タグ別アーカイブ: サンガリア

やっぱりシュワシュワ‐1784‐

 学校等は春休み期間です。

 世相が微妙な感じもあり、子供達のクラブも有ったり無かったり。

 近所の公園では、ささやかに花見をしている人達がいました。

 出るな出るなと言われてもこれだけ見事に咲いているなら、致し方ないかもしれません。

 つぼみから満開まで。

 色とりどりでまさに見頃でした。

 甥っ子は国立の中学校に行っていたのですが、公立高校を受験すると聞いたのは夏頃だったでしょうか。

 私は「絶対にトライするべき」と伝えました。迷った時は必ず行動側へ。

 これは鉄則だと思っています。

 先日、見事合格したという一報が入り、久し振りに実家で集まってお祝いをしたのです。

 大人にはスパークリングワインを用意しました。

 折角なら、子供達もシュワシュワしたいだろうと探していたら、イオンで「泡立ち飲料」なるものを発見。

 勿論のことアルコールは入っていません。

 流石は東住吉区が誇るサンガリア。気が利いています。

 私が子供の頃、あるテレビ番組のオープニングで、木で組まれた塔から、足をつる紐で括った若者が飛び降りるという映像がありました。

 どこかの国での、成人の儀式だったと思います。

 そんなつまらない度胸試しは絶対止めて欲しいのですが、古来からそのような儀式は多々ありました。

 現代社会において、受験はそのような意味合いもあるのかなと思っています。

 長男が高1、そして甥っ子は中3と中1。

 めでたい席だったので「ここで宣言したら、必ず合格するよ」と、けしかけてみました。
 
 長男は意中の大学を宣言、そして中1の甥っ子も高校受験を宣言しました。

 と思ったら、その先の大学、留学先、そしてどこで働くかまで、スラスラと答えたのです。

 しかもいずれも超一流どころばかりで、もう「おそれいりました」という感じでした。

 長男においてはあと4年、甥っ子においてはあと5年で、本物のシャンパンで乾杯できるようになります。

 自分の人生もまだ夢半ばですが、子供達がもうそんな歳になったのかと少し感慨深いものがあったのです。

 そう言えば、成人を18歳に引き下げるという話があったと思います。選挙権は良いとして、お酒も18歳から?

 もしそうなら、大学に通った際は飛び切りのシャンパンで乾杯しようと思います。

 大人も子供も、乾杯はシュワシュワしているに限るのです。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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あなたの街の‐1736‐

 台風14号は、幸いにも本州から遠ざかる進路をとりました。

 今日も青空が広がります。

 内環状線を堺から大阪市内に向かって走っていると、白地に赤の「Furuta」の看板が見えてきます。

 子供の頃、レジのそばには必ずあった気がする「セコイヤチョコレート」。兎に角安かった記憶があります。

 この建物は工場のようで、調べてみると本社はお隣の生野区。ちょっと寄ってみました。

 なかなかに込み入った住宅街の中にありました。

 入口右の柱には「大阪税関指定保税工場」とあります。

 どういった意味なのでしょうか。

 前に流れるのは平野川。

 あまりきれいとは言えないですが、平野川と今川の合流地点でもあり景色が開けています。

 亀がユラユラと泳いでいました。

 彼にとっては、ここがマイワールドです。

 「♪フルタ、セコイヤチョコレート♪」のメロディも何となく思い出しました。

 飲食のメーカーで言えば、近くに「サンガリア」の本社があります。

 平野区背戸口は隣町で、当社から歩いて5分くらい。

 「♪いちにいサンガリア、にいにいサンガリア♪」のメロディといえば、分かる人には分かって貰えるでしょうか。

 ラムネやみっくちゅじゅーちゅがヒット商品。

 何度も聞いたメロディは記憶に刷り込まれているようです。

 日経新聞の裏面に連載される「私の履歴書」。

 私も楽しみにしているのですが、先月はアートコーポレーション名誉会長の寺田千代乃さんでした。

  ♪あなたの街の 0123♪

 ♪アート引越しセンターへ♪

 誰もが知るあのメロディです。

 創業間もないころでお金もなく、無名の若手に作曲を依頼したそうです。

 しかし作詞は別料金と知り、夫である寺田寿男さんと作詞したそう。詞というよりは作文に近いともありました。

 1968年の夫が個人事業として創業した寺田運輸から、50年でグループ売上げ1千億円にまで成長させたサクセスストーリーと言って良いと思います。

 サクセスストーリーはいつもワクワクするものですが、私が感激し、納得したのはこの電話番号の件でした。

 当時、引越しは電話帳や広告を見て電話で引越しを頼む人が殆どだったため、電話帳のできるだけ前にくるように付けた社名だということは、良く知られています。

 事業所のあった大東市で開設の申し込みをした際に、3つ提示されたものの1つが「0123」でした。

 ゼロから始める自分たちにぴったりと思い、この番号を選びます。

 事業拡大するため、まずは「06」のエリアを。東京進出を期に「03」エリアをと、この下四桁を交渉、順に入手していったそうです。

 東京のある「0123」の交渉の際、数百万円をふっかけられたことがありました。

 普段と桁が違うことに驚きましたが、寺田さん本人が交渉し、何とか折り合いをつけて譲って貰ったそうです。現在は500の「0123」を所持しているとのこと。

 アメリカ進出の際に、アート引越しセンターでは、美術品を運ぶ会社だと間違われたこともあり、「the0123」にブランドを統一します。

 単なる数字ではなくコーポレートアイデンティティとなったと結ばれていました。

 この粘りというか、熱意があれば、絶対成功するだろうことは、はっきりと分かります。

 クリニックを開業する際などは、ゴロが良かったり、覚えやすい番号を選ぶのが一般的です。

 そのような番号はすでに誰かが所有していることが大半で、電話番号の売買をビジネスにしている会社に依頼することもあります。

 そこに頼むことはあっても、まさか自分で交渉して回ったとは……

 もし大東市で「0123」が提示されていなかったらと考えると、「運」と言う部分もあるでしょう。

 しかし、地を這うような汚れ仕事をコツコツと続けた勝利だと感じるのです。

 自分の住む場所を決めたら、あとは行動するだけ。あの亀も私も同じです。

 非常に清々しいコラムでした。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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