カテゴリー別アーカイブ: 05 アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐15‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE2-始まったと同時にすでに佳境-

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode2を公開しました。

先日始まったばかりのこの計画ですが、始まったと同時に佳境を迎えています。

スケジュール的にはかなり厳しい状況です。

1階は駐車場、2階はアトリエ、3階・4階が住居という構成ですが、クライアント用の車も含めて、縦列駐車ですが2台駐車できます。

都心部で古ビルを探していた時、この条件が一番の難題でした。

楽々入る建物は金額が高すぎるので、車プラス、ギリギリ動線を確保できる、間口3.1mのこの建物になりましたが、丁度、身の丈にあった大きさだと思っています。

前面道路が長堀通りなので、通行量はかなりのものです。

窓をずっと開けておく訳にもいかないので、熱交換換気システムを採用しました。

都心部で楽しく働き、楽しく暮らせる家を実現し、フルリノベーションの無限の可能性を示せればいいなと思っています。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転します
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐14‐【CG movie】公開

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【CG movie】を公開しました。

南側の前面道路は長堀通りです。

2駅西は心斎橋なので、やはり通行量は結構多いのです。

その分、色々な店舗がある上に、古い民家が残っているのが、街の特徴でしょうか。

工事の方は、着々と進んでいます。

環境から、窓を開け放しにする時間は限らてれいるので、いくつか設備的な試みをしています。

これらもまた紹介していきたいと思っています。

ただ、やはり屋外は大切です。

物件を探している時、屋上の優先順位はかなり上げていました。

都市型住宅にとって、屋上はささやかな自然と言えるのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐13‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE1-自邸計画のストーリー-

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode1を公開しました。

私のアトリエであり、住居でもあるこの計画ですが、自邸であるがゆえ、ずっと後回しにしてきました。

自宅を建て、その後アトリエも建てるつもりでしたが、ある程度、街中に移転するべきという結論を出したのが、2022年でした。

それから1年掛けて、この小さな古ビルを見つけました。

築35年、敷地面積15坪のこの建物が、私にとっては精一杯であり、ベストと判断したのです。

何より、大阪城のすぐ南、上町という住所が一番気に入ったところです。

フルリノベーションはかなり色々なことをしてきました。
しかし、自分が施主となって、改めてコストバランスに悩みます。

それも含めて、工事の過程から 伝えて行ければと思っています。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」‐12‐再びプロローグ

二転三転した「私の家」。

12回目にして、ようやく工事が進み始めました。

「私の家」新築計画から、「父と母の小さな家」新築計画に変わり、最終的には、アトリエm移転計画「上町のアトリエ兼住居〈リノベーション〉」となったのです。

2009年2月、実家近くの古家を買いました。

2013年1月完成を目指して、自宅を建てることに。

しかし、自分の家まではなかなか手が回らず、計画は一向に進まずでした。

それなら、二回り大きな実家と入れ替わる形で、この土地に両親の小さな家を建て、実家をリノベーションしたらという話になったのが「父と母の小さな家」計画です。

しかし、それも進まないまま13年が経ち、長男が東京の大学へ進学。

そのタイミングで、古家を売ることに決めました。

まず自宅を建て、その後アトリエを建てるつもりでしたが、大阪市内のそれなりの場所に建てるなら、両方は金額的に難しい、となったからです。

売却後、1年かかって見つけたのが小さな古ビルです。

大阪城天守閣の真南にある上町。

長堀通りの北側に建つ中で一番小さな白いビルです。

約15坪の小さな敷地に、めいっぱい建っている鉄骨4階建てでした。

上町筋を上町台地の尾根とするなら、そこから少し東に下った辺りです。

平成元年、1989年に建っているので築35年。

1階で眼鏡屋さんを営んでいたようです。

店舗の裏には事務所スペースがありました。

そしてその奥には浴室。

階段はかなり狭いので、完全にやり替えなければなりません。

2階の北側にキッチン。

南北に続く和室2間。ここが主な生活空間だったようです。

3階もほぼ同じような間取りでした。

4階は10畳強の部屋が1つだけ。

ここを2つに分けて、寝室とランドリースペースにするつもりです。

屋上は、土間面がかなり傷んでいますが、費用面のことを考えると、今回工事では手がつけられないかもしれません。

2階をアトリエ、3階から上を居住空間とした、つつましいアトリエ兼住居にするフルリノベーション計画です。

この物件を探す間、家族3人で実家に居候していました。

今年の春に購入したものの、スタッフが居ない状態が2年続き、馬車馬のように働きましたがなかなか手がつけられず。

本格的に手をつけたのが、今年の9月中頃あたりでした。

ようやく図面ができ、見積りをとって解体工事がスタートしたのです。

しかし全く楽観できません。解体金額は決着したものの、工事請負金額はまだ調整中。

見切り発車でスタートしているのです。

自邸に掛けられる時間は限られていますが、時間だけでなく、お金もかなり限られています。

働きに働いてきたつもりですが、想像以上にお金は残っていないものです。

しかし、もう解体が始まるので行くしかありません。

どうせジェットコースター人生、もう最高到達点からの滑走が始まっています。

秋移転を目指していましたが、年始には何とかしたいものです。

ジェットコースターゲンバ日記にも、どうぞお付き合いください。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

「私の家」‐11‐ ⇒ 「父と母の小さな家」‐1‐

 春から更新していなかった「私の家」。

 敷地は100㎡程で、約30坪。そこに建つ築42年の家に住んでいます。それを取り壊して、新築しようという計画でした。

 すぐ近所に、家業のガラス屋があります。敷地は約40坪。1階に仕事場が有る、併用住宅で鉄骨3階建て。

 父も来年は70歳になります。そんなに広い面積もいらないし、いっそ「敷地を交換して、小さな家を建てれば」という話しになりました。

50

 前回、5月に書いたイスは2人とも気に入っています。

53 - コピー

 庭樹のセンリョウも離れるとなると少し寂しいもの。

55 (2)
 小さくはあっても、縁側が気に入っていました。ここに座り、毎朝瞑想していたのです。

 自邸はなかなか進まない。

 その反省も踏まえ、父と母の家は粛々と進めて行きたいと思います。

文責:守谷 昌紀

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「私の家」‐10‐娘のイス

 一昨日、イスを買いに行ってきました

 まだ家も建ってないのですが。

 現在、長男は食卓で勉強しています。この春、娘も小学校に上がり、せめてイスと机が必要になった次第です。

 インターオフィスのショールームは地下鉄西大橋を上がってすぐ。

hhstyle.comの親会社でもあります。

 イスだけでなく、時計など小物も。

 取り扱い先は、VitraFritz HansenHerman Miller等など。見ているだけでも楽しいものが、時代を生き残るのでしょう。

 娘に選んだのは、ドイツVitra社の.04(ゼロ・フォー)

 デンマーク人、マールテン・ヴァン・セーヴェレンの作品です。色は彼女が座っているPoppy Redで、かたちは右のキャスター付き。

 硬質ポリウレタンの座面が、見た目は全く違うすわり心地を生みます。さあ頑張れ、小学一年生!という感じ。

 妻もソファーをみていて「これがいいんじゃない」と。

 金額はなかなかのもの。

 家電等には拘りがなく、せめてイスは良いもをと思います。私の仕事イスも、名作アーロンチェア。

 イスは、仕事と人生を変える、ような気が。

文責:守谷 昌紀

【ここまで掛かった費用】
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給> 225,200

□□□□□ 以下は明細 □□□□□
【A】-1 <土地> 27,500,000
【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
———————————————————————
小計 【A】28,768,797

【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
固定資産税精算 80,347
土地仲介手数料 929,250
司法書士 事務手数料 105,000
不動産売買契約書印紙代 15,000
登記費用(土地移転) 244,200

【C】-1 <施主支給等> 0
【C】-2 <家具、家電製品等> 225,200
———————————————————————
小計 【C】225,200

【C】-2 <家具、家電製品等>
家具 225,200

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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「私の家」‐9‐街に聞く

 前々回、地球と太陽の関係を書きました。

 地球上のどこにあるかが分かれば、季節ごとにどのような角度で日があたるか分かります。

 しかしこれは理論上でのこと。これに、周辺環境を加味して、本当の意味での日当りが分かることになります。

 そのためには。まずは近隣建物の調査。

 これを模型で起こして行きます。

 環境を把握して採光を検討。
 
 平面計画、断面計画を進めて行くのです。

 環境と向かいあい、クライアントの幸せを求めて、プランを探っていく。それこそが、設計という行為だと考えます。

 春分の日なら真東から太陽は上がります。

 冬至なら真東から南に30度の位置から。(東南東)

 夏至なら真東より北に30度の位置から。(東北東)

 大阪なら、風は西から吹きます。

 住宅が周辺環境から受ける影響は、非常に大きいもの。

 設計をする上での、大きな手がかりなのです。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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「私の家」‐8‐どうする、消費税

 消費税の引き上げが決定したのは10月1日。

 建築工事は時間が掛かるため、経過措置があります。9月末までに工事請負契約を締結していれば現行のまま。工事が4月まで掛かっても5%で良いのです。

 高齢化社会が進み、税の分担を見直さないければならないのは理解できます。しっかり働き、しっかり納税するのは国民の義務でもあります。

 だた、正式決定が10月1日で、9月30日までに契約していればというのは何とも……

 私達がこの古家に住み始めてはや5年。建て替えを決めて2年が過ぎました。庭のモミジも、若干色づき始めています。

 消費税引き上げ後、需要の冷え込みを考慮しての住宅ローン減税もあります。

 もしローンを組むなら2000万円から5000万円あたりまで、引き上げ後の方が総額を抑えられるという試算もあります。

 と言っても、折角建てると決めたなら、早く建てたいのが心情。よって、例年以上に今年はバタバタしているのです。

 長男に続き、娘からもスケッチが上がって来ました。

 「もうっ!お父さんは人の家ばっかりつくって!」と娘は妻に言っているそう。私にとっては最高の褒め言葉ですが。

 娘には「小学校へ上がるまでには」と言って来たのですが、それも難しそう。この春からは工事をスタートさせると、侘びています。

 
 しかし、声が掛かるうちが花。「冬は越せない」という妻には、温かい服でも買って理解を求めるしか……

 消費税分は、頑張って働きます。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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「私の家」-7-光を求める

 冬は深くまで光を取込み、夏の直射を出来る限り防ぐ。

 これは建築設計の大命題です。

 真南を向く高台に建つ「ドタバタ広場のある家」。この家を例に検証してみます。

 2010年1月16日、正午頃の写真です。

 冬至から1ヵ月経ちますが、深くまで光が入っています。真南に向いて大きな開口があり、更に吹抜も。

 夏の直射が入り過ぎないよう、考慮する必要がありました。

 夏至の南中高度と、冬至の南中高度を検討。庇と開口位置を決定しています。

 実際の暮らしが始まり、1年点検に伺いました。その際「夏の暑さは思ったほどではない」という感想を聞けたのです。

 それから、より正確に太陽の動きを意識するようになりました。

 地軸の傾きが無い場合、赤道上の南中高度は常に90°です。

 例えば大阪の緯度は34.4°。少し単純化して35°とします。南中高度は常に55°となります。

 この角度に、地軸の傾き23.4°を足すと78.4°。これが夏至の南中高度になります。

 反対に引いた31.6°が冬至の南中高度。地軸の傾きが四季を生み、その地の緯度が、太陽高度を決定する。

 緯度と経度が分れば、どんな土地でも、最高の光を求めることが出来るのです。

 これら経験をふまえ、新たな光の取り入れ方を、自邸というプロジェクトで試してみたいと思います。「次の冬は越せない」という至上命令を妻から受けつつ。

 冬まで残すところ半年を切りました。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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「私の家」-6-家の中の家

 プランの方向性を決めました。

 やはり、最も素直に南からの光を求めることにしました。方向性が見えれば、あとはどんどん進むだけです。

 築39年の家に住んでみて、影響を受けたものに障子があります。

 以前の実家に障子は有りませんでした。和室と庭の間にある縁側を、仕切っています。

 朝、少し瞑想するのですが、この空間がとても良いのです。家族の声は聞こえてきますが、僅かながらプロテクトされた空間をつくる事が出来るのです。

 こういったスペースを新しい家にも創るつもりです。しかし、その障子紙には穴が……

 妻と子供が、貼り直してくれました。

 このデザインを望んだ訳ではありませんが、直しながら使うのは日本の文化です。

 娘へのクリスマスプレゼントはテントでした。時々これを組み立て、兄妹で遊んでいます。

 保育園でも、子供が隠れて泣けるスペースが必要という考え方もあります。笑っている時間があれば、メソメソしたりしたりする事もあります。

 開放的なリビングと同様、そんな空間も大切なのです。

 【ここまで掛かった費用】-単位は円-
【A】<土地その他諸費用小計(税込)> 28,768,797
【B】<建築工事費>
【C】<施主支給>

□□□ 以下は明細 □□□
 【A】-1 <土地> 27,500,000
 【A】-2 <土地関係の諸費用> 1,268,797
-----------------------------------------------------------------—-
  小計 【A】28,768,797
 
    【A】-2 <土地関係の諸費用>の明細
    固定資産税精算 80,347
    土地仲介手数料 929,250
    司法書士 事務手数料 105,000
    不動産売買契約書印紙代 15,000
    登記費用(土地移転) 244,200

文責:守谷 昌紀

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