タグ別アーカイブ: 大阪

ありのままの笑顔が大好きです‐1742‐

 私が住む大阪市平野区ですが、由来は諸説あります。

 征夷大将軍だった坂上田村麻呂の次男、坂上広野(ひろの)が治めたことがから「ひらの」となったという説。

 野を平らにしたから「ひらの」という説。

 いずれにしても、大阪市平野区も存続することになりました。

 こちらはお隣の東住吉区にある山坂神社。

 平野区は東住吉区から1974年(昭和49年)に分区して生まれました。

 ウィキペディアによると、投票では1票差で「大和川区」を上回ったとありました。

 平野区は東住吉区でもあり、大和川区か阿倍野区になった可能性があったのです。

 山坂神社の前には「七五三詣り」の看板が出ていました。

 境内を少しのぞいてきました。

 これはお百度参りに使われるものなのでしょう。

 一番下の文字は「回」?。

 朱の鳥居はお稲荷さん。

 「力石」は力自慢が競うためのものでした。

 神社はエンターテイメント空間でもあったのです。

 我が家の七五三は6年前が最後。

 勿論、Ohanaで石井さんに撮って貰いました。

 主役は娘なので、いい笑顔で撮れるよう長男も全面協力です。

 とっても懐かしい。

 もう笑い過ぎくらい笑っていました。

 折角なので兄も。

 着物。

 ドレス。

 兄妹。

 本当はこんな顔が一番多かったのですが、そこはプロの仕事を見せてくれました。

 遠い昔、7歳まで元気に生きてくれたことを祝ったのが七五三の始まりです。

 Ohanaは、このくらいの子供達が楽しめるよう設計した、私にとっても渾身の作品です。

 実は敷地が道路に収容されることになり、次のOhanaを現在計画中なのです。

 大きなコンセプトは変わらずとも、やはり進歩がなければ携わらせて貰う意味がありません。

 そこは石井さんとそれこそ膝を突き合わせて計画を練っているのです。

 2014年の七五三の記事に、「年に一度は家族で写真が撮れたらいいな」と書いていました。

 私は出来ていませんが、多くの人達にそう思って貰える新しいお店を創り上げたいと思うのです。

 Ohanaのトップページには、「ありのままの笑顔が大好きです」というメッセージがあります。

 その笑顔を引き出すのが石井さんの人柄とプロのスキルですが、何とかそれを応援できる空間にしたいのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

幸せが薫り立つ‐1741‐

 10月31日はハロウィンということで、店先のディスプレイも華やかです。

 昭和生まれにつき、年中行事とまではなっていませんが、日本でも随分浸透してきたようです。

 古代ケルト人の間で、31日の夜に悪霊や魔女がでてくるので、身を守るために仮面をかぶったりしたことから、現代の仮装パーティというイベントに結びついたとありました。

 暑い夏が終わり、収穫を終え、日が短くなりだした寂しさを払拭するために、この時期を選んだのではと想像しています。

 古代であれ、ケルト人であれ、そこまで人は変わらないと思っているのです。

 homifyという建築家検索サイトから、特集記事に取り上げられたというメールが届きました。

 「阿倍野の長屋」のボルダリングの写真がUPされていました。

 4月からは『比較biz』というサイトで「実績豊富な建築家10選【大阪】」で取り上げて貰っていたようです。

 6番目でなく1番目が良かったですが、それでも目に留まるというのは嬉しいことです。

 インターネットの世界で言えば、やはり2003年に開設したwebサイトが中心だと思っています。

 時系列で言えば、次がFacebookだったと思います。

 そしてinstagramは昨年くらいだったでしょうか。

 先程見ると、フォロワーは2588人となっていました。

 始めた時は、もっと支持して貰えるのかなと期待していたのですが、そこまでの評価ではないようです。

 Pinterestで画像を集めてこらえるクライアントが多くなったので、春くらいだったかアトリエmとしても写真をUPし始めました。

 フォロワーは34人ですが月間閲覧者数は15.1万と表示が出ています。アナリティクスを見ると、インプレッション数は24.4万とも。

 これが多いのか少ないのか、正直、何が何だか分かっていません。

 ただ、方法がどうであれ、自分達の存在が誰かに届かなければオファーが届くことはありません。

 webという実態のない世界に、多くの情報が溢れる中、自分が伝えたいことは何なのだろうと考えます。

 先週金曜日の雨で、キンモクセイは花を落とし、地面に金色の輪が描かれていました。

 その鮮烈な匂いは「薫り立つ」という表現がぴったりです。

 リモート打合せもそうですが、画面上からは香りだったり、匂いだったりは伝わってきません。

 なら、薫り立つような画像だったり、文章なら価値があるのではと思うのです。

 どんな仕事でもそうだと思いますが、日々の仕事は地味なものです。

 建築設計の仕事もそうで、図面を描いたり、法規の調査をしたり、現場打合せにも持っていくサンプルを取り寄せたり。一日全く話しをしないこともあります。

 その一つ一つの仕事が、感激して貰える空間に繋がっていると信じるからこそ、何とか頑張りが効きます。

 そして、「幸せの景色」の一場面を切り取らせてもらい、発信したいのです。

 メディアが何度も取り上げてくれる写真というものがあります。

 この写真も、様々なメディアに取り上げて貰いました。

 写っているのは小さな子供さんが遊ぶ姿ですが、実際には枠外でお母さんが二人を見守っています。

 そういえば、それが分かる写真がアラビア語圏でも取り上げて貰ったとメールが届いていました。

 アラビアからオファーがあったなら引き受けるかどうか、迷ってしまいますが。

 幸せが薫り立つ

 そんな場面を一緒に創造してみませんか。

 そんなことを思っているのだと思うのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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豊能町の旬と、まな板の鯉‐1738‐

 10月も下旬に入り、一気に気温も下がってきました。

 衣替えや寝具に毛布を加えたりと、徐々に冬支度も進めなければなりません。

 秋を感じておきたく、能勢郡豊能町にある「とよのコスモスの里」をのぞいてきました。

 阪神高速の11号池田線の先、渓流沿いの国道423号線を北西に走ります。

 山道を抜けると、里山風景が広がってきました。

 早めに家をでて9時頃に到着。市内から40分くらいだったでしょうか。

 webサイトには1haとなっていました。

 一面のコスモス畑です。

 大きさも様々なら、色も様々。

 黄色はあまり見たことがありませんでした。

 一輪一輪も美しいのですが、こういった美は連続の美と言えるでしょう。

 帰り道の途中、「志野の里」に寄りました。

 豊能町の直売所です。

 最近子供が同行しなくなり、産直市場づいています。

 勿論のこと妻のリクエストで、まずは葉っぱ付き大根を購入。

 鷹の爪も朱色が美しく、喜んで買っていました。

 これでピーナッツ好きの娘に、落花生を説明できます。

 この「山口納豆」は、普段食べている納豆とは別物という感じでした。

 粒が大きく味は濃厚で、舌触りはバターのように滑らか。ちょっと癖になりそうです。

 黒豆の枝豆も間違いのないお味。

 塩味は最小のほうが、豆の味が引き立ちます。

 美味しい旬の野菜が食卓に載ると、とても豊かな気持ちになります。

 美しく、美味しい秋なのです。

 本日、リフォーム誌の取材がありました。

 今回は、作品を取り上げて貰うのではなく、建築家の選び方やリフォーム会社の選び方に対する取材でした。

 編集部の方、ライターの方と、三者リモート取材だったのですが、とても面白かったです。

 お二人とも女性で、リフォームに興味がある方の代弁者とも言えます。なかなかに鋭い、突っ込んだ質問ばかりでした。

 取材相手に選んで頂いたことは光栄なことですから、期待にお応えしなければなりません。

 分かり難かったり、独りよがりな話を聞きたいはずはありませんから、これはこれでハードルの高い仕事です。

 私なりの工夫としては、初期相談に見えた方に対してもそうですが、食べ物の例えをよく使います。

 美味しい食べ物が嫌いな人は居ませんし、どうすればその人に会った料理をお出しできるかに、建築の仕事は良く似ていると思うからです。

 高級素材を使わなくても、旬でその人に合った素材を、適切に料理すれば、その人にとって最高の料理をお出しすることは可能だと思います。

 ただ、出来合いの物ではないので、料理を考えたり、料理をするお代は頂くことになるのですが。

 質問は鋭くもありますが、それがインスピレーションとなって会話が喚起され、あっという間に1時間が過ぎていました。

 取材に関しては、全て自分が話した言葉なので、切るも貼るも、遠慮なく料理して下さいとお伝えします。

 まさにまな板の鯉。色々言うよりは、プロの腕を存分に振るって貰うに限るのです。

 11月末の発売だったと思うのですが、またここでお知らせいたいと思います。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

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あなたの街の‐1736‐

 台風14号は、幸いにも本州から遠ざかる進路をとりました。

 今日も青空が広がります。

 内環状線を堺から大阪市内に向かって走っていると、白地に赤の「Furuta」の看板が見えてきます。

 子供の頃、レジのそばには必ずあった気がする「セコイヤチョコレート」。兎に角安かった記憶があります。

 この建物は工場のようで、調べてみると本社はお隣の生野区。ちょっと寄ってみました。

 なかなかに込み入った住宅街の中にありました。

 入口右の柱には「大阪税関指定保税工場」とあります。

 どういった意味なのでしょうか。

 前に流れるのは平野川。

 あまりきれいとは言えないですが、平野川と今川の合流地点でもあり景色が開けています。

 亀がユラユラと泳いでいました。

 彼にとっては、ここがマイワールドです。

 「♪フルタ、セコイヤチョコレート♪」のメロディも何となく思い出しました。

 飲食のメーカーで言えば、近くに「サンガリア」の本社があります。

 平野区背戸口は隣町で、当社から歩いて5分くらい。

 「♪いちにいサンガリア、にいにいサンガリア♪」のメロディといえば、分かる人には分かって貰えるでしょうか。

 ラムネやみっくちゅじゅーちゅがヒット商品。

 何度も聞いたメロディは記憶に刷り込まれているようです。

 日経新聞の裏面に連載される「私の履歴書」。

 私も楽しみにしているのですが、先月はアートコーポレーション名誉会長の寺田千代乃さんでした。

  ♪あなたの街の 0123♪

 ♪アート引越しセンターへ♪

 誰もが知るあのメロディです。

 創業間もないころでお金もなく、無名の若手に作曲を依頼したそうです。

 しかし作詞は別料金と知り、夫である寺田寿男さんと作詞したそう。詞というよりは作文に近いともありました。

 1968年の夫が個人事業として創業した寺田運輸から、50年でグループ売上げ1千億円にまで成長させたサクセスストーリーと言って良いと思います。

 サクセスストーリーはいつもワクワクするものですが、私が感激し、納得したのはこの電話番号の件でした。

 当時、引越しは電話帳や広告を見て電話で引越しを頼む人が殆どだったため、電話帳のできるだけ前にくるように付けた社名だということは、良く知られています。

 事業所のあった大東市で開設の申し込みをした際に、3つ提示されたものの1つが「0123」でした。

 ゼロから始める自分たちにぴったりと思い、この番号を選びます。

 事業拡大するため、まずは「06」のエリアを。東京進出を期に「03」エリアをと、この下四桁を交渉、順に入手していったそうです。

 東京のある「0123」の交渉の際、数百万円をふっかけられたことがありました。

 普段と桁が違うことに驚きましたが、寺田さん本人が交渉し、何とか折り合いをつけて譲って貰ったそうです。現在は500の「0123」を所持しているとのこと。

 アメリカ進出の際に、アート引越しセンターでは、美術品を運ぶ会社だと間違われたこともあり、「the0123」にブランドを統一します。

 単なる数字ではなくコーポレートアイデンティティとなったと結ばれていました。

 この粘りというか、熱意があれば、絶対成功するだろうことは、はっきりと分かります。

 クリニックを開業する際などは、ゴロが良かったり、覚えやすい番号を選ぶのが一般的です。

 そのような番号はすでに誰かが所有していることが大半で、電話番号の売買をビジネスにしている会社に依頼することもあります。

 そこに頼むことはあっても、まさか自分で交渉して回ったとは……

 もし大東市で「0123」が提示されていなかったらと考えると、「運」と言う部分もあるでしょう。

 しかし、地を這うような汚れ仕事をコツコツと続けた勝利だと感じるのです。

 自分の住む場所を決めたら、あとは行動するだけ。あの亀も私も同じです。

 非常に清々しいコラムでした。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

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インポータント・データ‐1735‐

 ここ最近、メールの書きだしは「過ごしやすい季節になりました」等が大半でした。

 最高気温が25℃前後で湿度も50%を下回り、本当に気持ちの良い時期です。

 近くの会社の植込みでは、アベリアが花をつけていました。

 植え込みに使われる庭木は、葉が分厚く枝が固いものが多いのですが、これらの中ではアベリアが最も美しいと思います。

 特に店舗系では、一回り小振りなアベリア・エドワード・ゴーチャーをよく採用してきたので愛着もひとしおなのです。

 春と共に最も過ごしやすい時期ですが、空が高い分だけ爽快感は秋に軍配でしょう。

 しかし週末には台風がやってくるようで、今日から雨が降り始めています。

 それもあってか、昨朝は進む季節を惜しむような空でした。

 ウロコ雲。

 サバ雲。

 イワシ雲。

 こちらは更に高い位置にあるヒツジ雲でしょうか。

 中央少し右下にはお月様まで。

 空を見上げる人を多く見かけましたが、雲の図鑑のような秋空だったのです。

 いつまでこのような気候が続くのだろうと調べてみました。

 毎朝、アトリエの気温と湿度を記録しています。

 「過ごしやすい季節」を25℃±1℃と仮定して調べてみました。この春なら5月中旬から6月中旬までの4週間。

 昨秋は9月下旬から10月中旬までの3週間。1年52週間のうち6週間と約12%でした。

 秋は3週間程とあっという間に過ぎて行くのですが、体感だけでなく春より1週間短かったのです。

 今年の2月に亡くなった野村克也監督は、1990年にヤクルトの監督に就任し「ID野球」を掲げます。

 80年代はBクラスが指定席だった弱小球団を、90年代には4度優勝するまでに育て上げます。

 古田、広沢、池山などの選手が集まったこともありますが、野村監督の功績が大きかったのは間違いありません。

 ID=インポータント・データ

 自分の仕事に置き換えてもよく分かります。

 私が日本一大きな設計事務所を率いているのなら、そこまでデータには拘らないかもしれません。

 自分達が小さなチームだと分かっているので、全ての経験を糧としなければ勝てないのです。

 室内環境の記録は小さな例ですが、過去の仕事において設計期間、工事期間、建築費、解体費、構造体の種別に坪単価等々、全てデータをとって一覧表にしています。

 一目で見比べられることが重要だと思っているのです。

 また、クライアントのパーソナリティも出来る限り詳細に記録しているつもりです。

 人をタイプによって分けることは不可能ですが、年代や家族構成によって、傾向というものはやはりあります。

 傾向が分かるだけでも、選択の精度はかなり上がると思っているのです。

 2月に野村克也監督の訃報に触れた時、何か書きたいと思いました。

 それで新聞を読んでいた時ですが、「ぼやきは永遠なり」という言葉を読んで、くすりとしてしまいました。

 何と言えば良いのか分からないのですが、今は書くのを止めておこうと思ったのです。

 弱者が強者に勝てる可能性を示してくれた、ひっそりと咲く月見草に、遅ればせながら哀悼の意を表したいと思うのです。

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ほぼモビルワーカー‐1733‐

 竣工写真の撮影などもあるので、天気予報は人一倍気にしている方だと思います。

 Yahoo!のTOPページに、「アプリをインストールすれば17日間予報」とでていました。

 スマホのみのサービスのようですが、ずらりと晴れマークが並ぶ様は行楽シーズン真っただ中といった感じ。

 今日から10月に入りました。

 天気予報もサイトによって随分違ったりしますが、17日間予報はとても助かります。

 撮影のアポイントを入れる参考になりますし、何よりその勇気に敬意を示したいのです。

 これは8月31日の写真ですが、色合いや雲の形で暑さが伝わってくるのが不思議。

 日本の四季は本当に繊細です。

 私の仕事は建築を創ることですが、新築の場合は解体工事があることもあります。

「The Longing House」もそういった条件でした。

 8月下旬の暑い頃でしたが、現場に寄るとまさに解体の真っただ中。

 こちらの解体チームは、夫妻とそのお子さんといった感じに見えました。花形のオペレーターは勿論父ちゃんです。

 生活ゴミの分別も随分細かくなりましたが、建築の廃棄物も同じです。

 以前なら、グシャッとつぶしてダンプにごっそり積載して終わりでしたが、コンクリート系、木系、ボード系、土系とかなり細かく区分けしなければなりません。

 いっしょくたにすると後の分別が大変なので、解体の仕方も随分変わってきました。

 その繊細さは、ほぼモビルワーカーです。

 揺すって金網を落としている姿をみると、完全にモビルワーカーと言っても差し支え無さそう。

 モビルワーカーは「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に出てきました。

 ガンダムやザクなどをモビルスーツと呼ぶのですが、その原型となった作業用ロボットという設定でした。

 ガンダムを観たことが無い人には、さっぱり伝わらないと思いますが、この設定なら父ちゃんはパイロットとなるのです。

 重機の長いアームを、器用に動かしている様子を見ていると、いつも見入ってしまいます。

 「上手いな」と思えば、出来る限りその人に伝えるようにしています。

 するとコックピットから、ごつい体躯に真っ黒に日焼けした顔がニュルッと出てきます。

 黄ばんだ歯がニッと見えました。

 アニメには絶対出てこないパイロットの笑顔ですが、結構可愛いことが多いのです。

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生命が宿り動き出す‐1732‐

 日曜日の朝は空が高く、秋らしい青空が広がりました。


 
 朝ジョギングにでると、風がひんやりとして本当に気持ちが良い。

 どこかへ遠出したくなるのです。

 近所の校庭をのぞくとテントが張られていました。

 運動会の準備でしょう。

 今年は父兄も入れないところが多いのだと思います。

 早朝の公園で、逆上がりの練習をする親子を見掛けました。

 我が家の子供達は運動は得意なほうで、あまり教えを請われたことはありませんが、何だか懐かしく、温かい気持ちになるのです。

 家に帰ってシャワーを浴び「さあ、今日も働くぞ」と気合をいれ、清々しい気分でアトリエへ向かいました。

 一日目一杯仕事をし、お楽しみの夕食は娘のリクエストでモダン焼きを作りました。

 「お腹パンパン」とのことで、沢山焼き過ぎましたが、日曜日くらいは良しとしましょう。

 9時までには全てを終え、チャンネルは4chに。

 テレビドラマは生涯5本目くらいですが、流石に「半沢直樹」は面白かった。

 視聴率の30%越えも、前シリーズから7年振りとのことで、話題をさらっていました。これは前作もレンタルしなければなりません。

 池井戸潤さんの小説は外れなしで、何を読んでも最高のエンターテイメントです。

 タイミングが良すぎますが、新刊『半沢直樹5』が発刊されたそうで、これも買わずには居れ無さそう。

 今日のwebニュースに、作者本人のインタビューが掲載されていました。

 小説は、登場人物のたった一言で話がガラッと変わってくるもの。書き進めるうちに物語に生命が宿り、化学変化がどんどん起きていく。その勢いを大事にして書くことが、すごく重要だと思っています。

 一番驚いたのは、ベストセラーを連発する氏が「600枚ぐらい先のことが予測できるかというとそれは無理」とあったことでした。

 「仮にその通り進んだとしたらそれは駄目な作品」ともあったのです。

 先日、初めてテレビで「Official髭男dism」を観ました。

 髭男(ひげだん)という言葉くらいは聞いたことがありましたが、観終えたあと『Pretender』『 I LOVE…』『宿命』の3曲を購入しました。

 すっかり好きになってしまったのです。

 音楽は極めて好みに影響されるものですが、インタビューのシーンで、ヴォーカルの藤原聡さんはこんなことを言っていたと思います。

 僕たちはどちらかと言えば、楽曲目線なんです

 私も創り手なので、池井戸潤さんと藤原聡さんの言葉はビシビシと伝わってきます。

 「やりたいことをやる」を否定はしませんが、自分の気持ちや気分より「作品がどうあるべきか」を大切にしていることが良く分かります。

 髭男の3曲も、映画やドラマの主題歌だそうで、お題があったということです。

 その中で、ヒット曲を連発でき人は「やるべきことをやる」人なのだと良く分かるのです。

 最後に。

 『Pretender』は映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の主題歌と知りました。

 出演者が2人も自ら命を絶ち、世の中は落ち着きを無くしています。

 心からご冥福をお祈りしたいと思います。

 丁度、藤原さんと同じような歳の頃、私も何度も「死んでしまえば楽になれるのだろうか」と考えました。

 その心病んだ3年間を何とかやり過ごし、楽な時は少しもありませんでしたが、今、生きることこそが素晴らしいと実感します。

 命は自分の意思で掴んだものではありません。自分でコントロールするものではないし、してはなりません。

 人は生きるために生きるのです。

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仕事は上機嫌で‐1731‐

連休明けの水曜日は、朝から「うえだクリニック」の1年点検でした。

打合せがいつも水曜日だったのは、クリニックの休診日だったからです。

この点検は、1年前の竣工時に仮約束していました。

クライアントは皆お忙しい方ばかりなので、かなり先でもアポイントを取るようにしているのです。

「うえだクリニック」が面する長尾街道は、兎に角人通りの多い活気のある道で、この日もかなり渋滞していました。

打合せ回数は46回。

何なら、通いなれた通勤路くらいのイメージです。

水路が整備されているこの目抜き通りには、松原警察署もあります。

お巡りさんの言葉通り、しょっちゅうこの制服をみるので、治安もかなり良いはずです。

何と言えば良いのか、活気あるこの街道の風景が好きなのです。

10時にクリニックに到着し、院長と近況報告をしていました。

非情にポジティブな院長なので、いくらでも話すことはあるのですが、建築会社の担当者が一向に来ない。

電話をしてみると「あっ!」と。

忘れていたそうですが、偶然近くにいたので20分後くらいに慌ててやってきました。

怒っても仕方ないので、そこはぐっと我慢です。是正箇所を整理して、2時間程で失礼したのです。

すぐ近くには、松原市役所に松原市消防本部もあります。

渋滞で止まっていると、装備をつけたままの消防士方がジョギングしていました。

少し暑さがましになったとは言え、普段からこうやってトレーニングをしているのでしょう。

極限状態で人の命を救うことが、気合だけで出来るはずもありません。

仕事とは準備が全てなのです。

予定が押した為、このあと急いで谷町4丁目まで移動しました。

既存住宅状況調査技術者講習に参加するためです。

宅地建物取引業法の改正で、中古住宅の売買の際に行われる重要事項説明に、既存住宅状況調査を実施している場合にはその結果について説明することが義務づけられました。

この調査を行うことができるのは、既存住宅状況調査技術者の資格を持つ者のみです。

この資格は、建築士の免許を持っている人がこれらの講習を受け、修了考査に合格しなければなりません。

最後の考査中にも関わらず、ラインの着信音を切らないおじさんが隣に居たり。

「考査中はスマホは電源を切るかマナーモードにして鞄になおして下さい」と言われているのに、試験中にスマホをいじっているおばさんがいたり。

何ともどんよりした空気が流れていて、早く帰りたくなりました。考査は満点だったはずですが(笑)

「Ohana」のクライアントが「僕は風水とかあまり気にしないけど、このスタジオの気が良いのは分かるんですよ」と言ってくれました。

気が何かを正確に表現することは出来ませんが、40歳頃から、気の悪い場所には行かないようになりました。

時間は命です。気の悪い空間で時間を無為に過ごした時ほど後悔することはありません。

50年掛けて、自分の向かう方向が少しずつ、少しずつ分かってきました。

気の良いクライアントと、気の良い空間を、気持ち良く創り上げる。これが私の生きる、また生かされる道だと思います。

 仕事をするときは上機嫌でやれ

帝国ホテルの料理長を長年務めた村上信夫さんの信条です。

さすがはムッシュ村上。よく分かっておられるとい言えば言葉が過ぎますが。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

親離れ、15年‐1730‐

 久し振りの休みなので、子供達に「一緒に出掛けようよ」と声を掛けたのですが、兄、妹ともつれない返事。

 考えてみれば、私も高校になって親と遊びに行ったことはないので、当たり前と言えば当たり前です。

 娘は中一なので、もう少し遊んでくれるのかなと思っていたのですが、どうやら親離れの時がやってきたようです。

 では夫婦で出掛ければ、という話にもなりますが、まだ食事を全て自分で用意できる訳ではなく……

 ということで、ひとりで1ヵ月振りにやってきました。

 連休ということもあって、池原ダムもかなり賑わっています。

 天気も雲一つない快晴です。

 この景色を見るだけでも来る価値があると思うのですが、ちょっと押しつけすぎたかもしれません。

 釣りだけでなく、鈴虫の鳴き声をききながら寝るこのバンガローも、簡素ではありますが私は大好きです。

 今この日記もここで書いていますし、たてこんでいるときはここで仕事もします。

 ダムサイト下にあるスポーツ公園村の付帯施設なのですが、それを見下ろす景色もなかなかのものです。

 風の谷を見下ろしているような気分にもなるのです。

 私は物づくりが好きで今の仕事を選んだのですが、朝昼晩のメニューを考え料理するのも好きなのだと思います。

 手間は掛けませんが、自分の好きなツマミをつくるのでひとりでも十分に楽しいものです。

 釣りの方は、そろそろ秋のタフシーンズンの入り口のようで、このくらいが精いっぱいでした。

 ボートのガソリンを買いにいつものスタンドに寄ると、沢山のライダーが引っ切り無しに給油に立ち寄ります。

 店主さんに「今日は大繁盛じゃない」と軽口をたたくと「この季節は晴れると、バイクが多いんです」と。

 車で走っていても気持ちよいので、バイクなら尚更でしょう。

 道端には彼岸花。

 彼岸の中日は明日だったはずですが、本当に良い季節です。

 シャワーを浴びにいくとヤモリがいました。

 決して私も好きではありませんが、都会にいると見れないものでもあります。

 2005年に子供が生まれてからは、できるだけ色々なものを見て欲しいし、色々な場所に連れて行きたいと思い、何とか休みを捻出しては、躍起になって出掛けていました。

 子供が行きたい場所で、自分も行きたいと思えるところは、ほぼ全て行ったと思います。

 親離れという文字を見ると、寂しくないと言えば嘘になりますが、「○○へ行こうか?」とか「□□はどう?」と、行先を探さなくてもよいと考えると、少し気が楽にもなります。

 その役割もそろそろ終わりのようです。我が家の場合は15年でした。

 子が親離れするなら、親も子離れしなければなりません。

 無関心でいる訳でなく、期待し、応援する。

 そんな神職のようなことを私ができるのかは疑問です。しかしその時はやってきたようです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
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■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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表紙、頂きました‐1729‐

 日の出の位置が、ほぼ真東になりました。

 週末には彼岸の入りを迎えます。

 日の出が遅くなるとともに、起床時刻も少し遅めになってしまいます。

 子供達には「早起きは3億円の得」と伝えているのですが、気持ちよく寝れているのでよしとしています。

 アルファブックスから9月11日に発売された『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」が掲載されました。

 出版社から、3月にメールが届きました。

 「リフォーム設計デザイン」の本を発行します。

 商業施設(飲食、レストラン、物販、サービスなど)
 住宅(戸建、集合住宅、オフィス、宿泊施設など)

 これまでにないリフォームデザインの本になります。

 リノベーション事例「回遊できる家」様を拝見しました。本書に掲載をお願いしたくご連絡しました。

 それで、こう返したのです。

 参加させて頂こうと思います。

 出来るだけ前のページで、出来れば表紙でお願いします(笑)

 「回遊できる家」と指名頂いたので、そうしようと思います。

 楽しみにしております。

 で、表紙の一番上を頂きました。

 出版も当然ながらビジネスです。

 私が頼んだからといって、「買って貰える」と感じる写真以外が表紙にくることはないはずです。

 よって、とても嬉しいことなのです。

 もし言っていなかったらどうなったのかは知りませんが(笑)

 この日曜日は、大阪モノレールに乗って彩都へ向かいました。

 万博記念公園駅で彩都線に乗り換えます。

 彩都線は、中国道の上空を通過し、更に本線と交差します。

 この複雑なレール構成で、かなり高い位置を通過するのです。

 スピードも結構出ていて、運転席後ろからかじりつきで見ていました。

 もうアトラクションレベルでした。

 彩都に来たのは2回目だと思います。

 大阪大学箕面キャンパスがあり、二級建築士試験の監理員をするためです。

 学科試験を合格した人だけが受験できる二次試験のような位置づけです。

今年の7月、建築士試験の監理員を初めて経験したことを書きました。

 コロナ下につき、席の使用率を減らすので使用部屋数は増えます。

 監理員も増員が必要となり、建築士会の分科会から要請があったという流れです。

 前回の学科試験は大阪経済大学が会場で、最新のキャンパスに驚きました。

 今回は国立大なので、やはり敷地が広い。

 かなり早めに行ったのですが、受付には列ができていました。

 学科試験を合格している人達ばかりなので、やる気が伝わってきます。

 製図試験は5時間でプランを練り、図面を仕上げなければなりません。

 ほとんどの受験者はギリギリまでガリガリと図面を描いていました。

 私が見ていると、未完成の人が結構いました。まずは完成させなければ合格はないはずです。

 ひとまず全体を成立させてから、描き込みをふやすべきで、声を掛けてあげたくなりますが、監理員なので勿論そんなことはできません。

 11時から4時まで、持てるものを出し尽くした後ろ姿からは、安堵が伝わってくるようでした。

 モノレールに乗る機会もなかなかありません。

 これは摂津あたりにある新幹線の車庫と言えばよいのでしょうか。

 圧巻の景色です。

 おそらく建築士試験の監理員は今年限りにすると思います。

 受験生を見ていると、実際に仕事とさせて貰っている有り難さをひしひしと感じます。

 そして、建築士を真剣に目指す人達がこれだけ居ることを素直に嬉しいと思うのです。

 ただ、厳しいことを言うようですが、資格は勉強すれば必ず取れます。

 もし本気で仕事にしたければ、軽々と合格しなければなりません。

 先輩風を吹かせて偉そうにすることは格好悪いことです。しかし、本当のことを言う大人が少なくなったという危機感もかなり持っています。

 耳に痛い意見にヒントがある。

 スターバックスの元CEO、ハワード・シュルツもそう言っているのですから。

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