カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

舌>鼻>目>耳>皮膚‐1950‐

つい先日まで30℃あった気温が、20℃を下回る日もでてきました。

稲刈りを終えた田に伸びる影も、日に日に長くなってきます。

秋は秋で色々な花が咲きます。

これらは菊系の花でしょうか。

こういった紫の尖った花も結構見かけます。

先週あたりから、街を走っているとキンモクセイの香りに気付くようになりました。

この時期になると、「ここにも植わってたのね」とつぶやきたくなるくらい、あちこちに植わっていることに気付かされます。

盛りの頃は、むせるほどの匂いに街が包まれるのです。

そのキンモクセイもそろそろ終わりでしょうか。

50歳を過ぎ、老眼で小さい文字が見え難くなってきます。

祖父母がそうだったように、いずれは耳も衰えてくるのでしょう。

しかし、鼻が衰えたという声はあまり聞きません。

2015年のシルバーウィークは、北九州を旅しました。

当時は、何とか家族で47都道府県制覇をと、長期休暇は仕事のように遠出していました。

佐賀の吉野ケ里遺跡は、季節的にも最高の景色でした。

北九州の中でも、坂の街・長崎が一番好きです。

丁度、軍艦島が世界遺産に登録された頃だったと思います。

夜の街も堪能し、近くのホテルに戻ったのです。

川沿いの道を抜けた先にあった気がするので、このホテルの近くだったと思います。

普段、ハズレの話はあまり書きませんが、そのホテルは臭いが強烈でした。

中国資本が入っているようで、内装が中国趣味なのは構いませんが、何か強烈な香辛料のような臭いがするのです。

エントランス、エレベーターの中、そして客室の中も……

上層階で、眺めがよいのだけが救いでした。

この臭いの中で寝れるのかなと心配していたら、旅の疲れからぐっすりでした。

鼻は慣れる五感と言いますから、よく出来たものです。

佐賀、長崎、平戸、佐世保、唐津、小倉などを回りましたが、「呼子のイカ」は素晴らしく美味しかったです。

今はイカをあまり喜ばない長男も、バクバク食べています。

ゲソの天ぷらは言うに及ばずでした。

鼻とともに、舌が衰えたという話もあまり聞きません。

もし、五感の中で衰えて欲しくない順番を付けるなら、こんな感じでしょうか。

味覚>嗅覚>視覚>聴覚>触覚

こうして並べてみると、「神さま有難う!」と言いたくなりました。

何も衰えないのが無理とするなら、まさにこの順番が一番です。

また遠出して美味しいものを食べに行きたい!

今週も頑張って働きます。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

◆メディア掲載情報

方違神社には方角がない?‐1948‐

先週土曜日は、TOTOの堺ショールームへ行っていました。

音楽室がある「没頭できる家」の水回り機器を決定するためです。

前日、道程をGoogleマップで下調べしていると「方違神社」の文字を見つけました。

これまでのクライアントも、何組かが参っておられ、名前だけは聞いていたのです。

Webサイトにこうありました。

方違神社は古来より方災除けの神として知られ、方位の災いから身を守り「吉方」へ導かれるようご祈祷を執り行います。

折角近くまで来たので訪れてみました。

「門前そば」という言葉だけで旅情をそそられます。

今回は寄れずでしたが、一度のぞいてみたいものです。

社殿も非常に立派。美しい建物です。

鳥居横にあった、説明を読むとよく理解できます。

このあたりは、摂津、河内、和泉の三国の境に位置しているので「三国山」「三国の衝(ちまた)」「三国丘」と呼ばれたそうです。

三国の境界にあるため、方角の無い聖地であると考えられ、古来より方災除けの神として参拝者が絶えなかったとあります。

奈良時代には、行基が布施屋(休憩所)を設けるなど、より往来が盛んになったともありました。

少し東へ行くと、行基大橋があり、こんなところにもその足跡が残っています。

当時、大和川は無かったはずですが、それでも身近に歴史を感じれるのが関西の良いところ。

江戸時代に描かれた方違神社ですが、周辺には仁徳天皇陵以外ほぼ何もありません。

私が滞在している間にも、車やバイクのお祓いや、七五三のお参りまで本当に賑わっていました。

https://www.instagram.com/p/Cjz8JLZLMbl/

地域から愛されているのがよく分かるのです。

神社のすぐ西には「反正(はんぜい)天皇陵古墳」もあります。

5世紀中頃に築かれたとあるので、なぜ先の絵にないのか不思議ではあります。

明治元年、京都から東京へ都が移る際、17日間も祈祷が行われたともありました。

現在も、引越しや旅行の際に多くの方が参拝に来られるそう。

三国の境界にあるから、方角が無い聖地。

半ば駄洒落のようにも見えますが、それが今日まで引き継がれているから凄いことです。

また、三国ヶ丘の地名の謂れも分かりました。

やはり出掛けるのは楽しいものです。

政府による旅行支援も始まったので、是非活用したいものですが、我が家は受験生が居り……

ただ、ここは人生の正念場。

是非結果を出してもらい、楽しい春を心待ちにしているのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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全身全霊匍匐前進‐1941‐

「大阪梅田」は阪急電車の起点となる駅です。

観光客に分かりやすくという配慮で、2019年に「梅田」⇒「大阪梅田」と駅名が変更されました。

中学・高校と、阪急京都線で「高槻市」まで通学していたので、やはり「梅田」のほうがしっくりきます。

好きすぎて、ここでも「阪急梅田駅の歴史」、「続・阪急梅田駅の歴史」と2度に渡って語らせてもらいました。

今でも、阪急マルーン色の外観と、ゴールデンオリーブのフカフカしたシートが、私鉄の中では一番のお気に入りです。

ただ、入学してすぐの頃は、地下鉄「南森町」で乗り換え、「淡路」経由で通学していました。

阪急千里線は「柴島」の手前で淀川を渡ります。

柴島浄水場の北側に、京都線の「崇禅寺」が見えています。

「淡路」で京都線と千里線が交差するのですが、2028年度には高架によって立体交差が完成するそうです。

長い間工事をしているなと思っていたのですが、2008年に工事が始まっていました。

20年に及ぶ大工事です。

駅周辺では、その姿がかなり見てとれるようになりました。

運行を続けながらの工事で、余計に時間が掛かるでしょう。

小さな会社を経営する私からすれば、20年先のことなど、全く想像もつきませんが。

ある朝のジョギング中。街路樹の下で、モゾモゾと何か動いているのが見えました。

https://www.instagram.com/p/CizeK6dvnra/

風で飛ばされたのでしょうか、小さな青虫でした。

目が見えるのか、見えないのかも分かりませんが、全身を使って必死で前進しています。

徒手空拳で仕事を始めた私としては、その姿が全く他人事とは思えなかったのです。

20年に及ぶ工事も、勿論のこと日々の積み重ねです。

何の本だったか忘れましたが、こんなことが書いてありました。

必ず迷路を脱出する方法はある。片側の壁に沿って、出口が見つけるまで進み続けることだ。

なかなか先が見通し難い時もありますが、いくらハンドルを切っても車が動いていなければ位置は変わりません。

青虫君を見習って、全身で匍匐前進あるのみです。

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現場から土器出土‐1939‐

右端あたり、僅かにですが二上山の頂きが見えています。

石器時代、矢じり使われたサヌカイトが採れた聖なる山です。

周辺には古来から多くの人が暮らしていました。

前回、発掘調査が決まったと書きました。

土器が出土しました。 

行政の担当者から、遺構の調査と資料の保存が終わったと連絡があり、朝から寄って来ました。

前回の倍以上の面積が掘り下げられ、遺構にはマークがされています。

丁度、影が掛かっている中央の穴が、木製の柱が発見された場所です。

これらを詳細に記録するのです。

もう少し広いエリアを発掘調査し、柱跡に規則性が見いだされれば住居跡と認定されるそうですが、この範囲では確定できなかったとのことでした。

私の想像ですが、中央の穴と右下の穴が1.8mくらいなので、この延長線上に柱があるのではないかと思います。

古代の柱穴のピッチも1.8m~2mが多いのだそう。

古代のグリッドも、現在と変わらず一間(1.8m)とは、面白いものです。

古墳時代末期の後期、5世紀末あたりのものと推測されるので、約1500年前のものです。

その1500年の間に、4層ほどの地層が見えます。

それらは、家を建てたり壊したり、また有機物が土になったもの。

その断面に斜めに通る2本のラインが見えるでしょうか。

右のラインは、近世に掘られて井戸の痕跡だそうです。

掘削したラインの中、行政の担当者が示しているあたりに、木製の井戸が組まれていたとのことでした。

重機も矢板も無い時代、大きく堀り、その中央に木製で井戸を組み、周辺を埋め戻したことが分かります。

出土した土器や瓦です。

左は、高杯の破片で、右下は小型丸底土器。

古墳時代前期の末期、5世紀末あたりのものだそうです。

実際の生活に使われたというよりは祭祀用で、厚みはとても薄いものでした。

「触ってもいいですか?」と聞くと「勿論かまいません」と。

1500年前、ここに暮らした人たちは、これらを使い、何に祈りを捧げたのでしょうか。

家族の幸せや安全、また、世の太平もあわせて祈ったのかもしれません。

折角発掘調査するなら、何か出れば面白いのにと思っていました。

現場での専門家の解説付きでとてもラッキー。幸先のよいスタートです。

1500年前と変わらぬグリッドで、ご家族の幸せを実現するため、月末から本格的に工事がスタートします。

間もなく開始するので、ゲンバ日記のほうも是非ご覧ください。

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人生初、発掘調査決定!‐1938‐

ラジオから「今日は猛暑日になるかもしれません」というDJの声が聞こえてきました。

9月も中旬というのに暑い日が続きます。

解体が終わった現場へ、朝一番に寄ってきました。

監督と行政の埋蔵文化財の担当者が、試掘の打合せをしています。

担当者が少し地表を探しただけで、古い瓦や水がめの破片などがあっというまに集まりました。

縄目模様の焼き物の破片を見せてくれました。

「かなり古いものなのは間違いありません。これはでるかもしれませんね」と。

埋蔵文化財包蔵地域で建築をする際は、試掘を求められるケースが多々あります。

今回は、浅い基礎の部分を1ヵ所と、深い基礎の部分を1ヵ所に決まりました。

浅い方の試掘は、このような黒い小石混じりの土で、私が見ていても遺跡の手掛かりになるようなものは見当たりませんでした。

しかし深い方は1mを越えたあたりで、明らかに硬い地盤に当たったのが分かりました。

黒っぽい土から、赤っぽい土に変わっています。

沢山の礫が混じっており、ユンボで掘るのも苦労するくらい硬そうです。

担当者と協力業者の動きが明らかに変わりました。

出ました。

木の柱か、杭のようです。

1m付近からの段丘礫層という硬い地盤に、木製の何かが打ち込まれ、そのまわりを人為的に掘った跡が見えます。

段丘礫層は、人の暮らしが始まる前のものなので、そこに手が加えられていると「遺構」という扱いになるのです。

行政の担当者の方が「発掘調査ですね」と。

素早くマークし、そのまま試掘から発掘調査に移行しました。

これまで何度も試掘は経験しましたが、実際に発掘調査になったのは初めてです。

出なければすんなり工事に入れるので、出ないことを祈りますが、怖い物見たさもあります。

住宅でない場合は、発掘調査費用を建主が負担しなければならないので、本当に祈るような気持なのです。

しかし今回は住宅につき、公費で賄われるのでその点は気楽だったのですが。

川沿いから急にせり上がった台地の上にある敷地で、地盤調査の結果も良好。改良工事は不要という判定になりました。

川の中央にある石で、亀の一家が甲羅干しをしていました。

まさか1万年生きているはずはありませんが、周辺は古墳も多く、地盤が良好で、水がすぐ近くにあり、人も亀も住みやすいところなのです。

人生初の発掘調査ですが、続報はまたここでお知らせしたいと思います。

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もう、すべらせない!!亀の瀬地すべり見学会‐1937‐

前回、風の吹き抜ける峠のブドウ屋さんのことを書きました。

買ったブドウは、子供たちが一瞬で平らげてしまいましたが。

大和川へ向かって山を下っていくと、ちょっと不思議な景色になります。

後ほど、亀の瀬地すべり資料室で、地すべり対策のために大量の排土をしたエリアだと分かりました。

亀の瀬は、手前にある亀岩があるので亀の瀬と呼ばれます。

古来から繰り返し起った地すべりによって、大和川に大きく張り出しているのが分かります。

亀の瀬地すべり資料室 ではすぐに見学の受付をしてくれました。

DVDも見れますが、資料の展示も見応えがあります。

一番下にある硬い地層の上に粘土層があり、ここがすべり面となります。

その深さが70mもあるところがこの地域の特徴で、被害を大きくしてきたようです。

万葉集に「畏(かしこ)の坂」として登場するほど、地すべりで恐れられてきたのですが、交通の要所であることは現代も同じ。

亀の瀬が地すべりを起こすと奈良盆地は浸水します。

また、その土砂ダムが決壊すると大阪平野に甚大な被害を与えることから、国が直轄してこれらの対策をしてきました。

滑る土塊を取りさり、集水井戸を掘り、最下の排水路に流すのです。

ガイドの方が、まず1号トンネルという排水路を案内してくれます。

内部はかなり涼しく、20℃くらいでしょうか。

上が溶岩層で水を通します。

硬い地層の上に乗っており、地層の境目から多くの水が湧きだしてくるのです。

排水路に対して直角に掘られた井戸がありました。

その井戸に対して、また排水トンネルに対して、放射状に集水ボーリングと言われる管が四方に伸びています。

地中の中から、くまなく水を集めてくるのです。

その量は、1日で25mプール2杯分が大和川に排出されているそうです。

とても澄んだ水で、それこそプールにでも使えないのかなと思っていました。

少し大和川側へ下ったところにもトンネルがあり、こちらもガイドの方が案内してくれます。

1号トンネルより下に位置する新たな排水路を掘り進めると、旧大阪鉄道亀瀬隧道が見つかりました。

明治25年に完成したのですが、昭和6年の地すべりで大部分が崩壊しました。

それで大和川の対岸に鉄道が移設されたのです。

しかし平成20年、地すべり対策工事中に、隧道の一部が良好な状態で残っているのが発見されました。

イギリス積みと呼ばれる方法で積まれたレンガのトンネルは、天井には煤がのこります。

レンガの厚みは50cm程でしょうか。

裏には硬そうな岩盤が見えます。明治25年にはどんな機械があったのでしょう。

当時の金物も見つかっていますが、その精度を見ると難工事だったことは間違いないと思います。

そうしてみると、極めて美しい文化遺産であり、貴重な建造物です。

ひとしきり感激して外にでてきました。

この鉄橋は、JR大和路線の第四大和川橋梁ですが、鉄道ファンの間では有名なものだそうです。

普通は川に対して直角に鉄橋を掛けるものですが、橋を支える下のトラスが斜めになっているのが見えるでしょうか?

昭和6年の地すべりによって、対岸への移設を余儀なくされますが、その大工事をわずか半年で完成させています。

工期短縮のため、このトラスはどこからかそのまま移設されたそうです。

明日香村にある亀石が動くと奈良盆地が泥沼になってしまうという伝説は、ここから来たのではとのことでした。

確かに、この亀岩が動く程の地すべりが起きたなら、大変なことになるでしょう。

ずっと気になっていた「亀の瀬地すべり見学会」。

あまりにも興味深かったので、長男にも「是非行ってみたら」と言うと、「受験生にはきつい名前やね」と。

なるほど。

「もう、すべらせない!!」を掲げているので、思い切って行くのもアリだとも思いますが。

これら大人の社会見学は全て無料。

絶賛し、お勧めします。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

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昭和の良いとこ、悪いとこ‐1934‐

昨日は、久し振りにエアコンなしで朝まで熟睡できました。

朝夕が涼しくなり始めると、どことなくホッとするのもです。

出掛けると言えば、現場か近所の散歩くらいですが、大阪の下町には昭和な建物が沢山残っています。

「大衆食堂」という言葉は知らない人のほうが多いかもしれません。

玉子丼は480円、昭和49年創業とあります。

こちらは昭和モダンといった感じでしょうか。

雀荘とスナックという組み合わせが、まさに昭和です。

エントランスのミラー貼りもいい感じ。

こちらは、立派な昭和の建物。

こういった2.5階建ての建物も、私の子ども時代に沢山建ちました。

各家庭にマイカーが1台という時代に合わせて考えられたのだと思います。

現在、オープンデスク研修に参加している学生は2002年、平成14年生まれです。

今日で5日目ですが、リノベーション計画の模型を作成中。真面目に取り組んでくれています。

実は彼女と同時に、もうひとりの学生がオープンデスク研修をスタートしました。

しかし、2日目の早朝「辞退したい」というメールが届きました。「考えてみた結果、私には合わない」という結論に至ったそうです。

オープンデスク研修というものは、そもそもが自由なものですし、辞退するのは一向に構わないと思います。

10年前、20日間研修の完走率が70%くらいだったと思いますが、最近は30%くらいでしょうか。個が尊重される時代なので、当然なのかもしれません。

ふと「昭和生まれは、悪いとこだらけ?」と考えることがあります。

20年程だったか、若者の討論番組を偶然見かけました。

MCは大人の男性でしたが、白熱する議論の途中でこんな発言をしました。

「相手を否定したり傷つけるために行うのは議論ではない。互いを理解しようと努力し、その上で建設的な結論を導くために行うものだ」

否定はひとつの意見であるのも間違いありません。また、舌鋒鋭いのも結構です。

しかし、この前提条件で行わなければ、そもそも話をする意味さえない気がします。

昭和の良いところは、敗戦⇒復興⇒高度経済成長期⇒バブルと、時代が上向きだったからか、熱量の多い人が多いところでしょうか。

悪いところは、そのような時代背景からか、「頑張れば何とかなるという」という精神主義的なところかなと思います。

討論に限らず、「互いに分かり合える」また「互いを知ろうとする」という心の傾向は、とても重要だと思います。

「個」を大事にすることも大切ですが、過ぎると「孤」になってしまわないかと心配するのです。

これも、昭和生まれのお節介かもしれませんが。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

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泉南アナゴパワー‐1928‐

日曜日は、朝から現場調査へでていました。

その足で、阪神高速湾岸線を南下します。

関空が見えてきたら目的地はすぐそこです。

関空対岸の田尻漁港までやってきました。

海沿いのロケーションが、小旅行気分を盛り上げてくれるのです。

「田尻日曜朝市」はほぼ毎週開催されているようでした。

倉庫的な店舗が軒を連ねています。

ガシラやメバルに大阪産の札がついています。

マダイにシイラに泉南名物のアナゴまで。

これだけ地の魚があればここまで来た甲斐があります。

https://www.instagram.com/p/Cg_w0qjsnby/

屋台的空間は、歩いていて楽しいのです。

アナゴは天ぷらも売っていたのでそちらにしました。

漁港となっていますが、ヨットやプレジャーボートも多く停泊していました。

このくらいの距離に船を持てれば最高だろうな……少し先の夢ですが。

帰りに海をのぞこうと、海岸線にでてみました。

高速道路下には釣り堀があります。

この暑い時期、ここなら人も魚も快適でしょう。

岸和田を越えたあたりから、海水も随分透明度が上がっている感じでした。

1日休むのが難しい時は、食材の買い出しに限ります。

支払いもするので、妻の機嫌が悪くなることもないですし。

特に朝市は最高なのです。

日経新聞の裏表紙は「私の履歴書」ですが、今月は俳優の山崎努さんです。

子どもの頃は冷蔵庫がなかったという行があったと思います。

また、産経新聞は「話の肖像画」ですが、先月は「すしざんまい」の創業者、木村清さんの話でした。

子どもの頃、母が食べずに持ち帰った折り詰めに、マグロが2切れ入っていました。

母子4人で分けあったそのマグロが美味しかったことが、創業の原点といいます。

こんなに新鮮で、美味しい魚を食べてきたのだから、山崎努さんより有名で、木村さんより稼いでいてもよいはずですが、全くそうではありません。

まだまだだなあという気持ちと同時に、小さな幸せも感じます。

もしウナギが食べられなくなったとしても、大阪泉南にはアナゴがあります。

酷暑の夏も、夏季休暇まで泉南アナゴパワーでラストスパートです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

巨匠やさしく‐1926‐

今朝は早起きして、阪急電車で「逆瀬川」へ。

今津線に乗るのも久し振りです。

西宮北口で乗り換えましたが、よく来ていたのはもう24年も前のこと。

北に1駅行くと「門戸厄神」があります。

その駅前にある「Spoon Cafe」を設計させて貰ったのが27歳の頃でした。

先日、ついに店名が変わったようですが、それでも長く当初のコンセプト通りに使ってもらい、感謝しかありません。

「仁川」を過ぎると弁天池越しの甲山が見えてきました。

高校時代の同級生が「逆瀬川」に住んでいたので、一度だけ降りたことがあるかもしれません。

このあたりまで来ると、かなり山も近くに感じます。

目的は宝塚市役所。

市庁舎は1980年完成。大阪が誇る巨匠、村野藤吾 89歳での作品です。

村野は93歳まで生きましたが、まさに最晩年の仕事なのです。

開口部は外壁いっぱいではなく、奥まったところにあります。

それが、この時期に日射対策には特に有効です。

1階部にも回廊がめぐらされています。

贅沢とも言えますが、北東面で接する武庫川からの風が、とても気持ちよいのです。

この象徴的な円筒の空間は市議会室のようで、またの機会に見せて貰えるか交渉しようと思います。

開庁とともに入り、確認申請関係の届け出を終えたら11時になっていました。

10分程歩いて駅まで戻りました。

駅前の商業施設が一体となっていますが、昭和感満載でした。

おしゃれではないですが、こんな雰囲気の方がしっくりくるのは年代でしょうか。

「千葉の柏駅もこんな感じだったな」とか、「愛知の名鉄にもこんな駅があったな」とか考えながら歩くのが楽しいのです。

この時期の昼の日差しはまさに焼け付くよう。

先の回廊を帰り掛けにものぞくと、テーブルに突っ伏して、昼寝をしている男性がいました。

村野が巨匠と呼ばれる所以は、作品の質と共に、その多作もあると思います。

多くの人を魅了し、設計の依頼があったのは、その優しさだったのでは……などと考えながら大阪に戻りました。

長く働いてくれたスタッフが辞め、やるべきことは満載ですが、「移動すること」=「刺激」であることは間違いありません。

巨匠の優しさにそっと触れた時、この仕事の奥深さを改めて感じるのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
『 建築家・守谷昌紀TV』

センスいい‐1923‐

朝顔をあちこちで見かけだしたら夏休みです。

厳しい日差しも、青々と茂った桜のトンネルに入ると、優しい木漏れ日に。

青々としたクレーン車ではそうなりません。

昨日の朝、ジョギングに出ると空が暗くなりはじめました。

ポツポツと降りだしたのでいつものコースをショートカットすると、ネオンのある看板が目にとまりました。

中をのぞくと、パン屋さんのようです。

あたりが暗くなり、リンゴ型のネオンがかなり目立っていたのですが、写真で撮るとなかなかそう写らないのがもどかしい。

濡れながらシャッターを切ったのですが、ネオン管も蛍光灯と同じように、点滅しているのかもしれません。

パンとお話し Appleの発音

何とも意味ありげな屋号ですが、思わず「センスいいな」とつぶやいてしまいました。

まだ店は開いてはいませんでしたが、こちらがエントランスのようです。

特別にお金を掛けている訳ではなさそうですが(済みません!)、とても良い感じに仕上がっています。

検索してみると、こだわりのパン屋さんのようでした。

「センスがいい」とか「いい感じ」という表現はよく出てきます。

「センスが良い」と「良い感じ」とはまた違う言葉だと思います。

「良い」と断言できるものでなく、あくまで「いい」。雰囲気なのです。

名は体を表すといいますが、逆もまた真なり。体=建築がその中身を現していることも多いのです。

素材を活かし、かつ腕自慢にならないデザイン、建築が理想です。

雨には降られましたが、ちょっといい朝でした。

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 で「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載

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6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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