タグ別アーカイブ: 手仕事

勝ってる社長は‐1739‐

 丁度一週間前、八戸ノ里駅で近鉄電車を降りました。

 駅前から少し北へ歩くと、何とも懐かしい感じの風景が広がっています。

 昭和40年代にタイムスリップしたかのよう。

 第二寝屋川に掛かる橋に立てば、何だか海沿いの街を歩いているような気分になります。

 小樽の運河を思い出すと言えば、ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

 遅い時間まで仕事をする散髪屋さん。

 光が漏れる窓をみると、ついのぞいてみたくなります。

 誰も居ない工場を撮っているのは私くらいでしょうから、お許し下さい。

 こちらの会社、夜7時前にも係らず、沢山の社員さんが残業しています。

 業績好調な会社の製作現場を案内して貰いました。

 フッ素樹脂から様々な部品を制作する過程を、社長自らが説明してくれます。

 このマシンが特に格好いい。

 最新のものだそうですが、フッ素樹脂は粘りがあるので強いのですが、削りかすにも粘りがあり、人の手で取ってあげる必要があるそうです。

 しかしオートメーション化も進んでいました。

 ロボットアームの動きは、想像以上に早いのです。

 フランジという形状の部品。

 スイッチの一部になるそうですが、ふっそフッ素樹脂なので持ちが良いそうです。

 別フロアでは、女性が手仕事で「バリ取り」をしているところでした。

 どれだけ技術が進んでも、人の手は最も繊細です。

 また、こういった景色にホッともします。

 人が働く姿は、やはり美しいと思うのです。

 昨年解散となった盛和塾ですが、こちらの社長が元塾生が集まれる機会を作ってくれたのです。

 第二部は、「東大阪」屋上BBQです。

 「松茸まであるじゃないですか!」といきなり盛り上がります。

 後継塾ではないのですが、こちらの社長が中心となり、有志で勉強会を開催してくれているのですが、全く参加できておらず……

 皆さんに顔を忘れられないように、焼いて焼いてひたすら焼きました。

 鍋奉行ではなく、マスクをした炭奉行。

 ただ炭奉行はあまり嫌われないのが良いところなのです。

 準備も全てこちらの社長がして下さり、セレクトも量も絶妙でした。

 今年は高値となったサンマも、炭火ファアー。

 強火の遠火が理想ですが、何とか良い感じで仕上がりました。

 これで会費3千円。間違いなく足が出ているはずです。

 K社長、済みません。

 あまりにも楽しそうな写真なのでUPしてしまいます。

 勝ってる会社の社長は、やはり明るいのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

 

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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銀を金に変える‐1618‐

 9月に入りました。

 取材の様子はUPしましたが「非宣伝下さい」とのことで、いきなり告知です。

 『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』9月30日発売に「回遊できる家」が掲載されます。

 300円なので、書店で見かけたら手に取ってください……でなく、良ければ購入下さいませ。

 「暦の上では秋」の言葉通り、気持ちのよい朝でスタートしました。

 週末、現場から「ちょっと急ぎで……」と連絡があり、始業前に寄ってきました。

「うえだクリニック」のリニューアルオープンは9月24日(火)。現場は最終盤に入っています。

 自動ドアも取りつき、壁の下地もほぼ完成。

 リクエストは、一旦確定を出していた外壁仕上げの確認でした。

 ワンサイズ大きな塗り見本を、左官屋さんに作って貰ったので確認して欲しいと。

 外壁もサイディングなど、工業製品全盛の時代です。

 工場で製作する工業製品は、どうしてもサイズに限界があります。しかし、品質の安定感はあり、施工の難易度は低くなります。

 左官仕事は現地で練った材で仕上げるので、広く美しい壁を作れますが、手仕事ゆえ、経験や熟練度で差がでます。

 折角の手仕事なので、念の為大きな見本を作成したということでした。

 こんなやる気のある相談なら大歓迎です。監督、私とも同じ意見で右を採用しました。

 現場仕事は手仕事が多ければ多い程、良くも悪くも差がでるのです。

 先日、子供が妻へ「誕生日プレゼントは何が欲しい?」と訊ねると、「料理を作って欲しい」と答えたそうです。

 よって、兄妹作の「焼飯パーティ」となりました。

 1回目はちょっと焦がしてしまったよう。

 2回目はとても上手にできました。

 子供だけでここまで出来るようになったのかと、感慨深いものもありますが、掛け値なしにとても美味しかったのです。

 私はアウトドア専門ですが、料理は嫌いなほうではありません。

 魚をさばく、焼肉、唐揚げ、お好み焼きといったレベルですが、焼飯にはそこそこ自信を持っています。

 その理由がこの言葉。
 
「銀を金に変える」

 台湾料理龍潭(リュータン)のオーナーシェフ、程一彦(ていかずひこ)さんが、今年亡くなられました。

 Facebookで繋がった学生時代の知人が、程さんに師事していたようで、その投稿で知りました。

 彼女は奈良テレビで料理コーナーを持っていたりと、とても頑張っているようです。

 学生時代、夕方のテレビ番組に程さんが料理コーナーに出演していました。

 偶然観たのですが焼飯の日で、先の言葉を初めて聞いたのです。

 美味しいパラパラ焼飯を作る方法は、冷ましたご飯を使う、一度冷凍したものを解凍、水で流すなど、諸説聞いたことがあります。

 残り物を入れるという、不届きな話も聞いたことがあります。

 また、中華鍋を大きくあおり、直接火を当てて油分を飛ばすなどの技術も必要です。

 しかし、程さんは「卵かけごはんを炒めるだけで、パラパラ焼飯は簡単にできます」と。

 銀シャリを黄金の焼飯にするので、「銀を金に変える」なのです。

 たかが焼飯、されど焼飯。

 医食同源の言葉通り、美味しく、健康な食事をすることは、医療行為と同等です。

 子供達も上手に作れました。

 日々の食事を、こんな簡単な言葉で良くしてくれた程さんに、なんだか感謝の気持ちを伝えずには居れないのです。

 私の仕事は、白い紙に建物を描き実現すること。

 「白を黒に変える」では負けたみたいなので「紙を幸せに変える」としておこうと思います。

 建築も料理も、手仕事と愛情にこそ差が出るのです。

■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』
2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載

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【Events】
■9月9日(月)14:00~17:00 サンワカンパニー
<グランフロント大阪>にて「無料相談会」に参加
■9月15日(日) 9:00~12:00 高槻高校文化祭にて
「頼れる卒業生」による無料相談コーナーに参加

【News】
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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