です。

「限りなく無音に近いサマー」といったところでしょうか。

今週は、もどり梅雨のような予報がでていました。

4億年も前から地球で暮らす虫にとっては、「そのくらいでヤイヤイいいなさんな。降る時には降るから」ということかもしれません。

エアコン無しでも生き延びてきた昆虫。

エアコンなしでは生きていけない人類。

なんだか考えさせられる、静かな夏なのです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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