久し振りの休みなので、子供達に「一緒に出掛けようよ」と声を掛けたのですが、兄、妹ともつれない返事。
考えてみれば、私も高校になって親と遊びに行ったことはないので、当たり前と言えば当たり前です。
娘は中一なので、もう少し遊んでくれるのかなと思っていたのですが、どうやら親離れの時がやってきたようです。
では夫婦で出掛ければ、という話にもなりますが、まだ食事を全て自分で用意できる訳ではなく……
ということで、ひとりで1ヵ月振りにやってきました。
連休ということもあって、池原ダムもかなり賑わっています。
天気も雲一つない快晴です。
この景色を見るだけでも来る価値があると思うのですが、ちょっと押しつけすぎたかもしれません。
釣りだけでなく、鈴虫の鳴き声をききながら寝るこのバンガローも、簡素ではありますが私は大好きです。
今この日記もここで書いていますし、たてこんでいるときはここで仕事もします。
ダムサイト下にあるスポーツ公園村の付帯施設なのですが、それを見下ろす景色もなかなかのものです。
風の谷を見下ろしているような気分にもなるのです。
私は物づくりが好きで今の仕事を選んだのですが、朝昼晩のメニューを考え料理するのも好きなのだと思います。
手間は掛けませんが、自分の好きなツマミをつくるのでひとりでも十分に楽しいものです。
釣りの方は、そろそろ秋のタフシーンズンの入り口のようで、このくらいが精いっぱいでした。
ボートのガソリンを買いにいつものスタンドに寄ると、沢山のライダーが引っ切り無しに給油に立ち寄ります。
店主さんに「今日は大繁盛じゃない」と軽口をたたくと「この季節は晴れると、バイクが多いんです」と。
車で走っていても気持ちよいので、バイクなら尚更でしょう。
道端には彼岸花。
彼岸の中日は明日だったはずですが、本当に良い季節です。
シャワーを浴びにいくとヤモリがいました。
決して私も好きではありませんが、都会にいると見れないものでもあります。
2005年に子供が生まれてからは、できるだけ色々なものを見て欲しいし、色々な場所に連れて行きたいと思い、何とか休みを捻出しては、躍起になって出掛けていました。
子供が行きたい場所で、自分も行きたいと思えるところは、ほぼ全て行ったと思います。
親離れという文字を見ると、寂しくないと言えば嘘になりますが、「○○へ行こうか?」とか「□□はどう?」と、行先を探さなくてもよいと考えると、少し気が楽にもなります。
その役割もそろそろ終わりのようです。我が家の場合は15年でした。
子が親離れするなら、親も子離れしなければなりません。
無関心でいる訳でなく、期待し、応援する。
そんな神職のようなことを私ができるのかは疑問です。しかしその時はやってきたようです。
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■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
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