7月23日に開幕した東京オリンピックも、今週末が閉会式。
暑い、暑いと言っている間に、「3つの庭を持つコートハウス」の現場日記も3週間近くもUPできていませんでした。
しょっちゅうと言ってよいくらい現場に行っていたのですが、その理由は次回くらいに書いてみたいと思います。
すっかり足場が取れ、緑の中に白いキューブがとても映えています。
「3台駐車可」に偽りなし。当たり前ですが。
その駐車場から直接アプローチできる中庭。
ご主人からは、要望をまとめたシートを早い段階で貰っていました。
その中に「家族で気軽に屋外で食事がしたい」があったのですが、「近所の友人とBBQが楽しみたい」ともありました。
「ご近所のお友達が多いのですね」と質問したことを覚えていますが、こちらの現場、本当に近所の方がよく立ち寄られるのです。
内部も随分片付いてきました。
エントランスを見返すと、玄関左脇に小さな部屋があります。
書斎にも、音楽室にもなり得るこの部屋は、こげ茶のアクセントクロスに違い棚をしつらえました。
階段を上がると、2階のホールも1階同様にゆったりしています。
最奥に見えるのが、バルコニーへの扉で、右がトイレ。
2階は、各個室が集まっていますが、ここもプライバシーを確保できるよう配慮したのです。
ちなみに、斜めの屋根で切り取られているのがトイレのエリアです。
2階からの眺めも、緑が目に優しいのです。
中庭に面するLDKは22畳ほどあります。
最も奥にあるのはキッチンですが、更にその奥、パントリーを備えています。
この小さな三角テーブルは、一旦減額しましたが、現場からのささやかなプレゼントです。
単純な造形ですが、外観もとても美しいのです。
私が言うのも何ですが。
家に帰って来た時、誇らしい気持ちになって貰えたら、創り手として最高に嬉しいのですが。
建築家・前川國男は、弟子に「自然がなぜ美しいか分かるかね」と尋ねました。
答えられずにいると「それは、自らに責任をもっているからだよ」と説きました。
全ての建築は、クライアントが覚悟を持って建てられたものです。
創り手である私が、私達が、責任を持っていたなら、自然と同じほどに美しくあれるものだと信じます。
その審判まで2週間程。
ドキドキもしますが、ワクワクがそれを上回るのです。
文責:守谷 昌紀
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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