タグ別アーカイブ: 梅田

鮮やか弁当の、美しさと品質‐2217‐

上町周辺は、住宅地と商業地が入り混じっている感じですが、結構公園があります。

藤棚の藤が満開でした。

日本、中国で紫は高貴な色とされますが、甘い匂いにも品を感じるのは私だけでしょうか。

チューリップも公園に彩を添えていました。

普段、昼食は妻に作って貰った弁当です。

少し前ですが、「たまには買った弁当でも」となりました。

すぐ近所に、「2階のべんとう屋さん 上町店」という店を見つけていたのもあります。

値段は1000円ちょっとから。

普段使いとしては少し高めでしょうか。

ちょっと贅沢してみました。

・2階のわっぱ弁当 ¥1100

・チキン南蛮&おかず達 カリカリ梅ひじきごはん ¥ 1170

どちらも彩が鮮やかで、紫の付け合わせが印象的です。

なのですが、チキン南蛮に掛かっていた紫のタルタルソースをみて、少しだけ「ん!」と思ったのも事実です。一瞬、見た目重視なのかなと思ったのです。

しかし、全くの杞憂に終わりました。

見た目を軽く上回るくらい、全ての品が美味しかった。特に、明太子がちょっと乗った出汁巻きは素晴らしかったです。

店員さんに聞くと、毎日本店から運んできているので、売切れ次第終了とのこと。

「2階のべんとう屋さん」は、大阪府大阪狭山市の金剛駅前にありました。

「2階」というハンディを名前に入れ、努力、工夫を重ねてきたのでしょう。下手な料亭に行くより美味しいのでは、と思ったのです。

美しさと品質。

建築も全く同じことを問われます。

昨年の9月にオープンした「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」は、5社によるコンペでした。

そのコンペになる前には、医療専門の会社からも計画案が出されていました。

誰の意見か忘れましたが、「あまりお洒落すぎると、年配の方が敬遠するのでは」というものがありました。

その意見に、私は真っ向から反対しました。

「本当に美味しい料理なら、見た目が美しすぎるからと言って、食べたくないとはならないと思います」と。

そんな空間を創るのが私の仕事で、人生の目的です。

それが出来たのか、出来なかったのかは10年後に分かるのだと思いますが、そう思わないことには何も始まりません。

今日もホームランを打った大谷翔平選手の言葉を借りるなら、ヒリヒリした真剣勝負こそが、それを実現する唯一の方法だと思うのです。


■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

続・梅田ダンジョン④<大阪駅前第1ビル地下2階は設計ミス?編>‐2216‐

昨日の日曜日は、自転車で梅田へ。

大阪城の西側にある大阪府警察本部の前を横切り、谷町筋へ向かってゆるやかに下ります。

庁舎は2008年の完成で、設計は黒川紀章。

黒川は2007年に亡くなっているので、完成を見ていないのです。

天神橋を渡り、大川の北側にでます。

天満橋のOMMビルが東に見えていますが、このビルがランドマークになっているのがよく分かります。

西にキタのビル群が近づいてきました。

このあたりが丁度真ん中です。

2号線沿い、大阪駅前第3ビルの南側までやってきました。

のんびり走って20分くらいだったでしょうか。

目的は釣り道具の補充でした。

平野からは、フィッシングエイト本店に通っていましが、上町からはここが一番近い系列店になります。

第3ビルの西隣は第2ビルです。

「seven dreamers Umeda Osaka」は、2019年の経営破綻で閉鎖されました。

その場所を訪れると、現在はクリニックが入っていました。

渾身の仕事だっただけに寂しいことですが、致し方ありません。

丁度、動画をUPしたところだったので、ここにも貼っておきます。

はす向かいにあった大阪マルビル跡も、関西万博会場行きのバスターミナルになっています。

昨年の2月に、梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>を書いた時には解体中だったマルビル。

時代の趨勢は誰にも止められないことを実感するのです。

ですが、昭和の香り漂う第1ビルの地下2階で、昼食でも取ろうと店を探してみます。

第1ビルの地下2階だけ天井がかなり低く、通路が極めて狭いのには訳があります。

元々、地下2階は倉庫等に使う予定で、店舗用には設計されていないのです。

しかも、JR大阪駅からは地下1階で接続する予定だったのを、後で地下2階で接続するよう計画が変更されました。

大阪駅と繋がるディアモール大阪の勾配が、かなり急で長いのはそのせいです。

梅田界隈は地盤が弱く、広大な地下街を作るには強度の問題から、より深くする必要があると後で分かったからのようです。

それを証明するように、第1ビルの地下2階は、大阪駅に最も近い北側中央には空間がありません。

店舗にするなら、その場所こそが最も人が訪れるのは間違いないのに、です。

第2ビルの地下2階で、日曜日にも関わらず定食を750円や800円で出している店を見つけました。

「金明飯店」の麻婆麺ミニ炒飯セットは800円。

豪華とは言いませんが、金額を考えるとかなりお得で、十分美味しかったです。

3回シリーズで一旦終わった「梅田ダンジョン」シリーズ。

またネタがあれば、「続・梅田ダンジョン」シリーズでUPしてみたいと思います。

昨日は母の日。

妻に長男からこんなLINEが届きました。

20歳になった長男から、こんなプレゼントがある訳ですから、時代が変わっていくのは必然で、昭和は遠い昔になっていきます。

少し寂しさを感じたあなたは、 大阪駅前第1ビル第2ビル の地下2階へどうぞ。

ほぼタイムマシンですから。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

大暑に対抗、梅田打ち水大作戦‐2132‐

先週土曜日、現場からの帰りに梅田を通りました。

夕方になれば、少しだけ暑さがまし。

「釣り道具を補充しておくか」と、釣具屋さんのある大阪駅前第4ビルへ。

阪神百貨店の東側に、かなりの人だかりが。

「梅田涼しくな~れ!」の掛け声と共に打ち水をしていました。

「梅田打ち水大作戦」というイベントのようです。

第4ビルの北側にはパトカーが止まっており、こちらも人が集まっています。

すると、太鼓と笛の祭囃子が聞こえてきました。

先の打ち水も「梅田ゆかた祭2024」の一環のようです。

夕方とは言え、まだまだ暑い中大変だと思いますが、やはり夏は祭りが似合います。

こまめに休憩を挟みながら、ゆっくりと行進して行きます。

「露天神」の文字が見えています。「お初天神」の名前でも知られますが、庶民の楽しみに、神社が果たしてきた役割は非常に大きかったでしょう。

子供が大きくなり、すっかり夏祭りもご無沙汰ですが、たまには屋台のお好み焼きでビールといきたいところです。

平野まで帰ってくると、ちょうど日没でした。

週末、妻と娘は儀父母の家に泊まるというので、買い出しに駅前のスーパーへ。

お惣菜を買ってエコバックに入れ、出張セットのキャスターとカバンの上に。

どんな感じに見えるのだろうと写真を撮ってみました。

相棒のゼロハリバートンのバッグセットも、かなり疲れが見える感じがします。私も同じように見えているかもしれませんが。

今日は大暑。字を見るだけで汗がでてきそうですが、打ち水で対抗したいと思います。

男子ゴルフツアーでショートパンツ解禁のニュースもありました。

身だしなみは大切ですが、コンディションキープはもっと大切。当社でも夏の間は、ショートパンツ解禁にしようかなと思います。

私の一番の強みは、何でも食べられること。夏バテは未経験です。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

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店主骨折のため暫く休みます‐2123‐

水曜日に、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の【ゲンバ日記チャンネル】を配信しました。

リノベーションは新築とは違った面白さがあるので是非ご覧ください。

昨日は宵の口から梅田へ。

数少ない同業の友人と、4年振りに飲むことになりました。

彼は大のビール好きで、大概はここになります。

お初天神通りに昔あった古い店はクローズしたままなので、ミュンヘン曽根崎店になりました。

ツマミは名物のから揚げですが、もっと言えばこれしか頼ませて貰えません。

「サラダは家で食べたらいいやん」と。

そのくらい、美味しくビールを飲むのにこだわっているのです。

4年振りなので、建築のこと、家族のことなどを話していると、あっという間に閉店時間。

すぐ近くにあるショットバーに移動しました。

SINCE1987とあったので、37年続いている老舗です。

とにかく立地が良いのは強みでしょう。

更に話し込んでいると、あっという間に終電の時間となり、お開きになりました。

折角、夜の梅田に出てきたので、知合いの店に顔を出そうかなと北新地へ。

新地本通りにも活気が戻っており、何だかほっとします。

南のはずれまでやってきました。

ですが、いつもと違う感じ……

「店主骨折のため 暫くの間休みます」

少し長引きますともありました。

運動神経が良い男なのですが、何があったのでしょうか。

休みなら仕方ありません。

滅多にラーメンは食べませんが、すっと帰るのも何なので天一のこってりを。

深夜料金をプラスすると千円オーバーでした。

最近の物価高を体感して帰ってきたのです。

先の友人も、ほぼ1人で働いていますし、ショットバーのマスターも同じです。私も2年程スタッフを雇用できておらず、全く他人事ではありません。

もし右手を骨折したら、とても現行プロジェクトを滞りなく進めることはできません。怪我、病気には本当に気を付けなければと思い知らされます。

ですが、何か楽しみがないと頑張りが効かないものです。

友人はビール、マスターは旅、私はビールとワインと旅かな。かなり欲張っていますが。

久しぶりに夜の街を歩きましたが、梅雨前の夜風が気持ちの良い夜でした。


■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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梅田ダンジョン③最終回<阪急三番街と阪急サン広場編>‐2091‐

これまで、2回に分けて梅田ダンジョンを紹介してみました。

1回目は<大阪駅前ビル編>

南の端に広がる、大阪駅前第1・2・3・4ビルの地下街をとりあげました。

2回目は<1.2KM東西横断脱出編>

日本最大級と言われる梅田ダンジョンですが、東西1.2kmを横断してみました。

3回目は北端の阪急三番街から南下してみます。

阪急の大阪梅田駅は、このエリアにある駅では最北に位置します。

その中でも、一番北にあるのは茶屋町口。

駅をでると、北に抜ける道には以前水族館がありました。

現在は、ブロックのアートに変わっています。

地下に降りて行くと、「川が流れる街」阪急三番街です。

北館と南館に分かれています。

オープンは1969年ですから、私より1つ年上。

長く続く店舗も結構あります。

何と言っても見所は「川」です。

沢山の店舗面積を失うにも関わらず、新しい試みにチャレンジしたのです。

以前は、噴水アートが素晴らしかったのですが、現在は若干大人し目。

それでも、創業者・小林一三からの引き継がれる阪急魂を感じるのです。

三番街は東西にも南北にもかなりの広さがあります。

南東の端で、ホワイティうめだと繋がるのです。

そのホワイティうめだを南下する途中に、阪急サン広場地下通りがあります。

入口が分かりにくく、若干アップダウンがあるのですが、ちょうど梅田ダンジョンの中央を東西につないでいます。

梅田ダンジョン攻略にはここが意外に重要です。

この写真は上が南です。

三番街は西にも行けるのですが、南に抜ける通路がないのです。

久しぶりに通るとリニューアルされていました。

丁度阪急百貨店の北端を東西に走っているのです。

地上で言えば、阪急百貨店とJR大阪駅を結ぶ横断歩道の真下。

ここを西に進むと、御堂筋線の梅田駅の中北西改札の脇にエスカレーターがあります。

梅田周辺は、地盤沈下の影響で本当に段差が多いことを昨年の8月に書きました。

ここは、ekimoを介して東梅田駅からもアクセスでき、唯一段差無しでJR大阪駅にアクセスできるエスカレーターなのです。

キャリーを引いている時などは本当に重宝します。

ただ、ここまでの通路幅が狭いからか、表示板などでは積極的に案内はされていません。

それで、この東西ラインが梅田ダンジョン攻略のポイントなのです。

阪急サン広場とはここのことでした。

地上に出れば「ああここか」となるのですが、地下は情報が少ないので、経験だけが頼りになるのです。

梅田ダンジョンのことを3回に分けて書いてみました。

阪急サン広場地下通りも上手く活かして攻略してみて下さい。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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梅田ダンジョン②<1.2km東西横断脱出編>‐2085‐

日本最大級の迷宮と言われる梅田ダンジョン。

東の端にあたるのは「ホワイティうめだ」の「泉の広場」です。

このマップは、薄い黄色が地下街を示しています。

上が南なのが若干分かりにくいのですが、地図が見切れる左端の、L字の部分が現在地です。

マップの右、西に向って歩いてみることにしました。

「泉の広場」の名前だけは残りましたが、水はどこにもありません。

以前は、特有の雰囲気を醸し出していたこのエリア。懐かしいものです。

北向きにのびるモールは「NOMOKA」。

西に延びる「イーストモール扇町」も合わせて、「ホワイティうめだ」大半が飲食店です。

200m程行くと「阪急三番街」に繋がる「ノースモール」が北に分岐します。

少し西に進むと阪急百貨店のコンコースに繋がる大階段もあります。

南には梅田ダンジョン①で紹介した、大阪駅前ビルに繋がる地下鉄東梅田駅や、「センターサウスモール」へも分岐しており、このあたりも複雑です。

公共の通路でスロープを設ける場合は1/12勾配以下が良いとされています。

このスロープが1/12勾配で、スロープを設計するときの参考例によく使っています。

一度スケールを持って測りに行ったことがあるのです。

ここから梅田ダンジョン内で、歩行難易度最難関エリアに入って行きます。

現在、大規模なリニューアル工事中。

それもあって死角も多く、ここを涼しい顔で横切れれば「梅田ダンジョン通」と言って大丈夫。

北には地下鉄梅田駅と駅に入らずとも北に抜けれる「ekimo」、南には阪神百貨店と阪神電車の大阪梅田駅があります。

東には地下鉄東梅田駅、西にはJR大阪駅と地下鉄西梅田駅。

地上で「阪神前」の交差点で信号で交通整理がされていますが、その地下では、もの凄い数の行先が違う歩行者が交錯するのです。

「阪神前」地下を過ぎれば道幅も広がり、随分歩きやすくなります。

以前は各都道府県の名産品をおばちゃんが販売していたのがここ。あの景色も懐かしい。

100m程行くと、北はJR大阪駅、南はディアモール大阪に繋がる交差点に。

さらに西に行くと、地下鉄西梅田駅。

すぐ先には「ヒルトンプラザWEST」そして「ハービスENT」。

ビルボードライブ大阪も越えると、オオサカガーデンシティまでやってきました。

ここまでくると、同じ梅田ダンジョンでも人通りは激減。

若干気温が下がったのは、外部と繋がっているからのようです。

ついに西端までやってきました。

2枚目の写真はここで撮ったものでした。

1マスが200mなので左端から右端まで約1.2km。梅田ダンジョンを東西横断し脱出成功です。

何故か思い立った梅田ダンジョン探索。

梅田を通るたびに少しずつ写真を撮りためました。

次回、最終回は北端の水の流れる街までを紹介したいと思います。

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>‐2083‐

1月29日発売の『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載されました。

実務書といった雰囲気ですが、『SUVACO』の編集部からオファーがありました。

普段お世話になっていることもあり、協力させて貰ったのです。良ければ手に取ってみて下さい。

インバウンドの増加も伴い、時々話題に上がる梅田ダンジョン。

「梅田の地下街が迷路のようだ」ということですが、確かに複雑です。

阪急百貨店前のコンコース南端にある階段を降りると、「ホワイティうめだ」に出ます。

ホワイティうめだは、南北にも東西にも長い地下街ですが、南で大阪駅前第4ビル、西で阪神百貨店、阪急百貨店とつながります。

梅田ダンジョンの中で最南端にあたるのが、この大阪駅前第1・2・3・4ビルの地下街です。

コンコース南端の階段を降り、まっすぐ進むのではなく、一本東の東梅田駅のある通路を通るのがお勧めです。

突き当りにある階段が、大阪駅前第4ビルの地下1階と繋がっています。

すぐ脇にある階段を降りると、石垣がある通路が見えてきます。

大阪城に使われた、小豆島の残石で作られたものと説明書きがあります。

この地下街は2層で繋がっており、更にビルの間ではディアモール大阪が交錯しています。

梅田ダンジョンの中でも最難関と言って良いと思います。

石垣は地下2階と覚えておきましょう。

4ビルの地下2階を南に進みます。

地下2階は、飲食店が多いフロアです。

各ビルの間は、地下の渡廊下のような形状で繋がれています。

ちょうどこのあたりだったと思いますが、「梅田壱番湯」という小さな銭湯がありました。

調べてみると、懐かしんでいる人も多く、1990年代の前半に廃業したようです。

私が予備校の時に行ったことは覚えているので1989年には確実にありました。

もう一度くらい行っておけば良かったと、やや悔いが残ります。

3ビルの地下2階は、特に飲食街が多い感じがします。

人気店も多く、ハンバーグの「ぶどう亭」、うどんの「うどん棒」は常に行列。

3ビルから2ビル間には、ディアモール大阪と交錯している景色が見れます。

地下2階で行き来できるのですが、地下1階からは見下ろせるようになっています。

西に繋がる2ビルは、地下にも関わらず、吹き抜けを備えています。

かなり贅沢な空間になっているのです。

3ビルの地下1階に戻ってきました。

シャッターに張り紙がしてあるのが「めん次郎」です。

元は4ビルの地下1階にあったのですが、ここに移転したのを知ったのは2019年でした。

一緒に働いていたお母様が(お母様とは知らなかったのですが)体調をくずされ、現在休業中とありました。

お客さんからの寄せ書きも貼られていたので、私も少しコメントしてきました。

こちらのうどんは本当に美味しいので、お母様の回復と、営業再会を心からお祈りします。

地上に上がると、正面に見えるのが、最北の4ビル、南に3ビルです。

ちょうどこの下に「梅田壱番湯」があったことになります。

振り返って西を見ると、1ビルの向かいにある大阪マルビルの解体が始まっていました。

1976年の完成なので、1970年頃の大阪を象徴する高層ビルだけに、正直寂しいものです。

同窓会でも、会場としてずっと使ってきましたが、これだけユニークな高層ビルはどこにもないと思うからです。返す返すも残念。

1970年から1981年にせかせかと建った大阪駅前ビルと、地下街の美味しい飲食店。これぞ大阪だとおもいます。

梅田ダンジョン最難関エリアにどうぞ遊びに来て下さい。

■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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全身全霊匍匐前進‐1941‐

「大阪梅田」は阪急電車の起点となる駅です。

観光客に分かりやすくという配慮で、2019年に「梅田」⇒「大阪梅田」と駅名が変更されました。

中学・高校と、阪急京都線で「高槻市」まで通学していたので、やはり「梅田」のほうがしっくりきます。

好きすぎて、ここでも「阪急梅田駅の歴史」「続・阪急梅田駅の歴史」と2度に渡って語らせてもらいました。

今でも、阪急マルーン色の外観と、ゴールデンオリーブのフカフカしたシートが、私鉄の中では一番のお気に入りです。

ただ、入学してすぐの頃は、地下鉄「南森町」で乗り換え、「淡路」経由で通学していました。

阪急千里線は「柴島」の手前で淀川を渡ります。

柴島浄水場の北側に、京都線の「崇禅寺」が見えています。

「淡路」で京都線と千里線が交差するのですが、2028年度には高架によって立体交差が完成するそうです。

長い間工事をしているなと思っていたのですが、2008年に工事が始まっていました。

20年に及ぶ大工事です。

駅周辺では、その姿がかなり見てとれるようになりました。

運行を続けながらの工事で、余計に時間が掛かるでしょう。

小さな会社を経営する私からすれば、20年先のことなど、全く想像もつきませんが。

ある朝のジョギング中。街路樹の下で、モゾモゾと何か動いているのが見えました。

風で飛ばされたのでしょうか、小さな青虫でした。

目が見えるのか、見えないのかも分かりませんが、全身を使って必死で前進しています。

徒手空拳で仕事を始めた私としては、その姿が全く他人事とは思えなかったのです。

20年に及ぶ工事も、勿論のこと日々の積み重ねです。

何の本だったか忘れましたが、こんなことが書いてありました。

必ず迷路を脱出する方法はある。片側の壁に沿って、出口が見つけるまで進み続けることだ。

なかなか先が見通し難い時もありますが、いくらハンドルを切っても車が動いていなければ位置は変わりません。

青虫君を見習って、全身で匍匐前進あるのみです。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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赤の緑の季節‐1859‐

「あの森のOhana」の現場も、内装工事が本格的に始まりました。

エントランスの扉が取りつき、かなり雰囲気がでてきました。

2階スタジオもいい感じです。

緑地帯の植込みが真っ赤に紅葉していました。ドウダンツツジでしょうか。

周辺環境にかなり恵まれているのです。
梅田阪急のコンコースも年末の装いです。

エントランス上も。

ショーウィンドウのディスプレイも。

年末に向けて活気がでてきました。

月曜日に公開された『ESSEonline』コラムですが、Yahoo!ニュースに上がっていると編集の方がURLを送ってくれました。

SmartNewsにもこんな感じでUPされたそうです。少しでも沢山の人に読んで貰えると嬉しいのですが。

現在、第2弾を書いていますが、今回は玄関周りの収納についてです。

こういった場所はなかなか写真がなく……

ということで、無理をお願いして「The Longing House」へ写真を撮りに行ってきました。

玄関、廊下と並行に、シューズクローク、クローゼットがあります。

引戸を開けるとこんな感じ。

とても使い勝手は良いのですが、こういった空間を写真で抑えるのは結構難しいもの。

昼過ぎに伺いましたが、あっという間に3時間が過ぎました。

撮影後にお茶を煎れて下さり、近況報告をして帰ってきました。

玄関先には、すでにクリスマスの飾りつけも。

クリスマスが年末にあるのは、日がどんどん短くなり、落ち込みがちな気持ちを盛り上げるためだとも言われています。

元気が出る「赤」と、それを引き立てる補色の「緑」が町にあふれるのも同じ理由かもしれません。

赤の緑の季節、それが12月です。

■■■ 12月6日『ESSEonline』にコラム連載を開始
第1弾は「キッチン・パントリー」■■■

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

一発合格したければ‐1765‐

 「大阪のど真ん中」と言われれば、思い浮かべる場所はそれぞれだと思います。

  私にとっては「阪急前」「阪神前」あたりでしょうか。

 阪神百貨店前にある「梅田換気塔」は、大阪が誇る建築家、村野藤吾の代表作のひとつ。1963年の完成です。

 ラビリンスと言われる、梅田地下街のシュノーケルのようなもの。有機的なデザインを得意とした村野の真骨頂と言えるでしょう。

 建築設計を仕事とするなら、必要になるのが建築士資格です。2010年以前なら一度取得すれば一生使える資格でした。

 しかし2004年に起こった構造計算偽装問題から信頼が失墜。ということで3年に一度、定期講習を受けなさいとなったのです。

 そのお勉強と終了考査を受けに梅田にやってきました。

 左手にHEPナビオを見ながら、扇町通を東へ向かいます。

 東隣にあるOSビルも、同じように舳先のようなフォルムが特徴です。

 東通商店街の入口と言えば分かり易いかもしれません。

 東へ歩いていると、歩道を仕切り、ゴンドラに作業員が乗り込んでいるところでした。

 見上げると遙かかなたに、ゴンドラを吊るすアームが見えます。

 2010年完成の富国生命ビルは、フランスの建築家、ドミニク・ペローの設計です。
 
 最新の技術が投入されたインテリジェンスビルでも、やはり人力に頼るところは頼るしかないよう。高所が大嫌いな私は、見ているだけで身震いしていました。

 お初天神通りを右手に見ながら更に東へ。

 新御堂筋と交差するところで横断歩道が途切れており、地下に降りました。

 泉の広場から泉が消えたのはいつだったか。

 正直、以前の方が雰囲気があったかなと思います。色々な意味で……

 オフィスビルの8階が会場でしたが、こういった講習は資格試験予備校が請け負っていることが殆どです。

 建築士資格用の教室らしく、様々な貼り紙が見えます。

 勝ちたいという思いが強いほうが勝つ!!

 「絶対合格」という強い気持ちを!!

 初志貫徹  言いわけ無用

 こちらは、プロとアマの違いを書いたロングバージョン。

 成功し続ける

 変化がなければ人生なにも変わらない

 撮り忘れてしまいましたが、1日1%成長し続ければ1年で37倍成長できるというものもありました。

 予備校ですから、モチベート、アジテートしてくれる場所と言ってよいでしょう。そういう意味では、これらの貼り紙を見るのはかなり楽しかったのです。

 昨年、コロナの影響もあって、初めて建築士試験の監理員を務めました。
 
 広い意味では後輩のようにも感じるので、スターバックスの元CEO、ハワード・シュルツ言葉「耳に痛い意見にヒントがある」を紹介したのです。

 もう少し踏み込んで、勉強と仕事の違いも書いてみたいと思います。

 正解があるのが勉強。答えはないのが仕事。

 これが私の持論です。「答えがない」というのは、これをしておけば間違いないという、絶対的な正解がないという意味です。評価はクライアントが下すものなので、パーソナリティ、環境、時間軸によっても変わって当然です。

 答えのない答えを模索していくことこそが、仕事の醍醐味と言って良いのかもしれません。

 また、本気の目的を持っていれば、他人にモチベートして貰う必要も、アジテートして貰う必要も全くありません。イチロー選手は現役時代「モチベーションが落ちることはない」とはっきり言っていました。

 「世界で一番多くのヒットを打ちたい」が目的なら、モチベーションが落ちることがないのは当たり前です。

 あとは自分に相談せず、他人に左右されず覚悟を決めるだけです。

 今年の受験者がこの日記を読んでいる可能性は低いと思いますが、一発合格したければ、間違っても「一級建築士試験は難しい」などという言葉は使わないことです。

 その声は一番近くで、自分の脳が聞いているからです。

 これは私が通ったから言う訳ではありません。私の登録番号は、確か27万番代だったと思います。
 
 何年掛けての番号かは知りませんが、難しい資格に何十万人も通る訳はありませんから。

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記