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方違神社には方角がない?‐1948‐

先週土曜日は、TOTOの堺ショールームへ行っていました。

音楽室がある「没頭できる家」の水回り機器を決定するためです。

前日、道程をGoogleマップで下調べしていると「方違神社」の文字を見つけました。

これまでのクライアントも、何組かが参っておられ、名前だけは聞いていたのです。

Webサイトにこうありました。

方違神社は古来より方災除けの神として知られ、方位の災いから身を守り「吉方」へ導かれるようご祈祷を執り行います。

折角近くまで来たので訪れてみました。

「門前そば」という言葉だけで旅情をそそられます。

今回は寄れずでしたが、一度のぞいてみたいものです。

社殿も非常に立派。美しい建物です。

鳥居横にあった、説明を読むとよく理解できます。

このあたりは、摂津、河内、和泉の三国の境に位置しているので「三国山」「三国の衝(ちまた)」「三国丘」と呼ばれたそうです。

三国の境界にあるため、方角の無い聖地であると考えられ、古来より方災除けの神として参拝者が絶えなかったとあります。

奈良時代には、行基が布施屋(休憩所)を設けるなど、より往来が盛んになったともありました。

少し東へ行くと、行基大橋があり、こんなところにもその足跡が残っています。

当時、大和川は無かったはずですが、それでも身近に歴史を感じれるのが関西の良いところ。

江戸時代に描かれた方違神社ですが、周辺には仁徳天皇陵以外ほぼ何もありません。

私が滞在している間にも、車やバイクのお祓いや、七五三のお参りまで本当に賑わっていました。

地域から愛されているのがよく分かるのです。

神社のすぐ西には「反正(はんぜい)天皇陵古墳」もあります。

5世紀中頃に築かれたとあるので、なぜ先の絵にないのか不思議ではあります。

明治元年、京都から東京へ都が移る際、17日間も祈祷が行われたともありました。

現在も、引越しや旅行の際に多くの方が参拝に来られるそう。

三国の境界にあるから、方角が無い聖地。

半ば駄洒落のようにも見えますが、それが今日まで引き継がれているから凄いことです。

また、三国ヶ丘の地名の謂れも分かりました。

やはり出掛けるのは楽しいものです。

政府による旅行支援も始まったので、是非活用したいものですが、我が家は受験生が居り……

ただ、ここは人生の正念場。

是非結果を出してもらい、楽しい春を心待ちにしているのです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
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