カテゴリー別アーカイブ: 07 食

清き水に住む

 今日から小学校は、2学期が始まりました。

 「楽しみ半分、寂しいの半分」とは長男の言葉。「楽しみ」を先にもって来たことを、我が子ながら嬉しく思います。

 それほど宿題に追われている感もなく。

 習字教室で書いてきたカニの絵は、展示会用だそうです。

 私がしてあげれた事と言えば、お盆の旅行くらいでしょうか。鳥取の皆生温泉では、花火がみれました。

 夕食は地元の店を予約していました。名産のノドグロ、イカが美味しかったのですが、メニューを見て興味を持ったのはボラ。

 釣り人にとっては外道。「外道」は望んでいない魚という意味です。また、泥臭くて食べれないと言うのが定説です。

 一方、水が綺麗なところなら、とびきり美味しいという話も聞くのです。

 店員さんも「外海で捕れたものなんで、とっても美味しいですよ」と。その言葉に嘘はありませんでした。

 清き水で育てば絶品。汚い水で育てば、食べれたものでない。

 家を建てるにあたり、理想の敷地、環境を探す方々を真近で見てきました。

 今日も敷地の視察に行ってきたのですが、素晴らしい環境で、こんな事を思い出したのです。

 大阪に暮らす私達が、言葉通りの清き水を望むのは難しいものがあります。

 では、私達にとっての清き水とは……もう少し思い悩んでみようと思います。

違いがわかる男、とは

 今日は建国記念日で祝日。

 寒くはありますが、快晴でどこか遠くへ行きたくなります。

 先週、車で移動していると「北九州行き」のフェリーの案内が見えました。

 まとまった休みがあれば、今度は長崎行だな。旅の動機はいつもその程度のものです

 帰りもFMをつけていると、DREAMS COME TRUEの中村正人の声が聞こえてきました。

 「違いがわかる男」ゴールドブレンのCMに出演するそうです。もうオンエアーされているのでしょうか。「ダバダー」で知られる音楽も、DREAMS COME TRUEとのコラボレーションでリリースされると。

 「現代のR&Bサウンドを意識して作った」と言っていましたが、その出だしのかっこいいこと。作曲は吉田美和との連名になっていますが、中村正人のアイデアのようです。流石、違いのかわる男。このCMに出演する著名人こそ、大人の中の大人というイメージです。

 リアルタイムで言えば、1984年の 由良拓也(レーシングカーデザイナー)や、1991年 宮本輝(小説家)をよく覚えています。宮本輝は中学高校時代から好きだったので、なおカッコ良く見えました。

 遡ると「ドクトルまんぼう」の小説家・北杜夫が1974年。建築家・ 清家清も1976年に出演していました。北杜夫も好きでした。

 どのくらい違いがあるかは、飲んでいないので分かりませんが、彼らが言うなら違うのだろう、ぐらいの説得力はあります。

 昨日、移動の合間にとった昼食は、新梅田食堂街の立ち食いそば。マグロ丼とセットで500円。かけそばなら200円です。

 違いのわかる男に、という気持ちもありますが、随分時間が掛かるかもしれません。

 美味しいものを食べた事がなければ、味の違いは分らないかもしれません。しかし、いつもご馳走を食べる必要はないはずです。

 では「違いがわかる」とは。やはり、本質を見抜くことでしょうか。味なら、飾りでなく、素材の持つ根源的な美味しさ、とでも言えば良いのか。

 美しさ等も、同じ事が言えるかもしれません。いずれにしろ、それらの領域に到達する人に、否定的な思想を持っている人がいないことは間違いなさそうです。

 まずは受けいる。そして見抜く。それが、違いのわかる男、と定義としてみました。

 今回は男女出演だからか、CMのサイトは「違いのわかる人」になっていました。できれば男であって欲しいと思うのは、男だけでしょうか。

P.S. 本日、1:00pmから堂島のジュンク堂アバンザ店で建築相談会の相談員をします。時間のある方は遊びに来て下さい。

人生の晩秋を向える時& 讃岐うどんの名店Ⅴ

この連休は墓参りに帰っていました。

まずは岡山県倉敷市へ。

父方の祖父母は亡くなりましたが、共に92歳まで生きました。

今は瀬戸内海を見下ろす墓で、静かに眠ります。

瀬戸大橋を渡り、今度は母方の里、香川県まんのう町へ。

祖父の入る墓は、船の神さま、金毘羅山(こんぴらさん)を望む田の中にあります。

曲がった事が大嫌いな人でした。

自分で言うのも何ですが、私が一番その気質を受け継いでいると思います。

香川に来た時、うどん店めぐりはかかせません。

今回寄った店は「純手打ちうどん よしや」。

名店も多い、飯野山(いいのやま)別名讃岐富士の麓にあります。

麺が冷たい、だしが熱い「ひやあつ」としょうゆうどん。

ゲソとレンコンの天ぷらに、おにぎりとおでんのスジ。

これで1050円程。

「純手打ちうどん」の看板通り、手打ち麺を包丁で切るこだわりの店長。

「大将」と呼ばれていましたが、まだ若い感じでした。

一時のブームは去ったとは言え、連休の昼時は店外まで列ができていました。

その表情にはやや疲労の色も。

「気長にやりなよ」と声を掛けてあげたい気持ちもありましたが……

味の方は間違いないものでした。

母方の祖母は88歳で健在です。

今は年に1回くらいですが、小学生の頃は夏休みを一緒に過ごしました。

段々と仏さんのような顔になってきました。

愛おしいと思えるのは我が祖母だからでしょうか。

子供たち、そして私もあと何回会えるのか。

人生の晩秋を迎えた時、果たして私はどんな顔をしているのか。

そんな事を考える時間が彼岸なのだと実感するのです。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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だし巻風玉子

 今朝は7時すぎから、日食を見に実家の屋上へ。

 日食グラスを2つ用意していたので、家族と両親で順番に、大阪ではもう観る事の出来ない、天体ショーを楽しませてもらいました。

 もし日食グラスがなければ、ちょっと暗いかなという感じだけでしょうか。

 完全に太陽が隠れてしまう日食なら別なのかもしれませんが。

 日食グラスをあてて撮ってみても、ほぼ同じ。

 しかし、完全なリング状態を過ぎたあと、雲に入った時に撮ったものは、三日月形ではありますが、その形を撮影できました。

 次に大阪で見られるのはいつなのか、この日食グラスを置いておくべきかどうか…… 

 先週の木曜日、家に帰ると「守谷ファミリー」宛てで封筒が届いていました。
 
 何だろうと開けてみると写真の入ったCD-R。

 4月14日に行っていたスキーの大会時の写真でした。スキー部時代の同級生がボランティスタッフをしており、その奥さんが撮ってくれたものでした。

 子供さんは1歳。

 まだスキーは出来ないのでうちの子供達と遊んでいたのですが、その時に撮ってくれたのです。

 早速お礼のメールを送りました。

 その中の玉子焼きが凄く美味しかったので、良ければレシピをと、返信メールにありました。

 私はその場に居なかったのですが、父が一緒に弁当でもと誘ったようです。

 母作の弁当だったのですが、そう言えば時々「たまご焼きが美味しい」と言う人もいました。

 それを母に伝えると「とても人に伝えられるようなものでは……」と言いながらも、メモを貰いました。

 母の中ではだし巻玉子のイメージだったようです。

・玉子
・酒少々
・塩少し
・砂糖、マヨネーズ
・インスタントのほんだし少々を湯でとく

 んっ、ほんだし。

 インスタントだしは、ほとんど使っていないと思っていました。

 聞くと「一から出汁を取るのが一番だけど、急いで作るお弁当にそんな事してたら間に合わないわ」と。

 まあそれもそうだなと、納得したのです。 

 昨年3月の東京、横浜出張の際、こちらの家に寄りました。

 彼の誕生日は7月28日。私とぴったり40歳違い。

 夫妻は神戸、西宮の出身ですが、誕生日はナニワ生れ。

 腕白でもいい。逞しく育て。G太。

来たれ!ラーメン好きの若者

 昨年の大晦日の事。阪神間の山手と呼ばれるエリアへ行っていました。

 12月29日に初期相談があり、近いうちに既存建物を見ることになりました。

 「もう休みですよね」と聞かれたのですが、この日の午前中が空いており、早速現地へ向うことになったのです。

 企画段階につき詳細は控えますが、流石に街の雰囲気、眺めは素晴らしいの一言に尽きます。

 また、初めての敷地を見る時、ワクワクとしか言いようのない気持ちになります。

 打合せ、既存建物の調査が終わると午後1時頃でした。所員と昼食をとることに。

 休日くらいは好きなものをと思い、聞くと大概、ラーメン、ハンバーグ、ハンバーガー……あたりがリクエストです。

 大学時代はスキー部の関係で、良くこの辺りに良く来ていました。

 そういえば石屋川沿いだったか、連れていって貰ったラーメン屋があったな。結構おいしかったような記憶が……ということで早速移動することに。

 山幹(正確には山手幹線)沿いをイメージして車を走らせると、何だか景色が違う。違ったかなと思い、もう少し南へ下ると「神戸の中華そば もっこす 石屋川店」の看板がありました。

 山幹ではなく2号線沿いでした。

 若い頃は、麺類だけでは頼りなく、好んでそういう店には入りませんでした。

 しかし、40歳になり少し量が少なくても我慢できるようになったのと(あくまで我慢しているのですが)、所員が食べたいのならと、ラーメンを食べる機会が少し増えたのです。

 それで思うのですが、ラーメンって本当に美味しいなと。もっとはっきり言えば「旨過ぎる」という感じです。

 これでもかと旨みがが濃縮されており、ほぼどんな店でも間違いない気がします。

 ただ、全てが濃すぎるのも間違いありません。これをしょっちゅう食べていたら、他のものを食べれなくなるんじゃないかとも。

 久し振りに食べたこの店のラーメンは、少し味が優しいと感じました。

 このあたりが、もう20年も支持されている理由かもしれません。

 探している時「チャーシューの代わりに、スジ肉が入っていて、ネギが沢山盛られていて……」と話していました。

 出てくると、細麺に王道のようなチャーシューの入ったラーメンでした。

 私の食への執着心はその程度なのです。

 2号線と石屋川の交点の北東角には御影公会堂があります。

 その西向いがこのお店。良ければ是非。

 今日は成人の日です。

 若者にとっては風当りの強い世の中ですが、いつの時代でも「少年よ大志を抱け」です。

 当事務所は慢性的な人手不足。大志ある若者を、いつも私は待っているのですが……

 休日の昼は、ラーメン付です。

京橋で分かち合う

 昨晩は、京橋に行っていました。

 あまりいい話を聞かない近頃。しかし、京橋はいつも活気があります。

 大阪城の北東に位置し、JR、京阪、地下鉄が交錯する大阪の東玄関と言えます。 

 JRと京阪をつなぐガード下は、ビジネスマン、待ち合わせの若者、客引きに至るまで、気温もあってか、日本ではないような熱気なのです。

 この表現、書いてから日本に元気がないと思っていると改めて認識するのです。

 月初めに、キッズデザイン受賞を、Ohanaの石井さんへ連絡しました。

 それでお祝いしましょうとなったのです。

 商店街の中には、安くて美味しいお店が本当に多い。

 この日入ったのは、串カツ屋、おでん屋、居酒屋、何とでもと言えそうな店。

 冷やっこは150円。食堂の値段です。

 この日の会計は2人で4000円でした。

 メディアへの露出や、コンテストへの応募は、クライアントの理解無しにはあり得ません。その成果を、共に喜べたらこれほど幸せなことはありません。

 伊東内科クリニックの院長と設計契約を交わす時だったと思います。「建物を設計するというより、この計画の一員となって欲しい」と言われました。

 人生の泣き笑いを分かち合う、パートナーになれれば、私達はより成長出来ると考えます。

 出来れば「笑い」だけが良いのですが、そうは問屋が卸さない。だから仕事は面白いのです。

和歌山中華そば

 昨日は映画を観ようと、朝からなんばパークスへ。

 シネコンへのエレベーターが混んでいたので、まさかと思いましたが、すでにチケットは完売。

 朝1回目が売り切れていたのは『毎日かあさん』だけ。

 本当に「絶賛上映中」でした。嬉しい気持ちもあり、残念な気持ちもあり。

 早速本屋さんで「るるぶ」を見て行先を考えます。

 ラピート、サザンを乗り継いで和歌山へ行くことにしました。目的はないと言えば無し。あると言えば和歌山ラーメン。

 和歌山市には南海電車とJRが乗り入れています。

 これが市内の東西で結構離れているのです。海側の西に南海、東にJRという関係。

 なんばから1時間ほどで着きました。駅前にあった観光案内には「中華そば、ラーメンマップ」なるものまでありました。

 両駅の中間にあるのが「ぶらくり丁」という商店街。

 南海の駅から15分くらいでしょうか。しかし目標にしていた店が休み。よく見ると、日曜休みが結構あるのです。

 それなら一番人気の店まで行こう、となったのです。JR和歌山駅から更に南で、上の子供をおんぶしたり歩かせたりで、結局1時間程掛かりました。

 ようやくついた井出商店。店内は驚くほど狭く、中央テーブルに14席、壁際のカウンターに12席くらいでしょうか。

 中華そばという言葉にもこだわっているようです。


 
 行列も覚悟していたのですが、到着が1時半頃で一段落していたのか、スッと入れました。

 私達は大盛中華そばを2つと、サバのき寿司と巻き寿司を注文。

 長男は、豚骨スープの匂いを「臭い、臭い」と言っていましたが、味は美味しかったようで「段々いい匂いに変わってきた」とか言いながら、かなり食べました。

 いわゆるこってり系のスープで、麺は細めの柔らかめ。常連っぽい人は「硬め」と注文していました。

 会計は全部で1700円。味も金額も納得です。

 有名店にある少し横柄な感じも全く無く「店内が狭いのでバギーを預かりましょうか」と言ってくれたのです。

 こんなところで、満足度は全く変わります。

 その後、近くにある妻の妹夫婦の新居に寄って、JRで天王寺へ向かいました。

 途中で買った「コアラのマーチ」に、眉毛有りが。

 話しは聞いていたのですが、子供が初めて見せてくれました。

 日曜日をちょっと幸せにする、こんな企業努力は大歓迎です。

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文人も愛したミナミの洋食

 火曜日の対パラグアイ戦は、生中継で観れました。

 残念ながらPK戦で力尽きましたが、決勝トーナメントで互角に渡り合う姿など、想像したことも無かったので、いい夢を見せて貰いました。

 試合直後、元日本代表の中田英寿は「パラグアイは出し切ってこのサッカー、日本はデンマーク戦のような攻めが出来れば、早い時間に得点が出来た」と。むしろ日本の実力が上、という発言をしました。

 かねてから世界と戦えると主張していた、彼の言葉を信じたいものです。夢の続きは4年後のブラジル大会で。

 昨日は、「Shabby House」の工事契約がありました。

 大阪ミナミのスイスホテルで待ち合わせ、署名、割り印等。無事契約完了です。

 その後、ご主人とお昼に行ったのですが、その前に南海通へ向かいました。

 入ってすぐのところにある書店が、奥さんのご実家なのです。

 正確に言うと住居は近くにあるのですが、実際にこの場所で暮らしていました。

 場所が場所だけに、戦前の人気作家、「夫婦善哉」で有名な織田作之助もお客さんでした。

 売れない頃、波屋書房によく本を買いに来ていました。

 お金がなく商家に嫁いだお姉さんが、時折こちらを訪ねては「弟には好きな本を渡してあげてと」お金をつけ届けていたそうです。

 織田作之助が作品にも登場させるのは、混ぜカレーで有名な「自由軒」ですが、書店からすぐ近くの洋食屋の「重亭」も彼のお気に入りでした。

 「剣客商売」で知られる、池波正太郎も贔屓にしていたとのこと。

 古き良きたたずまい。

 ショーケースも前時代的で、過不足ない店構えです。

 名物はハンバーグ。

 皿一杯の大きなハンバーグに、しっかりした味のソース。

 キャベツの千切りも細かくて瑞々しく。ライスをつけて1250円です。

 とても美味しかったです。説明はwebサイトを。

 場所は元精華小学校、現在は精華小劇場のすぐ前。

 後ろに見えるのはスイスホテルとマルイです。

 ミナミの真ん中で暮らしていたと聞いた時、宮本輝の「道頓堀川」を思いました。なんて刺激的なんだろうと。

 「繁華街の真ん中で危ないだろうと言われるけど、朝方まで人の目が多いので、危険なことはあまり無かった」と言われていました。

 更に子供の頃から「○○屋の□□ちゃん」と呼ばれ、実家の屋号を背負っているので、悪い子供も少なかったと。

 ミナミへ行った際には、文化の香り漂う洋食屋さんへ。

ドーナツ

 今日は朝から現場へ。暑いくらいの日差しでしたが、良い季節になってきました。

 昨日はクライントと、本町にあるキッチンのショールームへ。

 本町は御堂筋を難波から心斎橋へ向かい更に北にあります。

 ご夫妻が見えたので軽く会釈すると、手に大きな袋が。

 「荷物になるかもしれませんが、もし良ければ……」と。

 袋の中身はドーナツでした。聞くと朝の6時から、1時間並んだとのこと。

 頭中にハテナマークがいくつも浮かびました。朝の6時?並ぶ?ドーナツ?

 クリスピー・クリーム・ドーナツはアメリカのドーナツチェーンで、今年の4月終わり、関西に初出店されました。

 揚げたての時には看板が点灯し、街行く人に知らせるそうです。その名もホットライト。

 関東圏以外では、名古屋に1店舗あるだけです。箱を開けるだけで、幸せ感が漂うのです。

 帰りに心斎橋店の近くを通ると、御堂筋にまで伸びた行列が30~40人は続いていたでしょうか。凄い人気なのです。

 帰りに実家へ持って行きました。

 弟家族もいたので、皆の前に出すと、歓声があがりました。

 誰かの為に、早朝から並ぶ。最近そんなことあったかな、と考えました。

 今日、webサイトに池を望む家をUPしました。全てはクライアントが許容してくれたから。

 本気のクライアントに教えられ、鍛えられ、少しずつ積み上げてきたと実感できるのです。

活気

 昨日は、朝から生駒山のフィールドアスレチックへ行っていました。

 森の中は変化に富んでいます。

 以外に明るかったり、うっそうとしていたり。風が通っていたり、通らなかったり。

 原始の暮らしでは、自分が心地よいところへ、思うように移動すれば良かったのだな、とか思っていました。

 沢の方から、せせらぎが聞こえてきました。

 下りてみると、山頂付近にしては結構な水量。どこかの源流でしょうか。

 昼前になったのでどこかで食べようとなりました。

 長男に聞くと、餃子!いつも即答です。

 帰り道で餃子が食べられるところ……王将となりました。長男は初体験だと思います。

 餃子は一人前が210円。ラーメンとご飯のセットにして860円。2人で分けて食べました。

 この不況の中、売り上げ好調のようです。この東大阪の長田店も、12時前で待ち客が10人ほど。

 好調の原因は、バラエティー番組に取り上げられたからとも、熱血カリスマ社長のおかげとも。

 チェーン店ですが、店によってメニューも味も違うそうです。この店は、明るい店内に若い女の子のアルバイトも多くいました。学生時代に入っていたのとは随分違う印象です。

 新人なのか、責任者らしき人に「何故、勝手に順番入れ替えたんや。絶対、順番優先だろ!」と怒られていました。

 席割りを考え、機転をきかせたのを、叱責されていたのです。可愛そうな気もしますが、店長の意見に賛同します。どんな理由があるにせよ、お腹の減っている人は、理性で制御できないものですから。

 しかし最近は、こういう姿をあまり見ないだけに、ストレートで好感が持てました。

 社長の哲学は「炎のないところに活気は生まれない」です。その哲学は、社員にも届いているとみました。

 こってりラーメンの天下一品もそうだと思いますが、ともに京都発。中華料理チェーン店が多いのは何故でしょうか。