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テロルの決算‐1920‐

静かすぎる夏は……と言っていたら、ようやくセミの音で目が覚めるようになりました。

昨日も暑い一日になりましたが、打合せ終わりで伊丹市の荒牧にあるバラ公園に寄ってみました。

やはり定番は赤。

さすがにこの暑さで、園内は2、3人程度でした。

それでもバラは、この日差しの中でも枯れずに咲いています。

黄色のバラは、花ことばが嫉妬。

斑入りのバラもありました。

金曜日からは、誌面も、Webも安倍元首相が亡くなったニュースで埋め尽くされました。

凶弾に倒れたのですが、その相手が何ともやりきれない。

YouTubeをみて簡単に銃がつくれてしまうこと、逆恨みで簡単に人を殺してしまうこと、そしてその対象が、日本で最も長く首相を務めた人だったこと……

常に明るく前向きにと教えてもらいましたが、やはり何ともやりきれないのです。

全英オープンが開催されてるセントアンドリュースでは半旗が掲げられ、アメリカの「タイム誌」は、次号の表紙を安倍元首相にすると発表もありました。

政治家としての評価は色々なものがあって良いと思いますが、もっと悼んで良い気がします。それを世界が示してくれたのです。

普段、テレビもあまり見ないのですが、コロナ下の社会に入っていく2020年4月7日。安倍首相の会見はリアルタイムで見ました。

その時に書いたのですが、初めてまじまじと顔を拝見しました。

そしてこの人が日本のリーダーであること、一市民としては任せるしか選択肢がないことが良く分かったのです。

選挙の投票より、常に仕事を優先してきましたが、さすがに昨日は投票に行ってきました。

「テロルの決算」は沢木耕太郎が1978年に発表したノンフィクションです。

社会党委員長の浅沼稲次郎を右翼の少年山口二矢が、1960年に刺殺した事件をそれぞれの人物像から描いていく作品です。

どうしてその場面で、2人の人生が交錯するに至ったかが、丁寧に淡々と綴られているのです。

背景があれば良くて、無ければ駄目という話ではありません。テロは決して許すことのできない蛮行です。

しかし、今回のテロを決算する理由も、意味さえも見えてきません。ただ浅はかさだけしか見えてこないのです……

どれだけ悼んでも、命は戻ってきません。最終的には、誰もが自分のできることは何なのかを追求していくしかないのです。

日本で最も長く、その責任を負った安倍晋三元首相に心から哀悼の意を表します。

月さえも半月でその意を表しているように見えるのです。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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