先週末「Ohana」のクライアントと会っていたのですが、昨日は萱島を訪ねました。
京阪萱島駅を貫く大楠木は、萱島神社のご神木でもあります。
改札を出ると、すぐに出汁のいい香りが鼻をくすぐるのもこの駅の特徴。
設計時、早く着いた時には思わず暖簾をくぐったものです。12年程前の話ですが。
着いてすぐ、斜め45度から1枚撮りました。この角度が、環境をよく表しています。
ご実家の一部を切り取って敷地としたのですが、連続するH鋼は、母屋への通風を確保しながら、外部スタジオを捻出しています。
「35本とは流石に縁起の良い数字を選んでますね」と、お客さんに言って貰ってそう。
意図したものでは無かったのですが。
中央のオリーブは、残念ながら2018年9月の台風21号で倒れてしまいました。
2年が経ち、小さな芽が増えていました。
1階のレセプションでご夫妻と3時間程話をしていました。
いつも「とても居心地がいい」と言ってくれるのですが、この季節は南面する窓が最も活きる時期。
日のあるうちに2階の撮影スタジオものぞいてきました。
磨き上げられた床に観葉植物。
大切にされているのが伝わってくるのです。
2階の大開口から南を眺めると、周辺の買収が進んでいることが良く分かります。
隣接する府道の拡張が決定したのです。
背景となる壁に通常窓は設けませんが、北側にL字の開口を切りました。
自然光を積極的に取り入れることを試みたのです。
その縦スリットから北の萱島駅方向をのぞきます。
建物中央に向かって道路境界が迫っています。第1期の買収で残っているのはこの建物だけになりました。
2009年秋に駅前店から移転し、写真スタジオの新たな可能性を探ったのがかやしま写真スタジオOhanaです。
地域の人達に認識して貰い、建築費を回収し、さあこれからという時で、「はたと困った」というのが本音でした。
しかし新敷地がほぼ決まったこのタイミングで、本格的な打合せも始動しました。
新敷地から現Ohanaを見返してみます。
初めて計画地に立った時、私の全てのセンサーが全方位に向けて全開になるのです。
ご夫妻での打合せ後、クライアントとはこんな所へ行くことになります。
そして、こうなって。
こうなります。
酔わなければ話せない間柄ではありませんが、ビールと共に更に夢は膨むものです。
ある現場からの帰り道、現場監督がこんなことを言っていました。
「早く帰ろう、1つでも手間を減らそうとする職人が居るけど、そんなに急いで帰って何をするんですかね」
少しでも遅く帰りたいという訳ではありませんが、同感です。
時は、よく用いるものには親切なり
-ショウペンハウワー
19世紀のドイツ人哲学者の言葉ですが、人にしても、物にしても、お金にしても、乱暴で、自分勝手な人を好きになる理由がありません。
また、同時代を生きた鉄血宰相、ビスマルクはこうも言っています。
青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。すなわち働け、もっと働け、あくまで働け。
初めて読んだ時は笑ってしまいました。
ゲルマン魂が、こんな言葉をはかせるのでしょうか。
気が付けばこんな時間になっていました。
春は色々なことが動き出す時です。青年と同様、私に出来ることは働くことだけです。
■■■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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【News】
■2月3日 『Houzzの特集記事』で「阿倍野の長屋」が取り上げられました
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』で「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』に「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』で「住之江の元長屋」再放送
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました
■4月1日発売『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました