カテゴリー別アーカイブ: 07 食

滋味

 今日は私たちの結婚記念日。6年目を終え、7年目がスタートしました。

 昨日は朝から、長男が一番好きな京都青少年科学センターへ。もう4度目ですが、しゃべるティラノサウルスが大のお気に入りなのです。

 夜は両親に子供達を見てもらい、地下鉄谷町9丁目にあるモンテラートへ。

 野菜の美味しいイタリアンレストランです。前回は昨年の9月だったので、1年2ヶ月振り。

 妻は友人とランチに行っていますが。

 まずは、ポメリーの小瓶で乾杯。

 妻は、「ベジタベッラ」(野菜のコース) 3990円、私は「11月のシェフのおまかせコース」6090円を。

 野菜のコースはなんと言ってもパレット。こだわりの有機野菜をつかった料理がパレットのようなお皿に10種類。

 長ネギとニンジンに農園自家製味噌。オレンジと緑の色あいが食欲を刺激します。

 私の前菜にあった、ローストビーフはゴボウと菊菜のピューレで。

 菊菜の苦味と、ゴボウの甘み、歯ごたえが一体となり、素晴らしい味でした。

 デザートは柿を使ったパイに小豆のソース。もう完全に満足しました。

 パスタ、メインのバスク豚のロースト、ワイン等など全てに満足したのですが、余韻の残る一皿がありました。

 カブラのポタージュ フォアグラ風味トリュフの香り。

 真っ白な大きなお皿の中央にはクボミがあります。透明感のあるカブラのポタージュが満たされ、その中央にはフォアグラ。

 少しフォアグラを取り、スープと一緒に食べると、濃過ぎず淡白過ぎず、続けて口に運びたくなる、絶妙な味なのです。

 その抑えと対比の効いた味わいに、もう感激しました。何故か、カゼの時に食べる、梅干を浮かべた白粥を思い浮かべました。それを連想させる位、優しく、滋味溢れる味わいだったのです。

 帰り道、普段は倹約して、もう少し足を運びたいと思いました。せめて年2回くらいは。

小料理

 本日、クライアント宅へ打合せに行っていました。天王寺のど真ん中なのです。

 天王寺は、当事務所設立の地で、25歳から30歳までの間、ほとんどそこに寝泊りしていました。

 西側のエリアは再開発の為、迷路のような商店街が更地になりました。

 寂しい限りですが、東側のエリアはまだまだ路地が残ります。

 話しの流れから「この近くの小料理屋さんへ、たまに来ていたんです」というと「ああ、すぐ裏ですよ」と。いつも6時頃から一杯ですよ、とも。

 よく見れば、ま裏。天王寺から移転して9年。すっかり土地勘が鈍っていました。

 しかし懐かしい限りです。値段はそこそこでしたが、こじんまりした上品なお店で、もとは知り合いがアルバイトをしていたのです。

 創立した頃は、何せ仕事のスピードが遅いので、お金もあまり無く、自然と自炊するようになりました。

 空腹を満たすのに、納豆ご飯をおかずにして、大盛の白ご飯を食べたりしていました。

 何とか一つの物件が竣工した夜には、ちょっと奮発して外食していたのです。それが年に1回か2回。楽しみにしていた店だったのです。

 よくある苦労話になってしまいました。しかし、小料理屋とはなんと控えめで奥ゆかしい日本語なのか。

甘いスイカ

 先週の中頃、弟からスイカの差し入れを貰いました。

 仕事先からの頂き物を、事務所の皆で食べたのですが、これがびっくりするくらい甘かったのです。

 祖父は生前、裏山にある果樹園の手入れを一番の楽しみにしていました。

 早朝からスクーターで山に登り、柿、みかん、桃などの世話をしていました。この季節はやはりスイカ。

 私達兄弟も、夏休みの半分は倉敷で過ごしたので、スイカを井戸で冷やしてもらい、丸ままの半分をスプーンですくって食べたものです。

 種は土間にペッと吐き出しながら、従兄弟らと食べたその味といったらもう……とはならないのです。

 頂き物より、断然に水っぽく、甘みの薄いものでした。祖父の所には、白桃等は近所から買いに来る程でしたから、素人仕事ではなかったと思います。

 頂き物がとても美味しかったのに、こんな事を言うのも何ですが、最近の果物はちょっと甘すぎる気がするのです。例えば「今年のみかんは糖度がいくらで、こんなに甘いのです」というのがニュースになります。

 果物の歴史は、知恵と努力による品種改良の歴史だと思います。しかし、度が過ぎると、同じエサを与えられた、養殖のハマチとマダイが同じような風味になるのと同じ事にならないか、と思うのです。果物本来の風味には、酸味だってあるはずですから。

 足るを知るという言葉もあるので、甘さの追求はひと段落してはと思います。更に身勝手を承知で言えば、思い出の味くらいは、そっとしておいて欲しいのです。

讃岐うどんの名店Ⅳ

昨日の大阪は曇り。残念ながら皆既日食は見れませんでした。

しかしトカラ列島で悪天候に見舞われた人は、その比ではなかったでしょう。次回26年後を楽しみにしておきます。

先週の連休は、岡山、香川に行っていました。お墓参り、レオマワールド、祖母との面会とあったのですが、今回は讃岐うどんについて書いてみます。

今までの名店めぐりは、Ⅰ「ひやあつ」のやまうち、Ⅱ「ぶっかけ」の山下、Ⅲ「釜揚げ」の長田うどんでした。

今回は、「元祖しょうゆうどん」の小懸屋。長田うどんの辻向かいにありますが、こちらも繁盛店で新館まで増築済みです。


11:00amに到着して、何とか待ち時間なしでした。

待っている間に、まずは大根をおろします。

夏大根は、予想を遥かに超えたに辛さ。あちらこちらで「入れすぎた」という声が聞こえていました。

特大は840円。大なら525円です。味噌だれで食べるおでんは84円。

スダチを絞って食べるしょうゆうどんは、かなり腰が強めです。

しかし麺はつるっと滑らかで、いくらでもいける感じなのです。流石の味でした。

この店は、祖母の家から10分ほど。

一緒に暮らす叔父に聞くと、繁盛店は観光地化されている事もあり、あまり勧めません。

しかし、この讃岐うどんブームの中でも、最人気店と言って良いのが「かま玉」の谷川米穀店lです。小懸屋からもそう遠くありません。

駐車場が小さいので、なかなか訪れるチャンスが無いのですが、叔父の奥さんの親戚筋と分かりました。

次回は是非と、思っているのです。

マクドナルド

 先週の土曜日、外で打合せがありました。

 昼過ぎに終わった後、当事務所のスタッフと食事へ。何が食べたいか聞くと「マクドナルド」と。なんと言っても、外食産業売り上げ日本一。圧倒的な数字は伊達ではありません。

 学生時代には、おやつ感覚なら食べていました。当時のイメージは昼食にするには量がちょっと……。なので、食べるのは久し振りです。

 駐車場のある路面店で、ほぼ満車の状態。


 店内も9割方は埋まっていました。

 スタッフの女の子はメール会員で、結構な割引があるのです。

 私はジューシーチキン赤とうがらしとポテトM、飲み物のセットとチーズバーガー。800円弱が600円ほどになりました。

 スタッフが何を頼んだかは聞きません。

 感想は、チキンが驚くほど辛かったのですが、予想以上の美味しさでした。何ならビールのあてになるくらい。

 昔は無かったと思うのですが、レタスが入っていました。

 サラダが無かったのも、あまり足が向かなかった理由。今はサラダもメニューにありました。

 会員には、新たなクーポンが出た時にメールがあるそうです。それが月1回程度。

 メールアドレスなど一切書きたくない、何たら会員恐怖症の人も多いと思います。そこはさすが日本一。本当に欲しいものが、邪魔にならない程度に来るようです。

 スマイル 0円、サンキューセット (390円)、ハンバーガー65円と、安売り路線一直線と思っていましたが、どんどん進化しているようです。

まんのう町、鳴門、津名 食べる旅 & 讃岐うどんの名店Ⅲ

先週末は、友人家族と旅行の約束をしていました。

しかし、下の娘が保育園でロタウイルスに感染。今朝あたりは随分良くなって来たのですが、土曜日はそんな状況になく、妻と2人で留守番に。

初めて長男と2人で旅行に出ました。

友人家族とは、夕方に徳島県鳴門にあるホテルで待ち合わせで、土曜日は釣りでもするつもりでした。

しかし雨風が強く、急遽香川県まんのう町に住む祖母を訪ねる事に。

今年で85歳。昔の元気はなくなりましたが、血色も良く1時間半ほど話をしました。歳を取ると、ひ孫と話すのが一番楽しそうです。

母の実家、香川県まんのう町は讃岐うどんの有名店がひしめきます。

近くに、そんな本出てくるお店が20店以上ありますが、私のお勧めは、1番「やまうち」、2番「山下うどん」。共に繁盛店ですが、流石に美味しいです。

今回は時間が遅めだったこともあり、超人気店「長田」に行ってみました。

うどん屋さんにあるおでんは、甘めの味噌ダレをかける店が多いのです。

卵、大根50円。スジ120円。

この店は「釜揚げ」が売りです。おでん、おにぎり、釜揚げの大と小で、900円弱でした。

しょうがは自分ですって、ねぎと一緒にダシの中へ。

太めの麺で、ノド越しと香りの素晴らしい釜揚げでした。子供も小をほぼ完食。

こちらも有名店の、元祖しょうゆうどん「小縣家」が辻向かいにあります。

まんのう町を後に、夕方には本日の宿に到着。

瀬戸内海を望む山の頂き付近に建ち、小豆島を見下ろします。素晴らしい眺めでした。友人家族が到着すると、近くの活け魚料理店へ。

造りとワカメ汁がとても美味しかったのですが、写真を撮り忘れました。

ほとんど同じ頃に生まれた長男同士は、たまに会っても非常に仲良く遊びます。

朝食の後、淡路島の津名にある、おのころアイランドへ移動して遊んでいました。

昼に予約してあった焼肉に向けて、私達も体を動かし、準備万全です。

淡路牛特集などあれば、ほとんど登場する「ありい亭」

友人が予約をいれてくれました。

自分達で飼育した淡路牛をだしているので、値段はびっくりするくらい安いのです。

特選バラ600円、塩タンは900円、キムチ100円。

ストレスの無い状態で育て、脂をつけすぎないようにしているとの事でした。どれも抜群に美味しかったです。

良く食べた子供達にはイチゴにアイスの入ったデザート。大人は、ピリ辛スジクッパ450円でしめ。

家族経営で、都心のサービスを期待するのは無理です。昨日も大繁盛で、一杯一杯の感じでした。更に予約なしは難しそうです。

しかし、大人3人と子供2人で9600円。品質と味を考えると、凄く安いと思います。どうせ行くなら、予約してでも行きたいお店でした。

ETCの特別割引もあって、香川県まんのう町まで高速代が2000円程。通常なら1万円弱は掛かります。讃岐うどん、淡路牛。食べるなら今、でしょうか。

カキ、ハチ

 牡蠣、蛎、牡蛎、全部海のカキです。

 昨晩もいつものように、弟家族と一緒に実家へ食事に。義妹が広島産、殻つきのカキを頂いたと持ってきました。

 私は好き嫌いが無いのが自慢。勿論カキも大好きです。

 ところが、親族にカキが全く駄目な人が2人いるのです。妻の母と弟の嫁。

 義妹は数年前に一度当たってから、もうアレルギーに近いそうです。

 頭では今でも食べたいと思っても、食べるともう……大変なのです。

 オイスターソースに反応する事もある程。義母も同じようなものらしいのです。

 それで今回は、持って来た本人以外で頂きました。

 蒸し焼きにして、レモンを絞って。カキとカニは海の味。本当に素晴らしい味でした。

 似た話かどうか、一度ハチに刺されると、二回目はショック死する事もあると聞きいたのです。

 先週、旅行に行った友人が医師なので、聞いてみました。

 「かなり確立は低いけど、無いことはない」

 一昨年初めてハチに刺された私は、「それは迷信やろ」という答えを期待していました。かなり低い確率に入るとは思っていませんが、大げさに言えば、そこらじゅうにスナイパーが居ると言う……

 共に一回目と、それ以降では全く違う人間になっている証拠です。自分を守る為の抗体の働きでしょうか。

 人ってこんな歳になっても変わるのだと、妙に感心もしたり。

酒席にて

 世は忘年会シーズンです。

 ある市会議員の人と話した際「6連荘くらいは当たりまえ。酷ければ1日に3件」だそうです。それに比べると、私など物の数にもはいりませんが、いくつかは出席します。

 昨日もある会合の後そういう流れでした。

 元々お酒も、話しをするのも好きなので、行けば飲んで大いに話します。たまには、お酒が入っているのもあって、つい大きな事を言ってしまったり……

 そんな日の翌朝、若い頃なら、恥ずかしさのあまり、いっそ死んでしまいたいとさえ思ったり。

 しかし、歳を重ねるにしたがって、図々しくなったのか、生きる知恵なのか「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」とつぶやくのです。

 どんなに泣き叫んでも、過去は変わらない。こんな当たり前の事を納得するのに、30年以上かかりました。反省はする、後悔はしない、です。

 しかし、何故酔うと大きな事を言ってしまうのでしょう。キリンビールのサイトに「酔う」の説明がありました。

 脳が麻痺しているのです。という事は、もう話には全く意味がありません。とは言え、少しアルコールが入ったほうが話しやすいのも事実。いつだって事実と現実は微妙な関係です。キーワードは「たしなむ」でしょうか。

 お酒の本なら「地球はグラスのふちを回る」開高健が最高です。

 学生時代に読み、開高を通して大人に憧れたものです。40歳を前にして、少しでもそんな大人に近づけたのか……

 不惑を迎えた日、一度自分で評価してみたいと思います。あと2年。

結婚5年

 昨日の日曜日は、母に子供を預けて食事に出掛けました。結婚記念日だったのです。

 店は阿倍野近鉄の10階、鉄板焼きの「松阪」。上本町のシェラトン都ホテルにもある直営店です。

 鉄板焼きと言えばお好み焼きの私は、本格的鉄板焼きは初めて。妻が探してきてくれました。

 まずは皆元気で6年目を迎えられることに感謝して、ワインで乾杯。

 鉄板焼きというジャンルはアメリカから逆輸入だそうです。シェフが前で焼いてくれますが、その料理は以外にも非常に繊細でした。

 前菜の色使いはフランス料理のようでもあります。

 続くフォアグラ、鯛、ホタテの何れも、非常に美味しかったです。次はメインのステーキ。

 私は宮崎牛のロース、妻はフィレにしました。

 どちらも非常に美味しかったです。

 「松阪牛は大変厳しい条件と希少価値でもっと高額ですが、味は負けていません」の言葉に嘘はありませんでした。

 店名は近鉄系列なので、沿線から取っただけで、牛の産地と全く関係ありあませんとも。そのネーミングはちょっと問題だと思いますが。

 日々の育児への感謝と、これからあまり休みが取れそうにないのと合わせて、今回ちょっと奮発しました。

 そのお値段ですが私のコースが12,000円、妻のコースが9,400円。

 かなり思い切った選択でしたが、その満足度は過去最高級でした。

 また、やはりホテルマンはよく躾けられていて、接客も非常にスマートで心地よかったです。

 美味しいステーが食べたい方には、熱烈にお勧めします。我が家は当分、冷凍のサンマにしておきます。

焼き飯

 昨日は妻の友人宅へ、ベビーベッドを返しに行っていました。

 他にも服、おもちゃなど、数え切れない程、頂いたり、借りたりしています。せめてものお礼に、お昼ご飯を作って来ました。

 レパートリーは限られています。今回は焼きそば、イカ焼き、焼き飯に。料理というよりは、キャンプの昼食という感じですが、焼き飯は評判がいいのです。

 心もちしっかり味付けをするのと、パラパラのご飯をを喜んでくれます。

 冷やご飯を使うとか、ご飯を洗うとかでなく、極めて簡単なこコツがあります。卵とご飯を先に混ぜ合わせるだけ。卵かけご飯を炒めるイメージです。

 卵でコーティングされた米粒は、熱を加えると卵が固まりだし、それぞれの粒が離れ、パラッと仕上がるのです。

 今回は通常版と鮭レタスバージョンを作りました。

 子供が食べない時は。納豆キムチも結構いけます。

 騙されたと思って、一度試して下さい。