廳の長は、みんなの話をよく聴いて‐2360‐

雲の高度が上がり始め、ようやく秋の気配が漂い始めました。

雲は建物と一緒に見たほうが美しい、というのが私の持論です。

先日、「名探偵コナン」のテレビアニメ2時間スペシャルを観ましたが、作中に出てくる大阪府警察本部庁舎はやはり格好良い。

ご近所さんとなったこともあり、警視庁より断然大阪府警派です。

さすが黒川紀章の設計だけはあります。

ファサードは円筒型に切り抜かれた南東角ですが、らしさがよく出ているのは北側です。

南東角以外の3隅にあるライトタワー。

円錐だったり、角柱だったりしますが、色々な作品で使われてきた、黒川らしいディティールなのです。

大阪府警のワンブロック北にあるのが大阪府庁。

ヤマボウシが赤い実をつけていました。

前に信号には「府庁南」とあります。

しかしエントランス上は「大阪府廳」と旧字体です。

この『廳』という文字は、難しい漢字だなと思っていました。

現在の『庁』は「广 + 丁」で味気ないですが、『廳』は「广 + 聽(聴のつくりなどからなる文字)」だと知りました。

「聽」は、耳をそばだて受け止めることを意味するとあります。

この夏、大阪維新の会は、「大阪都構想」としては現行の24区を4区の特別区とする案を、3度目の住民投票にかけると発表しました。

札幌市は10区、横浜市は18区、名古屋市は16区、福岡市は7区。

横浜市の人口は約375万人と、大阪市の281万人より多いですが、他の市はいずれも大阪市を下回ります。

4区となれば行政コストは下がるのでしょうが、市民の暮らしにプラスがあることは全く想像できません。

何より、2回「それは必要ありません」と民意は示したはずですが……

単に文句を言うだけでは意味がありませんが、この文字に込められた意味を、深く見直す必要があると思います。

アクティブさ、分かりやすさでは、申し分ない現知事ですが、大阪府廳の長である以上、市民の話は耳をそばだてて聴き、真っすぐに受け止めて欲しいと願うのです。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

■10月1日『建築人 10月号』に「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」が掲載されました■

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ボート入庫完了。仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションだ‐2359‐

ことしのシルバーウィークは5連休。

2日くらいは休んでもバチは当たらないだろうと、池原ダムへ。

ススキがわずかに秋を感じさせてくれますが、まだまだ暑い。

トボトスロープは連休中で賑わっています。

水位が高く、駐車スペースが限られますが、上まで一杯です。

6時過ぎに出船し、まずは一番手堅いポイントへ。

9月中旬から10月中旬までが、池原ダムは一番釣るのが難しいと言われています。

前日も最大で42cmと、非常に厳しいと聞いていたからです。

魚の顔を見れないのは辛いので、まずは中層を泳ぐ魚を1本。

30cmくらいですが。

大物を狙いながらも、確実なポイントではとりあえず確実にという戦略。

どっちつかずとも言いますが。

オセロ式に現れた「国民の休日」。

その22日(祝・火)は、終日快晴で、遙か上空を飛ぶ飛行機からの景色も最高だったでしょう。

歳も歳なので、日焼け対策は厳重に。

かなり怪しいのですが。

日没頃まで頑張りましたが、最大は初めの1本で、大物は仕留められませんでした。

岩盤崩落事故があったのは、2023年の12月。

現在は仮設橋で交互通行ですが、この後には3kmにおよぶトンネルを掘削中です。

丁度、「下北山村の古民家」の工事監理時期と重なり、4時間以上かかって通っていたのも、今は懐かしい思い出です。

バスフィッシングに使う愛艇ですが、普段は陸の上に駐艇しています。

ここに来る度、こうしてボートを降ろしてもらい、帰る前に引き上げて貰います。

しかし今回は、ボートをトレーラーに載せて、大阪に戻ります。

人生2回目の牽引ですが、その為に車に「ヒッチ」というものを取り付けます。

愛車ディスカバリーは、純正「ヒッチ」がオプションであり、取り外しができます。

このあたりが、四輪駆動車専門メーカーの強みでしょう。

無事連結完了。

大阪まで120km。緊張のトレイルスタートです。

湖上でみると小さなボートですが、船体だけでも約6m。

トレーラーまで含めると6.5m程あります。

約5mの車と連結すると約11.5m。

途中で止めれる所もあまり無いので、ノンストップで上町まで戻ってきました。

通常なら2時間半くらいですが、超安全運転で約3時間でした。

アトリエ前に止めると、「本当に入るんだろか?」と。
その長さにひるんでしまいます。

大変なのはここから。

トレーラーを連結すると、バックがとにかく難しいのです。

牽引したことがある人なら分かって貰えると思うのですが、大きくハンドルを切るとジャックナイフのように折れてしまい、収拾がつかなくなります。

それで、慎重にガレージの前まで寄せて、あとは人力で。

四苦八苦していると、偶然信号で止まったバイクのおじさんが、さっと降りて一緒に押してくれました。

日本って、本当にいい国です。最敬礼で「ありがとうございます!」と伝えたのです。

何とか、かんとか、奥のスペースに入庫することができました。

ボートは基本的にトボトスロープに駐艇しますが、ゆっくり手入れしたい時だけ、大阪に持って帰ります。

「上町のアトリエ付き住宅 」はリノベーションだったので、このボートが入る位置に外部との間仕切壁、その前に車が入るようシャッター位置を決めました。

クリアランスはそれぞれ50~80mm。われながら、よく攻めたと思っています。

2024年の2月にはじめてこの古ビルを見学に来てから2年半。

ようやくここまでやってきました。

間もなくお待たせしていました大団円です(誰も待っていない?)。

コンセプトは、仕事も遊びも楽しみ尽くす、都市型古ビルリノベーションです。

最後の照明器具が揃ったら、竣工写真を撮りたいと思います。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

■■5月8日『ミラタップ』のカタログに「ドッグランのあるタイル床の家」の写真が掲載されました■■

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足裏リスペクト‐2358‐

大阪城公園は、いつ行っても多くのランナーが集まっています。

ひとりで黙々と走っている人、仲間で集まって走っている人と様々です。

チームで練習している人達は概ね楽しそう。

マラソンのコースにもなっているので、ランナーが集まるのは当然ですが、やはり信号が無いのが一番のメリットです。

池井戸潤の『陸王』を読んだのは2019年でした。

以下はその時に要約したあらすじです。

小説も最高に面白かったのですが、私の要約では「足袋」について少ししか触れていません。

これをドラマで観ると、いやがうえでも「足袋」をベースにしたランニングシューズに目がいきます。
ビジュアルの影響はかくも大きいのだと感じました。

このランニングシューズにはランニング足袋、きねや無敵というモデルがあることも分かりました。

店頭で販売されているのかなと思い、ショップを回ってみました。

ただ、足袋タイプのものは全く見つけることができませんでした。

一般的なランニングシューズは1万円くらいからのよう。

きねや無敵は、Webサイトで見ると6600円なので比較的安価です。

足袋は、和装の際の靴下のような物なので、そう考えると結構な金額なのかもしれません。

和装自体がかなり減っているので、足袋をみる機会はかなり減りました。

と思っていたら、時間調整をしている様子のトラックのフロントガラス越しに……

足袋です。

足袋の需要は、間違いなく減る傾向にあると思いますが、建築現場では未だに必需品です。

特に、高所で働く鳶で足袋を履いていないことのほうが稀。

繊細な足裏感覚が必要な仕事には不可欠なのです。

きねや無敵のWebサイトにはこうありました。

薄底のソールで、人本来の走り方に戻し、少しでもランナー人生を延ばして欲しい、というのがメインコンセプトのようです。

それが叶えられるのか、叶えられないのかは、私には分かりませんが、「素足感覚に近づけることによって、地面の表情も楽しんでほしい」というメッセージにはとても共感できます。

ここでは地面となっていますが、建築においては床となります。

リノベーションの相談があった時、建物に入った時に一番情報をくれるのは足裏です。

床下に土間がなく、地面がむき出しの家の床は、踏み感がかなり柔らかく、少し歩いただけで分かります。

また、床の構成を決める際、「ユニットバスの床と、本格的なホテルのしっかりした床を想像頂けますか?」と聞くと、ほぼ誰もが、浮き床とモルタルが床下に詰まった湿式の床の違いを理解してくれます。

浴室は裸足で入るので、誰もが足裏でその硬さを感じ取っているのです。

坂村真民の「尊いのは足の裏である」という詞があります。

頭でなく、手でなく、一生汚い所と接し、黙々と努めを果たしてゆく足の裏こそが尊いというのです。

その足裏を保護し、最大限に能力を発揮させる足袋。
最も足の裏をリスペクトしている物こそが足袋かもしれません。

靴下では薄すぎる、靴では厚すぎる。

きねや無敵だけでなく、もっと足袋の技術が活用される道はないのかなと考えていました。

■■■7月5日 NHK『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で「回遊できる家」が紹介されました■■■

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『華氏451度』名著・戦慄・ネタバレ‐2357‐

消防士は英語で”fireman(ファイヤーマン)”か”firefighter(ファイヤーファイター)”。

しかし『華氏451度』の中でのファイヤーマンは……

『華氏451度』は1953年にレイ・ブラッドベリが発表したディストピア的未来を描いた小説です。

華氏451度は摂氏に換算すると約233度。
紙が自然に発火する温度です。

ディストピアはユートピアの対義語。
理想郷の反対なので自由のない暗黒社会等を指します。

小説や映画は、前向きなものを好んで選ぶので、手に取るにはハードルの高い本でした。
しかし、SFの傑作という論評もよく目にし、ずっと気になっていたのです。

思い切って手に取った表紙は重々しい。

前半はやや苦戦しましたが、後半は本当に凄かった、というのが感想です。

舞台は、書物が禁止された世界。

書物を焼き尽くす仕事「昇火士(ファイヤーマン)」として働くモンターグという男が主人公です。

まず「ファイヤーマン」を「昇火士」と訳しているところから度肝を抜かれました。
これは翻訳家の力量ですが。

焚書は、秦の始皇帝やナチス・ドイツが行った、卑劣な思想弾圧です。

それを実行し、異端者を探すことを仕事とする「昇火士」モンターグですが、書物を焼き尽くすうちに、違和感を感じ始めます。

となりに越してきた、クラリスという17歳の少女の「あなたは幸せ?」という質問によって、さらにそれは加速しました。

「昇火署」での上司であるベイティー署長は、モンターグの異変を感じ、何度も諭す場面があります。

その言葉は、シェイクスピアや聖書などの一節を次々と引用し、何とかモンターグを現実社会に留まらせようとするのです。

ただ、その博学さは、大変な読書家を想像させるところが、何とも言えず奥深い……

ベイティは、書物を隠し持っていたモンターグの自邸を焼き払うよう、本人に指示しました。
しかし、モンターグは「昇火器」を最終的にはベイティに向け、焼き殺してしまいます。

そして都市から逃亡することになるのです。

政府から追われる身となったモンターグは、元教授のフェイバーのもとへ逃げ込みました。
そこで「本に書かれた考えを自分の中に残すことが重要だ」と教えられました。

川を伝って都市から逃れたモンターグ。
森の中で同じく政府から逃れる知識人達と出会います。

彼らは本を暗記し、歩く本となってそれらを残していこうとしている集団でした。

戦争状態となった社会は、最終的には崩壊しました。

彼らが静かに都市へと向かうところで物語は終わります。

中盤、ベイティーがこの世界の成り立ちを語る場面がありました。

この世界は、弾圧によって始まった訳ではなく、「考えさせられるもの」を排除していった結果に生まれた世界だったのです。

名著は示唆に富んでいます。

しかしこの行は、そのレベルで読み流して良いものではない、うすら寒いものを感じました。

インターネットが登場した際の衝撃はかなりのものでした。
AIの登場はそれに優るとも劣りません。

輝かしい情報収集能カを持っていることにどんな価値があるのか……

レイ・ブラッドベリが危惧したこと、伝えたかったことを、私が僅かに感じれたとしても、世の中がそう変わることはありません。

ただ、感じ取れる機会が極めて少なくなっていることを、更に危惧させられました。
まぎれもない名著だと思います。

特に若い人にお勧めしたい一冊です。

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大腸、すい臓異常なし。そのまま絶品焼肉へ‐2356‐

阪急園田にやってきたのは、ほぼ2年振り。

駅の北口を出て徒歩3分。

工事中には何度も通った「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」にやってきました。

2024年の9月17日の一粒万倍日に開業したので間もなく2周年です。

蔵書は院長の江口さんとご縁のある方からの寄贈です。

現在、大阪中之島美術館で展示されているフェルメール「真珠の耳飾りの少女」の作品集が増えていました。

今回は私自身が検査を受けるための来院です。

胃カメラ、大腸カメラの経験はありますが、超音波内視鏡は初めて。

前日の夜から当日の昼までに、規定の下剤も全て服用し、準備万端です。

喉の麻酔がちょっと苦かったですが、「前処置スペース」にあるリクライニングチェアの座り心地は非常によく、リラックスして待っていました。

内視鏡室に移動し、超音波内視鏡によるすい臓、胆道の検査、その後大腸カメラによる検査を行います。

検査自体は、それぞれ15分ずつの30分程。

鎮静剤が徐々に効いてくるので、気が付いた時には全て検査は終了していました。

検査自体の苦痛は全くありませんでした。

検査後、鎮静剤が醒めるまで1時間ほどリカバリーエリアで横になって過ごします。

妻も同じ検査を受けたので、その結果を説明してもらいました。

大腸の検査は10年前くらいに一度しました。

最近大腸がんのことをよく聞くので「大腸はとっても綺麗ですよ」と聞くと、まずは一安心。

すい臓がん、胆道がんは初期症状が殆どなく、発見が難しい病気です。

発見が難しい理由は、すい臓と胆道は胃の後ろにあり、検査する方法がかなり限られているのです。

超音波内視鏡は、内視鏡にエコー(超音波)がついており、胃のすぐ後ろにあるすい臓や胆道を胃から画像で診察することができるのです。

院長の江口さんは、これらの医療に長く携わってきた専門家。
夫婦とも問題無しとのことで、さらに安心しました。

ただ「保証期間は2~3年という感じでしょうか」と。

超音波内視鏡と大腸カメラを合わせて1万4千円くらいなので、やはり定期的に受けるべきだと感じました。

至って健康と分かり、そのまま会食へ。

今回は、クリニックのすぐ近くの「焼肉まる喜」さんを予約してくれていました。

まず、ナムル、キムチとセンマイを頼みます。

「花乃牛」とブランドの札がついています。

「大和牝牛」。

こちらは「鳥取いなば万葉牛」。

母の祖父の血統までついていました。

どれもが最高級の黒毛和牛の雌牛で、美味しい以外想像ができません。

ただ、一番驚いたのは焼き方の概念にまで踏み込んでいることです。

この遠赤外線無煙ロースターは、細いパイプに高温の熱湯が流れており、適温で肉を焼き上げていきます。

煙も出ず、焼いた際には起こり得る過剰な焦げは全くできません。

香ばしさを楽しむのではなく、本当の牛肉の旨味を極限まで引き出すことを今もずっと考えていると、店長は言っていました。

極上の焼き肉を頂いた締めは冷麺。

美味しいお肉のフルコースとワインまで飲んで4人で5万2千円程。

もう楽しすぎる夜でした。

ただ、前日の21時から絶食していたからか、かなり酔ってしまい……

店長も一緒に入って貰いましたが、私は完全に酔っぱらいの顔。
お恥ずかしい限りです。

計画時から、絶対に大繁盛クリニックになると信じていましたが、2年が経ちそれが現実となっています。

美味しい料理を食べながら、そんな話しが聞けるのは至福の時間。

その上、健康の後押しをして貰ったので気分的には最高です。

超音波内視鏡は非常に高価なもので、民間のクリニックで備えているところはそう多くないと思います。

オーバーホールではありませんが、一日食事を抜いて、体内の全てを出し切って、検査をして貰うのはとても気分が良いことだと分かりました。

今回の体験をもとに、また江口さんに話を聞き『 建築家・守谷昌紀TV』で配信したいと思います。
ここでお知らせするので、良ければご覧ください。

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「覚える」がめでたい‐2355‐

昨日は警報も出る大雨でした。

今朝はすっきり晴れ、爽やかな風が頬に心地よい朝。

最高の一日のスタートです。

大阪城は、お掘越しに天守閣がしっかり見えるところは案外限られています。

ほぼ唯一と言ってよいのが東側。

水面、石垣、緑、青空が最高の背景です。

天守閣の写真を撮っていると、足下にニョキニョキと生える白い物体が……

キノコでした。

傘が開ききっていないもの。

そして全開のもの。

大人、少年、赤ん坊と各世代揃ったキノコ一家でした。

昨日の大雨で、一気に顔を出したようです。

その大雨の昨日。

アトリエ内から一歩も外に出ずの模型作りの一日でした。

春に入社したスタッフが全体をリードし、オープンデスクに参加中の学生が、家具類を制作していきます。

25歳、21歳と共に若いですが、予定通りに進んでいます。

オープンデスク生の彼女は2日目ですが、しっかり行動できているので、まずは一安心です。

2ヶ月程前だったか、アルバイト希望の大学生が面接にきました。
アルバイトの応募要項には、実務試験がある旨を記載しています。

設計事務所でのオープンデスク経験も無いというので「いきなりアルバイトで採用する確率は高くないと思うよ」と伝えると「募集と書いてあるけど、募集していないということですか」と問われました。

能力があればすぐに採用するが、能力がなければ採用しないという旨を伝えると、不服そうな感じで帰っていきました。

姿勢などを見ていると、アルバイト昇格はほぼ無いだろうなと感じていました。

実務試験をする意味が互いに無いと思いそう伝えたのですが、何とも難しい時代に入った気がします。

模型作りの上手い下手は、本人の適正とこれまでの経験がものを言いますが、未来において大切なのはその姿勢です。

皆が退社したあと、模型をチェックし、それを元にプランを再考。一日の仕上げの時間です。

色々なタイプがいてこそ社会ですが、会社という船は、せめて同じ方向を向いていないと船が全く動いていないということもあり得るのです。

「学び」と対になっているのは「教える」ではなく「謙虚」だと考えています。
これは誰かに聞いたのではなく、実務の現場で私が感じてきたこと。

AI革命で経験に敬意を払いにくい時代なのだと思いますが、先の面接のような場面が増えた気がします。

楽天イーグルス等の監督を務めた野村克也元監督はこう言っていました。

「覚えめでたい」とは、目上の人から信頼され、可愛がられるという意味です。
この場合の「覚え」は、信用、評判、寵愛を指します。

「覚える」がそのまま信用、評判、寵愛と変化していったと考えれば至極納得です。

「覚える」がめでたい。

日本語って使っているだけで頭が良くなりそうな言語だと思っているのです。

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大阪粉もんの王道「きじ」‐2354‐

土曜日は健康診断のために淀屋橋へ。

前日の20時頃にかけうどんを食べて、12時間の絶食です。

12時間のうち、半分以上が睡眠にもかかわらず、なぜこれほど辛いのか……

健診が終わった後、梅田まで歩きました。

梅田新道の交差点に「曽根崎と御堂筋」という看板にこうありました。

JRのガード下にある、新梅田食堂街までやってきました。

176号線に面する大阪屋は昔から庶民の味方。

朝食350円は、その面目躍如です。

新梅田食堂街は中学生の頃から利用していますが、実は「きじ」は一度も訪れたことがありませんでした。

評判は良く聞きますが、行列しか見たことが無く、「空いていたら」と思ううちに40数年が経ってしまいました。

しかし、この日は10時頃に梅田に居たので、少し並んででもと思い立ったのです。

11時45分開店とあったので、11時頃に行けば大丈夫だろうと思ってました。

買物をして、少し遅れて11時15分くらいに到着すると、前から25人目。

ぎりぎり2巡目で、入店できたのは12時35分頃。
1時間20分待ちでした。

待っている間に、豚玉980円と焼きそば(大)1200円をオーダー。

着席すると、すぐに出てきました。

豚玉は直径20cmくらい。

甘みプラス辛みの効いたソースは間違いのないお味です。

焼きそばは太麺のコシが強く、讃岐焼きそば(そんな物はない?)といった感じ。

こちらも抜群でした。

お好み焼きには大葉が入っているのが意外でした。

流石に老舗の名店です。

帰るころでも50人近くは並んでいたでしょうか。

「きじ」はお好み焼き店として今年で57年目。
その人気は筋金入りでした。

店舗内は昭和の雰囲気が充満しています。

フワっとした生地は柔らかすぎず、硬すぎず。
豚肉は香ばしく、ピリ辛ソースも絶品。

焼そばに至っては、讃岐焼きそばレベルの腰があり、ナンバーワンレベル。

間違いなく、大阪粉もんの王道を行く店でした。

従業員の方は、この人手不足とインバンド対応もあってか、ほぼ外国人の方。
応対も丁寧で、接客も含めて非常に満足したのです。

ただ、昭和50年代から新梅田食堂街に通っていた身としては、店長さんが焼いている時に来てみたかったというのはあります。

時代の移り変わりが、どれだけ早いかも痛感しました。

年1回の健康診断の日は、最も絶食が辛い日であり、最も昼食が美味しい日。

来年は何を食べようか、1年掛けて考えます。

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進化⇔退化、言葉という魔法‐2353‐

暑かった8月が終わり、新学期がスタートしました。

今日から月曜日までは雨マークが続きます。

天気図には、常に複数の台風があるような気さえしてきます。

近所にカトリック玉造教会があるからか、周辺にはミッションスクールが2つあります。

教会のすぐ南にあるのはプロテスタント系の大阪女学院。

何故かその前の歩道がとびきり広いのです。

この広い道を北に上がり、更に教会を行き過ぎると、細川越中守忠興(ただおき)の屋敷内にあったとされる越中井があります。

妻の細川ガラシャは信仰を守り、この屋敷で非業の死を遂げたことから、この地に教会が建てられました。

教会には細川ガラシャの像もあります。

教会のすぐ東には、カトリック系の城星学園小学校もあり、この広い歩道を、多くの学生が毎日行き来します。

夏休み明けの通学。

思い出すだけで気が重くなりそうですが、楽しそうにしている子供の方が多いようにも見えます。

と、思っていたら「そのパス、天才的!」という掛け声が聞こえてきました。

通学前に、朝から公園でサッカーをする子供達でした。
制服を見ると、地元の小学生のよう。

その元気さはノンリミットです。

「疲れた」とか「しんどい」とか言い出すのは幾つくらいなのでしょうか。

人は1歳前後から何となく言葉を使い始めますが、「ママ」「マンマ」の次が「ツカレタ」ということは無いはずです。

それが、小学生、中学生になると「だるい」とか「うざい」まで使い始めるのです。

「言葉は自分の脳が聞いているから、間違ってもネガティブな言葉は使ってはいけません。それは、天に向かって唾をはくようなものです」と、京セラ創業者の稲盛和夫さんは言っていました。

その稲盛さんや松下幸之助さんが、強く影響を受けたのが、思想家の中村天風さんです。
その著書『運命を拓く』にはこんな行があります。

笑ってしまうような方法ですが、効果は十分だと歴史が証明しているのです。

人は言葉という道具を手にし、生まれた後にも劇的に成長できるようになりました。

生物学的なDNAの進化に対して、生まれた後の進化を「文化的進化」と呼びますが、天風哲学においては、ネガティブな言葉によって、退化もすると言っているのです。

映画、ハリーポッターの最終回で、アルバス・ダンブルドアはこう言いました。

自分で自分に魔法をかけるなら、進化の魔法にしたいものです。

わかっちゃいるけど……

こんな都心部でも、夜には虫の音が聞こえてきました。

もう少し涼しくなったら、屋上で月見酒でもと、夜長を心待ちにしています。


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